188 / 279
夏休み編5
第11話『あなたと最後まで』
しおりを挟む
サマーベッドでしばらく休んだ後は、再びウォータースライダーで2人用の浮き輪に乗って滑ったり、レンタルコーナーでビーチボールを借りて遊んだりするなど、結衣とのプールデートを楽しんでいく。時間を忘れてしまうほどに。
「あっ、もうこんな時間になっていたんだね」
ビーチボールを返した直後、結衣がそんなことを言った。
周りを見ると、レンタルコーナーの近くに時計が。時計の針は午後5時半過ぎを指していた。
「5時半過ぎか。あっという間に夕方になったな」
「そうだね。……どうする? もう帰る? 私はどっちでもかまわないけど」
「そうだな……帰りのことを考えたら、そろそろ帰った方がいいかな。結衣とはこのプールで楽しい時間をたっぷり過ごせたから満足してる。結衣はどう?」
「私もたくさん楽しめたし、結構満足できてるよ」
結衣は可愛い笑顔でそう言ってくれる。ここに来てから、結衣は俺に数え切れないほどに笑顔を見せてくれたし、「楽しい」って言葉も何度も言っていたな。
「よし。今日はこれで帰ろうか」
「うんっ!」
ニッコリと笑いながら、結衣はしっかりと首肯した。
俺達は屋内プールを後にする。
水着に着替えたときと同じく、更衣室の前で待ち合わせすることを約束して、俺は男性用の更衣室の中に入った。
更衣室の中に入ると、小学生くらいのグループや小さな子連れの親子といった人達が水着から私服に着替えている。もっと遅い時間まで営業しているけど、小学生くらいまでの子供達はこの時間帯に帰る子が多いのかな。
シャワールームで髪や体を軽く洗ってから、俺は水着から私服へと着替えた。その後、出入口近くにある洗面台に設置されているドライヤーで髪を乾かす。
忘れ物がないことを確認し、俺は男性更衣室を出た。
「まだ……結衣はいないか」
髪を乾かしたり、スキンケアをしたりと時間がかかっているのかもしれない。気長に結衣を待とう。
スマホの電源を入れると……LIMEで結衣から写真が複数枚届いていると通知が。……ああ、プールに入る前に撮ったツーショット写真を送ってくれたのかな。
通知をタップすると、結衣とのトーク画面が開き、プールに入る前のツーショット写真が何枚も送られてきていた。どの写真に写っている結衣も可愛いなぁ。ピースサインしている結衣は特に可愛い。そんな結衣に癒やされながら、結衣が送ってくれたツーショット写真全てをスマホのアルバムに保存した。
「お待たせ、悠真君」
写真をアルバムに保存し、アルバムにある夏休み中の写真を眺めていると、私服に着替え終わった結衣が女性用の更衣室から出てきた。4時間ぶりの私服姿だけど、随分と久しぶりのような気がする。結衣は俺に向かって小さく手を振ってきた。
「どうしたの、悠真君。いい笑顔でスマホを見ているけど」
「プールに入る前に結衣が送ってくれたツーショット写真とか、スマホのアルバムに入っている夏休み中の写真を見て癒やされてた。結衣が可愛いから」
「そうだったんだ。嬉しいな。この服装の写真はまだ撮っていなかったから撮ろうよ」
「ああ」
それから、俺のスマホで結衣とのツーショット写真を撮影する。その際、結衣からいつも付けている香水の柑橘系と石鹸の爽やかな匂いが香ってきて。
撮影した写真を見ると、今のラフな服装の結衣も魅力的だと改めて思う。LIMEで結衣に今の写真を送信した。
「……写真来たよ。ありがとう。じゃあ、帰ろうか」
「ああ」
俺達はスイムブルー八神を後にする。
午後6時近くになっているのもあり、夕暮れ空が広がっている。日もかなり傾いているのもあり、お昼過ぎに来たときよりも暑さが和らいでいる。
来たときの道を戻るだけなんだけど、結衣は「駅までの道は任せて!」と張り切って言ってくれた。なので、結衣のご厚意に甘えることにした。
「まだ6時になっていないのに、陽がかなり傾いているんだね」
「それだけ季節が進んでいるんだな。夏休みが始まった頃や旅行に行った頃はまだまだ明るかったし」
「そうだね。日が短くなるとちょっと寂しい気分になるけど、暑さがマシになるのはいいかなって思う」
「そうだな。これからは夜だけじゃなくて、昼間も過ごしやすい気候になっていくんだろうな」
「暑さ寒さも彼岸までって言うしね。そう考えると、暑さがキツいのもあと3週間くらいか」
「言葉通りになると嬉しいな」
「そうだね」
夏という季節も夏休みももうすぐ終わると思うと寂しい。ただ、その先には過ごしやすい季節である秋が待っていると思えば、少しは寂しさが紛れた気がした。
プールのことなどで雑談していると、あっという間に八神駅に到着した。その頃には6時を過ぎており、仕事や学校帰りの人の姿が見受けられる。帰宅ラッシュの時間にぶつかったか。
ただ、結衣曰く、この八神駅は大きな駅であり、この駅が始発の電車もあるとのこと。これまで友達と遊びに来た際、座って帰るために始発列車に乗るのが恒例だったらしい。発車までには少し時間がかかるが、始発電車に乗ることにした。
始発電車が停車しているホームに行き、俺達は進行方向の先頭車両まで向かう。
中に入ると、座っている人はいるものの、空席の方が多いくらいの空きぶりだ。それもあって、俺達は無事に隣同士の席に座ることができた。
「座れたな」
「座れたね! この電車よりも先に発車する電車は2本もあるし、ここは先頭車両だから確実に座れると思ったよ」
「その通りになったな。さすがは結衣だ」
結衣の頭を優しく撫でると、結衣は嬉しそうな笑顔を浮かべて、俺の肩に頭を乗せてくる。今日はたくさん肌と肌で直接触れてきたけど、服越しに感じる結衣の温もりもいいな。優しくじんわり伝わってくるから。
10分ほど待ってから、俺達の乗る電車は八神駅を出発する。
「今日のプールデート楽しかった! あの青いビキニをまた着られたし。悠真君の水着姿をまた見られたから」
「俺も結衣の水着姿をまた見られて嬉しかったよ。今日は楽しかったな。ウォータースライダーをたくさん滑って、流れるプールでゆらゆら流れて」
「クロールで競争したり、ビーチボールで遊んだり。あとは……悠真君がナンパから助けてくれて。嬉しかったなぁ」
俺の目を見ながらそう言うとニッコリ笑って、結衣はそっと俺の腕を絡ませてきた。ただ遊んだだけじゃなく、結衣をナンパから助けたのもあり、今日のプールデートはずっと忘れないものになりそうだ。
プールデートのことを話しながら、電車での時間を過ごす。
八神駅を出発してから10分近く。都内を流れる一級河川の多摩川を渡った頃、
「ねえ、悠真君。今週の土曜日の予定ってどうかな?」
結衣は俺にそんなことを訊いてきた。
「土曜日は朝から夕方までバイトがあるよ」
「そっか。ちなみに、夕方って……何時まで?」
「……ちょっと待ってくれ。スマホを見てみる」
パーカーのポケットに入っているスマホを取り出し、カレンダーアプリに書き込んである予定を見る。
「えっと、土曜日は……午後5時までバイトだ」
俺がそう言うと、結衣は微笑みながら胸撫で下ろす。土曜日に何かあるのかな?
「それなら大丈夫そう。実は土曜日の夜に、多摩川沿いで花火大会があるの。毎年、8月の最終土曜日に開催されていて。悠真君さえ良ければ、一緒に……花火大会に行きませんか?」
「花火大会か。夏らしいし、夏休みの締めくくりにもいいな。バイト後だけど、涼しい店内で接客する仕事だから体力的にも大丈夫だと思う」
「そう言ってくれて嬉しいな。じゃあ、土曜日は花火大会をデートしようか」
「ああ、そうしよう」
「あと……その後は私の家でお泊まりしませんか? その日が夏休み中にお泊まりできる最後の日だから」
夏休みは今週の日曜日の9月1日まで。だから、夏休み中にお泊まりをするとなると土曜日が最後のチャンスになるのか。
「凄くいいな。お泊まりに賛成だ」
「そう言ってくれて嬉しい! じゃあ、花火大会の日に悠真君がお泊まりに来ていいかどうか家族に訊いてみるね」
「俺も泊まっていいかどうか訊いてみるよ」
その後、俺はLIMEの家族のグループトークに、花火大会の日に結衣の家でお泊まりしていいかどうか訊くメッセージを送る。すると、すぐに両親から許可の旨の、姉さんからは楽しんでねという旨の返信をもらえた。
結衣の方も、俺が花火大会の日にお泊まりに来ていいとご家族から返信をもらえたとのこと。よって、花火大会の日に結衣の家に泊まることが決定した。
スマホのカレンダーアプリの8月31日と9月1日の欄に、『結衣と花火大会デート&結衣の家でお泊まり』と書き込む。夏休みの最後まで、結衣と一緒に過ごす予定があるのがとても嬉しい。
それから、武蔵金井駅の改札口で別れるまで、今日のプールデートのことを中心に結衣とずっと話をするのであった。
「あっ、もうこんな時間になっていたんだね」
ビーチボールを返した直後、結衣がそんなことを言った。
周りを見ると、レンタルコーナーの近くに時計が。時計の針は午後5時半過ぎを指していた。
「5時半過ぎか。あっという間に夕方になったな」
「そうだね。……どうする? もう帰る? 私はどっちでもかまわないけど」
「そうだな……帰りのことを考えたら、そろそろ帰った方がいいかな。結衣とはこのプールで楽しい時間をたっぷり過ごせたから満足してる。結衣はどう?」
「私もたくさん楽しめたし、結構満足できてるよ」
結衣は可愛い笑顔でそう言ってくれる。ここに来てから、結衣は俺に数え切れないほどに笑顔を見せてくれたし、「楽しい」って言葉も何度も言っていたな。
「よし。今日はこれで帰ろうか」
「うんっ!」
ニッコリと笑いながら、結衣はしっかりと首肯した。
俺達は屋内プールを後にする。
水着に着替えたときと同じく、更衣室の前で待ち合わせすることを約束して、俺は男性用の更衣室の中に入った。
更衣室の中に入ると、小学生くらいのグループや小さな子連れの親子といった人達が水着から私服に着替えている。もっと遅い時間まで営業しているけど、小学生くらいまでの子供達はこの時間帯に帰る子が多いのかな。
シャワールームで髪や体を軽く洗ってから、俺は水着から私服へと着替えた。その後、出入口近くにある洗面台に設置されているドライヤーで髪を乾かす。
忘れ物がないことを確認し、俺は男性更衣室を出た。
「まだ……結衣はいないか」
髪を乾かしたり、スキンケアをしたりと時間がかかっているのかもしれない。気長に結衣を待とう。
スマホの電源を入れると……LIMEで結衣から写真が複数枚届いていると通知が。……ああ、プールに入る前に撮ったツーショット写真を送ってくれたのかな。
通知をタップすると、結衣とのトーク画面が開き、プールに入る前のツーショット写真が何枚も送られてきていた。どの写真に写っている結衣も可愛いなぁ。ピースサインしている結衣は特に可愛い。そんな結衣に癒やされながら、結衣が送ってくれたツーショット写真全てをスマホのアルバムに保存した。
「お待たせ、悠真君」
写真をアルバムに保存し、アルバムにある夏休み中の写真を眺めていると、私服に着替え終わった結衣が女性用の更衣室から出てきた。4時間ぶりの私服姿だけど、随分と久しぶりのような気がする。結衣は俺に向かって小さく手を振ってきた。
「どうしたの、悠真君。いい笑顔でスマホを見ているけど」
「プールに入る前に結衣が送ってくれたツーショット写真とか、スマホのアルバムに入っている夏休み中の写真を見て癒やされてた。結衣が可愛いから」
「そうだったんだ。嬉しいな。この服装の写真はまだ撮っていなかったから撮ろうよ」
「ああ」
それから、俺のスマホで結衣とのツーショット写真を撮影する。その際、結衣からいつも付けている香水の柑橘系と石鹸の爽やかな匂いが香ってきて。
撮影した写真を見ると、今のラフな服装の結衣も魅力的だと改めて思う。LIMEで結衣に今の写真を送信した。
「……写真来たよ。ありがとう。じゃあ、帰ろうか」
「ああ」
俺達はスイムブルー八神を後にする。
午後6時近くになっているのもあり、夕暮れ空が広がっている。日もかなり傾いているのもあり、お昼過ぎに来たときよりも暑さが和らいでいる。
来たときの道を戻るだけなんだけど、結衣は「駅までの道は任せて!」と張り切って言ってくれた。なので、結衣のご厚意に甘えることにした。
「まだ6時になっていないのに、陽がかなり傾いているんだね」
「それだけ季節が進んでいるんだな。夏休みが始まった頃や旅行に行った頃はまだまだ明るかったし」
「そうだね。日が短くなるとちょっと寂しい気分になるけど、暑さがマシになるのはいいかなって思う」
「そうだな。これからは夜だけじゃなくて、昼間も過ごしやすい気候になっていくんだろうな」
「暑さ寒さも彼岸までって言うしね。そう考えると、暑さがキツいのもあと3週間くらいか」
「言葉通りになると嬉しいな」
「そうだね」
夏という季節も夏休みももうすぐ終わると思うと寂しい。ただ、その先には過ごしやすい季節である秋が待っていると思えば、少しは寂しさが紛れた気がした。
プールのことなどで雑談していると、あっという間に八神駅に到着した。その頃には6時を過ぎており、仕事や学校帰りの人の姿が見受けられる。帰宅ラッシュの時間にぶつかったか。
ただ、結衣曰く、この八神駅は大きな駅であり、この駅が始発の電車もあるとのこと。これまで友達と遊びに来た際、座って帰るために始発列車に乗るのが恒例だったらしい。発車までには少し時間がかかるが、始発電車に乗ることにした。
始発電車が停車しているホームに行き、俺達は進行方向の先頭車両まで向かう。
中に入ると、座っている人はいるものの、空席の方が多いくらいの空きぶりだ。それもあって、俺達は無事に隣同士の席に座ることができた。
「座れたな」
「座れたね! この電車よりも先に発車する電車は2本もあるし、ここは先頭車両だから確実に座れると思ったよ」
「その通りになったな。さすがは結衣だ」
結衣の頭を優しく撫でると、結衣は嬉しそうな笑顔を浮かべて、俺の肩に頭を乗せてくる。今日はたくさん肌と肌で直接触れてきたけど、服越しに感じる結衣の温もりもいいな。優しくじんわり伝わってくるから。
10分ほど待ってから、俺達の乗る電車は八神駅を出発する。
「今日のプールデート楽しかった! あの青いビキニをまた着られたし。悠真君の水着姿をまた見られたから」
「俺も結衣の水着姿をまた見られて嬉しかったよ。今日は楽しかったな。ウォータースライダーをたくさん滑って、流れるプールでゆらゆら流れて」
「クロールで競争したり、ビーチボールで遊んだり。あとは……悠真君がナンパから助けてくれて。嬉しかったなぁ」
俺の目を見ながらそう言うとニッコリ笑って、結衣はそっと俺の腕を絡ませてきた。ただ遊んだだけじゃなく、結衣をナンパから助けたのもあり、今日のプールデートはずっと忘れないものになりそうだ。
プールデートのことを話しながら、電車での時間を過ごす。
八神駅を出発してから10分近く。都内を流れる一級河川の多摩川を渡った頃、
「ねえ、悠真君。今週の土曜日の予定ってどうかな?」
結衣は俺にそんなことを訊いてきた。
「土曜日は朝から夕方までバイトがあるよ」
「そっか。ちなみに、夕方って……何時まで?」
「……ちょっと待ってくれ。スマホを見てみる」
パーカーのポケットに入っているスマホを取り出し、カレンダーアプリに書き込んである予定を見る。
「えっと、土曜日は……午後5時までバイトだ」
俺がそう言うと、結衣は微笑みながら胸撫で下ろす。土曜日に何かあるのかな?
「それなら大丈夫そう。実は土曜日の夜に、多摩川沿いで花火大会があるの。毎年、8月の最終土曜日に開催されていて。悠真君さえ良ければ、一緒に……花火大会に行きませんか?」
「花火大会か。夏らしいし、夏休みの締めくくりにもいいな。バイト後だけど、涼しい店内で接客する仕事だから体力的にも大丈夫だと思う」
「そう言ってくれて嬉しいな。じゃあ、土曜日は花火大会をデートしようか」
「ああ、そうしよう」
「あと……その後は私の家でお泊まりしませんか? その日が夏休み中にお泊まりできる最後の日だから」
夏休みは今週の日曜日の9月1日まで。だから、夏休み中にお泊まりをするとなると土曜日が最後のチャンスになるのか。
「凄くいいな。お泊まりに賛成だ」
「そう言ってくれて嬉しい! じゃあ、花火大会の日に悠真君がお泊まりに来ていいかどうか家族に訊いてみるね」
「俺も泊まっていいかどうか訊いてみるよ」
その後、俺はLIMEの家族のグループトークに、花火大会の日に結衣の家でお泊まりしていいかどうか訊くメッセージを送る。すると、すぐに両親から許可の旨の、姉さんからは楽しんでねという旨の返信をもらえた。
結衣の方も、俺が花火大会の日にお泊まりに来ていいとご家族から返信をもらえたとのこと。よって、花火大会の日に結衣の家に泊まることが決定した。
スマホのカレンダーアプリの8月31日と9月1日の欄に、『結衣と花火大会デート&結衣の家でお泊まり』と書き込む。夏休みの最後まで、結衣と一緒に過ごす予定があるのがとても嬉しい。
それから、武蔵金井駅の改札口で別れるまで、今日のプールデートのことを中心に結衣とずっと話をするのであった。
0
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件
月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ!
『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』
壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる