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特別編-Green Days-
プロローグ『いざない』
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特別編-Green Days-
5月11日、金曜日。
温かな春の日差しが、段々と熱い夏の陽差しへと変わっていく今日この頃。
高校に入学してから、僕は激動という言葉が相応しい4月を乗り越え、平和という言葉が相応しいゴールデンウィークを過ごしてきた。入学式の日や沙奈会長にロープで縛られた日などがとても昔のように感じる。
そんな日々を過ごしてきたこともあって、ゴールデンウィーク明けの1週間を普通に過ごせたことをとても嬉しく思う。金曜日なので多少の疲れはあるけど、五月病にかかってしまう心配は全くなさそうだ。
「これで終わりですね。沙奈会長か副会長さん、チェックをお願いします」
「私がやるね、玲人君」
沙奈会長からOKが出れば、今日の生徒会の仕事も終わりだ。
窓から外の風景を見ると、散った桜の花びらさえもなくなっていた。校内にある桜の木は新緑の葉が茂っている。
「うん、大丈夫だよ! お疲れ様! 玲人君、よくできましたね。ご褒美としてほっぺにキスするね」
沙奈会長は僕の頬にキスをして、頭を優しく撫でてくれる。
今も沙奈会長や副会長さんに仕事を教わっているけど、仕事を始めた頃に比べたら、できることも増えてきた。
「キスされるのは嬉しいですけど、生徒会室の中で副会長さんがいる前ではさすがに。それに、お2人は仕事中なのでは?」
「そこは大丈夫。樹里先輩の仕事も私の仕事もついさっき終わったから」
「……そうでしたか」
さすがは沙奈会長と副会長さんといったところか。ただ、沙奈会長は今のように僕にキスがしたくて、早く仕事を終わらせたかもしれないな。
「本当に沙奈ちゃんは逢坂君のことが好きだよね。今日もキスしちゃって。ただ、それを見ると、今日も生徒会の仕事が終わったんだなって思えるよ。もう習慣だね、これは」
「……そうかもしれませんね、副会長さん」
僕は未だに副会長さんでも、会長にキスされるところを見られるとちょっと恥ずかしい気分になるよ。副会長さんはあまりからかわないからいいけど。
「じゃあ、これで今週の生徒会の仕事が全て終わったんですね。お疲れ様でした」
「お疲れ様、逢坂君」
「玲人君も頑張ったね。お疲れ様でした。ところで、玲人君……明後日の日曜日って予定は空いているかな? みんなで行きたいところがあって」
「はい、土日とも空いていますけど」
みんなで行きたいところってどこなんだろう?
あと、中間試験が再来週にあるけど、普段から予復習しているし、全部の教科じゃないからこの週末は遊んでも大丈夫かな。
「そうなんだ、良かった。実は日曜日に都心の方で開催される同人イベントがあって。そこにみんなでコスプレ参加しようと思っていて」
「あー、そういうことですか。誘ってくれるのは有り難いですけど、僕は遠慮しておきますね」
「えー、玲人君もコスプレしようよ! 玲人君はかっこよくて美しいし、色気も凄いから、どんなキャラクターにも七変化できるよ!」
行こうよ! と沙奈会長は僕のことをぎゅっと抱きしめ、まるで駄々をこねる子供のように涙目で見つめてくる。
ゴールデンウィークに行った旅行からの帰り、僕なら色々なコスプレができると沙奈会長達が言ってくれた。ただ、小さいときに琴葉や姉さん達にレディースの服を無理矢理に着させられた経験があるので、いいイメージが全然ないのだ。
「この前、旅行からの帰りに、玲人君もコスプレするって言ったじゃない!」
「確かにコスプレが話題にはなりましたけど、僕が『コスプレをします』とは一度たりとも言っていませんよ。まあ、男性キャラクターで、服装も男性らしいものであれば一度くらいはコスプレをしてもいいですけど」
「……玲人君はそう言っていますけど、どうしましょうか、樹里先輩……」
「男性キャラクターが主人公の作品もあるけれど、あたしが用意している衣装に男性キャラクターのものはないね。若干数の衣装レンタルはあるけど、必ず着られるとは限らないし……」
今の話を聞く限り、どうやらコスプレ衣装は副会長さんが用意してくれるようだ。旅行帰りにコスプレの話を聞いたときから思っていたけど、副会長さんってかなりのコスプレ経験者なんだろうな。
「まあ、何といいますか。コスプレはさすがに抵抗がありますけど、一般参加という形でイベントに行くのなら僕はかまいませんよ」
「そっか。一緒に行ってくれるのは嬉しいけど、玲人君に似合うんじゃないかって樹里先輩と話し合って、先輩が作ってくれた衣装もあるのに……」
「へ、へえ……」
その話は果たして本当なのだろうか。これまでの沙奈会長からして嘘の可能性もありそうだけど。借りに本当だとしても、僕のために副会長さんが衣装を作ってくれるなんて。どんな作品のどんなキャラクターなのか知らないけれど、衣装を作るなんてとても労力の要ることだと思う。
「ちなみに、何の同人イベントに参加するんですか? あと、さっきの沙奈会長の話が本当であれば、どんな作品のキャラクターの衣装を作ったんですか?」
「参加するイベントは、女性ライトノベル作家の草原めなか先生の作品オンリーの同人誌即売会なの。それで、逢坂君のために作ったのは、彼女の代表作の1つである『ゴシック百合花に私達は溺れる』っていう作品のヒロイン・アリシアちゃんの衣装なんだけれど、逢坂君は知っているかな」
「知ってます。草原めなか先生の作品は僕好みで結構読んでます。『ゴシック百合花に私達は溺れる』も原作小説を購読して、アニメも観ました」
副会長さんの言う『ゴシック百合花に私達は溺れる』という作品は、異世界で繰り広げられるガールズラブストーリー。身分の異なる女性同士の恋愛や友情、裏切りなどがテーマで、僕が中学生のときにはアニメ化もされた。完結して2年くらい経つけど、今も根強い人気を持つ彼女の代表作の1つだ。
アリシアは最終的に主人公の女の子・クレアと結ばれる女の子。美しき次期王女で、彼女を巡るラブストーリーが展開されるため、ヒロインでありキーパーソンだ。
「逢坂君、知っているんだ。それなら話が早いよ」
「アリシアは背が高くて、金髪で、男性以上にかっこいいシーンもありますから、僕がやるのであればあの作品の中で一番コスプレはしやすいと思いますが……」
「分かっているじゃない、玲人君。ちなみに、私は主人公のクレアちゃんのコスプレをするつもりだよ」
「へえ、そうなんですか」
主人公のクレアは黒髪で清楚な雰囲気を持つ女の子。平民でありながらも、ひたむきにアリシアと想いを寄せていく。スタイルがいい沙奈会長だと少し違和感はありそうだけど、雰囲気としては合っていると思う。
「ちなみに、私はアリシアの専属メイドのエトーレにコスプレするつもりだよ」
「副会長さんはエトーレですか。確かに、あの作品では一番合いそうですね」
茶髪で可愛らしいからかもしれないけど。エトーレはアリシアの専属メイドで、どんなことでもしっかりとこなすやり手のメイドさん。基本、落ち着いていて明るい雰囲気を持っている。ただし、アリシアを溺愛しており、裏ではこっそりとベッドや服の匂いを嗅ぎ、そのときが至福の時間という癖のある人物。
「僕ら3人でコスプレするなら、やはりその3人になるんですかね」
「ううん、真奈達も行くよ。琴葉ちゃんや麻実お姉様にも誘ってみようかなって思ってる」
「そうなんですか。じゃあ、クレアの親友で、後に恋敵となるアンナはどなたがコスプレをするつもりなんですか?」
クレアもそれなりに背が高くて、スタイルもいいから……真奈ちゃんかな? そういう方向から推理してはまずいだろうけれど。
「ううん、中学まで一緒だった私の親友がアンナちゃんのコスプレをするんだ。有村咲希ちゃんっていうんだけれどね」
すると、副会長さんは少し寂しげな笑みを浮かべる。
「咲希が今月末に引っ越すから、その前に思い出を作りたいなって思っているの」
5月11日、金曜日。
温かな春の日差しが、段々と熱い夏の陽差しへと変わっていく今日この頃。
高校に入学してから、僕は激動という言葉が相応しい4月を乗り越え、平和という言葉が相応しいゴールデンウィークを過ごしてきた。入学式の日や沙奈会長にロープで縛られた日などがとても昔のように感じる。
そんな日々を過ごしてきたこともあって、ゴールデンウィーク明けの1週間を普通に過ごせたことをとても嬉しく思う。金曜日なので多少の疲れはあるけど、五月病にかかってしまう心配は全くなさそうだ。
「これで終わりですね。沙奈会長か副会長さん、チェックをお願いします」
「私がやるね、玲人君」
沙奈会長からOKが出れば、今日の生徒会の仕事も終わりだ。
窓から外の風景を見ると、散った桜の花びらさえもなくなっていた。校内にある桜の木は新緑の葉が茂っている。
「うん、大丈夫だよ! お疲れ様! 玲人君、よくできましたね。ご褒美としてほっぺにキスするね」
沙奈会長は僕の頬にキスをして、頭を優しく撫でてくれる。
今も沙奈会長や副会長さんに仕事を教わっているけど、仕事を始めた頃に比べたら、できることも増えてきた。
「キスされるのは嬉しいですけど、生徒会室の中で副会長さんがいる前ではさすがに。それに、お2人は仕事中なのでは?」
「そこは大丈夫。樹里先輩の仕事も私の仕事もついさっき終わったから」
「……そうでしたか」
さすがは沙奈会長と副会長さんといったところか。ただ、沙奈会長は今のように僕にキスがしたくて、早く仕事を終わらせたかもしれないな。
「本当に沙奈ちゃんは逢坂君のことが好きだよね。今日もキスしちゃって。ただ、それを見ると、今日も生徒会の仕事が終わったんだなって思えるよ。もう習慣だね、これは」
「……そうかもしれませんね、副会長さん」
僕は未だに副会長さんでも、会長にキスされるところを見られるとちょっと恥ずかしい気分になるよ。副会長さんはあまりからかわないからいいけど。
「じゃあ、これで今週の生徒会の仕事が全て終わったんですね。お疲れ様でした」
「お疲れ様、逢坂君」
「玲人君も頑張ったね。お疲れ様でした。ところで、玲人君……明後日の日曜日って予定は空いているかな? みんなで行きたいところがあって」
「はい、土日とも空いていますけど」
みんなで行きたいところってどこなんだろう?
あと、中間試験が再来週にあるけど、普段から予復習しているし、全部の教科じゃないからこの週末は遊んでも大丈夫かな。
「そうなんだ、良かった。実は日曜日に都心の方で開催される同人イベントがあって。そこにみんなでコスプレ参加しようと思っていて」
「あー、そういうことですか。誘ってくれるのは有り難いですけど、僕は遠慮しておきますね」
「えー、玲人君もコスプレしようよ! 玲人君はかっこよくて美しいし、色気も凄いから、どんなキャラクターにも七変化できるよ!」
行こうよ! と沙奈会長は僕のことをぎゅっと抱きしめ、まるで駄々をこねる子供のように涙目で見つめてくる。
ゴールデンウィークに行った旅行からの帰り、僕なら色々なコスプレができると沙奈会長達が言ってくれた。ただ、小さいときに琴葉や姉さん達にレディースの服を無理矢理に着させられた経験があるので、いいイメージが全然ないのだ。
「この前、旅行からの帰りに、玲人君もコスプレするって言ったじゃない!」
「確かにコスプレが話題にはなりましたけど、僕が『コスプレをします』とは一度たりとも言っていませんよ。まあ、男性キャラクターで、服装も男性らしいものであれば一度くらいはコスプレをしてもいいですけど」
「……玲人君はそう言っていますけど、どうしましょうか、樹里先輩……」
「男性キャラクターが主人公の作品もあるけれど、あたしが用意している衣装に男性キャラクターのものはないね。若干数の衣装レンタルはあるけど、必ず着られるとは限らないし……」
今の話を聞く限り、どうやらコスプレ衣装は副会長さんが用意してくれるようだ。旅行帰りにコスプレの話を聞いたときから思っていたけど、副会長さんってかなりのコスプレ経験者なんだろうな。
「まあ、何といいますか。コスプレはさすがに抵抗がありますけど、一般参加という形でイベントに行くのなら僕はかまいませんよ」
「そっか。一緒に行ってくれるのは嬉しいけど、玲人君に似合うんじゃないかって樹里先輩と話し合って、先輩が作ってくれた衣装もあるのに……」
「へ、へえ……」
その話は果たして本当なのだろうか。これまでの沙奈会長からして嘘の可能性もありそうだけど。借りに本当だとしても、僕のために副会長さんが衣装を作ってくれるなんて。どんな作品のどんなキャラクターなのか知らないけれど、衣装を作るなんてとても労力の要ることだと思う。
「ちなみに、何の同人イベントに参加するんですか? あと、さっきの沙奈会長の話が本当であれば、どんな作品のキャラクターの衣装を作ったんですか?」
「参加するイベントは、女性ライトノベル作家の草原めなか先生の作品オンリーの同人誌即売会なの。それで、逢坂君のために作ったのは、彼女の代表作の1つである『ゴシック百合花に私達は溺れる』っていう作品のヒロイン・アリシアちゃんの衣装なんだけれど、逢坂君は知っているかな」
「知ってます。草原めなか先生の作品は僕好みで結構読んでます。『ゴシック百合花に私達は溺れる』も原作小説を購読して、アニメも観ました」
副会長さんの言う『ゴシック百合花に私達は溺れる』という作品は、異世界で繰り広げられるガールズラブストーリー。身分の異なる女性同士の恋愛や友情、裏切りなどがテーマで、僕が中学生のときにはアニメ化もされた。完結して2年くらい経つけど、今も根強い人気を持つ彼女の代表作の1つだ。
アリシアは最終的に主人公の女の子・クレアと結ばれる女の子。美しき次期王女で、彼女を巡るラブストーリーが展開されるため、ヒロインでありキーパーソンだ。
「逢坂君、知っているんだ。それなら話が早いよ」
「アリシアは背が高くて、金髪で、男性以上にかっこいいシーンもありますから、僕がやるのであればあの作品の中で一番コスプレはしやすいと思いますが……」
「分かっているじゃない、玲人君。ちなみに、私は主人公のクレアちゃんのコスプレをするつもりだよ」
「へえ、そうなんですか」
主人公のクレアは黒髪で清楚な雰囲気を持つ女の子。平民でありながらも、ひたむきにアリシアと想いを寄せていく。スタイルがいい沙奈会長だと少し違和感はありそうだけど、雰囲気としては合っていると思う。
「ちなみに、私はアリシアの専属メイドのエトーレにコスプレするつもりだよ」
「副会長さんはエトーレですか。確かに、あの作品では一番合いそうですね」
茶髪で可愛らしいからかもしれないけど。エトーレはアリシアの専属メイドで、どんなことでもしっかりとこなすやり手のメイドさん。基本、落ち着いていて明るい雰囲気を持っている。ただし、アリシアを溺愛しており、裏ではこっそりとベッドや服の匂いを嗅ぎ、そのときが至福の時間という癖のある人物。
「僕ら3人でコスプレするなら、やはりその3人になるんですかね」
「ううん、真奈達も行くよ。琴葉ちゃんや麻実お姉様にも誘ってみようかなって思ってる」
「そうなんですか。じゃあ、クレアの親友で、後に恋敵となるアンナはどなたがコスプレをするつもりなんですか?」
クレアもそれなりに背が高くて、スタイルもいいから……真奈ちゃんかな? そういう方向から推理してはまずいだろうけれど。
「ううん、中学まで一緒だった私の親友がアンナちゃんのコスプレをするんだ。有村咲希ちゃんっていうんだけれどね」
すると、副会長さんは少し寂しげな笑みを浮かべる。
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