落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ

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五章

力強い

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父様が何もしていないと分かってはいても、それでも動揺を隠しきれなかった母様は、ドミニクに付き添ってもらいながら部屋へと戻っていた。それを見送るように部屋に残った僕は、早速動き出そうとしている兄様へと声を掛けた。

「兄様?何か手掛かりとかあるの?」

「手掛かりなら此処にあるはずだ」

「此処に?」

最近では兄様が主に使っているこの執務室の何処にそんな手掛かりがあるのかと不思議に思ってると、兄様は部屋の奥の方へと視線を向けた。

「目聡い父上ならば、事前に相手方の動きを察し、ある程度は犯人の目星は既に付けていたはずだ」

視線を向けた先にあった父様が使っている机へと向かうと、兄様は何の躊躇いもなくその引き出しを開け、中に入っていた書類などの物を調べ始めた。大事な物が入っている仕事机を勝手に触って怒られないかと思ったけれど、父様は普段から怒ったりしないうえ、今は非常事態だからと理解してきっと許してくれると思う。

僕も兄様の横に立って、読み終わって机に置かれた物を見ていたりしたけれど、誰かからの手紙や何かの契約書みたいな書類が殆どで、どれも見るからに重要そうな物ばかりが次々と出て来ていた。父様も仕事をしていたんだなと思いながら僕は見ていたけれど、どれも目当ての物ではないようで、兄様はサラリと目を通しては次の書類へと手を伸ばしていた。

「どうやら、此処にはないようだな」

「じゃあ、どうするの?」

机の中にあった物をあらかた確認し終わった兄様が溢した言葉に、もう手掛かりがなくなったのかと僕が不安に思って尋ねると、兄様はそれに首を左右に振りながら言った。

「いや、此処に入っていた物は見られても良いような物だけだっただけだ。おそらく、見られて困るような重要な物は、また別な場所に保管しているんだろう」

兄様の言葉で再び机に目を向けけど、僕が見ても良いのかと不安になるような国の機密文書みたいな書類が無造作に置かれてあり、本当に見られて良い物なのかと兄様の言葉を疑いたくなる。だけど、今はそれは気にしている時じゃないと思って、あえてそれは口には出さずに問い掛けた。

「それが何処にあるか、兄様は分かるの?」

「一応、父上が普段使っている隠し金庫の1つならば知っているが…」

何で兄様がそれを知っているのかは知らないけれど、父様の仕事机の後ろにある本棚に置かれていた1冊の本を兄様が動かすと、カチッという音が聞こえて本棚が音もなく横へとずれた。すると、壁に隠されていた金庫が出て来るけれど、端から見てもしっかりとした鍵が掛かっていて、とても開きそうになかった。

「前に資料を借りようとした時に気付いたが、鍵の保管場所までは分からない。流石に壊すわけには行かないしな…」

「父様が持ってるのかな?」

「そんな不用意な行動をするとは思えないが…」

僕が鍵の隠し場所で悩んでいると、一緒になって考え込んでいた兄様が、何かに気付いたように父様の机の一番上の引出しをもう一度開けると、兄様は魔法でも使ったのか、部屋の窓が閉まっているのに風が吹いた。すると、引出しの底が僅かに浮き上がり、その隙間に指を入れて底の蓋を取り除くと、そこには1つ鍵が置かれていた。

「どうして此処にあるって分かったの!?」

「先ほど調べた時、外から見た時と中から見た時の底の深さが僅かに違ったような気がしたからな」

ずっと横で兄様の行動を見ていたけど、僕にはそんな僅かな差なんて分からなかった。兄様の観察力の高さなどに、僕は関心と驚きを持ちながら鍵を手にする所を見ていると、兄様はその鍵を使って金庫を開けると、中に入っていた紙の束を取り出すし、中身を一枚一枚確認していた。

今度こそ何か手掛かりがあるかと気になって兄様の手元を覗き込めば、これは見せられないと兄様に早々に隠されてしまった。国の重要書類でさえも雑な扱いで出し放しなのに、それよりも大事な書類ってなんだろうと興味を惹かれた。でも、僕が見ても力になれないのは分かっていたから、兄様に言われた通り僕が大人しく待っていると、暫くしてから兄様が読んでいた資料から顔を上げた。

「何か分かった?」

「これといった情報はなかったが、最近、とある店について調べてはいたようだ」

「お店?そのお店が今回の事と何か関係あるの?」

「それは分からないが、父上が調べていた場所ならば、そこに何らかの理由はありそうだな」

「それで、そのお店は何処にあるの?」

「この資料を見る限り、街の中心部にある店のようだったが…」

「それなら速く行こう!」

街の中心部なら何度か行った事もあって、近くに行けば迷子にならずに行けると思う。それに、そこに何か手掛かりがあるのならと、速る気持ちのまま兄様に声を掛けるけれど、何故かその場を動こうとはせず、金庫から書類を元の場所へと戻しながら僕へと言った。

「私達が勝手な行動をしなよう、外は騎士団の連中が監視しているだろう。そのうえ、他の誰が見ているかも分からない。そんな中、私達が表だって動いてしまえば、この件を仕組んだ連中に簡単に知られて証拠を可能性がある。だから、正面きって動くのは得策ではない」

「でも、行かなきゃ!」

兄様が言っている事は正しいんだろうけど、ただ黙ってじっと待っているだけなんて出来そうになくて声を荒らげれば、兄様からは極めて冷静な声だけが返って来る。

「分かっている。だから、屋敷にある抜け道を使って行く」

「抜け道?」

「あぁ、城ほどではないが、この屋敷内にもいくつかあるからな」

ずっと前にあるとは聞いていただけで、実際に使った事もなければ見た事もなかったから、すっかりその存在を忘れていた。実際、バルドの屋敷とかにある隠し通路は何度か通った事はあるけれど、いざその抜け道を使うとなると、不謹慎だけど何処かワクワクとした気持ちになってしまう。だけど、そんな別な意味でドキドキしてしまった僕と違って、兄様は何かを思案するようにポツリと呟いた。

「ただ、人目に付かないよう、どうやってそこまで行くかだが…」

「そこは私に任せておけ!」

バタンと大きな音を立てて扉が開くのと同時に声が聞こえ、その声に振り返れば、此処にいるはずのないレオン殿下がそこに立っていた。まるでタイミングでも見計らっていたような登場に、兄様は怪しむような視線を向けながら問い掛けた。

「何故、お前が此処にいる…?」

「大変な事になっていると城で聞いてな。それで何か力になれるかと急いで来てみたんだが、ちょうど俺が力になれそうな事を話していたから声を掛けさせて貰った」

「そうか。帰れ」

「兄様!?」

問題事がこれ以上増えるのは御免だとでも言うように、兄様はレオン殿下の言葉を冷たく切り捨てる。兄様のそんな態度は何時もの事とはいえ、今回は兄様を心配して来てくれただけに、さすがに失礼なんじゃないなと声を上げる。けれど、言われた方の殿下は何故か笑っていた。

「まぁ、オルフェならそう言うと思ったけどな」

「思っていたなら最初から来るな。コイツを何故屋敷に上げたんだ?」

「申し訳ありません。止めるようとはしたのですが…」

レオン殿下を追い掛けて来ただろうドミニクに兄様が不満をぶつければ、その言葉に申し訳なさそうな顔を浮かべながら頭を下げた。だけど、ただの執事が王族の行動を止めるのは難しいと思う。僕がそう思っていれば、それを庇うように殿下が声を掛ける。

「俺が無理矢理に上がっただけなんだから、あまり叱ってやるなよ」

「誰のせいだ。そもそも、お前は此処にいて良いのか?」

険悪なようで気心しれたように話しながら、さっきまで僕達が座っていたソファーへと腰掛けようとしている殿下へと兄様が問い掛ければ、全く慌てた様子もない様子で答えた。

「ん?あぁ、それに付いては大丈夫だ。今の城には、私にかまっている暇がある奴はいないだろうからな。むしろ、私がいない事にも気付いていない可能性すらある」

「どういう事だ?」

何処か楽しげ笑いを浮かべながら言った言葉の意味が分からないとばかりに兄様が眉を寄せれば、お前にも分からない事があるのかとばかりに驚き、何処か納得したような声を上げる。

「冷静なようで、意外とそうじゃなかったんだな。まぁ、それもそうか…」

殿下が小さく呟いたその一言に兄様が不快そうに眉を寄せれば、喧嘩を売りに来たわけじゃないとでも言うように軽く手を振った。

「今回の事は、内外の混乱を防ぐために極秘情報扱いになっているのは想像が付くな?」

「……」

まるで事情でも説明するかのような殿下に、兄様は無言のまま肯定の返事を返す。すると、続きでも語るように殿下が口を開く。

「騎士団長であるグラディウス家が率先して動いたのも、なるべく情報が外へと漏れるのを防ぐためなのだが、完全な情報の隠匿が不可能である以上、耳が速い者達は既にこの情報を手に入れているだろう。そして、反王家派の連中などはこの情報に歓喜している頃だろう」

「王家を批判する格好の材料になるからな」

「それもあるが、今回の王族の対応を批判し味方になる事で、レグリウス公爵を自分達の派閥へ取り込もうと画策しているようだ。そして今、宰相に対して不信感を抱いている奴等や流されやすい人間に見張り役を任せているんだ」

「それは何とも、思い切った対応をしたな」

「少しでも無駄な時間を減らすため、父上はあえてそういった連中が付け入りしやすいようにし、面倒な反王家派の連中を相手をさせる腹積もりのようだ」

「父上を味方に付ける事が出来れば戦力としても申し分ないだろうが、のらりくらりと交わされて終わるだろな」

「だから、父上もその点は心配はしていないようだ。まぁ、こちらの聴取にも素直に応じない払いせもあるようだが、そこの動きを監視する事で内部にいる密偵の炙りだしも兼ねているようだな」

「餌を撒いての囮役と言う事か?」

「言い方は悪いがそういう事だな。だから、今の私へと注意を向けるほど暇な人間がいない。しかし、そちらへ注意がそれている分、こちらとしても動き易くはなったが、連絡を取るのが難しくはなったようではあったな」

そう言った殿下は少し困ったような顔で苦笑したけれど、それも一瞬で、次は自身に満ちた顔をしていた。

「だが、お前達の援助するうえでは問題ない。それに、父上も私の行動を黙認し、影で協力もしてくれているからな」

「必要ない」

王家に借りは作りたくないとでも言うように、自信に満ちた様子の殿下の提案を断る兄様だったけど、兄様が素直に提案を受け入れると思っていなかったのか、殿下はまるで困った人を見るような目線を向けていた。

「だが、何処かに行くつもりだったのだろう?私が此処まで来るのに使ったお忍び用の馬車を使えば、簡単にそこまで移動する事が出来るぞ?」

「……」

僕達のさっきまでの会話を聞いていたからか、殿下はどうしようかと話していた事にあっさりと解決案を出してみせた。兄様も流石にそれを無視する事は出来ないのか、無言で渋い顔をしていたけど、殿下に助けを求めるのが余程嫌なようだった。でも、此処で無下に断って時間を無駄に浪費するのも嫌だったのか、渋々と言った様子で言った。

「……分かった。その馬車は有り難く使わて貰う」

「最初から、そうやって素直に頼れば良いんだよ」

勝者の笑みを浮かべる殿下に、兄様は心底不快そうな顔をしていた。だけど、ようやく難しい話しが話は終わったと思った僕は、殿下へと背を向けた兄様に、早速とばかりに問い掛けた。

「兄様。それで抜け道って何処にあるの?」

「抜け道ならこの部屋にもあるが、その先を考えるのならば父上達の寝室の近くにある部屋から行く方が良いだろう。ドミニク、此処の片付けを頼んだぞ」

僕からの問い掛けで意識が逸れたのか、兄様は少し気を持ち直したようで、何時もの冷静な兄様に戻っているに見えた。だけど、それと同時にこの部屋にいる必要はないと思ったようで、机の上に出したままになっていた書類の片付けをドミニクに頼むと、放置していた殿下へと視線を向けた。

「私達はもう行く。お前は後は好きにしろ」

「あぁ、私もそうさせて貰うよ」

部屋を出ようとする兄様が殿下に挨拶を告げると、殿下も僕達と同じように部屋を後にするようで、一緒になって部屋の外まで付いて来た。その行動に訝しげな視線を向けながらも、それ事態は何も不自然な事はないからか、兄様も何も言わなかった。だから、途中までは一緒にいたけれど、僕達が玄関と正反対の道に進んでも、何故か殿下も一緒になって付いて来たから、兄様は足を止めて振り返る。

「お前は何故付いて来る?」

「何故って、私も一緒に行くからだが?」

「なん…だと…?」

何かおかしな事を言ったかとでも言うように、殿下は不思議そうに首を傾げるけど、兄様はその行動に明らかに嫌そうな表情になった。

「お前が後は好きにしろと言ったんだろう?それに、私が共に行けば、お忍びの視察だと言って簡単に口止めも出来るうえ、打てる手立ても増えるだろう?」

「………邪魔だと思ったら置いてくぞ」

「そんな事にはならないから、そこは任せておけ」

少し逡巡した後、此処で断っても勝手に付いて来ると思ったのか、兄様は心底嫌そうな顔で答えれば、殿下はそれに対して力強い返事を返していた。だけど、殿下より僕の方が邪魔になりそうにそうだった。
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