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8章最終層の探索
142話 新人研修
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俺たちは応接室に案内され椅子に座って受付嬢の対応を待った。
ボーイッシュな受付嬢
「しゃあ素材を出して待ってて」
受付嬢が怒りながら扉を閉めていった。
おう!せっかく素材をしまって応接室に来たのにその態度はないんじゃないかな。
ミキ
「何よあの子、あれで受付が務まるのかしら」
ご意見ごもっともです、はい。
ケイイチ
「まあこれで解ったんじゃないかな、言葉だけじゃなく考えて行動しなさいってさ」
ミキ
「そうだといいわね」
空返事で返してきた、期待はしてないのだろうね、俺も同じだ。
扉がノックされ入ってきたのはミレーネさんとさっきの受付嬢だった。
ミレーネ
「すみませんケイイチさん、この子はまだ新人で対応がしっかり出来ないんです、ほらサティーも謝りなさい」
サティー
「でもミレーネさん私はちゃんと」
サティーが言い終わる前にミレーネさんが笑顔でサティーを見た、引きつった顔でサティーが頭を下げてきたよ。
サティー
「対応を間違い、申し訳ありませんでした」
ケイイチ
「それに関しては気にしてないからいいよ、だけど感情がこもってない謝罪は要らないなー、君は悪いと思ってないでしょ?」
サティー
「それは・・・」
ミレーネ
「ケイイチさん⁉︎」
ミレーネさんが俺の顔を見て何かを言おうとしたが、俺は手の平をミレーネさんの顔の前に出して止めた。
ケイイチ
「君は受付嬢として対応はちゃんとしてたよ、言葉使いも丁寧だった」
サティー
「そうでしょ!」
嬉しそうに返してきたけど、対応だけじゃない物が必要なんだよ君にはさ。
ケイイチ
「だけどね、相手の事を考えてないんだ、君は何でか俺を初めから疑うというか嫌ってたよね?」
俺がそう言うと驚いて下を向いてしまった。
サティー
「・・・」
ケイイチ
「君にも言えないことはあるだろうけど、それをため込んでるようじゃ、受付嬢は務まらないと思うよ」
サティー
「だって(ゴニョニョ)んだもん」
ケイイチ
「ん?なに?聞こえなかったんだけど」
俺はサティーの方に耳を向けて聞き返した。
サティー
「だって嫌なんだもん、なんで私が冒険者の愚痴を聞かなくちゃいけないのよ、なんで好きでもない冒険者がしつこく口説いてきても引っ叩いちゃいけないの?」
泣きながらそう言って座り込んでしまった。
俺はミレーネさんと顔を見合ったよ。
ケイイチ
「そうらしいですよミレーネさん、仕事を教えるのも必要ですが、心のケアもお願いしますね」
ミレーネ
「・・・はい、わかりました、ありがとうございましたケイイチさん」
ケイイチ
「いえ、俺の方こそ出しゃばってしまってすみません、じゃあ俺たちは帰りますね」
俺はそう言って部屋を出た。
ギルドから歩いて孤児院に向かっているとミキが笑いながら言ってきた。
ミキ
「ねえ、ふ、ふふ、カッコつけてる所悪いんだけど、ぷっ素材の代金を貰い忘れてるわよ」
俺は足を止め驚いた顔でミキを見た、俺の顔が余程面白かったのか大笑いをし始めたよ。
サーニャン
「マ、マスター間抜けすぎます、ふ、ふふふ」
サーニャンにも笑われてしまった、二人を見てたら俺もおかしくなって笑いながら孤児院に帰った。
ボーイッシュな受付嬢
「しゃあ素材を出して待ってて」
受付嬢が怒りながら扉を閉めていった。
おう!せっかく素材をしまって応接室に来たのにその態度はないんじゃないかな。
ミキ
「何よあの子、あれで受付が務まるのかしら」
ご意見ごもっともです、はい。
ケイイチ
「まあこれで解ったんじゃないかな、言葉だけじゃなく考えて行動しなさいってさ」
ミキ
「そうだといいわね」
空返事で返してきた、期待はしてないのだろうね、俺も同じだ。
扉がノックされ入ってきたのはミレーネさんとさっきの受付嬢だった。
ミレーネ
「すみませんケイイチさん、この子はまだ新人で対応がしっかり出来ないんです、ほらサティーも謝りなさい」
サティー
「でもミレーネさん私はちゃんと」
サティーが言い終わる前にミレーネさんが笑顔でサティーを見た、引きつった顔でサティーが頭を下げてきたよ。
サティー
「対応を間違い、申し訳ありませんでした」
ケイイチ
「それに関しては気にしてないからいいよ、だけど感情がこもってない謝罪は要らないなー、君は悪いと思ってないでしょ?」
サティー
「それは・・・」
ミレーネ
「ケイイチさん⁉︎」
ミレーネさんが俺の顔を見て何かを言おうとしたが、俺は手の平をミレーネさんの顔の前に出して止めた。
ケイイチ
「君は受付嬢として対応はちゃんとしてたよ、言葉使いも丁寧だった」
サティー
「そうでしょ!」
嬉しそうに返してきたけど、対応だけじゃない物が必要なんだよ君にはさ。
ケイイチ
「だけどね、相手の事を考えてないんだ、君は何でか俺を初めから疑うというか嫌ってたよね?」
俺がそう言うと驚いて下を向いてしまった。
サティー
「・・・」
ケイイチ
「君にも言えないことはあるだろうけど、それをため込んでるようじゃ、受付嬢は務まらないと思うよ」
サティー
「だって(ゴニョニョ)んだもん」
ケイイチ
「ん?なに?聞こえなかったんだけど」
俺はサティーの方に耳を向けて聞き返した。
サティー
「だって嫌なんだもん、なんで私が冒険者の愚痴を聞かなくちゃいけないのよ、なんで好きでもない冒険者がしつこく口説いてきても引っ叩いちゃいけないの?」
泣きながらそう言って座り込んでしまった。
俺はミレーネさんと顔を見合ったよ。
ケイイチ
「そうらしいですよミレーネさん、仕事を教えるのも必要ですが、心のケアもお願いしますね」
ミレーネ
「・・・はい、わかりました、ありがとうございましたケイイチさん」
ケイイチ
「いえ、俺の方こそ出しゃばってしまってすみません、じゃあ俺たちは帰りますね」
俺はそう言って部屋を出た。
ギルドから歩いて孤児院に向かっているとミキが笑いながら言ってきた。
ミキ
「ねえ、ふ、ふふ、カッコつけてる所悪いんだけど、ぷっ素材の代金を貰い忘れてるわよ」
俺は足を止め驚いた顔でミキを見た、俺の顔が余程面白かったのか大笑いをし始めたよ。
サーニャン
「マ、マスター間抜けすぎます、ふ、ふふふ」
サーニャンにも笑われてしまった、二人を見てたら俺もおかしくなって笑いながら孤児院に帰った。
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ご購入はこちらから:
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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