落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ

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六章

今年の夏は一度だけ

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夏休みまでそう間もなかった事もあって、僕が学院を休んでいる間に学院は休みに入ってしまい、僕の屋敷には学院から休んでいた分も含めた大量の宿題の山が届いた。だけど、休んでいた間の授業内容なんか分からなくて、宿題を前に僕が途方にくれていると、そうなる事を予想していたかのように、みんなが僕のところにやって来てくれた。

「あの担任、授業に出なきゃ分からない問題をわざわざ作って出してくるとか、本当に性格が悪いな」

分からない場所を教えてもらおうと思って宿題の山にあった一冊を手渡すと、その内容を確認していたバルドが少し腹を立てたような声を上げる。そうしたら、横で聞いていたコンラットがそれを諫めるように言った。

「授業を休んだ分を補うための宿題でもあるので、それは仕方がない部分もあると思いますよ。それに、そのおかげでクラス内でも特に詮索されませんでしたからね」

「それはなぁ、担任が分かりやすいくらいに怒っていたうえに、この宿題の量だったからなぁ…。これを見たクラスの奴らも、リュカに同情してた感じだったからなぁ…」

「それも確かにありますが、それよりもまずはわざわざ作ってくれた事に感謝するべきですよ」

「この宿題に…?」

ある意味、リータス先生のおかげで僕に対する不満が上がっていないようだけど、この宿題の量に感謝するかと聞かれれば、僕でも辞退すると思う。僕が苦い思いで宿題の山を見ていれば、僕と一緒で勉強が嫌いで宿題も嫌なバルドも、これの何に感謝すれば良いのか心底分からないといった顔を浮かべながら呟けば、コンラットの方からはすぐにそれに対する小言が飛んできた。

「貴方はもう少しは勉強の大切さを感じた方が良いですよ。毎回のように赤点ギリギリで…」

「あぁ!もう、その話はするなって!今回はしょうがないだろ!リュカの事が気になって集中できなかったんだから!!」

「他人を言い訳に使うなんて感心しませんよ?」

「冷静にテストを受けてたお前等の方が薄情なんだよ!!」

そんな話し聞きたくないとでもいうような大声を上げれば、それに対して冷静な正論が返ってきた事にムッとした様子でコンラット達を指差す。そうすれば、指を差された方もそれに負けじと言い返す。

「貴方と違って直前で慌てて勉強するわけではないので、多少気が散っていたとしても、それほど成績に影響が出ないだけです!日頃から勉強しない事を棚に上げないで下さい!!」

「別にそんなんじゃねぇし!!」

「だったら下手な言い訳しないで下さい!」

「言い訳なんかしてないだろう!」

「そんな事で喧嘩しないで…」

「ただ答えを書くだけの事に、何に頭を使う必要あるんだ?」

宿題の山を挟みながら喧嘩になりそうになっている2人に、僕はいつものように声を掛けようとしていれば、ネアは何時にも増して、どこかつまらなそうな顔で嫌味と呼べるくらいに余裕たっぷりで言う。だけど、それを聞いたバルドは、下を向きながらプルプル震えると、バッと顔を上げて叫び声を上げる。

「お前みたいなのと他を一緒にするなー!!

勉強が得意でない人達を代表するかのようなそれは、まるで魂の叫びようだった。

「何にせよ、今回の件が無事に終わって良かったですね」

「…そうだな」

「まだ拗ねているんですか?」

「拗ねてない!」

渾身の叫びをした後も機嫌は直らず、1人不貞腐れたような態度を取るバルドにコンラットは困ったような顔でため息を吐く。コンラット自身も、ネアの言葉には不満はあるようだったけど、それ以上に機嫌の悪そうなバルドがいるから、その気持ちがどこかに行ってしまったようだった。

「そんなに怒らなくても、試験も終わったし補習もなかったんだから良いんじゃない?」

「……リュカは試験がなかったから良いよな」

「それは…」

「わ、悪い!そんなつもりで言ったわけじゃないんだ!」

僕は事情が事情だっただけに、特例として今回のテストだけは免除されたけれど、素直に補習を受けた方が良かったんじゃないかと思えるような宿題の山を前にしたら何も嬉しくはなかった。

謝ってはくれたけれど、思わずポロリと口から滑り落ちたような言葉に僕が何も言えないでいたら、ネアが呆れたような声を出した。

「お前も八つ当たりみたいにやっかみを言われて大変だな」

「べ、別にそういうつもりで言ったわけじゃないし!ただ、ちょっとだけ良いなって思っただけだろ!」

「まぁ、意外と心が狭いってのは分かった」

「だから違うって!!そういうお前だって、あの日は忙しいって言って俺達と一緒に来なかったりしただろう!?」

機嫌でも悪いのか、皮肉るような事を言うネアに対して、バルドの方も日頃の態度が薄情だと、僕が屋敷に帰って来た時に来なかったのを責めるような口調で指摘する。そうすると、それに反論するかのように、不機嫌そうに理由を口にする。

「もう少しで行われる皇太子殿下の結婚式で、今はどの商会も忙しいんだからしょうがないだろう」

「そういえば、新年祭でそんな事を言ってたな」

新年祭の話題が出たからか、あの時の大変さでも思い出したかのようにバルドの勢いが弱まる。そうして、僅かばかりでも冷静になったからか、何か重要な事に気付いたかのような様子を見せた。

「ちょっと待てよ…。もしかして…今年の夏は何処にも行けないってことか…?」

「まぁ、そうなるでしょうね…」

「はぁっ!?じゃあ!夏休みの旅行はどうなるんだよ!?」

夏から秋に掛けては催し物が比較的なく、休みも取り易いという理由があるから父様達に旅行に連れて行ってもらっていたけど、秋にそんな重要な催し物があるなら、忙しくて休みを取れるわけがない。だからこそ、何処にも連れて行ってもらえないんじゃないかと危惧したバルドが、不機嫌だった事も忘れて声を上げるけれど、そんなバルドにネアが素っ気なく現実を告げるように静かに言った。

「今年の夏は王都で大人しくしてろってことだな」

「絶対にイヤだ!」

「嫌だって…夏休みは来年もあるだろう…」

「来年ってなぁ!今年の夏は今しか楽しめないんだぞ!!」

すっかり普段通りになってしまった態度で数少ない夏休みを無駄に出来ないとでも言うかのように力説するとバルドに、ネアの方が面食らったようだった。でも、いい意味で細かい事を気にしないバルドは、慌てた様子でコンラットがいる方へと視線を向けた。

「なぁ!?俺達の親父とかが無理だから、今回はコンラットの親父さんに保護者になってくれるように頼めないか!?」

「そっちにも仕事があるんだろうから無茶言うなよ…」

「仕事とかの話の前に、私の父では荷が重いと言いますか…もしそんな事になったら、父の胃に穴が空きそうなので無理だと言いますか…」

「あぁ、上司や格上の家の子を預かって連れての旅行なんて、ただの苦痛でしかないだろうからな」

熱しやすく冷めやすいバルドに、少し落ち着けとばかりにネアが声を掛ければ、コンラットは言いづらそうに答える。その言葉に、ネアは納得したような声を上げるけど、僕としては何をそこまで気にする必要があるのかと思ってしまう。でも、ネアの言う通り、自身よりも上の子息を預かる事に気後れするのか、休みの日にコンラットの屋敷で遊んだりすると、バルドが怪我するのなんて珍しくもないのに、しきりに怪我をしないか心配して様子を見に来ては、かすり傷ひとつで大騒ぎしていた。

「親父達の事なんて気にしないで良いって!」

「いえ…そういうわけには…」

「ネアは!?」

「荷の輸送で忙しいうえに、荷台に人を乗せる空きなんてないからな?」

よくそんな話を俺に振れたなとでもいうような感じの返事だったけど、それに構っていられないバルドはコンラットへと再び頼み込む。

「近場でも良いだろ!!それでも駄目か!?」

「だから…無理ですって…」

「保護者役が確保できないんなら、旅行なんて到底無理だ。だから、潔く諦めろ」

どうしても諦めきれないようにコンラットへと懇願するけれど、遊びに行く度に気を揉めてる父親の姿を見ているからか、コンラットは渋い顔をしながら断り、ネアがいい加減にしろとでも言うように声を掛ければ、僕達の耳に得意気な声が響く。

「自由に出掛けられないのって不便なのね!まぁ、私はアンタ達と違って自由に色んな所に行けるから、私は好きに出かけさせてもらうけどね!!」

「そうだよ!お前なら、俺たちをどこにだって連れて行けるだろう!?」

優越感を滲ませながら言ったティの言葉に、バルドが活路でも見いだしたかのように声を上げる。そうすれば、得意げな様子を崩す事もなく、どこか上から目線で言った。

「何で私がアンタ等の頼み聞いて面倒を見なきゃいけないのよ?」

「いつも無駄に年上ぶってるんだから良いだろう!」

「ちょっと!無駄にって何よ!?」

何かにつけて年上を強調している事を持ち出せば、言い方が気に入らなかったのか不満を口にする。だけど、それを横で聞いていたネアは、それに対しても冷静に否定の言葉を口にする。

「いや、コイツじゃ誰も納得しないから、保護者役には成り得ないだろ」

「あぁ、確かにそうですね」

「なに納得してるのよ!!保護者役にくらいなれるわよ!任せときなさい!!」

父様達に許可をもらいに行っても、ティでは首を縦に振ってくれないと思われている事が気に障ったのか、急に保護者役になる事にやる気を見せた。でも、ネアの言葉でティでは無理そうだと気付いてしまったバルドの表情は暗い。

「なぁ?他に頼めそうな保護者役って誰かいないか…?」

「だから、俺の所は全員忙しいって言っただろ」

「そうだよなぁ…」

「私がやるって言ってるでしょう!!こっち見なさいよ!!」

ティ以外の誰かを探そうとする言葉に、ティは憤りを露わにしながら自分を見るように言うから、バルドは少し諦め始めたような顔で、仕方なさそうに視線を向ける。

「だってよ…。お前だけだと遠出でき…っ!そうだ!お前の道を使えば遠出も簡単に出来るし、それこそどこにでも行けるな!!」

「はぁっ!?たかが旅行なんかに、貴重な魔力を使うわけないでしょう!?アンタ等が普段使っている馬車でも使いなさいよ!!」

「馬車を使ったら御者に行き先がバレるだろう!!だから、ケチなこと言うなよ!!」

「ケチじゃないわよ!!」

「あっ、そういえば、兄様に黙っているかわりに、何でも一つ頼みを聴いてくれるって前に言ったよね?」

結局は兄様には気付かれてしまっていたけれど、前にした約束を今になって持ち出せば、ティは嫌そうに顔を歪めながら大声を上げる。

「何でアンタはそんな時にだけ記憶力が良いのよ!いつもみたいにのほほんと忘れてなさいよ!」

何気に酷いことを言われているような気がするけれど、僕に対して貸しがあると分かると、今度はこちらが優位に立っている事に気付いたようで、バルドはここぞとばかりに声を上げる。

「妖精の女王は、自分で言った約束を守らないのか?」

「ぐっ!わ、分かったわよ…!」

ここで自分が言った言葉を覆したら妖精として沽券に関わると思ったのかと、凄く嫌そうな顔をしながらも渋々とした顔で頷くと、バルドは俄然やる気でも出したように無茶な事を言いだした。

「よし!だったら、いっそ俺たちだけで出かけてみようぜ!その方がなんか楽しそうだしさ!!」

「無理ですよ!そもそも、どうやって許可を取るつもりですか!?」

旅行に行く許可だけでも取るのが難しいのに、僕達だけで行くなんて無理に決まっているというようにコンラットが声を上げれば、バルドはそれに楽観的な事を言う。

「俺がリュカの家に泊まりに行くって言って、リュカが俺の家に泊まるって感じで言えば良いんじゃないか?」

「そんな嘘なんて直ぐに気付かれますよ!」

「大丈夫だって!親父達は最近はさらに仕事の事でくらいしか口聞かなくなったって兄さんが言ってたからさ!」

あっけらかんとした様子で言うけれど、その言葉は思いの外に根深いようで、どうやらあの件があった後からか、さらに父様達の仲が悪くなっているようだ。だけど、今はそれとは別の問題がある。

「でも、母様達は話すでしょう?」

「うーん…確かに…」

手紙のやり取りだけでなく、お茶会などで話す機会も多い母様達なら、話題としてその話が上りそうだと思って言えば、そこまでは考えていなかったようで渋い声を上げる。そうすれば、少しだけ乗り気になっていたティが、別の案を口にする。

「じゃあ、シェリアに口裏でも合わせてもらう?」

「それは…僕の父様が絶対に許してくれなさそう…」

「じゃあ、どうすんのよ?」

せっかく出した案を否定されて、少し面白くなさそうに聞いてくるけれど、父様達との仲を考えると逆効果な気がする。だから、そう思って言っただけだったけど、ティは自分で考える気はもうないようで、僕達にどうするのかを聞いてくる。でも、僕達だって簡単に答えは出てこない。

「とりあえず、両親達に一度頼んでみてから考えても遅くはないんじゃないですか…?これを終わらせない事には、旅行なんて無理でしょうし…」

「そうだな…。これをやらないとな…。まぁ、俺達の考えすぎて終わるかもしれないからな!」

危ない橋は渡りたくないようにコンラットがそう提案すれば、目の前の現実に目を向けながらも、前を向くような明るい声を上げるのだった。
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