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2学期編4
第8話『ハロウィンパーティー-前編-』
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結衣、胡桃、伊集院さんはスイーツ部の部員としてハロウィンパーティーの準備をするので、先にスイーツ部の活動場所である家庭科室に向かった。
俺はパーティーまでは特に用事はないので、教室で過ごすことに。教室の掃除が終わるまで廊下で待った。
掃除が終わると教室に戻って、自分の席でお昼ご飯を食べた。ちなみに、お昼ご飯は今朝、学校へ行く途中で寄ったコンビニで買ったおにぎりだ。美味しい。普段は家族が作ってくれたお弁当を食べるけど、たまにはこうしてコンビニで買ったものを食べるのもいいな。
ハロウィンパーティーは午後2時から始まる。なので、午後1時45分くらいまではラノベを読んでゆっくりと過ごした。
午後1時45分を過ぎたところで、俺は荷物を持ってスイーツ部の活動場所である家庭科室に向かう。ちなみに、家庭科室は特別棟の3階にある。
1年2組の教室がある第2教室棟を出て、特別棟に入る。
そして、家庭科室にある3階に上がったとき、
「おっ、悠真」
女性用のお手洗いから出てきた中野先輩と出くわした。
「中野先輩、こんにちは。あと、試験お疲れ様です」
「悠真も試験お疲れ」
中野先輩とはバイト先の先輩後輩でもあるから、よく「お疲れ様」と言うけど、試験についてお疲れ様と言うことはあまりないので新鮮な感じがした。
「ハロウィンパーティー楽しみだな」
「楽しみですね」
「うんっ。あと、スイーツを食べたり、コスプレしたりするだけじゃなくて、スイーツを作るのもパーティーの内容の一つにするのがスイーツ部主催らしい感じがするよ」
「それは言えてますね。1学期に、スイーツ部の活動を見に行ったことがありますけど、結衣達みんな楽しそうに作っていました」
「そうだったんだ。……確か、パーティーではカボチャのカップケーキとドーナッツを作るんだよね?」
「そうですね」
カボチャを使ったスイーツは作ったことも食べたこともあまりないのでとても楽しみだ。
「あとは、コスプレが楽しみですね。結衣が選んでくれた衣装を着ますし。結衣のコスプレはもちろん、中野先輩達や福王寺先生のコスプレを見るのも楽しみです。結衣以外は何を着るのか知りませんし」
「私も楽しみだよ。今日のためにコスプレ衣装を用意したから。それに、悠真達のコスプレ姿を見るのもね」
結衣のナース服姿を見られるのはもちろんのこと、胡桃、伊集院さん、中野先輩、福王寺先生がどんなコスプレをするのかも楽しみだ。
あと、芹花姉さんがハロウィンパーティーのことや俺や結衣達がコスプレ衣装を用意した話を聞き、コスプレしたくなって衣装を買ったという。何の衣装を買ったのかは家に帰ってからのお楽しみとのこと。
それから程なくして、中野先輩と俺は家庭科室に到着した。
家庭科室に入ると、結衣や胡桃や伊集院さんを含め多くの生徒がいた。また、スイーツ部顧問の福王寺先生も。
ハロウィンの雰囲気を出すためか、壁に、『HAPPY HALLOWEEN』というガーランドや、カボチャのランタンやコウモリ、お化けのイラストを切り抜かれた紙が貼られている。
「あっ、悠真君と千佳先輩来た!」
結衣が中野先輩と俺に気付いた。結衣はこちらに明るい笑顔を向けてくれる。
結衣と胡桃、伊集院さん、福王寺先生がこちらにやってくる。
「悠真君、千佳先輩、パーティーに来てくれてありがとうございます!」
「ゆう君、千佳先輩、ありがとうございます」
「低田君、千佳先輩、ありがとうございます」
「低田君と千佳ちゃん、今日のパーティーに来てくれてありがとう。顧問としてお礼を言うよ」
「いえいえ。こちらこそ楽しそうなパーティーに招待してくださりありがとうございます」
「ありがとうございます。楽しみにしていました」
俺と中野先輩がそう言うと、結衣達はとても嬉しそうな笑顔になった。
俺と中野先輩は、結衣と胡桃と伊集院さんによって窓側の調理台に案内された。また、この5人で一緒に調理台を使うとのこと。俺と中野先輩は結衣と伊集院さんと胡桃から招待されたのもあり、同じ調理台でスイーツ作りができるように配慮してくれたのかもしれない。4人と一緒にスイーツ作りができるのは嬉しいので有り難い。
また、調理台の上には主役とも言えるカボチャはもちろん、砂糖や小麦粉、ホットケーキミックスなどの材料が置かれている。
その後も、招待されたと思われる生徒達が続々と入ってくる。大半は女子生徒だけど、男子生徒も数人ほどいる。確か、スイーツ部は女子しかいないので、男子生徒はみんな招待された生徒だな。
家庭科室を見渡すと、生徒の人数は……俺達5人を含めて30人ちょっとだろうか。これからパーティーが始まるのもあってか、今の時点でワイワイと賑やかないい雰囲気だ。あとは、中間試験が終わったのもいい雰囲気の一因かもしれない。
そして、午後2時。
一人の女子生徒が、教室前方にある教員用の調理台の前に立った。結衣曰く、その女子生徒は文化祭が終わって新しく部長に就任した2年生の部員とのことだ。
「午後2時になりました! これより、スイーツ部主催のハロウィンパーティーを始めます!」
部長さんが元気良くそう言うと、生徒達と福王寺先生が拍手をする。
「招待されたみなさん、このパーティーに来てくださってありがとうございます。私達スイーツ部の部員や顧問の杏樹先生と一緒に、パーティーを楽しんでもらえたら嬉しいです」
部長さんは明るい笑顔でそう言った。
今日のハロウィンパーティーはとても楽しみにしていたので、結衣達と一緒にたっぷりと楽しみたい。
「まずはカボチャを使ったスイーツを作りましょう。カボチャを使ったカップケーキ、カボチャのドーナッツを作ります。作り方はホワイトボードに書いてあります。分からないことがあったり、何かあったりしたら私や副部長、杏樹先生などに遠慮なく言ってください。怪我や火傷など気をつけて楽しく作っていきましょう!」
『はーい!』
こうして、スイーツ部主催のハロウィンパーティーが始まった。
「パーティー始まったね!」
「そうだな、結衣」
「うんっ。……スイーツを2種類作りますし、5人一緒にいますから、2班に分かれてそれぞれのスイーツを5人分作りますか?」
結衣は俺達に4人にそんな提案をしてくる。
ドーナッツとカップケーキを作るし、5人でどっちのスイーツを作るか担当を決めた方がスムーズにできていいかもしれない。
「俺は賛成だ」
「あたしも賛成なのです。担当するスイーツを決めた方がスムーズにできそうなのです」
「あたしも賛成だよ、結衣ちゃん。自分の担当するスイーツを作って、何かあったらお互いに助け合うって感じ進めると良さそう」
「私も賛成」
伊集院さん、胡桃、中野先輩も賛成か。
みんな賛成したのもあってか、結衣は明るい笑顔になる。
「では、2つの班に分かれて作りましょうか。あと、悠真君と一緒にスイーツを作りたいなって……」
結衣は明るい笑顔にほんのりと赤みを帯びさせながらそう言う。結衣なら俺と一緒に作りたいって言うと思っていたよ。
「俺も一緒に作りたいな。胡桃達はどうですか?」
「いいのですよ、結衣、低田君」
「あたしもかまわないよ」
「私もいいよ。じゃあ、悠真と高嶺ちゃん、華頂ちゃんと伊集院ちゃんと私で班分けしようか」
「ありがとうございます! では、千佳先輩の言った班分けでやりましょう!」
とっても嬉しそうに言う結衣。
結衣と2人でスイーツ作りか。楽しみだ。あと、これまで家族と何度かスイーツを作ったことはあるけど、結衣の足を引っ張らないように気をつけよう。
「あとは、ケーキとドーナッツをそれぞれどっちが作るかを決めないとですね」
「そうだね、胡桃ちゃん。みなさんはどっちを作りたいとかってあります?」
「あたしはどちらでもかまわないのです。どちらも作るの楽しそうですし」
「姫奈ちゃんと同じだな」
「私も。こっちがいいっていうのは特にないかな」
「俺は……ドーナッツの方をやってみたいですね。ケーキは家族で作ったことがあるんですけど、ドーナッツは作ったことがないので」
「そうなんだね。私はどっちでもかまわないから……じゃあ、悠真君と私はドーナッツ、姫奈ちゃんと胡桃ちゃんと千佳先輩はケーキを作るということでいいですか?」
結衣がそう問いかけると、俺、胡桃、伊集院さん、中野先輩はみんな賛成した。胡桃、伊集院さん、中野先輩は笑顔で快諾してくれたのもあって嬉しい気持ちになった。
「決まりですね。じゃあ、ドーナッツとケーキを作っていきましょう!」
結衣の元気のいい掛け声に、俺、胡桃、伊集院さん、中野先輩は『おー!』と元気良く答えた。そのことに周りの生徒や福王寺先生から声に出して笑われたけど、特に恥ずかしかったり嫌だったりする気持ちはなかった。
その後、俺達は持参したエプロンと三角巾を身に付け、お互いの姿をスマホで撮影してから、スイーツ作りに取りかかる。
俺は結衣と一緒にカボチャのドーナッツ作りだ。俺は初めてだけど、結衣はドーナッツ作りをしたことがあるという。心強い。
ホワイトボードに書かれている作り方通りに、結衣と一緒にカボチャのドーナッツを作っていく。ドーナッツ作り経験者の結衣と一緒だから順調に進んでいる。
「えへへっ、悠真君と一緒にドーナッツ作るの楽しい」
と、結衣はスイーツ作りを始めてからずっと上機嫌だ。そんな結衣がとても可愛くて。
「俺も楽しいぞ」
俺がそう言うと、結衣は俺にニコッと笑いかけてくれる。そのことで結衣がもっと可愛く思える。
結衣と一緒にドーナッツを作るのは楽しいし、幸せな気持ちになれる。
「ねえ、華頂ちゃん、伊集院ちゃん。混ぜ終わったけどこのくらいでいい?」
「いいですね!」
「バッチリです!」
ケーキ班である胡桃、伊集院さん、中野先輩も楽しそうに作っている。ケーキ作りも順調に進んでいそうだ。
「おっ、結衣ちゃん達のテーブルは凄く順調そうだね」
スイーツ作りをしていると、見回りに来た福王寺先生はそう褒めてくれた。
ドーナッツとケーキで二班に分かれて作っているけど、同じデーブルなのもあり、5人で談笑することもしばしば。
家庭科室内を見渡してみると……みんな楽しそうにスイーツ作りをしているなぁ。中には早くもコスプレしたいのか、三角巾の上にフリル付きのカチューシャを付けている女子生徒もいて。あと、
「スイーツ作るの楽しいわぁ」
と、福王寺先生は教員用の調理台で、カボチャのドーナッツとケーキの2種類を楽しそうに作っている。テキパキとやっていて凄いな。それに、生徒達の様子を見回ったり、質問してきた生徒に教えたりもしているし。
家庭科室内を包んでいる楽しい雰囲気を感じながら、俺は結衣と一緒にドーナッツ作りをしていくのであった。
俺はパーティーまでは特に用事はないので、教室で過ごすことに。教室の掃除が終わるまで廊下で待った。
掃除が終わると教室に戻って、自分の席でお昼ご飯を食べた。ちなみに、お昼ご飯は今朝、学校へ行く途中で寄ったコンビニで買ったおにぎりだ。美味しい。普段は家族が作ってくれたお弁当を食べるけど、たまにはこうしてコンビニで買ったものを食べるのもいいな。
ハロウィンパーティーは午後2時から始まる。なので、午後1時45分くらいまではラノベを読んでゆっくりと過ごした。
午後1時45分を過ぎたところで、俺は荷物を持ってスイーツ部の活動場所である家庭科室に向かう。ちなみに、家庭科室は特別棟の3階にある。
1年2組の教室がある第2教室棟を出て、特別棟に入る。
そして、家庭科室にある3階に上がったとき、
「おっ、悠真」
女性用のお手洗いから出てきた中野先輩と出くわした。
「中野先輩、こんにちは。あと、試験お疲れ様です」
「悠真も試験お疲れ」
中野先輩とはバイト先の先輩後輩でもあるから、よく「お疲れ様」と言うけど、試験についてお疲れ様と言うことはあまりないので新鮮な感じがした。
「ハロウィンパーティー楽しみだな」
「楽しみですね」
「うんっ。あと、スイーツを食べたり、コスプレしたりするだけじゃなくて、スイーツを作るのもパーティーの内容の一つにするのがスイーツ部主催らしい感じがするよ」
「それは言えてますね。1学期に、スイーツ部の活動を見に行ったことがありますけど、結衣達みんな楽しそうに作っていました」
「そうだったんだ。……確か、パーティーではカボチャのカップケーキとドーナッツを作るんだよね?」
「そうですね」
カボチャを使ったスイーツは作ったことも食べたこともあまりないのでとても楽しみだ。
「あとは、コスプレが楽しみですね。結衣が選んでくれた衣装を着ますし。結衣のコスプレはもちろん、中野先輩達や福王寺先生のコスプレを見るのも楽しみです。結衣以外は何を着るのか知りませんし」
「私も楽しみだよ。今日のためにコスプレ衣装を用意したから。それに、悠真達のコスプレ姿を見るのもね」
結衣のナース服姿を見られるのはもちろんのこと、胡桃、伊集院さん、中野先輩、福王寺先生がどんなコスプレをするのかも楽しみだ。
あと、芹花姉さんがハロウィンパーティーのことや俺や結衣達がコスプレ衣装を用意した話を聞き、コスプレしたくなって衣装を買ったという。何の衣装を買ったのかは家に帰ってからのお楽しみとのこと。
それから程なくして、中野先輩と俺は家庭科室に到着した。
家庭科室に入ると、結衣や胡桃や伊集院さんを含め多くの生徒がいた。また、スイーツ部顧問の福王寺先生も。
ハロウィンの雰囲気を出すためか、壁に、『HAPPY HALLOWEEN』というガーランドや、カボチャのランタンやコウモリ、お化けのイラストを切り抜かれた紙が貼られている。
「あっ、悠真君と千佳先輩来た!」
結衣が中野先輩と俺に気付いた。結衣はこちらに明るい笑顔を向けてくれる。
結衣と胡桃、伊集院さん、福王寺先生がこちらにやってくる。
「悠真君、千佳先輩、パーティーに来てくれてありがとうございます!」
「ゆう君、千佳先輩、ありがとうございます」
「低田君、千佳先輩、ありがとうございます」
「低田君と千佳ちゃん、今日のパーティーに来てくれてありがとう。顧問としてお礼を言うよ」
「いえいえ。こちらこそ楽しそうなパーティーに招待してくださりありがとうございます」
「ありがとうございます。楽しみにしていました」
俺と中野先輩がそう言うと、結衣達はとても嬉しそうな笑顔になった。
俺と中野先輩は、結衣と胡桃と伊集院さんによって窓側の調理台に案内された。また、この5人で一緒に調理台を使うとのこと。俺と中野先輩は結衣と伊集院さんと胡桃から招待されたのもあり、同じ調理台でスイーツ作りができるように配慮してくれたのかもしれない。4人と一緒にスイーツ作りができるのは嬉しいので有り難い。
また、調理台の上には主役とも言えるカボチャはもちろん、砂糖や小麦粉、ホットケーキミックスなどの材料が置かれている。
その後も、招待されたと思われる生徒達が続々と入ってくる。大半は女子生徒だけど、男子生徒も数人ほどいる。確か、スイーツ部は女子しかいないので、男子生徒はみんな招待された生徒だな。
家庭科室を見渡すと、生徒の人数は……俺達5人を含めて30人ちょっとだろうか。これからパーティーが始まるのもあってか、今の時点でワイワイと賑やかないい雰囲気だ。あとは、中間試験が終わったのもいい雰囲気の一因かもしれない。
そして、午後2時。
一人の女子生徒が、教室前方にある教員用の調理台の前に立った。結衣曰く、その女子生徒は文化祭が終わって新しく部長に就任した2年生の部員とのことだ。
「午後2時になりました! これより、スイーツ部主催のハロウィンパーティーを始めます!」
部長さんが元気良くそう言うと、生徒達と福王寺先生が拍手をする。
「招待されたみなさん、このパーティーに来てくださってありがとうございます。私達スイーツ部の部員や顧問の杏樹先生と一緒に、パーティーを楽しんでもらえたら嬉しいです」
部長さんは明るい笑顔でそう言った。
今日のハロウィンパーティーはとても楽しみにしていたので、結衣達と一緒にたっぷりと楽しみたい。
「まずはカボチャを使ったスイーツを作りましょう。カボチャを使ったカップケーキ、カボチャのドーナッツを作ります。作り方はホワイトボードに書いてあります。分からないことがあったり、何かあったりしたら私や副部長、杏樹先生などに遠慮なく言ってください。怪我や火傷など気をつけて楽しく作っていきましょう!」
『はーい!』
こうして、スイーツ部主催のハロウィンパーティーが始まった。
「パーティー始まったね!」
「そうだな、結衣」
「うんっ。……スイーツを2種類作りますし、5人一緒にいますから、2班に分かれてそれぞれのスイーツを5人分作りますか?」
結衣は俺達に4人にそんな提案をしてくる。
ドーナッツとカップケーキを作るし、5人でどっちのスイーツを作るか担当を決めた方がスムーズにできていいかもしれない。
「俺は賛成だ」
「あたしも賛成なのです。担当するスイーツを決めた方がスムーズにできそうなのです」
「あたしも賛成だよ、結衣ちゃん。自分の担当するスイーツを作って、何かあったらお互いに助け合うって感じ進めると良さそう」
「私も賛成」
伊集院さん、胡桃、中野先輩も賛成か。
みんな賛成したのもあってか、結衣は明るい笑顔になる。
「では、2つの班に分かれて作りましょうか。あと、悠真君と一緒にスイーツを作りたいなって……」
結衣は明るい笑顔にほんのりと赤みを帯びさせながらそう言う。結衣なら俺と一緒に作りたいって言うと思っていたよ。
「俺も一緒に作りたいな。胡桃達はどうですか?」
「いいのですよ、結衣、低田君」
「あたしもかまわないよ」
「私もいいよ。じゃあ、悠真と高嶺ちゃん、華頂ちゃんと伊集院ちゃんと私で班分けしようか」
「ありがとうございます! では、千佳先輩の言った班分けでやりましょう!」
とっても嬉しそうに言う結衣。
結衣と2人でスイーツ作りか。楽しみだ。あと、これまで家族と何度かスイーツを作ったことはあるけど、結衣の足を引っ張らないように気をつけよう。
「あとは、ケーキとドーナッツをそれぞれどっちが作るかを決めないとですね」
「そうだね、胡桃ちゃん。みなさんはどっちを作りたいとかってあります?」
「あたしはどちらでもかまわないのです。どちらも作るの楽しそうですし」
「姫奈ちゃんと同じだな」
「私も。こっちがいいっていうのは特にないかな」
「俺は……ドーナッツの方をやってみたいですね。ケーキは家族で作ったことがあるんですけど、ドーナッツは作ったことがないので」
「そうなんだね。私はどっちでもかまわないから……じゃあ、悠真君と私はドーナッツ、姫奈ちゃんと胡桃ちゃんと千佳先輩はケーキを作るということでいいですか?」
結衣がそう問いかけると、俺、胡桃、伊集院さん、中野先輩はみんな賛成した。胡桃、伊集院さん、中野先輩は笑顔で快諾してくれたのもあって嬉しい気持ちになった。
「決まりですね。じゃあ、ドーナッツとケーキを作っていきましょう!」
結衣の元気のいい掛け声に、俺、胡桃、伊集院さん、中野先輩は『おー!』と元気良く答えた。そのことに周りの生徒や福王寺先生から声に出して笑われたけど、特に恥ずかしかったり嫌だったりする気持ちはなかった。
その後、俺達は持参したエプロンと三角巾を身に付け、お互いの姿をスマホで撮影してから、スイーツ作りに取りかかる。
俺は結衣と一緒にカボチャのドーナッツ作りだ。俺は初めてだけど、結衣はドーナッツ作りをしたことがあるという。心強い。
ホワイトボードに書かれている作り方通りに、結衣と一緒にカボチャのドーナッツを作っていく。ドーナッツ作り経験者の結衣と一緒だから順調に進んでいる。
「えへへっ、悠真君と一緒にドーナッツ作るの楽しい」
と、結衣はスイーツ作りを始めてからずっと上機嫌だ。そんな結衣がとても可愛くて。
「俺も楽しいぞ」
俺がそう言うと、結衣は俺にニコッと笑いかけてくれる。そのことで結衣がもっと可愛く思える。
結衣と一緒にドーナッツを作るのは楽しいし、幸せな気持ちになれる。
「ねえ、華頂ちゃん、伊集院ちゃん。混ぜ終わったけどこのくらいでいい?」
「いいですね!」
「バッチリです!」
ケーキ班である胡桃、伊集院さん、中野先輩も楽しそうに作っている。ケーキ作りも順調に進んでいそうだ。
「おっ、結衣ちゃん達のテーブルは凄く順調そうだね」
スイーツ作りをしていると、見回りに来た福王寺先生はそう褒めてくれた。
ドーナッツとケーキで二班に分かれて作っているけど、同じデーブルなのもあり、5人で談笑することもしばしば。
家庭科室内を見渡してみると……みんな楽しそうにスイーツ作りをしているなぁ。中には早くもコスプレしたいのか、三角巾の上にフリル付きのカチューシャを付けている女子生徒もいて。あと、
「スイーツ作るの楽しいわぁ」
と、福王寺先生は教員用の調理台で、カボチャのドーナッツとケーキの2種類を楽しそうに作っている。テキパキとやっていて凄いな。それに、生徒達の様子を見回ったり、質問してきた生徒に教えたりもしているし。
家庭科室内を包んでいる楽しい雰囲気を感じながら、俺は結衣と一緒にドーナッツ作りをしていくのであった。
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