異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

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8章最終層の探索

162話 武具屋でばったり

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リナ
「おう!ケイイチたちじゃないか、久しぶりだな」

ケイイチ
「やあリナ奇遇だね、武具屋にいるってことは何か作ったのかい?」

リナ
「おう!そうなんだよ、この前の遠征でミスリルが貰えたからな、シューユとポーの武器をミスリルにしたんだ、今日はその途中の調整でここに居るんだよ」


リナが教えてくれた、あの時のPTでそれぞれ2個ずつミスリルを分配したそうだ、伊賀さんたちはまだ帰ってきていないから知らなかったけど、そうなんだね。


ケイイチ
「それは良かったね、これで更に先に進めるね」

リナ
「そうなんだよ!楽しみだぜー、所でケイイチたちはここに何の用なんだ?装備の整備か?」

ケイイチ
「いや違うよ、知り合いの子に昇格祝いのプレゼントを買おうかと思ってさ」

リナ
「ふぅ~~ん、なるほどねぇ~」


何ですかその顔は、別にやましい気持ちであげるわけじゃないからね。


ケイイチ
「ところでちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかなリナ」

リナ
「ん!俺に何を聞きたいんだ?」

ケイイチ
「ああ、実はクリ豆の生産地を探してるんだ、知らないかな?」

リナ
「ああ、クリ豆かそれなら」


そう言って止まってしまった、何だろう?


リナ
「じゃあ俺にも何かプレゼントしてくれよ、そうしたら教えてやるよ」


ぐぅ、そうきたか、リナに合いそうな物かー、俺は防具の中のイヤリングや指輪が置いてある方を見た。


ケイイチ
「店員さんちょっといいかな」


俺は店員を呼んでリナに聞こえないように耳打ちしてあることを伝えた。


店員
「畏まりました、少々お待ちください」


しばらくして小さな箱を3つ持ってきてくれた。


ケイイチ
「ありがと代金はいくらかな?」

店員
「はい(ゴニョゴニョ)です」

俺はリナに見えないように大銀貨2枚と銀貨20枚と大銅貨1枚を店員に渡した。

店員
「あの?」

ケイイチ
「チップだから気にしないで」


俺が聞いた値段は大銀貨2枚と銀貨20枚だったが、余分に大銅貨を渡したので解らなかったのだろう、喜んで元の位置に戻って行ったよ。


ケイイチ
「じゃあこれをリナにプレゼントするよ」

リナ
「何だか気になるが、見てもいいか?」

ケイイチ
「ああいいけど、開けたら受け取ってよ、返品は聞かないからね」


俺がそう言うと悩んでいた、悩むとこなの?っと思ったけど、目の前であんなやり取りをされればそうなるかもね、っと思って待ちました。


ケイイチ
「そう警戒しないでくれよ、情報の対価なんだからさ」

リナ
「ああわかったよ、ケイイチだしな悪い事は起きないか」


そう言って中を確認し、驚いてそのまま固まってしまった。


リナ
「・・・ちょちょっとケイイチ!これはいくら何でも貰いすぎじゃないかな?」


お!そういえばリナはスキルの鑑定持ちだったね、中の物を鑑定したんだね。


ケイイチ
「そうかなー、その情報で相当な利益が見込めることだから妥当だと思うけど、あ、もう返品は聞かないからね貰ってよ」

リナ
「うぅ~~そう言うけどさーこの魔法適正アップの指輪ってさー、俺が少しずつ貯めて買おうとしてたやつじゃん、大銀貨2だろこれ」


あら、買おうとしてたのかネタばれしてしまったね。


ケイイチ
「良いじゃないか、買おうとしてたなら貰ってしまってさ」

リナ
「ほんとに重要な情報ならそうなんだけどさー」


わかってたよ、メルトとピリムにプレゼントを買うって言った時、私にはくれないのかな?って顔した後、なにかを閃いて悪い顔になって言ってきたからね、その仕返しだもんね。


ケイイチ
「でもリナが言ってきたことだろ?俺にはプレゼントしてくれないのかってさ」


俺がそう言うとリナはハッとして俺を見た後、悔しそうにした。


リナ
「ちぇ、わかってたか・・・まあいいや有難く貰っとくよ」

ケイイチ
「よかったよ、それで情報は?」

リナ
「あ、ああ、そうだったな実はクリ豆はエルフの里でどこでも作ってるんだ、まあ主食だな」


ああなるほどね、だから大した情報じゃないって言ったのか、いやいや十分すごい情報だよ。


ケイイチ
「すごいよリナありがとう、早速タカラさんに伝えないとね」


俺がリナの手を握って喜んでいると訳が分からないって顔でリナが質問してきた。


リナ
「そんなにすごい事なのか?」

ケイイチ
「そうだよ!だってこれから栽培して研究して量産するんだよ、その一番初めの作業が無くておまけにすでに大量にあれば研究も早まるんだ、こんなにうれしい事はないよってくらいだよ」


リナがちょっと引いてるが嬉しいのは本当だ。


ケイイチ
「ふぅー、じゃあ情報も聞けたし俺たちは行くよ、他のメンバーにもよろしく言っておいてね」

リナ
「ああ、分かった伝えておくよ、その、指輪サンキューな」


最後辺りリナがちょっと遠い目をしていたような気がしたけど・・・うん見なかったことにしよう。

俺たちは目的の物を鞄にしまってダンジョンに向かった。


その日は1階分しか進めなかったが急いでいるわけではないのでこれでいいだろう、俺たちはちょっと早めに転移してもどった。

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