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11章決戦
271話 南の魔王
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ジェヴァット
「ケイイチ殿」
我の名前はジェヴァット、ケイイチ殿が襲撃してきた人種と外に出て行ってしまった、我らはまたケイイチ殿に助けられたのだ。
我は数か月前まで生死の境をさまよっていた。
ケファルとゴルゴンゾが予言者から助言を聞いて何やら調べていたが我は覚悟を決めていた。
ほんとは領土の問題を解決してから逝きたかった、もうそれも叶わないだろう、それに西の魔王が我の領土を狙って来るかもしれない。
ケファルとゴルゴンゾにはそっちの対策を優先して行えと言っておいたが、どうやらゴルゴンゾが我を治す秘策があるようで旅に出た。
ジェヴァット
「け、ケファル、に、西の動きはどうだ」
ケファル
「主!?それよりも体を安静にしていてくださいヴェルデ」
ヴェルデ
「はっ」
我が仕事をしようとすると執事のヴェルデとケファルが我を寝室まで連れて行き布団に入てしまう、抵抗したいが体に力が入らない。
前は魔族の中で最強と言われた我がこのありさまだ、泣けてくる。
ゴルゴンゾが旅立って数か月、苦しみもそろそろ終わると思っていた時、突然ゴルゴンゾが帰ってきた。
ゴルゴンゾ
「主いまお助けいたしますでしょう」
変わった魔道具を設置して我の体に光が降り注いだ、少し楽になったぞ。
ヴェルデ
「おおー!?お顔から生気が魔王様ー⁉︎」
ケファル
「よくやったゴル、では向こうで報告を聞こう」
3人が部屋を出て行ってしまった、我も聞きたかった、そう思っていたがすぐ眠りに落ちてしまった。
一月くらいして我は回復した、それも完全にだ。
ジェヴァット
「フム、ではそのケイイチとやらが我を助けてくれたのだな」
ゴルゴンゾ
「はっ、確かでしょう」
なるほど、人種でも魔族を助けてくれる者がいるのだな。
ゴルゴンゾ
「私はケイイチ殿との約束を守るでしょう、これからダンジョンに戻って探索の手伝いをしてくるでしょう」
ジェヴァット
「少し待てゴル」
ゴルゴンゾが水晶の付いた台座を出して置いたので我はすぐに止めた、ゴルの強さを知って探索の手伝いを報酬としたのだ、ダンジョン攻略は相当に過酷だろう、人種は傲慢だからな。
我が直々にその人種を見極めたい、もしゴルを使い捨てるような者であったのなら恩人だが始末してくれる。
ジェヴァット
「その前にゴル頼みがある、ケイイチ殿にお礼を直接言いたい、こちらに連れてきてくれ」
ゴルゴンゾ
「承知したでしょう、ケイイチ殿なら話せば来てくれるでしょう」
ゴルが嬉しそうにして転移していった、ゴルをあれほど懐柔するとは余程凄腕の人種なのだな。
ジェヴァット
「ヴェルデ、念の為食事の準備をしておいてくれ・・・それにしてもケファル、転移の魔道具をああもたやすく他人に、それも魔族に渡す人種がいると思うか?」
ケファル
「私の知っている範囲ではいませんね、ゴルは帰って来れますかね主」
ケファルも心配している、確かに治療を終わらせる為に先に報酬として魔道具を渡したのはゴルが交渉したのだろう、しかし戻ればもうこちらには探索が終わらない限り帰って来れないと思うのが普通だ。
我がお礼が言いたいと言ってもこない可能性はある、人種だしな。
ジェヴァット
「譲歩できてケイイチという人種の寿命までは待とう、もしその後もゴルをとどめようとしたなら、その国滅ぼしてくれよう」
ケファル
「はっ、主の身心のままに」
そう話をしゴルが転移してから一日が経ってなんとゴルが人種を連れて帰ってきたとケファルが言ってきた。
ジェヴァット
「急ぎ部屋に行くぞ」
ケファル
「はっ」
そして応接室に着き更に驚いた、武装をしていない!?正気かこの者は、我はそう思っていたがケイイチ殿と顔を合わせて理解した、この者は強い!我よりもかもしれない。
挨拶を交わし部下を紹介した、魔王と名乗れば少しは引き下がりゴルを酷使しないと思ったからだ、しかし返ってきた言葉は
ケイイチ
「ゴルゴンゾの主って魔王だったんですね、あの~いきなり襲って来ませんよね?」
我は久しぶりに笑ってしまった、そんなことを本人に聞くとは度胸があるのかバカなのか、我は試しに勧誘してみた度胸があるのかそれともっと思ったのだ。
即答で断ってきた、これは本物だ!この者は度胸があるのだ、我がそう思っているとケファルがケイイチ殿を攻撃しようとしてしまった、ケファルもケイイチ殿の強さを感じているはずなのにだ!まったく我の為にしてくれるのは嬉しいのだが、先の事を考えてほしいな。
我はすぐに止め謝るとケイイチ殿は許してくれ穏便に済ませることができた、まあケイイチ殿を守るように前に出てきた二人の女性は相当怒っていたがな。
我は改めてお礼と食事の招待をしたらお礼はゴルゴンゾと武装している人種二人に言ってほしいと言われた、自分は何もしていないと・・・なんと無欲な!?こんな人種もいるのかと思って少し嬉しくなって言ってしまったよ。
ジェヴァット
「すごいね君は!?ほんとに欲しくなるよ君の事」
「ケイイチ殿」
我の名前はジェヴァット、ケイイチ殿が襲撃してきた人種と外に出て行ってしまった、我らはまたケイイチ殿に助けられたのだ。
我は数か月前まで生死の境をさまよっていた。
ケファルとゴルゴンゾが予言者から助言を聞いて何やら調べていたが我は覚悟を決めていた。
ほんとは領土の問題を解決してから逝きたかった、もうそれも叶わないだろう、それに西の魔王が我の領土を狙って来るかもしれない。
ケファルとゴルゴンゾにはそっちの対策を優先して行えと言っておいたが、どうやらゴルゴンゾが我を治す秘策があるようで旅に出た。
ジェヴァット
「け、ケファル、に、西の動きはどうだ」
ケファル
「主!?それよりも体を安静にしていてくださいヴェルデ」
ヴェルデ
「はっ」
我が仕事をしようとすると執事のヴェルデとケファルが我を寝室まで連れて行き布団に入てしまう、抵抗したいが体に力が入らない。
前は魔族の中で最強と言われた我がこのありさまだ、泣けてくる。
ゴルゴンゾが旅立って数か月、苦しみもそろそろ終わると思っていた時、突然ゴルゴンゾが帰ってきた。
ゴルゴンゾ
「主いまお助けいたしますでしょう」
変わった魔道具を設置して我の体に光が降り注いだ、少し楽になったぞ。
ヴェルデ
「おおー!?お顔から生気が魔王様ー⁉︎」
ケファル
「よくやったゴル、では向こうで報告を聞こう」
3人が部屋を出て行ってしまった、我も聞きたかった、そう思っていたがすぐ眠りに落ちてしまった。
一月くらいして我は回復した、それも完全にだ。
ジェヴァット
「フム、ではそのケイイチとやらが我を助けてくれたのだな」
ゴルゴンゾ
「はっ、確かでしょう」
なるほど、人種でも魔族を助けてくれる者がいるのだな。
ゴルゴンゾ
「私はケイイチ殿との約束を守るでしょう、これからダンジョンに戻って探索の手伝いをしてくるでしょう」
ジェヴァット
「少し待てゴル」
ゴルゴンゾが水晶の付いた台座を出して置いたので我はすぐに止めた、ゴルの強さを知って探索の手伝いを報酬としたのだ、ダンジョン攻略は相当に過酷だろう、人種は傲慢だからな。
我が直々にその人種を見極めたい、もしゴルを使い捨てるような者であったのなら恩人だが始末してくれる。
ジェヴァット
「その前にゴル頼みがある、ケイイチ殿にお礼を直接言いたい、こちらに連れてきてくれ」
ゴルゴンゾ
「承知したでしょう、ケイイチ殿なら話せば来てくれるでしょう」
ゴルが嬉しそうにして転移していった、ゴルをあれほど懐柔するとは余程凄腕の人種なのだな。
ジェヴァット
「ヴェルデ、念の為食事の準備をしておいてくれ・・・それにしてもケファル、転移の魔道具をああもたやすく他人に、それも魔族に渡す人種がいると思うか?」
ケファル
「私の知っている範囲ではいませんね、ゴルは帰って来れますかね主」
ケファルも心配している、確かに治療を終わらせる為に先に報酬として魔道具を渡したのはゴルが交渉したのだろう、しかし戻ればもうこちらには探索が終わらない限り帰って来れないと思うのが普通だ。
我がお礼が言いたいと言ってもこない可能性はある、人種だしな。
ジェヴァット
「譲歩できてケイイチという人種の寿命までは待とう、もしその後もゴルをとどめようとしたなら、その国滅ぼしてくれよう」
ケファル
「はっ、主の身心のままに」
そう話をしゴルが転移してから一日が経ってなんとゴルが人種を連れて帰ってきたとケファルが言ってきた。
ジェヴァット
「急ぎ部屋に行くぞ」
ケファル
「はっ」
そして応接室に着き更に驚いた、武装をしていない!?正気かこの者は、我はそう思っていたがケイイチ殿と顔を合わせて理解した、この者は強い!我よりもかもしれない。
挨拶を交わし部下を紹介した、魔王と名乗れば少しは引き下がりゴルを酷使しないと思ったからだ、しかし返ってきた言葉は
ケイイチ
「ゴルゴンゾの主って魔王だったんですね、あの~いきなり襲って来ませんよね?」
我は久しぶりに笑ってしまった、そんなことを本人に聞くとは度胸があるのかバカなのか、我は試しに勧誘してみた度胸があるのかそれともっと思ったのだ。
即答で断ってきた、これは本物だ!この者は度胸があるのだ、我がそう思っているとケファルがケイイチ殿を攻撃しようとしてしまった、ケファルもケイイチ殿の強さを感じているはずなのにだ!まったく我の為にしてくれるのは嬉しいのだが、先の事を考えてほしいな。
我はすぐに止め謝るとケイイチ殿は許してくれ穏便に済ませることができた、まあケイイチ殿を守るように前に出てきた二人の女性は相当怒っていたがな。
我は改めてお礼と食事の招待をしたらお礼はゴルゴンゾと武装している人種二人に言ってほしいと言われた、自分は何もしていないと・・・なんと無欲な!?こんな人種もいるのかと思って少し嬉しくなって言ってしまったよ。
ジェヴァット
「すごいね君は!?ほんとに欲しくなるよ君の事」
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