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9章試験
166話 ガーディリアン王国で
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私はガーディリアン王国第3王子のクリストフ・ド・ガーディリアンだ。
私は外交で知り合ったダンショウに頼み、ある者からとある品を譲りうけ、早馬を使って国に帰ってきた。
国に戻って報告を受け、すでに3人の騎士団長が暗殺者の手に掛かり、殺されたそうだ。
これで私たちの派閥の騎士団長が全て暗殺者の手に掛かったことになる、次は必ず私か兄を狙ってくるだろう。
クリストフ
「兄さん、アライス兄さんはいますか」
私は訓練場の扉を開け、国の軍部を担当しているアライス兄さんを探した、いつも通りなら奥の広場で稽古をしているはずです。
アライス
「どうしたんだクリト、そんなに慌てて」
クリストフ
「良かったいましたね兄さん、今すぐこれを付けてください」
アライス
「指輪か、お前の事だ暗殺者対策だろう、付与はそうだな・・・身体能力アップぐらいが妥当か」
身体能力アップは魔法適正アップよりも希少です、普通は攻撃力やスピードと個別で上がる、それを全て上げてくれるのだ価値は計り知れない。
ケイイチ殿なら持っていそうだなっと思ってしまった、しかしそれでは敵わないかもしれないと思ってしまうほど強敵なのだ、兄さんが負けるなど考えられないが万が一がある、私は兄さんには死んでほしくない。
クリストフ
「それも探しましたよ、他の策がうまく行かなければ買う予定でした」
アライス
「ほう!あの付与よりも優先した物か、私も昔探したものだ、たしかその時は金貨1枚だったかな」
クリストフ
「そうでしたか、でも今は金貨2枚になっていますよ、それに探すのにも費用がかかりました」
そうなのだ、一人目の団長が暗殺された時、その付与が付いていて最も効果の高い物を探させ、大銀貨50枚の費用が掛かってしまった、ダンショウ殿の方がうまく行かなければそれを買う予定でしたが、こっちの方が希少です、無いと言ってもいいくらいですからね。
アライス
「だろうな、それでこれはどんな付与がされているんだ」
クリストフ
「はい、それは一度生き還ることが出来ます」
アライス
「・・・」
クリストフ
「・・・あの、兄さん」
ゴン!
私は兄さんの拳を頭に貰いました。
クリストフ
「くぅ~~痛いじゃないですか、なにするんですか兄さん」
アライス
「このばかものが、そんな物があるはずなかろう、お前ほどの者が騙されるとはいったいどこの国の者だ、これは宣戦布告だ!その国を滅ぼしてくれる」
兄さんが誤解してしまいましたね、熱が冷めるまで待たないと話は出来そうにありません。
執事に数人を使ってお茶を用意させ私は兄さんが落ち着くまで待ちました。
アライス
「はぁはぁはぁ」
クリストフ
「兄さん、暴れて喉が渇いたでしょう、お茶をどうぞ」
執事のレイドに指示を出して、カップを反対側の椅子の前に置かせました。
アライス
「ふん」
兄さんが一気にお茶を飲み、お代わりを注がせて話を進めました。
クリストフ
「兄さん、私は騙されていませんよ、私がもっとも信用している商人が教えてくれた人物なんですから、これは確実に、本当に!生き還ることができます」
アライス
「ふん、どうだかな・・・それで俺にこれを付けさせ、そいつに俺がやられても生き還れるというのだなお前は」
兄さんが更に不機嫌になってしまいましたね、無理もありません、兄さんが負けるなんてそれこそ、勇者や魔王でないと考えられませんからね。
クリストフ
「それもあるのですが、本当の狙いはその次です」
私はその次に起きることを話しました。
アライス
「なるほどな、そうすれば黒幕を捕まえることができると言うわけか・・・ちょっとまて!!お前はどうするのだ、俺ではなくお前が狙われる可能性もあるだろう」
クリストフ
「さすが兄さんですね、そうですその可能性はあります、なので私の分も持ってますよ、ほら」
私は右手を前に出して指輪を見せました。
アライス
「そ、それは同じものなのか?」
クリストフ
「兄さんが驚くのも解ります、私も貰った時はそうでしたからね」
アライス
「ちょ、ちょっとまて代金はどうしたのだ、これが本物ならこれほどの品、どれだけ掛かった」
クリストフ
「それが・・・支援だけでいいそうです」
アライス
「な⁉︎それは本当か!」
私は詳細を説明しました。
アライス
「なるほど、確かに代金としては妥当かもしれんが・・・そのケイイチとやらはこちら側に欲しい人材だな」
たしかに自分の利益を考えないで他人を助けることだけを報酬とするなんて普通出来ません。
クリストフ
「それはそうですがダメですよ、約束を破ることになりますし、下手をしたらクロイツ王国と戦争になります」
アライス
「どうしてそうなる?話の中にもあったがダンショウ殿の支援は解る、だがローディアナ姫を名指しで出したのは何故だ?姫に好意でも持っているのか?」
クリストフ
「兄さん知らなかったのですか?ローディアナ姫は国王が次期王に任命しその際婚約者を発表しましたよ、その相手がケイイチ殿です」
兄さんが驚いています、まあ無理もありませんね、名も知らなかった貴族のケイイチ殿がいきなり王位を継ぐ人の婚約者ですからね。
クリストフ
「とにかくこれを付けて今後生活してください、どちらが襲われるかわかりませんがその際は黙って逃がし、裏の人物を捕まえます、いいですね」
アライス
「ああ、わかっている・・・だが私が倒してしまってもいいのだろう?」
クリストフ
「それができればその方が良いですね、どうせこんなことを考えるのはあいつでしょうからね」
アライス
「まあな、確証はないがおそらくあいつだ、その為にも証拠を掴まなければならない」
私たちは今後の警備の話をしてその日は別れました。
私は外交で知り合ったダンショウに頼み、ある者からとある品を譲りうけ、早馬を使って国に帰ってきた。
国に戻って報告を受け、すでに3人の騎士団長が暗殺者の手に掛かり、殺されたそうだ。
これで私たちの派閥の騎士団長が全て暗殺者の手に掛かったことになる、次は必ず私か兄を狙ってくるだろう。
クリストフ
「兄さん、アライス兄さんはいますか」
私は訓練場の扉を開け、国の軍部を担当しているアライス兄さんを探した、いつも通りなら奥の広場で稽古をしているはずです。
アライス
「どうしたんだクリト、そんなに慌てて」
クリストフ
「良かったいましたね兄さん、今すぐこれを付けてください」
アライス
「指輪か、お前の事だ暗殺者対策だろう、付与はそうだな・・・身体能力アップぐらいが妥当か」
身体能力アップは魔法適正アップよりも希少です、普通は攻撃力やスピードと個別で上がる、それを全て上げてくれるのだ価値は計り知れない。
ケイイチ殿なら持っていそうだなっと思ってしまった、しかしそれでは敵わないかもしれないと思ってしまうほど強敵なのだ、兄さんが負けるなど考えられないが万が一がある、私は兄さんには死んでほしくない。
クリストフ
「それも探しましたよ、他の策がうまく行かなければ買う予定でした」
アライス
「ほう!あの付与よりも優先した物か、私も昔探したものだ、たしかその時は金貨1枚だったかな」
クリストフ
「そうでしたか、でも今は金貨2枚になっていますよ、それに探すのにも費用がかかりました」
そうなのだ、一人目の団長が暗殺された時、その付与が付いていて最も効果の高い物を探させ、大銀貨50枚の費用が掛かってしまった、ダンショウ殿の方がうまく行かなければそれを買う予定でしたが、こっちの方が希少です、無いと言ってもいいくらいですからね。
アライス
「だろうな、それでこれはどんな付与がされているんだ」
クリストフ
「はい、それは一度生き還ることが出来ます」
アライス
「・・・」
クリストフ
「・・・あの、兄さん」
ゴン!
私は兄さんの拳を頭に貰いました。
クリストフ
「くぅ~~痛いじゃないですか、なにするんですか兄さん」
アライス
「このばかものが、そんな物があるはずなかろう、お前ほどの者が騙されるとはいったいどこの国の者だ、これは宣戦布告だ!その国を滅ぼしてくれる」
兄さんが誤解してしまいましたね、熱が冷めるまで待たないと話は出来そうにありません。
執事に数人を使ってお茶を用意させ私は兄さんが落ち着くまで待ちました。
アライス
「はぁはぁはぁ」
クリストフ
「兄さん、暴れて喉が渇いたでしょう、お茶をどうぞ」
執事のレイドに指示を出して、カップを反対側の椅子の前に置かせました。
アライス
「ふん」
兄さんが一気にお茶を飲み、お代わりを注がせて話を進めました。
クリストフ
「兄さん、私は騙されていませんよ、私がもっとも信用している商人が教えてくれた人物なんですから、これは確実に、本当に!生き還ることができます」
アライス
「ふん、どうだかな・・・それで俺にこれを付けさせ、そいつに俺がやられても生き還れるというのだなお前は」
兄さんが更に不機嫌になってしまいましたね、無理もありません、兄さんが負けるなんてそれこそ、勇者や魔王でないと考えられませんからね。
クリストフ
「それもあるのですが、本当の狙いはその次です」
私はその次に起きることを話しました。
アライス
「なるほどな、そうすれば黒幕を捕まえることができると言うわけか・・・ちょっとまて!!お前はどうするのだ、俺ではなくお前が狙われる可能性もあるだろう」
クリストフ
「さすが兄さんですね、そうですその可能性はあります、なので私の分も持ってますよ、ほら」
私は右手を前に出して指輪を見せました。
アライス
「そ、それは同じものなのか?」
クリストフ
「兄さんが驚くのも解ります、私も貰った時はそうでしたからね」
アライス
「ちょ、ちょっとまて代金はどうしたのだ、これが本物ならこれほどの品、どれだけ掛かった」
クリストフ
「それが・・・支援だけでいいそうです」
アライス
「な⁉︎それは本当か!」
私は詳細を説明しました。
アライス
「なるほど、確かに代金としては妥当かもしれんが・・・そのケイイチとやらはこちら側に欲しい人材だな」
たしかに自分の利益を考えないで他人を助けることだけを報酬とするなんて普通出来ません。
クリストフ
「それはそうですがダメですよ、約束を破ることになりますし、下手をしたらクロイツ王国と戦争になります」
アライス
「どうしてそうなる?話の中にもあったがダンショウ殿の支援は解る、だがローディアナ姫を名指しで出したのは何故だ?姫に好意でも持っているのか?」
クリストフ
「兄さん知らなかったのですか?ローディアナ姫は国王が次期王に任命しその際婚約者を発表しましたよ、その相手がケイイチ殿です」
兄さんが驚いています、まあ無理もありませんね、名も知らなかった貴族のケイイチ殿がいきなり王位を継ぐ人の婚約者ですからね。
クリストフ
「とにかくこれを付けて今後生活してください、どちらが襲われるかわかりませんがその際は黙って逃がし、裏の人物を捕まえます、いいですね」
アライス
「ああ、わかっている・・・だが私が倒してしまってもいいのだろう?」
クリストフ
「それができればその方が良いですね、どうせこんなことを考えるのはあいつでしょうからね」
アライス
「まあな、確証はないがおそらくあいつだ、その為にも証拠を掴まなければならない」
私たちは今後の警備の話をしてその日は別れました。
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本当に、ありがとうございます。
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