落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ

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六章

声の主

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話をするにもあの場所では落ち着かないだろうということで、一度、場所を移すために移動しようという話になり、馬車に乗り込んだ。中は大人の男性がゆったり並んで座れるほどの広さがあり、僕たち四人が横に並んでも窮屈ではない。それでも、ガタゴトと揺れる車内には、どこか気まずい空気が流れていた。

「今回のことは本当にすまなかった。こちらに、貴殿らを怖がらせるつもりは一切なかったのだ……」

偉い立場のはずなのに、子供だからといって見下すような気配はなく、躊躇いもなく真摯に頭を下げてくる。その姿勢に、何か事情でもあるのだろうかと、僕たちは互いに目配せし合いながら、話だけでも聞こうと向かいに座る二人へと、バルドが声を掛けた。

「それで、俺たち……というか、アイツらに何の用なんだ?」

僕たちではなく、一緒にいたお爺さんたちこそが本命なのは雰囲気で分かっていたため、理由を問うと、二人は頭を上げ、まっすぐこちらを向く。

「そうだな。だが込み入った話の前に、まずは自己紹介をさせてくれ。私はエリオット・グレイヴナーで」

「私はダリウス・フェルナード。エリオットと共に、この国の王城に仕えるリリエット・ルキフェール様の騎士だ」

名乗ってもらったからにはと、自分達も名を告げながら、相手の名前を聞いて、町で声をかけてきた騎士の言葉が本物だったことを理解し、僕達はなんとも言えない気持ちになった。そんな中、それに反発するかのように、ネアが口を開いた。

「そんな偉い騎士様が、まさか子供を追い回すような真似をするとはな」

ネアが皮肉めいた声音で言うと、二人は再び申し訳なさそうな表情を浮かべる。

「我々は手出しを禁じていたのだが、功を焦った者たちが先走ったようでな……」

「あの者達には、その件で厳罰を下すつもりだ。そこは安心してほしい」

がっしりとした体格のダリウスと名乗った男が、まるで困りごとを打ち明けるような声で話し始めると、その隣に座っていた、やや細身のエリオットと名乗った人物がそれに応じた。

ガタイが良いダリウスと名乗った者が、困った者でも語るように声を上げると、その隣に座っていたエリオットと名乗った少しだけ細身の人が答える。馬車に乗る前、青い顔をしたあの人たちと話している姿が見えたが、どうやらその場で叱責を受けていたらしい。

「いやぁ……ほどほどにな……」

僕としては罰は必要ないような気がするけれど、騎士としての規律を知るバルドは、言いかけた言葉を飲み込み、減刑を求めるに留めていた。

「貴殿も、それで納得してくれるだろうか?」

「あぁ……」

問い掛けられれば、相手がしっかりと罰を受ける事が決まっているからか、ネアもそれ以上は強く言えず、どこか歯切れの悪い返事を返す。その件が片付き、先ずは空気が落ち着いたと判断したのか、二人は僕たちへ視線を向け、ようやく本題を語り始めた。

「我々の国は、もともと雨が少ない土地なのだが、昔から受け継いできた知恵や技術を使い、自然と共に生きることを誇りとしてきた……。だが、ここ近年は…雨が、まともに降らないのだ…」

語り始めた途端、エリオットの表情は深刻さを帯び、そのまま事態の重さを物語っており、僕達に頭を下げたのは、ただの礼儀や誠意だけではないようだ。

「まったく降らないわけではない。しかし、どれも小雨ばかりで、大地を潤すには程遠い……。そのため他国から穀物を輸入し、なんとか難をしのいできたのだが……その国で大規模な火災があってな。主食としている穀物が大幅に値上げされてしまったのだ」

「奴らめ……我らの足元を見やがって!」

「落ち着け。今は、そのような話をしている時ではない」

ダリウスが忌々しげに声を荒げ、握った拳からは、どれほど彼が悔しがっているかが伝わった。それでも、エリオットが短く制すると、ダリウスは不服そうに息を吐き、なんとか怒りを抑える。

この国に来てまだ日も浅いけれど、王都の活気や町の人々の穏やかな暮らしぶりは見えたけど、その裏には上に立つ人の苦労が色々とあるようだった。

「原因とかは分からないのですか……?」

コンラットが恐る恐るといった様子で声を上げた。その不安を帯びた声色は、今の馬車の空気によく似ていて、思わず僕も息をひそめる。

「雨が降らぬ原因を何か掴めないかと文献を漁っていたのだが、かつて同じような事が起きたと書かれていてな」

「だったら、それを参考に自分達で何とかしたらどうだ?」

ネアの言葉は少し刺々しかったけれど、みんな“巻き込まれたくない”という気持ちは同じだったから、それに対して何も言わないでいると、エリオットは苦い顔で続けた。

「そうしたいのは山々なのだが……どうやら、その時は精霊王様が現れ、事態を解決されたらしい」

「それは……」

ネアが未だに不満を押し隠せない声を漏らしたが、その名前を出されて、僕らは言葉を飲み込むしかなかった。

ここで「知りません」と言ってしまうのは簡単だ。しかし、扱う内容が内容だけに、そんなふうに軽々しく切り捨てるわけにはいかない。だからこそ、何とも言えない重さが肩にのしかかって、息が少しだけ苦しくなる。

「だからこそ、王女様は精霊王様に救いを求めるため、聖堂のあるセイクリッドへ向かい祈りを捧げるはずだった……だが、そこで君達に出会ったのだ」

「出会ったって言われてもなぁ……」

バルドが困ったように声をあげたけど、その“困り顔”は僕等も同じだった。

たしかに僕達は、精霊王であるお爺さんと一緒に町に来ていた。でも、それはただの旅行の一環であって、国を救うためでも、雨を呼ぶためでもない。

(僕達がどうこう出来る問題じゃないのに……)

父様達に隠れて、ちょっと遠出しようという悪戯心で来たのもあって、胸の奥でそんな弱い声がこだまする。
だけど、そんな僕達に“一縷の望み”を賭けているのが伝わってきてしまい、余計に居心地が悪かった。

「貴殿らと一緒にいたのは、精霊王様であろう?」

「なんで知ってんだ!? いてっ!」

僕らが答えに詰まっていた所に、突然核心を突かれ、バルドが素っ頓狂な声を上げる。すると、すかさずネアが足を蹴りつけ、余計なことを言うなと目で叱りつけたが、もう遅かった。

その一言で、確信を得たと言わんばかりに深く頷いた。

「彼の御方らの容姿は王家に伝わる文献に残されている。王女殿下にも確認をしていただいていたが……本人達より言質が取れたのは幸いだ」

まるで「やはり」と安堵しているような声音だけど、こちらとしてはそんな簡単に「はい、その通りです」と認めるわけにもいかない。

「いや、俺達は普通の人間だけど……ちょっと縁があって一緒にいるだけで……」

苦し紛れにそう言うと、エリオットが静かに返す。

「縁があるというだけでも、十分に特別だと思うがな」

「そ、そう……だな……」

バルドの返事は曖昧だった。というか、曖昧にするしかなかった。

今も僕の服の中では、じっと息を潜めながらこの会話を聞いているティがいる。もし、その存在が明らかになれば、事態はもっと面倒になるのは目に見えていた。

(最近の僕達、感覚が麻痺してきてるよな…)

少し前までは、妖精や精霊なんて「絵本の中の存在」だったのに、今では妖精が懐の中に入り込んでいて、暇を持て余して騒ぎ出すかと心配している。だからこそ、バルド達の目もどこか泳いでいていた。

そんな僕らの心の迷いを察したのか、エリオットが少しだけ体を前に傾け、声の調子を柔らかくした。

「どうか誤解しないでほしい。我々は、君達を利用しようとしたわけではないのだ。ただ、国を救うために、僅かな手掛かりでも見逃したくなかった」

その言葉は、まるでこちらの渋りをそっと解きほぐそうとするような響きを帯びていた。

「最近にも、森で大規模な火災が発生し、その付近の街でも騒動があったと聞く。不吉な事や不穏な事が相次いでおり、王女であるリリエット様も酷く心を痛めているのだ……」

「それ……全部、アイツがやったことじゃない……」

「シッ!」

今まさに恐れていた最悪のタイミングで、服の中に隠れていたティが小さく呟いた。その瞬間、僕の心臓は強く跳ね上がり、冷たい汗が背筋を伝う。

(まずい、絶対聞こえた……!)

慌てて制止の声をかけたが、時すでに遅く、エリオットが眉を寄せ、こちらを注視した。

「今、女性…幼子の声が聞こえなかったか……?」

その言葉に、僕は僅かに下げていた顔を上げるが、胸元でティが固まっている気配がする。バルドとコンラット、そしてネアまでもが、一瞬だけ目を大きく見開くも、次の瞬間には、それぞれが息を合わせたように口を開いた。

「そ、そうか……!? 俺には聞こえなかったけど!」

「えぇ、聞こえませんでした!」

「俺達以外、誰もいないのに声が聞こえるわけないだろ」

三人が代わる代わる言葉を重ねるほど、かえって怪しさは増しているような気がする。それでも、今はそれに縋るしかなかった。

エリオットはしばし考え込むように目を伏せ、やがて、疲れたように小さく息を吐いた。

「……それも、そうだな。すまない。あまり寝ていないせいか、勘違いをしたようだ」

「い、いや、そんなことで頭なんて下げなくていいって!」

自らの間違いを謝罪するけれど、嘘をついている後ろめたさがあり、バルドが慌てて、そんなエリオットを制していた。彼の声にそのまま滲み出ていたけど、その気持ちは、僕も同じだった。

(それをやったのが僕の兄様だなんて…言えるわけないよね……)

王都で騒がれ、王女が心を痛めている出来事の原因が、"自分の身内にあるなんて知られたら"と想像しただけでも胃が痛む。

「ま、まぁ、俺たちも協力できることはするからさ…」

罪悪感の重みを誤魔化すようにそう口にすると、相手の兵士が「では——」と切り出した。

「では、彼らに連絡を取る手段とかはないだろうか…?」

「連絡を取る手段って言ってもなぁ…」

「えぇ…」

「…普通はないな」

三人は曖昧に返しつつも、三人の視線が自然と僕の方を見る。

「何か方法があるのか?」

「そ、そんなの無理だよ!それにしても、精霊王は凄いんだね!」

その視線に何かあるのかと問い掛けて来たから、僕は慌てて話題をそらし、半ば強引に精霊王を持ち上げる。けれど二人は、疑いもせず誇らしげな顔で語りだす。

「精霊王様は凄いのだ。天気を自在に操る事ができるうえ、動物の声さえお聞きになる事ができるのだ」

「そのうえ、四大元素を司る精霊さえも従えておられるのだからな」

「あぁ、まさに自然を司る神と言っても過言ではない」

普段の様子を見ている僕としては、なんとも頼りない感じがするお爺さんという感じだ。だけど、そんな実物を知らない二人は、その後も称賛する話を繰り広げていた。でも、そんな話に業を煮やしたのか、大人しくなったかと思ったティが大声を上げる

「アイツなんて、そんなに凄くないわよ!」

「ちょっと…!」

声だけじゃなく、僕の服からも飛び出してしまったティの姿に、焦りの声を上げる。目の前の二人も、突然現れたティの姿に、饒舌に話していたのも忘れて、唖然とした顔でティの事を見ていた。

(……終わった)

そう思い、背筋に冷たい汗が伝った。
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