異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

文字の大きさ
347 / 380
13章奮闘

347話 テルム激おこです

しおりを挟む
私の名前はテルム・ポレイプル・グランファンタ


グランバレル国の第6王女で、冒険者です。

私たちは今私の故郷に来ています、そうケイイチの手紙を渡す為です。

ボイルの故郷には先に行ってすでに魔道具と食料を渡しました、転移の魔道具ってすごいのね。

マジックバックの中を確認したボイルが驚いていたわ、何でも100人が1年は暮らせるほどの食料が入っていたそうなの。

私ももらったの、恐る恐る中を確認したわ・・・うん同じだった。




そして私たちはお城の応接室で国王を待っています。


ボイル
「テルム、ほ、ほんとに平気なのかよ」

テルム
「ん、平気任せて」


冒険者仲間のボイルが困った顔をして言ってきたの、私がエルフの国の王女だと知っているのはラッシュとシュルーテだけだったので気持ちは解るわ。

でも隠していたわけではないのよ、聞かれなかっただけ、それに喋るのが面倒なの。

私たちが話ていると扉が開かれ私の父、ラテルマ・ポレイプル・グランファンタが入ってきました、そうこの国の国王様です。


グランファンタ
「おおテルム我が娘よ!よくぞ帰ってきたもう離さんぞ!愛しい娘よ」


父が私を抱きしめてきました、これが嫌で私は国を出ました、愛してくれているのはいいのよ、でも毎日ずっとこうなの。


テルム
「トトさまウザイ」

グランファンタ
「またまたぁ~テルムは恥ずかしがり屋だのうぅ~」


仲間のみんなの目が冷たいです、もう!だから嫌だったのに・・・でも国の危機だもの頑張るわ、ケイイチとも約束したし。


テルム
「トトさまこれ読んで」

グランファンタ
「何かな?ふむふむ・・・こ、これは!?」


手紙を読んで父が驚いています、ケイイチが何を書いたのかは知らないけど食料の支援の事が書いてあるはずです。

まあ内容は土を元気にしてくれる魔道具の事が書いてあるのですから驚くのはわかりますね、後は戦争を仕掛けてくることですね。


グランファンタ
「参謀を呼べ至急会議をするぞ」


父が手紙を持ったまま外に出て行ってしまいました。


テルム
「私の事、置いていった!?」

ボイル
「そんなに驚く事かよテルム」


ボイルが言ってきたわ、驚くことよ!そう驚くことなのよ!?


テルム
「そんなこと一度もない、そう241年生きてきて一度も」


私がそう言ったらボイルが後ろに下がりました、驚いてるのね。

父は私を絶対連れて行こうとするの、それをしなかったって事はそれほどの事が書いてあったって事、いったいケイイチは何を書いたの?

私たちは執事のセババンに案内され私は自室に、ラッシュたちは客間に泊めてもらいました、会議をすると言っていたのですぐに私たちの所に来てケイイチと話をすると思ったの、でも。



シュルーテ
「もう3日ですねぇ」

ボイル
「そうだなぁ~ああ暇だぜ」

ガッテム
「儂は酒が飲みたいぞい!?、何故食事に出してくれんのじゃ!」


私が父に手紙を渡して3日が経ちました、さすがに長すぎます。


テルム
「セババン」

セババン
「はい姫様参りましょう」


私の意図を解っているセババンが会議室に案内してくれました。


テルム
「トトさま!?」

グランファンタ
「なんだテルム、今は会議中だ!出て行きなさい」


会議室に入って父を呼ぶと険しい顔をしています、私にそんな顔をするなんて相当お辛いのですね。


テルム
「トトさま手紙の主に会って」


ケイイチに会ってください、そうすれば辛い事も終わりを迎えます、そう言いたかったの、でも父なら私の少ない言葉を解ってくれます。


グランファンタ
「ダメだ、情報には感謝するがそれは出来ん」

テルム
「助かる方法、これしかない」


兵力差を考えても勝てません、もし勝てても被害が甚大になるのは父も解っているはず、どうしてわかってくれないの。


グランファンタ
「ダメだ!」

テルム
「何故?」

グランファンタ
「それは・・・娘を嫁になど出さんからだ!?」

テルム
「???」


みんなも訳が分からないと言った顔をしています、ケイイチの手紙でそんなことを書くはずないの、だってあの人はこれ以上嫁は増やしたくないって野営の時ずっと言ってたもの。

もし書いてあるならそれは・・・いいかもしれない。


グランファンタ
「これを書いたものはこの恩を盾に私からテルムを奪うつもりなのだ、そんな者は今から襲撃してくれる、ジェーモンドいい加減策を考えんか!」


私の後ろにいるみんなも驚いています、この3日戦争の話し合いをしているとばかり思っていたの、でもそれは違ってケイイチを襲撃しようとしてた、ケイイチが私を妻にしようとしたって思い込んで。


テルム
「トトさま、死んで『フレアバーんん』」

ラッシュたち
「「「「こらぁー!?」」」」


私が上級魔法を父に撃とうとしたらラッシュたちに止められたわ、放してよ!?私たちがどんな思いでこの3日間過ごしてきたと思ってるの。


グランファンタ
「テルム、それほどにこの者を愛しているのか」

テルム
「んぅ、違う!?好きだけど・・・違うの」


ケイイチがそれを望んでない、それなら私はそれを望まないわ。

それよりも戦争を回避しないといけないの。


テルム
「ケイイチに会ってトトさま、そうすればわかる」

グランファンタ
「そうか・・・では私自ら相手をしようじゃないか、がははは!?楽しみだ、ああ楽しみだぞ!?」


父がまた変な方向に行ってしまったわ・・・もう駄目ね、ジェーモンドに言ってケイイチと話してもらいましょう。
しおりを挟む
感想 302

あなたにおすすめの小説

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

KeyBow
ファンタジー
 1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。  各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。  ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。  その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。  彼らは通称カーヴァント。  カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。  カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。  しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。  また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。  探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。  つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。  数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。  月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。  彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。  そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。  勿論二世だ。  斗枡が持っている最大の能力はカード合成。  それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。  彼はその程度の認識だった。  実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。  単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。  つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。  また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。  斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?  女子が自然と彼の取り巻きに!  彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

処理中です...