異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

文字の大きさ
272 / 380
11章決戦

272話 南の魔王2

しおりを挟む
我が食事を食べているとケイイチ殿たちは不満らしく、あまり進んで食べていなかった。

まあ気持ちは解るよ、我も思う、量が少なく美味しくないっと、だがいま我の領土は飢饉でこれでも豪華な食事なのだ、そう思いながら話しているとケイイチ殿が何やら出して食事にかけ始めた。

我も貰って食べたがそれは違う料理を食べているのかと思うほど味が変わって美味しかった。


それに極秘で研究中のパンの元、酵母まで知っていた、これはダメもとで我の領土を救ってくれるか聞いてみようかなっと思いつき言ってみた。


ジェヴァット
「ケイイチ殿助けてもらってこんなことを言うのは心苦しいのだが、もう一度我を助けてはくれないだろうか」


我は領土の問題を軽く説明し、ケイイチ殿は少し考えたあと答えてくれた。


ケイイチ
「条件次第で力になるよ」


我たちが困っていることは難題だ、ちょっとやそっとでは解決しないだろう、それなのにケイイチ殿は直ぐ協力してくれると言ってきた条件しだいでだ、どれほどの報酬を求めてくるだろうか・・・条件を聞いて我はお礼を言う前に謝罪を言っていた。


我はケイイチ殿を疑っていたのだ、人種は傲慢だ!自分の利益の事しか考えていない冷血な者がほとんどだ、解決策を教えてくれてもこの者もそうなのだと思っていた。

だが彼が出した条件は自分の周りの者に危害を加えるな、というものだった、それだけだったのだ。

我が浅はかだったのだ、さっきも利益を求めず他人に譲った者が傲慢なはずがなかったのだ、だから我はお礼よりも謝罪が先に口から出てしまった。


ジェヴァット
「ケイイチ殿感謝する、では資料を集め応接室で話し合おう」


我らは場所を変え話し合った・・・結果素晴らしい物だった、ケイイチ殿たちは我の要望以上の事をしてくれたのだ。

食料の確保と生産性の向上は我が言った事だ、しかし我らしか作れない特産品の開発をしてくれ、我らにしか行けない場所の交易まで任せてくれた、ここまでしてくれるとは思わなかった。


それを聞いてケファルが言った。


ケファル
「ケイイチ殿いいのですか?我々魔族にその様なことを任せて」


そうだ、我らは他種族から嫌われている魔族、そこまでしてくれる人種はいないのだ、そう今まではな。


ケイイチ
「適任者がやった方が交易は進むだろだからなんだけど、いやかな?」

ケファル
「我々は魔族だぞ、私たちが言うのもなんだが、その、嫌われている」

ケイイチ
「ああそうみたいだけど、他の種族だって嫌ってる者はいるよ、それが強いか弱いかさ、俺は君たちに任せたい」


そう笑顔でケファルが言われていた、我はその笑顔に心打たれた、こんな男がいるのだな。


ジェヴァット
「気に入った!?やはりケイイチ殿はすばらしい、我の夫となってくれ」


気が付いたら我はケイイチ殿の手を握って言っていた、とても恥ずかしい、それに断られたし・・・そんなことがあったのだ。




ジェヴァット
「ケイイチ殿は無事だろうかケファル」

ケファル
「あの義手の威力は伝承になるほどです、勇者の生命力となると残念ですが」


ケファルがそう言った直後空が明るくなった。


ジェヴァット
「あれは⁉︎」


空を見ると大きな煙が見え、それからかなりして暴風が吹いてきた。


ケファル
「主そこは危険です!?下がってください」

ジェヴァット
「平気だこれくらい、ケイイチ殿を待つぞ」

ケファル
「主お気持ちは分かりますが」

イーレ
「ケイイチ様は帰ってきます!?」


我らがそんな話をしていると人種の女性イーレが言ってきた、気持ちは解る。


ケファル
「あなたの気持ちは解るけど見てよ、あの威力に巻き込まれたら生きている者はいないわ」

イーレ
「そんなことはないわ」

ケン
「そうさ!ケイイチさんはすごいんだ、神の使いなんだぞ!これぐらいじゃ死なない、絶対帰ってくる!」


二人が真剣に言っている、そうかケイイチは神の使いなのか、それならば可能性はあるかもしれない。


ジェヴァット
「ケイイチ殿を待つぞケファル」


我らがそんなことを話していると大広間の扉が開かれた、誰かが入ってきたのだ!?全員が振り向きその者を見た。
しおりを挟む
感想 302

あなたにおすすめの小説

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

処理中です...