100 / 118
特別編-Green Days-
第1話『思い出という花束を』
しおりを挟む
――今月末に引っ越すから最後に思い出を作りたいなって思っているの。
副会長さんは寂しげな笑みを浮かべながら、静かな口調でそう言った。
「引っ越されるお友達がいるんですか。有村咲希さん……」
「うん。彼女の父親の転勤が急に決まって、今月末に桜海ってところに引っ越すことが決まったの。もちろん、それに伴って彼女も桜海にある高校に転校することになって」
「そうなんですね」
桜海って確か、ここから車で3時間近くかかるところにある東海地方の街だ。小学生くらいのときにそっちの方面へ家族旅行に行ったことがあり、途中、桜海市にあるレストランで食事をしたことを覚えている。
「月曜日の夜に咲希から電話がかかってきて、転校するって話をされてね。それで、彼女がこっちにいる間に何か思い出を作ることができないかと思って、一緒にコスプレしようって誘ったんだ。彼女とはこれまでも何度か一緒にコスプレして楽しんでいたから」
「そういうことでしたか」
それなら、引っ越す前にまたコスプレをしようと考えるか。
そういえば、小学校のとき……クラスメイトの友人が転校すると初めて知ったときはショックだったな。それから少しの間は微妙な空気だったけど、クラスでお別れ会を開いて、最後は笑顔で別れることができた。
「私も樹里先輩から引っ越しの話を聞いたときには驚いちゃいました」
「沙奈会長も有村さんを知っているんですか?」
「うん。樹里先輩繋がりだけど、私も一緒に何度かイベントでコスプレしたのはもちろん、ショッピングしたり、映画に行ったりしたこともあるよ。今年度になってからはまだ一度も会っていないんだけどね」
「そうなんですね。それなら、有村さんが引っ越すと聞いたときに驚いてしまったのも分かる気がします」
副会長さんのように、寂しい想いを抱いていることだろう。
「今、咲希の写真を見せるね。……これがいいかな」
僕は副会長さんのスマートフォンの写真を見せてもらうことに。うちとは違う高校の制服を着た茶髪のポニーテールの女性が写っている。
「彼女が有村咲希さんですか?」
「そうだよ。トレードマークの茶髪のポニーテールが変わっていないせいか、10年前に初めて会ってから雰囲気が全然変わらなくて。でも、さすがに高校生になったから、あのときから比べるとかなり綺麗になったなぁ」
「そうなんですか。とても綺麗な方ですね」
アンナというキャラクターも美人なので、有村さんなら上手にコスプレができそうな気がする。アンナの髪は銀髪だけれど、そこはウィッグを付ければ大丈夫か。
「確かに綺麗な人だよね、玲人君。咲希先輩って、確か高校で何人もの生徒から告白されたんでしたっけ?」
「うん。咲希の通っている高校は天羽女子っていう女子校だから、女の子からだけどね。中学までは男子からも告白されていたけど、全部断っていたよ。あと、咲希には好きな人がいるって聞いたことがあるよ」
「そうなんですね」
こんなにも綺麗な人だと、これまでにたくさんの人から告白されたのも頷けるかな。有村さんに好かれている人がどんな方なのかちょっと気になるな。
「……そういえば、沙奈会長って僕と付き合うまでに告白されたことってありますか?」
「小学1年生から年に1回は告白されたよ。高校に入ってからはたくさん。男子が多かったけど。告白されても全くときめかなかったから全部断ったけど。ただ、中にはしつこく何度も告白してくる人がいたな……」
アリスさんからのミッションがあったとはいえ、沙奈会長も僕に対してはかなりしつこかった気がするけど。
あと、沙奈会長ほどの美人で魅力的な人だと、そりゃ……たくさん告白された経験があるか。ちょっと嫉妬だな。
「私にとって、玲人君以上に好きになったり、ときめいたりするような人はいないって自信があるよ! せいぜい、私達の間にできる子供くらいじゃないかな」
「そ、それはどうも。とても嬉しいですよ。僕も会長以上に好きになる人はいないでしょうね」
「……そう言ってくれるなんて凄く嬉しいよ」
嬉しさが最高潮に達したのか、沙奈会長はデレデレとした様子で僕のことを抱きしめ、頬に何度もキスをしたり、口づけをしたりしてくる。
これまで、お互いに色々なことがあったけれど、今はこうして付き合っているんだ。それを誇りに思おう。
「咲希には、もしかしたら逢坂君も一緒に行くかもしれないってことは話しているし、了承はしてもらっているよ。逢坂君さえ良ければ、一緒にコスプレ参加してみない?」
「……その有村さんという方の思い出作りということであれば、今回は一緒にコスプレしていいですよ。それに、副会長さんが僕のために衣装を作ってくれたそうですから、一度くらいは着ないともったいないというか」
「ありがとう! 逢坂君。咲希にさっそく連絡しておくね」
「さすがは玲人君! 一緒に参加してくれるって信じていたよ。当日は私達が常に一緒にいるから安心してね」
「はい。コスプレは初めてですけど、よろしくお願いします」
有村さんの転校話に上手に乗せられてしまった感じではあるけど、一度くらいは経験しておいてもいいだろう。
「そういえば、琴葉と姉さんにも誘うつもりなんですよね」
「うん、そうだよ。私の方から2人に連絡するね」
沙奈会長もスマートフォンを手に取った。旅行の帰りにコスプレの話題が出たとき、琴葉は同人イベントに行ってみたいと言っていたっけ。
「咲希から逢坂君と一緒に行くって伝えたら、会えるのを楽しみにしているってさ。だいたいのサイズで作ったけど、その確認のために明日、沙奈ちゃん達と一緒にあたしの家に来てもらってもいいかな」
「分かりました」
というか、だいたいのサイズをいつの間に知ったのか。服とかを作っていると、見ただけでおおよその寸法が分かるものなのかな。何にせよ、受験勉強とかもあるのにコスプレの衣装を作るとは副会長さんも相当ハイスペックな女性だと思う。
「琴葉ちゃんとお姉様もコスプレ参加するって返事来ました」
「了解。じゃあ、2人は真奈ちゃんと一緒に『未必の恋』の方のコスプレかな」
副会長さんの言った『未必の恋』というのは、草原めなか先生の人気作の1つ。女子校で繰り広げられる青春ガールズラブストーリー。
小説家志望で恋愛小説を書きたいヒロイン・尾野瑞希に、主人公・有栖川小春がネタ作りに付き合わされる。そんな日々を過ごし、小春は段々と瑞希のことが頭から離れなくなっていく。ただ、小春の親友・篠宮菜月は小春に恋心を抱いており、小春と瑞希の関係に嫉妬をし、小春にアプローチを仕掛けていく……という三角関係の物語だ。
主要キャラクターは小春、瑞希、菜月の3人。全員同じ高校のクラスメイトなのでコスプレは3人とも制服姿になると思われる。
「じゃあ、明日の午後に沙奈ちゃんと真奈ちゃん、逢坂君と麻実さんは家に来てね。咲希も来てもらうつもりだから」
「分かりました、樹里先輩。それにしても、玲人君と一緒にコスプレができるなんて夢みたいだな。でも、玲人君と一緒に簡単にできるコスプレもあるよ。草原先生の作品には男女のラブコメもあって、その最後には激しく愛を確かめ合うシーンがあってね……」
「……何の作品か分かりました。というかそれ、裸じゃないですか」
そのシーンの2人を再現するという意味ではコスプレなんだろうけど、それを公然の場でやってしまったら、警察のお世話になること間違いなしだな。
「あまりにも露出度が高いコスプレはNGだよ、沙奈ちゃん」
「やっぱりダメですか」
「というか、露出度が高いかどうかじゃなくて、露出しかしてないですって」
時々、僕の想像を絶するようなことを沙奈会長は言ってくるので油断できない。
「ねえ、玲人君」
「何ですか?」
「……今の話をしたら、今夜は玲人君と一緒に寝たくなっちゃった。玲人君さえ良ければ今日、私の家に泊まりに来ない? まだ一度も泊まったことないでしょう?」
そう言って、沙奈会長は僕の手をぎゅっと握ってくる。これまでの彼女を考えると、ベッドの中で眠ること以外のこともたっぷりとしたいのが見え見えである。
明日は休みだし、会長と一緒にいたい気持ちもあるので、
「僕の方はかまいませんが、急に行くことになって大丈夫ですか?」
「もちろん大丈夫だよ。夕ご飯も一緒に食べよう」
「では、お言葉に甘えて。今夜はお世話になります」
「……うん。楽しみだな」
「ふふっ、旅行に行ってから更に2人の仲が深まった感じだね。いいことだ」
副会長さんはそう呟くと、温かな笑みを浮かべながら僕らのことを見てくる。
「ただ、2人でイチャイチャしすぎて、日曜日に体調崩して行けなくなったってことにはならないでね」
「分かりました! 気を付けようね、玲人君」
「そうですね」
どんな週末を過ごすにせよ、健康でなければ楽しむことはできないからな。体調を崩さないように気を付けなければ。
最後にまさかのコスプレ参加の話になったけど、今週の学校生活も無事に終わったのであった。
副会長さんは寂しげな笑みを浮かべながら、静かな口調でそう言った。
「引っ越されるお友達がいるんですか。有村咲希さん……」
「うん。彼女の父親の転勤が急に決まって、今月末に桜海ってところに引っ越すことが決まったの。もちろん、それに伴って彼女も桜海にある高校に転校することになって」
「そうなんですね」
桜海って確か、ここから車で3時間近くかかるところにある東海地方の街だ。小学生くらいのときにそっちの方面へ家族旅行に行ったことがあり、途中、桜海市にあるレストランで食事をしたことを覚えている。
「月曜日の夜に咲希から電話がかかってきて、転校するって話をされてね。それで、彼女がこっちにいる間に何か思い出を作ることができないかと思って、一緒にコスプレしようって誘ったんだ。彼女とはこれまでも何度か一緒にコスプレして楽しんでいたから」
「そういうことでしたか」
それなら、引っ越す前にまたコスプレをしようと考えるか。
そういえば、小学校のとき……クラスメイトの友人が転校すると初めて知ったときはショックだったな。それから少しの間は微妙な空気だったけど、クラスでお別れ会を開いて、最後は笑顔で別れることができた。
「私も樹里先輩から引っ越しの話を聞いたときには驚いちゃいました」
「沙奈会長も有村さんを知っているんですか?」
「うん。樹里先輩繋がりだけど、私も一緒に何度かイベントでコスプレしたのはもちろん、ショッピングしたり、映画に行ったりしたこともあるよ。今年度になってからはまだ一度も会っていないんだけどね」
「そうなんですね。それなら、有村さんが引っ越すと聞いたときに驚いてしまったのも分かる気がします」
副会長さんのように、寂しい想いを抱いていることだろう。
「今、咲希の写真を見せるね。……これがいいかな」
僕は副会長さんのスマートフォンの写真を見せてもらうことに。うちとは違う高校の制服を着た茶髪のポニーテールの女性が写っている。
「彼女が有村咲希さんですか?」
「そうだよ。トレードマークの茶髪のポニーテールが変わっていないせいか、10年前に初めて会ってから雰囲気が全然変わらなくて。でも、さすがに高校生になったから、あのときから比べるとかなり綺麗になったなぁ」
「そうなんですか。とても綺麗な方ですね」
アンナというキャラクターも美人なので、有村さんなら上手にコスプレができそうな気がする。アンナの髪は銀髪だけれど、そこはウィッグを付ければ大丈夫か。
「確かに綺麗な人だよね、玲人君。咲希先輩って、確か高校で何人もの生徒から告白されたんでしたっけ?」
「うん。咲希の通っている高校は天羽女子っていう女子校だから、女の子からだけどね。中学までは男子からも告白されていたけど、全部断っていたよ。あと、咲希には好きな人がいるって聞いたことがあるよ」
「そうなんですね」
こんなにも綺麗な人だと、これまでにたくさんの人から告白されたのも頷けるかな。有村さんに好かれている人がどんな方なのかちょっと気になるな。
「……そういえば、沙奈会長って僕と付き合うまでに告白されたことってありますか?」
「小学1年生から年に1回は告白されたよ。高校に入ってからはたくさん。男子が多かったけど。告白されても全くときめかなかったから全部断ったけど。ただ、中にはしつこく何度も告白してくる人がいたな……」
アリスさんからのミッションがあったとはいえ、沙奈会長も僕に対してはかなりしつこかった気がするけど。
あと、沙奈会長ほどの美人で魅力的な人だと、そりゃ……たくさん告白された経験があるか。ちょっと嫉妬だな。
「私にとって、玲人君以上に好きになったり、ときめいたりするような人はいないって自信があるよ! せいぜい、私達の間にできる子供くらいじゃないかな」
「そ、それはどうも。とても嬉しいですよ。僕も会長以上に好きになる人はいないでしょうね」
「……そう言ってくれるなんて凄く嬉しいよ」
嬉しさが最高潮に達したのか、沙奈会長はデレデレとした様子で僕のことを抱きしめ、頬に何度もキスをしたり、口づけをしたりしてくる。
これまで、お互いに色々なことがあったけれど、今はこうして付き合っているんだ。それを誇りに思おう。
「咲希には、もしかしたら逢坂君も一緒に行くかもしれないってことは話しているし、了承はしてもらっているよ。逢坂君さえ良ければ、一緒にコスプレ参加してみない?」
「……その有村さんという方の思い出作りということであれば、今回は一緒にコスプレしていいですよ。それに、副会長さんが僕のために衣装を作ってくれたそうですから、一度くらいは着ないともったいないというか」
「ありがとう! 逢坂君。咲希にさっそく連絡しておくね」
「さすがは玲人君! 一緒に参加してくれるって信じていたよ。当日は私達が常に一緒にいるから安心してね」
「はい。コスプレは初めてですけど、よろしくお願いします」
有村さんの転校話に上手に乗せられてしまった感じではあるけど、一度くらいは経験しておいてもいいだろう。
「そういえば、琴葉と姉さんにも誘うつもりなんですよね」
「うん、そうだよ。私の方から2人に連絡するね」
沙奈会長もスマートフォンを手に取った。旅行の帰りにコスプレの話題が出たとき、琴葉は同人イベントに行ってみたいと言っていたっけ。
「咲希から逢坂君と一緒に行くって伝えたら、会えるのを楽しみにしているってさ。だいたいのサイズで作ったけど、その確認のために明日、沙奈ちゃん達と一緒にあたしの家に来てもらってもいいかな」
「分かりました」
というか、だいたいのサイズをいつの間に知ったのか。服とかを作っていると、見ただけでおおよその寸法が分かるものなのかな。何にせよ、受験勉強とかもあるのにコスプレの衣装を作るとは副会長さんも相当ハイスペックな女性だと思う。
「琴葉ちゃんとお姉様もコスプレ参加するって返事来ました」
「了解。じゃあ、2人は真奈ちゃんと一緒に『未必の恋』の方のコスプレかな」
副会長さんの言った『未必の恋』というのは、草原めなか先生の人気作の1つ。女子校で繰り広げられる青春ガールズラブストーリー。
小説家志望で恋愛小説を書きたいヒロイン・尾野瑞希に、主人公・有栖川小春がネタ作りに付き合わされる。そんな日々を過ごし、小春は段々と瑞希のことが頭から離れなくなっていく。ただ、小春の親友・篠宮菜月は小春に恋心を抱いており、小春と瑞希の関係に嫉妬をし、小春にアプローチを仕掛けていく……という三角関係の物語だ。
主要キャラクターは小春、瑞希、菜月の3人。全員同じ高校のクラスメイトなのでコスプレは3人とも制服姿になると思われる。
「じゃあ、明日の午後に沙奈ちゃんと真奈ちゃん、逢坂君と麻実さんは家に来てね。咲希も来てもらうつもりだから」
「分かりました、樹里先輩。それにしても、玲人君と一緒にコスプレができるなんて夢みたいだな。でも、玲人君と一緒に簡単にできるコスプレもあるよ。草原先生の作品には男女のラブコメもあって、その最後には激しく愛を確かめ合うシーンがあってね……」
「……何の作品か分かりました。というかそれ、裸じゃないですか」
そのシーンの2人を再現するという意味ではコスプレなんだろうけど、それを公然の場でやってしまったら、警察のお世話になること間違いなしだな。
「あまりにも露出度が高いコスプレはNGだよ、沙奈ちゃん」
「やっぱりダメですか」
「というか、露出度が高いかどうかじゃなくて、露出しかしてないですって」
時々、僕の想像を絶するようなことを沙奈会長は言ってくるので油断できない。
「ねえ、玲人君」
「何ですか?」
「……今の話をしたら、今夜は玲人君と一緒に寝たくなっちゃった。玲人君さえ良ければ今日、私の家に泊まりに来ない? まだ一度も泊まったことないでしょう?」
そう言って、沙奈会長は僕の手をぎゅっと握ってくる。これまでの彼女を考えると、ベッドの中で眠ること以外のこともたっぷりとしたいのが見え見えである。
明日は休みだし、会長と一緒にいたい気持ちもあるので、
「僕の方はかまいませんが、急に行くことになって大丈夫ですか?」
「もちろん大丈夫だよ。夕ご飯も一緒に食べよう」
「では、お言葉に甘えて。今夜はお世話になります」
「……うん。楽しみだな」
「ふふっ、旅行に行ってから更に2人の仲が深まった感じだね。いいことだ」
副会長さんはそう呟くと、温かな笑みを浮かべながら僕らのことを見てくる。
「ただ、2人でイチャイチャしすぎて、日曜日に体調崩して行けなくなったってことにはならないでね」
「分かりました! 気を付けようね、玲人君」
「そうですね」
どんな週末を過ごすにせよ、健康でなければ楽しむことはできないからな。体調を崩さないように気を付けなければ。
最後にまさかのコスプレ参加の話になったけど、今週の学校生活も無事に終わったのであった。
0
あなたにおすすめの小説
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる