9 / 41
第8話『マイシスター』
しおりを挟む
撫子を呼び出した生徒が既に体育館裏にいるかもしれない。なので、近くまで来たところで撫子とは別れる。
僕は向日葵と一緒に、体育館裏の様子がよく見え、撫子や呼び出している男子から隠れられるところへと向かう。
「この木の陰なら大丈夫そうかな」
「いいと思うわ」
生垣の近くに生えている大きな木から、僕達は体育館裏の様子を見ることに。
今は撫子だけが立っており、撫子を呼び出したと思われる男子の姿はない。
「自分で呼び出しておきながら、撫子ちゃんを待たせるなんて。失礼な男子ね」
「放課後になってからあまり時間は経っていないし、終礼が長引いているのかも。それか、告白するのに緊張して、気分が悪くなったからお手洗いに行っているとか。まあ、待たせないのがベストだよね」
断るという撫子の意向を知っているので、もし遅れている理由が後者なら、呼び出した男子がとてもかわいそうに思えてくる。
見始めてから2、3分ほど。長身で金髪の男子生徒が姿を現し、撫子の前で立ち止まる。その男子はスクールバッグの他にエナメルバッグを持っているから、告白した後に部活動に行くのだろう。
「加瀬撫子さん」
「はい。もしかして、あなたがこの手紙を書いた林田さんですか?」
「ああ。1年2組の林田だ。担任が教室に来るのが遅かったから、終礼も遅れたんだ。待たせる形になってごめん」
撫子を待たせたことを謝れるのは評価できる。
あの男子生徒……林田は1年生か。高校に入学して、撫子の姿を初めて見たときから気になっていたという感じだろうか。
撫子はこれから林田の告白を断る。そのとき、どんな反応を見せるのか恐ろしさもある。
「あの林田っていう男子生徒。撫子に何かしたら許さないからな……」
「……桔梗の目、物凄く鋭いわ。さっき、撫子ちゃんに会ったときから思っていたんだけど、もしかしてシスコン? だったらキモいんですけど」
「キモい結構シスコン上等だ。僕は何としてでも撫子のことを守るぞ」
「……そこまできっぱりと言われるとキモさが吹き飛ぶわ」
はあっ、と向日葵は呆れた様子で溜息をついた。
可愛い妹の撫子を幸せにするためなら、兄としてできるだけのことを決めている。小学生の頃、撫子は名前などを口実に、クラスメイトからいじめられた経験がある。そのクラスメイトから撫子を守ったのを機に、撫子を守りたい気持ちがより強くなった。
「加瀬撫子さん。手紙に書いたとおり、入学した直後に君の姿を初めて見たときから気になっていました。一目惚れです。俺と恋人として付き合ってください!」
予想通りの理由か。1年生だし、別々のクラスだから一目惚れが理由だよなぁ。
林田には申し訳ないけど……撫子。向日葵と僕が見守っているから、しっかりと断る意思を伝えるんだよ。
「ごめんなさい。あなたとお付き合いできません。今は誰とも付き合う気がないので」
おっ、ちゃんと言えたな。隣で向日葵が「よしっ」と声を漏らしている。
これで相手が引き下がってくれれば――。
「じゃあ、いつかは付き合ってくれるの?」
すぐには引き下がらないかぁ。まあ、撫子は凄く可愛い女の子だもんなぁ。態度が悪かったり、手を出しそうになったりしたら僕が出て行かないと。
「いいえ、あなたは私のタイプではないので」
「ふざけるな! 人の好きな気持ちを否定するのかよ!」
突如、林田は豹変して、撫子に向かって恫喝する。そんな彼の表情や声の迫力に気圧されてしまったのか、撫子の脚が震え始める。顔は見えないけど、きっと怖がっているに違いない。
「加瀬が今まで何人もの生徒に告白されたみたいだな。だからって調子に乗っているんじゃねえぞ!」
「そ、そんなこと……」
「あたし、もう我慢できない!」
「僕が行く。僕も我慢できないからな。それに、兄貴が行った方がいいんじゃないかな」
僕がそう言って向日葵の方を見ると、彼女はとても怒った様子で僕に頷いてくれた。
僕は向日葵に一度頷いて、ゆっくりと撫子のところへと向かう。歩き出す際、向日葵に背中をポンと叩かれる。彼女に「任せたわ」と言われたような気がした。
「随分な態度の変貌ぶりだね」
林田にそう言って、僕は撫子の横に立つ。撫子をチラッと見ると、撫子は安堵の笑みを見せ、脚の震えが止まる。
林田の鋭い視線は撫子から僕へと移る。撫子の彼氏とか思っているのかな。
「……お前、誰だよ」
「2年の加瀬桔梗。加瀬撫子のお兄さんだ」
「……そ、そうだったんですかぁ」
撫子の兄で2年生だと分かったからか、林田は不格好な笑みを顔に浮かべ始める。
「お兄さんからも行ってくださいよ。好きな気持ちを否定するなって」
「申し訳ないね。君のお願いには応えられない。僕は妹ファースト。つまり、撫子ファーストなんだ。撫子がここに来る前に、僕は撫子が君からの告白を断ると聞いているんだよ。ただ、さっきの君の様子を見ていたら、あんなの告白じゃないね。脅迫だ。好きな人の気持ちを尊重せず、強い言葉を吐いて自分の思い通りにしようとする。そんな人間が撫子と交際するなんてことは兄として絶対に許さない」
目つきを鋭くさせて林田を見ると、彼は怯え始める。
撫子は一度「ふーっ」と長く息を吐き、真剣な表情で林田のことを見る。
「さっきも言ったとおり、今は誰とも付き合う気はありません。ただ、今のことであなたとは一生付き合うことはないです。……この手紙、あなたにお返しします」
「僕が返すよ。何されるか分からないから」
僕は撫子から林田からのラブレターを受け取り、林田のブレザーの左ポケットにそっと入れた。その間、林田が僕を殴ったりすることはしない。
「撫子に報復なんてしないでね。もし、そんなことをしたら、然るべき罰をちゃんと受けてもらうよ。……分かった?」
「わ、分かりました! 妹さんのことは諦めます! さっきは怒鳴ったりしてごめんなさい!」
「……謝意は受け取るけど許さない」
撫子は普段よりも低い声できっぱりと言った。林田に怒鳴られたとき、脚が震えるほどだったからな。
許さないと言われたからか、林田は絶望の表情になっていく。これも撫子にひどい態度を取った然るべき報いだろう。
「……エナメルバッグを持っているってことは、どこか運動系の部活に入っているんだろう? さっさと行きな」
「は、はい。失礼しました……」
林田は僕らに背を向け、とぼとぼと歩いていった。キツく言っておいたから、撫子に報復してくることもないだろう。
林田の姿が見えなくなったとき、背後からパチパチと拍手の音が聞こえてくる。振り返ると、向日葵が拍手をしながらこちらに向かって歩いてきていた。そんな彼女の顔にはとっても爽やかな笑み。
「見事なフォローだったわ、桔梗。撫子ちゃんも、あの男子に一生付き合うことはないってよく言った」
頑張ったね~、と向日葵は撫子の頭を撫でる。そのことで撫子は微笑む。髪の色や顔の雰囲気は違うけど、2人が姉妹のように見えてきた。
「兄さんが側にいてくれて、向日葵先輩が見守ってくれていたおかげで、何とか断りの言葉を言えました。2人ともありがとうございました」
「いえいえ」
「撫子を守りたい気持ちはもちろんだけど、あの林田っていう男子の態度に物凄く苛立ったからね。調子に乗るなって撫子に罵倒したときは、かぐやの餌にしてやろうかっていうくらいに怒りが湧いたから」
「もう、兄さんったら……」
ふふっ、と撫子は上品に笑う。その姿を見て、林田とのことでの恐怖心はなくなったのだと分かった。
かぐやの餌にするのは大げさだけど、林田の顔に一発拳を喰らわせたいとは思っていた。我ながら、よく手を出さずに言葉だけで済んだと思う。
「ねえ、桔梗。かぐやって何のこと? かぐやの餌って言っていたから、飼っているペットのことかな」
「うん、そうだよ。うちで飼っている三毛猫の名前」
「へえ、猫飼っているんだ!」
猫の話題になったからか、向日葵の笑顔がさらに明るくなり、声がさっきよりも高くなる。
「向日葵先輩は猫がお好きなんですか?」
「大好き! 犬も好きだけど、犬派か猫派かって訊かれたら断然猫派ね」
断然を付けるほどなのか。向日葵は犬派のイメージがあったので意外だ。僕も猫派なので今まで以上に親近感が湧く。
「そうなんですね。私達兄妹も猫派です。先輩さえ良ければ、これから家に来てかぐやに会いますか?」
「かぐやは大人しい性格だし、よほど変なことをしなければ、初めて会う人でも頭や背中を触らせてくれるよ」
「そ、そうなの? じゃあ……伺おうかしら」
向日葵とかぐやが会ったとき、互いにどんな反応をするのか楽しみだな。
3人で学校を後にし、自宅に向かって歩き出すのであった。
僕は向日葵と一緒に、体育館裏の様子がよく見え、撫子や呼び出している男子から隠れられるところへと向かう。
「この木の陰なら大丈夫そうかな」
「いいと思うわ」
生垣の近くに生えている大きな木から、僕達は体育館裏の様子を見ることに。
今は撫子だけが立っており、撫子を呼び出したと思われる男子の姿はない。
「自分で呼び出しておきながら、撫子ちゃんを待たせるなんて。失礼な男子ね」
「放課後になってからあまり時間は経っていないし、終礼が長引いているのかも。それか、告白するのに緊張して、気分が悪くなったからお手洗いに行っているとか。まあ、待たせないのがベストだよね」
断るという撫子の意向を知っているので、もし遅れている理由が後者なら、呼び出した男子がとてもかわいそうに思えてくる。
見始めてから2、3分ほど。長身で金髪の男子生徒が姿を現し、撫子の前で立ち止まる。その男子はスクールバッグの他にエナメルバッグを持っているから、告白した後に部活動に行くのだろう。
「加瀬撫子さん」
「はい。もしかして、あなたがこの手紙を書いた林田さんですか?」
「ああ。1年2組の林田だ。担任が教室に来るのが遅かったから、終礼も遅れたんだ。待たせる形になってごめん」
撫子を待たせたことを謝れるのは評価できる。
あの男子生徒……林田は1年生か。高校に入学して、撫子の姿を初めて見たときから気になっていたという感じだろうか。
撫子はこれから林田の告白を断る。そのとき、どんな反応を見せるのか恐ろしさもある。
「あの林田っていう男子生徒。撫子に何かしたら許さないからな……」
「……桔梗の目、物凄く鋭いわ。さっき、撫子ちゃんに会ったときから思っていたんだけど、もしかしてシスコン? だったらキモいんですけど」
「キモい結構シスコン上等だ。僕は何としてでも撫子のことを守るぞ」
「……そこまできっぱりと言われるとキモさが吹き飛ぶわ」
はあっ、と向日葵は呆れた様子で溜息をついた。
可愛い妹の撫子を幸せにするためなら、兄としてできるだけのことを決めている。小学生の頃、撫子は名前などを口実に、クラスメイトからいじめられた経験がある。そのクラスメイトから撫子を守ったのを機に、撫子を守りたい気持ちがより強くなった。
「加瀬撫子さん。手紙に書いたとおり、入学した直後に君の姿を初めて見たときから気になっていました。一目惚れです。俺と恋人として付き合ってください!」
予想通りの理由か。1年生だし、別々のクラスだから一目惚れが理由だよなぁ。
林田には申し訳ないけど……撫子。向日葵と僕が見守っているから、しっかりと断る意思を伝えるんだよ。
「ごめんなさい。あなたとお付き合いできません。今は誰とも付き合う気がないので」
おっ、ちゃんと言えたな。隣で向日葵が「よしっ」と声を漏らしている。
これで相手が引き下がってくれれば――。
「じゃあ、いつかは付き合ってくれるの?」
すぐには引き下がらないかぁ。まあ、撫子は凄く可愛い女の子だもんなぁ。態度が悪かったり、手を出しそうになったりしたら僕が出て行かないと。
「いいえ、あなたは私のタイプではないので」
「ふざけるな! 人の好きな気持ちを否定するのかよ!」
突如、林田は豹変して、撫子に向かって恫喝する。そんな彼の表情や声の迫力に気圧されてしまったのか、撫子の脚が震え始める。顔は見えないけど、きっと怖がっているに違いない。
「加瀬が今まで何人もの生徒に告白されたみたいだな。だからって調子に乗っているんじゃねえぞ!」
「そ、そんなこと……」
「あたし、もう我慢できない!」
「僕が行く。僕も我慢できないからな。それに、兄貴が行った方がいいんじゃないかな」
僕がそう言って向日葵の方を見ると、彼女はとても怒った様子で僕に頷いてくれた。
僕は向日葵に一度頷いて、ゆっくりと撫子のところへと向かう。歩き出す際、向日葵に背中をポンと叩かれる。彼女に「任せたわ」と言われたような気がした。
「随分な態度の変貌ぶりだね」
林田にそう言って、僕は撫子の横に立つ。撫子をチラッと見ると、撫子は安堵の笑みを見せ、脚の震えが止まる。
林田の鋭い視線は撫子から僕へと移る。撫子の彼氏とか思っているのかな。
「……お前、誰だよ」
「2年の加瀬桔梗。加瀬撫子のお兄さんだ」
「……そ、そうだったんですかぁ」
撫子の兄で2年生だと分かったからか、林田は不格好な笑みを顔に浮かべ始める。
「お兄さんからも行ってくださいよ。好きな気持ちを否定するなって」
「申し訳ないね。君のお願いには応えられない。僕は妹ファースト。つまり、撫子ファーストなんだ。撫子がここに来る前に、僕は撫子が君からの告白を断ると聞いているんだよ。ただ、さっきの君の様子を見ていたら、あんなの告白じゃないね。脅迫だ。好きな人の気持ちを尊重せず、強い言葉を吐いて自分の思い通りにしようとする。そんな人間が撫子と交際するなんてことは兄として絶対に許さない」
目つきを鋭くさせて林田を見ると、彼は怯え始める。
撫子は一度「ふーっ」と長く息を吐き、真剣な表情で林田のことを見る。
「さっきも言ったとおり、今は誰とも付き合う気はありません。ただ、今のことであなたとは一生付き合うことはないです。……この手紙、あなたにお返しします」
「僕が返すよ。何されるか分からないから」
僕は撫子から林田からのラブレターを受け取り、林田のブレザーの左ポケットにそっと入れた。その間、林田が僕を殴ったりすることはしない。
「撫子に報復なんてしないでね。もし、そんなことをしたら、然るべき罰をちゃんと受けてもらうよ。……分かった?」
「わ、分かりました! 妹さんのことは諦めます! さっきは怒鳴ったりしてごめんなさい!」
「……謝意は受け取るけど許さない」
撫子は普段よりも低い声できっぱりと言った。林田に怒鳴られたとき、脚が震えるほどだったからな。
許さないと言われたからか、林田は絶望の表情になっていく。これも撫子にひどい態度を取った然るべき報いだろう。
「……エナメルバッグを持っているってことは、どこか運動系の部活に入っているんだろう? さっさと行きな」
「は、はい。失礼しました……」
林田は僕らに背を向け、とぼとぼと歩いていった。キツく言っておいたから、撫子に報復してくることもないだろう。
林田の姿が見えなくなったとき、背後からパチパチと拍手の音が聞こえてくる。振り返ると、向日葵が拍手をしながらこちらに向かって歩いてきていた。そんな彼女の顔にはとっても爽やかな笑み。
「見事なフォローだったわ、桔梗。撫子ちゃんも、あの男子に一生付き合うことはないってよく言った」
頑張ったね~、と向日葵は撫子の頭を撫でる。そのことで撫子は微笑む。髪の色や顔の雰囲気は違うけど、2人が姉妹のように見えてきた。
「兄さんが側にいてくれて、向日葵先輩が見守ってくれていたおかげで、何とか断りの言葉を言えました。2人ともありがとうございました」
「いえいえ」
「撫子を守りたい気持ちはもちろんだけど、あの林田っていう男子の態度に物凄く苛立ったからね。調子に乗るなって撫子に罵倒したときは、かぐやの餌にしてやろうかっていうくらいに怒りが湧いたから」
「もう、兄さんったら……」
ふふっ、と撫子は上品に笑う。その姿を見て、林田とのことでの恐怖心はなくなったのだと分かった。
かぐやの餌にするのは大げさだけど、林田の顔に一発拳を喰らわせたいとは思っていた。我ながら、よく手を出さずに言葉だけで済んだと思う。
「ねえ、桔梗。かぐやって何のこと? かぐやの餌って言っていたから、飼っているペットのことかな」
「うん、そうだよ。うちで飼っている三毛猫の名前」
「へえ、猫飼っているんだ!」
猫の話題になったからか、向日葵の笑顔がさらに明るくなり、声がさっきよりも高くなる。
「向日葵先輩は猫がお好きなんですか?」
「大好き! 犬も好きだけど、犬派か猫派かって訊かれたら断然猫派ね」
断然を付けるほどなのか。向日葵は犬派のイメージがあったので意外だ。僕も猫派なので今まで以上に親近感が湧く。
「そうなんですね。私達兄妹も猫派です。先輩さえ良ければ、これから家に来てかぐやに会いますか?」
「かぐやは大人しい性格だし、よほど変なことをしなければ、初めて会う人でも頭や背中を触らせてくれるよ」
「そ、そうなの? じゃあ……伺おうかしら」
向日葵とかぐやが会ったとき、互いにどんな反応をするのか楽しみだな。
3人で学校を後にし、自宅に向かって歩き出すのであった。
0
あなたにおすすめの小説
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
∞
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。
入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。
しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。
抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。
※タイトルは「むげん」と読みます。
※完結しました!(2020.7.29)
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる