1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる

まったりー

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2章 始動

27話 討伐

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「おおユーヤ!今から出るのか」


ガルマノが門の前に立っていた、ガルマノは奥で資料とかの書き物をしてるんだ、大抵は娘のアレアノが対応してくれる。


「はいガルマノさん、ここから出て西に向かうつもりです」


西門は今兵士たちが大人数いて通れない、なのでこっちから出るのだが難しい顔をしだした、もしかして情報が来てるのか?


「ユーヤ西の都には今いかない方がいい、東の街シティーバーレルにしておけ、あそこの海の幸はうまいぞ!」


どうやら情報が来てるな、東を進めていて海の幸が美味しいと言ってるのに顔が笑ってない、アレアノがいないのも恐らく使いに出しているんだろう。


「ありがとうガルマノさん、でも平気だよ僕の出した素材を見たでしょ」


「ユーヤ・・・お前まさか!?」


察してくれたのかな、真剣な顔が更に増したよ、ちょっと怖いぞガルマノ。


「ええそのつもりですよ、でも誰にも言っちゃだめだよ、僕は人族なんだから」


確証がないままガルマノがみんなに言いふらしたら迷惑が掛かるからな、カーラたちにもそれは言っておいた。


「ほんとに平気なのか?」


俺は頷くだけして門を通った、外に出て振り向くとガルマノが叫んできた。


「ユーヤ!お前は人族でも良い奴だ、いつでもここに来い」


「ありがとうガルマノ」


小さく呟いて手を振り俺は走った、ファラが飛ばされないギリギリの速度だ、ファラは気の扱いが出来るようになったから前の倍くらいは出しているな時速で言うと200キロってとこか。


「そろそろ見えてくるか」


しばらく走ると高い崖に差しかかり、草原を歩いている大量のモンスターが見えた。

普通の人では見えんぞ、俺が気を目に集めているから見えるんだ、そしていやな物が見えた。


「6人PTだったのかお姉さん!」


両手と両足に木の杭を刺され、さらされながら運ばれている二人の女性が見えた、気はまだ微かにある、だがかなり危険だ。


「怒りがこみ上げてくるな、ファラ鞄に入ってくれ行くぞ!」


「うんなの」


俺はまた走った、そしてまず女性を助ける為に担ぎ手を瞬殺した、木の柱を奪って距離を取ったが、そのタイミングでファラが魔法を使って風の壁を作ってくれた、時間稼ぎをしてくれるんだなナイスだ。


「しばらくは持つのユーヤ」


ファラから魔力が出ている、かなりの量だからそれほど長くはもたないだろう、無理をしてるのがすぐに分かった。


「ありがとなファラ、じゃあ俺も攻撃をするから解除頼むな『回復功』『気功散弾』」


ファラの魔法が消えるのと同時に気功弾を無数に撃った、今回盗賊の時とは違い接近戦は諦めた、蜘蛛の時と同じ感じだ、2人の回復優先だな、まぁこれで大抵の奴は倒せるからな。


「回復優先だからしょうがないが、これだと戦っている感が無いんだよなぁ、怒りが収まらない」


もっと強力な気功弾を使い、疲労でもすれば怒りも少しは収まるんだが、それだと二人の回復に支障が出るかもしれない、俺の回復は時間を掛けなければダメだからな。


「ケケー!こんな物効くかよ」


しばらく気功弾を撃っていると大きなハンマーで俺の気功弾を弾いている奴が出てきた。


「ん!親玉が見えたか、てことはもう中間か」


俺がそんなことを言っていると向こうが話し掛けてきた、気功弾を撃つのを止めなくても良かったのだが聞きたいことがあるからな。


「ケケケ、お前なかなかやるな、それにその波動は人族だろう、どうかなお前たちをまねてみたが感想は、なかなかうまく出来ていただろ?」


俺はそれを聞いて怒りの矛先が変わった感覚を受けた、書物に書いてあった事だが現実に見るとかなりくるな。

これならあれほど嫌われてもおかしくない、それに書物にはその者たちを仲間の前でいたぶり命を奪った、とも書いてあった、戦争などの作戦でも許せん!


「ケケケ、いいねぇその目、どうかな吾輩の部下にならないか?」


「ん?何か勘違いがあるようだな、確かに人族に怒りを覚えたが、お前たちにもその感情を持ってるんだぞ」


そう言って俺は気を上げた、二人の女性とファラがいるから吹っ飛ばない程度だ、だが相手はすでに震えている。


「な!?なんだその波動は!魔王様でもそれほどには」


「そうかお前は魔王の差し金なんだな、聞く手間が省けたよ」


この世界には魔王が17人いると書物に記されていた、17人の内の誰なのかは分からんが必ず報いてもらうぞ。


「ケケ、ケケケケお前は危険だ!ゆけお前ら!」


後ろにいたモンスターたちに命令して、モンスターたちが前進し出した、だがもう遅いぞ。


「お前ら上を見てみろ」


俺は顔を上に向けそう言った、モンスターの何体かは上を見ている、俺の攻撃は既に始まっているんだ。


「ケケ?なんだあの大きな玉は」


「俺の攻撃さ、弾けろ!」


俺は気功弾を上空に作っていた、そして普通の気功弾をその玉に一発撃ち込んだ、すると上空の玉が割れ閃光が地上に降り注いだ、あれは気功弾のエネルギーが地上に降り注いでるんだ、特大気功弾のまま下に向けて落としても良いのだが、この世界が壊れるかもしれないからな、念の為拡散させた。


「「「「「グギャァー」」」」」



「ああ、やっぱり全然収まらないな」


モンスターがいた場所はいくつものクレーターができている、相当な威力だとこの世界の者が見たら言うだろう、だが俺にとっては全然実力を出していない、それに戦った感がないんだよ。


「ユーヤ終わったの?」


俺の肩にファラが飛んきてそう言ってきた、気を探ってももう俺たち以外の反応はない。


「ああもう終わったよ、この人たちの治療も終わったし、街に届けよう」


「うんなのー」


素早く移動をすれば俺だと気づかれないだろう、それに今なら見張りがいるだろうから門の近くに2人を置けば見つけてくれるさ。


そう思いながら二人を担ぎ俺は走った、何処にもぶつけられない怒りを内に秘めて。


「これを出す機会があるのだろうか」


小さく呟き俺はやることを一つ増やした。
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