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7章貴族
119話 本当は6
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兵士A
「そっちへ行ったぞ追えー」
俺は茂みに隠れて兵士が過ぎるのを確認し二人の隠れていた場所に行った。
サイガ
「玲、健吾の容態はどうだ?」
玲
「まだ何とか平気みたい、でも危険な状態よ」
俺たちはあの後、5日間戦闘をし何とか生き残った、俺たち以外はもうすでに死んだか投降しただろう、俺たちは初めて負け今は逃走中だ。
何度か敵兵士に遭遇し戦闘になっている、初めは余裕があった、しかし次第に疲労していき、ついに敵兵士に健吾が足を切られ、玲が片目を失い俺は左腕を無くした。
ポーションがない今、どこかに生えている薬草やなけなしのMPでのヒールで何とか処置をしている。
くそ、ヒールよりも上の魔法を覚えとくんだった。
まあ、欠損部の復元はパーフェクトヒールしか治せんがな。
玲
「サイガさん、もう投降しましょう、もうこれ以上は無理です」
サイガ
「そんなことはない、近くに村があればそこで休み、傷を癒せばまた戦える」
俺がそう言うと玲が黙って下を向いてしまった。
もうこの二人はダメだな、俺がそう思いこれからどうしようか考えていると敵兵士の声が聞こえた。
敵兵士A
「探せ、必ず見つけるんだ、どんなにかかっても構わん、見落としが無いようにしろ」
敵兵士B
「はっわかっております、必ず探して見せますよ」
玲が震えながら健吾を隠すように抱いている。
サイガ
「俺が奴らを引き付ける、その間に逃げろいいな」
俺は返事を聞かずに茂みから飛び出し、敵兵士に見つかるようにして走った。
敵兵士A
「いたぞこっちだー」
敵兵士B
「応援を呼びます」
笛の音が辺りに響き俺は二人を置き去りにして逃げた。
しばらく走り、敵の気配もなくなったころ、川の水を飲もうとした時、首に痛みを感じて意識を失った。
???
「気が付いたかな」
俺が気づくと鎖で手足を拘束されていた。
サイガ
「こんな物で俺が止められると思っているのか?」
俺はちからを入れて鎖を切ろうとしたが、なぜか切れなかった・・・何者だこの男は。
男
「無駄なことだ、その鎖は付けられた者の能力を下げる効果がある、普通の者なら付けられただけで息が出来ず、死ぬほど強力なやつだ」
男の言葉で俺は力を入れるのを止めた。
サイガ
「それでお前は何者だ」
男
「これはこれは名乗るのを忘れていたね、私はガーディリアン王国第2皇子のテロル・ド・ガーディリアンだよろしく」
男が名乗って手を差し出してきたが俺は握手をする気になれなかった。
テロル
「フム、まあいい、所でそなたは本当に勇者なのかな?」
サイガ
「当たり前だ、それが何だ」
テロル
「いや何確認だよ、ただのね、それで本題だ私の物にならないか?」
サイガ
「何だそれは、俺は男に抱かれる趣味はないぞ」
俺がふざけて言っているのが分かったのかテロルと名乗った男が棒で俺を攻撃してきた。
テロル
「はぁはぁ、ふざけるなよ、私はそういう冗談は嫌いなんだ、以後気を付けたまえ」
俺はダメージを受けるとは思わなかったのでかなり効いた。
テロル
「私はなローディアナ姫が欲しいのさ、そのためにお前が必要なのだ分かるか」
ふん、女欲しさに俺を使うって事か、俺は倒れている間男がペラペラしゃべるのを聞いていた。
どうやら俺たちが戦争で3国を倒したあと、隣の国のクロイツ王国の姫を貰おうとしたらしいが俺たちが倒されたのでその話が無くなったそうだ。
俺たちを倒すことがその時お前にできたのかと聞きたかったな、俺が聞いていない間もローディアナ姫は美しいとか変態的なほど喋っていた、正直気持ちが悪い。
テロル
「それで、どうだろうか私の物になるかね」
サイガ
「断ったら俺はどうなる」
テロル
「ふむ、そうだな、今出ている案は洗脳して魔王に特攻させるか、誰かの奴隷として飼うかだな、あ、それと処刑だな」
なるほど、良く解った正直こいつに使われるよりは魔王に特攻した方がましだな、しかし洗脳は困る、俺が楽しく戦えないじゃないか。
奴隷も困るなこいつは違ったが買った相手がそっちの趣味があるかもしれん、それに戦えないかもしれないのは困るな。
サイガ
「一つ聞きたい」
テロル
「ん?何かな」
サイガ
「お前に付けば楽しく戦えるか?」
俺がそう言うとテロルと名乗った男が不敵に笑って言った。
テロル
「ああ、それは僕が保証しよう」
サイガ
「分かった、お前の物になろう」
俺はそう答えこいつの、テロルの手下になった。
俺は楽しければそれでいい、勇者なんて肩書はどうでもよかったのかもしれないな。
「そっちへ行ったぞ追えー」
俺は茂みに隠れて兵士が過ぎるのを確認し二人の隠れていた場所に行った。
サイガ
「玲、健吾の容態はどうだ?」
玲
「まだ何とか平気みたい、でも危険な状態よ」
俺たちはあの後、5日間戦闘をし何とか生き残った、俺たち以外はもうすでに死んだか投降しただろう、俺たちは初めて負け今は逃走中だ。
何度か敵兵士に遭遇し戦闘になっている、初めは余裕があった、しかし次第に疲労していき、ついに敵兵士に健吾が足を切られ、玲が片目を失い俺は左腕を無くした。
ポーションがない今、どこかに生えている薬草やなけなしのMPでのヒールで何とか処置をしている。
くそ、ヒールよりも上の魔法を覚えとくんだった。
まあ、欠損部の復元はパーフェクトヒールしか治せんがな。
玲
「サイガさん、もう投降しましょう、もうこれ以上は無理です」
サイガ
「そんなことはない、近くに村があればそこで休み、傷を癒せばまた戦える」
俺がそう言うと玲が黙って下を向いてしまった。
もうこの二人はダメだな、俺がそう思いこれからどうしようか考えていると敵兵士の声が聞こえた。
敵兵士A
「探せ、必ず見つけるんだ、どんなにかかっても構わん、見落としが無いようにしろ」
敵兵士B
「はっわかっております、必ず探して見せますよ」
玲が震えながら健吾を隠すように抱いている。
サイガ
「俺が奴らを引き付ける、その間に逃げろいいな」
俺は返事を聞かずに茂みから飛び出し、敵兵士に見つかるようにして走った。
敵兵士A
「いたぞこっちだー」
敵兵士B
「応援を呼びます」
笛の音が辺りに響き俺は二人を置き去りにして逃げた。
しばらく走り、敵の気配もなくなったころ、川の水を飲もうとした時、首に痛みを感じて意識を失った。
???
「気が付いたかな」
俺が気づくと鎖で手足を拘束されていた。
サイガ
「こんな物で俺が止められると思っているのか?」
俺はちからを入れて鎖を切ろうとしたが、なぜか切れなかった・・・何者だこの男は。
男
「無駄なことだ、その鎖は付けられた者の能力を下げる効果がある、普通の者なら付けられただけで息が出来ず、死ぬほど強力なやつだ」
男の言葉で俺は力を入れるのを止めた。
サイガ
「それでお前は何者だ」
男
「これはこれは名乗るのを忘れていたね、私はガーディリアン王国第2皇子のテロル・ド・ガーディリアンだよろしく」
男が名乗って手を差し出してきたが俺は握手をする気になれなかった。
テロル
「フム、まあいい、所でそなたは本当に勇者なのかな?」
サイガ
「当たり前だ、それが何だ」
テロル
「いや何確認だよ、ただのね、それで本題だ私の物にならないか?」
サイガ
「何だそれは、俺は男に抱かれる趣味はないぞ」
俺がふざけて言っているのが分かったのかテロルと名乗った男が棒で俺を攻撃してきた。
テロル
「はぁはぁ、ふざけるなよ、私はそういう冗談は嫌いなんだ、以後気を付けたまえ」
俺はダメージを受けるとは思わなかったのでかなり効いた。
テロル
「私はなローディアナ姫が欲しいのさ、そのためにお前が必要なのだ分かるか」
ふん、女欲しさに俺を使うって事か、俺は倒れている間男がペラペラしゃべるのを聞いていた。
どうやら俺たちが戦争で3国を倒したあと、隣の国のクロイツ王国の姫を貰おうとしたらしいが俺たちが倒されたのでその話が無くなったそうだ。
俺たちを倒すことがその時お前にできたのかと聞きたかったな、俺が聞いていない間もローディアナ姫は美しいとか変態的なほど喋っていた、正直気持ちが悪い。
テロル
「それで、どうだろうか私の物になるかね」
サイガ
「断ったら俺はどうなる」
テロル
「ふむ、そうだな、今出ている案は洗脳して魔王に特攻させるか、誰かの奴隷として飼うかだな、あ、それと処刑だな」
なるほど、良く解った正直こいつに使われるよりは魔王に特攻した方がましだな、しかし洗脳は困る、俺が楽しく戦えないじゃないか。
奴隷も困るなこいつは違ったが買った相手がそっちの趣味があるかもしれん、それに戦えないかもしれないのは困るな。
サイガ
「一つ聞きたい」
テロル
「ん?何かな」
サイガ
「お前に付けば楽しく戦えるか?」
俺がそう言うとテロルと名乗った男が不敵に笑って言った。
テロル
「ああ、それは僕が保証しよう」
サイガ
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俺はそう答えこいつの、テロルの手下になった。
俺は楽しければそれでいい、勇者なんて肩書はどうでもよかったのかもしれないな。
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