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特別編3
第2話『恋人の母親と初めて2人きりでお昼ご飯を食べた。』
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千弦が目を瞑ってから数分ほどして、千弦は気持ち良さそうな寝息を立て始めた。どうやら眠り始めたかな。……じゃあ、お茶碗とかを運んだり、プリンやゼリーを冷蔵庫に入れさせてもらったりするか。
トレーにお茶碗、コップ、スプーン、俺が買ってきたプリンと桃のゼリーを乗せる。トレーを持って、千弦の部屋を静かに出て、1階のリビングに向かった。
リビングに入ると、果穂さんが麦茶を飲みながら文庫本を読んでいた。
「果穂さん、千弦は玉子粥全部食べられました。美味しかったと言っていました」
「それは良かったわ」
果穂さんはほっとした笑顔でそう言う。玉子粥をお茶碗一杯分食べられるほどの食欲があることに安心したのかも。それに、これだけ食べられれば栄養も摂れるし。
「お医者さんから処方された薬を飲んで、今は寝ています。なので、お茶碗とかを持ってきました」
「そうなのね。ありがとう」
「いえいえ。あと、俺が買ってきたプリンと桃のゼリーを冷蔵庫で冷やしたいと思うのですが……いいですか?」
「もちろんよ」
「ありがとうございます」
「あと、トレーは調理台に置いておいてね」
「分かりました」
俺はキッチンに行き、トレーを調理台に置き、プリンと桃のゼリーを冷蔵庫に入れた。
「白石君。お昼頃になったらご飯を作るわ」
「それは有り難いですが……いいんですか? お昼時になったら、近所のコンビニで適当に買おうかなって思っていたのですが」
「喜んで作るわよ! 千弦のお見舞いに来てくれて、看病してくれているお礼に作りたいし」
「そうですか。では……お言葉に甘えさせていただきます。ありがとうございます」
「ふふっ。……そうめんにしようと思っているんだけど、どうかな?」
「そうめん大好きです」
「そうなのね。じゃあ、お昼はそうめんにするわね」
「はい。楽しみです」
俺がそう言うと、果穂さんはニコッと笑った。
その後、俺は千弦の部屋に戻る。
ベッドで寝ている千弦の様子を見ると……ぐっすり寝ているな。こうやってちゃんと眠れれば体調が早く良くなっていくと思いたい。
「……本を読むか」
今のような時間があると思って、家から本を持ってきていたのだ。部屋の中は薄暗いけど、カーテンの側はそれなりに明るいから本を読むのは問題ないだろう。
俺はトートバッグから文庫本を取り出す。勉強机の椅子をカーテンの側まで動かして座り、本を読み始める。……予想通り、読むのに支障がない明るさだな。
ちなみに、読んでいる本は『王子様とのディスタンス』という恋愛作品だ。千弦が大好きな作品で、3日前に千弦と一緒にこの作品が原作のアニメーション映画を観てきた。とても面白かったので、映画を見終わった後に購入したのだ。購入した頃は読みかけのラノベがあったのでまずはそれを読み、昨日の夜からこの作品を読み始めた。昨日の夜に読み始めたので、まだ読めているのは序盤だけだ。
映画も面白かったけど、原作小説も面白い。主人公の女の子目線の一人称で書かれているので、女の子の心情が詳しく描かれているし。ページがどんどん進む。
また、お手洗いに行った後など、寝ている千弦の様子をたまに見ると……千弦はスヤスヤと眠っている。特に苦しそうな様子は見られない。処方された薬が効いてきているのかな。
中盤のあたりまで読み進めたとき、
――コンコン。
部屋の扉が小さくノックされた。お昼ご飯ができたと果穂さんが呼びに来てくれたのかな。そう思い、部屋の中にある時計を見ると……今は午後0時半か。お昼ご飯の可能性が高そうだ。
本を読むのを止め、俺は部屋の扉をそっと開ける。すると、そこには果穂さんが。
「お昼ご飯ができたから呼びに来たわ」
「分かりました」
「千弦の様子はどうかしら」
「たまに様子を見ていますが、ぐっすり寝ています。特に寝苦しそうな様子はないです」
「それは良かったわ。ちょっと私も見てみようかな」
そう言い、果穂さんは部屋の中に入り、ベッドの側まで行く。
今も千弦はぐっすりと眠っている。寝苦しそうにしていたり、寝息が乱れていたりする様子は見られない。
「うん、ぐっすり眠ってるね」
「ええ。薬が効いているのでしょうかね」
「そうだと思うわ。今日行ったお医者さんが処方してくれる薬はよく効くし」
「そうなんですね」
「ええ。……よく眠れていて安心したわ」
果穂さんはほっと胸を撫で下ろした。体調を崩すとなかなか眠れないこともあるし、ぐっすり眠れているのは安心できるのだろう。
「じゃあ、キッチンに行きましょうか」
「はい」
果穂さんと俺は千弦の部屋を後にして、1階のキッチンへ向かう。
「そういえば、白石君はどんなことをして過ごしていたの?」
「本を読んでいました。この間、千弦とデートで観に行った『王子様とのディスタンス』の原作小説です。映画が面白かったので、原作を買ったんです」
「そうなのね。その作品面白いわよね。千弦が中学生の頃だったかしら。凄く面白かったって勧めてくれたから、千弦から借りて読んだわ」
「そうだったんですね」
果穂さんも読んでいたとは。
あと、千弦が小説を果穂さんに勧める光景が頭に思い浮かぶよ。映画を観た後に感想を言う千弦はとても楽しそうにしていたから。
キッチンに行くと、食卓には主役のそうめん、具材の錦糸玉子やカニカマ、わかめ、薬味のネギやごま、あとは麺汁と飲み物の麦茶が用意されていた。
果穂さんの指示で、俺は食卓を挟んで果穂さんと向かい合う形で椅子に座った。
「そうめん美味しそうです。具材も色々とありますね」
「うちでの定番の具材を用意したわ」
「そうなんですね。カニカマやわかめはうちでも定番です。錦糸玉子も用意されていることがあります」
「ふふっ、そうなのね。じゃあ、さっそく食べましょうか。遠慮なく食べてね。いっぱい茹でたから」
「はい。では、いただきます」
「いただきます」
果穂さんとのお昼ご飯の時間が始まった。
まずは……シンプルにそうめんだけを食べるか。そう決めて、大きなガラス皿によそられているそうめんを一口分掴み取り、麺汁に半分ほどつける。そして、ズズッとすすった。
茹でた後に氷水でしめたのかな。とても冷たいし、コシもあってとても美味しい。
「冷たくてとても美味しいです」
「ふふっ、良かったわ」
果穂さんは嬉しそうな笑顔でそう言った。
果穂さんはガラス皿からそうめんを一口分取り、麺汁につけて食べる。美味しいのか、果穂さんは「うんっ」と声を漏らしながらモグモグと食べていて。可愛いな。あと、親子なだけあって、美味しそうに食べる姿は千弦と重なる。千弦が大人になったら果穂さんのような雰囲気になるのかなと思った。
次は具材を入れて食べるか。そう決め、カニカマとわかめ、錦糸玉子を麺汁に入れ、そうめんを一緒に食べる。
「うん、具材と一緒に食べても美味しいです。そうめんと合いますよね」
「合うわよねぇ。白石君がそう言ってくれて嬉しいわ」
そう言い、果穂さんは錦糸玉子を麺汁に入れ、そうめんを食べる。
そういえば、これまで……果穂さんとは三者面談の頃や、千弦の誕生日パーティーやお泊まりのときに一緒に食事をしたことがあるけど、あのときは千弦などが一緒だった。果穂さんと2人きりで食事をするのは初めてだな。まさか、恋人の母親と2人きりで食事をする日が来るとは。
「そういえば、白石君と2人きりで食事をするのはこれが初めてよね」
「そうですね」
「まさか、娘の恋人と2人きりで食べるときが来るとは思わなかったわ」
「俺も同じことを思いました」
「あら、そうなのね。何だかちょっと嬉しいわ」
うふふっ、と果穂さんは楽しそうに笑う。千弦の母親だけあって可愛い方だ。
「千弦とのお見舞いデートもそうですけど、果穂さんと2人きりでご飯を食べるのも、今年の夏休みの思い出になりそうです」
「ふふっ、嬉しいことを言ってくれるわね。私も今年の夏の思い出になりそうよ」
「そうですか」
「ええ。……さあ、どんどん食べてね」
「はい」
それからも果穂さんと一緒にそうめんを食べていく。千弦がこれまで風邪を引いたときのことや、夏休み絡みの千弦との思い出など、千弦のことを果穂さんから聞きながら。
果穂さんとの2人きりで食事をするのは初めてだから新鮮で。こういうときが来るのは想像もしなかったから、ちょっと不思議な感じもした。
千弦のことを話すのは楽しかったし、そうめんが美味しかったのもあって、難なくそうめんを完食することができた。
「ごちそうさまでした。とても美味しかったです。お昼を作ってくれてありがとうございました」
「いえいえ、お粗末様でした。白石君が美味しそうにたくさん食べてくれて嬉しかったわ。いっぱい茹でたけど完食してくれたし。さすがは男の子ね」
「美味しかったので難なく完食できました。麺はコシがありましたし。あと、用意してくれた具材もそうめんに合いましたから」
「そう言ってくれて嬉しいわ。ありがとう」
果穂さんは言葉通りの嬉しそうな笑顔でお礼を言ってくれる。今の笑顔もまた、千弦と重なる。千弦も美味しかったとか、作ってくれてありがとうって伝えると、今の果穂さんのように嬉しそうな笑顔になったな。
「あと、千弦のことを話すのも楽しかったわ」
「俺もです。果穂さんから千弦のことをたくさん聞けて嬉しかったです。楽しい昼食でした」
「私も楽しかったわ。……午後も千弦のことをよろしくね」
「はい」
午後も千弦の側にいて、千弦のためにできることをやっていこう。
トレーにお茶碗、コップ、スプーン、俺が買ってきたプリンと桃のゼリーを乗せる。トレーを持って、千弦の部屋を静かに出て、1階のリビングに向かった。
リビングに入ると、果穂さんが麦茶を飲みながら文庫本を読んでいた。
「果穂さん、千弦は玉子粥全部食べられました。美味しかったと言っていました」
「それは良かったわ」
果穂さんはほっとした笑顔でそう言う。玉子粥をお茶碗一杯分食べられるほどの食欲があることに安心したのかも。それに、これだけ食べられれば栄養も摂れるし。
「お医者さんから処方された薬を飲んで、今は寝ています。なので、お茶碗とかを持ってきました」
「そうなのね。ありがとう」
「いえいえ。あと、俺が買ってきたプリンと桃のゼリーを冷蔵庫で冷やしたいと思うのですが……いいですか?」
「もちろんよ」
「ありがとうございます」
「あと、トレーは調理台に置いておいてね」
「分かりました」
俺はキッチンに行き、トレーを調理台に置き、プリンと桃のゼリーを冷蔵庫に入れた。
「白石君。お昼頃になったらご飯を作るわ」
「それは有り難いですが……いいんですか? お昼時になったら、近所のコンビニで適当に買おうかなって思っていたのですが」
「喜んで作るわよ! 千弦のお見舞いに来てくれて、看病してくれているお礼に作りたいし」
「そうですか。では……お言葉に甘えさせていただきます。ありがとうございます」
「ふふっ。……そうめんにしようと思っているんだけど、どうかな?」
「そうめん大好きです」
「そうなのね。じゃあ、お昼はそうめんにするわね」
「はい。楽しみです」
俺がそう言うと、果穂さんはニコッと笑った。
その後、俺は千弦の部屋に戻る。
ベッドで寝ている千弦の様子を見ると……ぐっすり寝ているな。こうやってちゃんと眠れれば体調が早く良くなっていくと思いたい。
「……本を読むか」
今のような時間があると思って、家から本を持ってきていたのだ。部屋の中は薄暗いけど、カーテンの側はそれなりに明るいから本を読むのは問題ないだろう。
俺はトートバッグから文庫本を取り出す。勉強机の椅子をカーテンの側まで動かして座り、本を読み始める。……予想通り、読むのに支障がない明るさだな。
ちなみに、読んでいる本は『王子様とのディスタンス』という恋愛作品だ。千弦が大好きな作品で、3日前に千弦と一緒にこの作品が原作のアニメーション映画を観てきた。とても面白かったので、映画を見終わった後に購入したのだ。購入した頃は読みかけのラノベがあったのでまずはそれを読み、昨日の夜からこの作品を読み始めた。昨日の夜に読み始めたので、まだ読めているのは序盤だけだ。
映画も面白かったけど、原作小説も面白い。主人公の女の子目線の一人称で書かれているので、女の子の心情が詳しく描かれているし。ページがどんどん進む。
また、お手洗いに行った後など、寝ている千弦の様子をたまに見ると……千弦はスヤスヤと眠っている。特に苦しそうな様子は見られない。処方された薬が効いてきているのかな。
中盤のあたりまで読み進めたとき、
――コンコン。
部屋の扉が小さくノックされた。お昼ご飯ができたと果穂さんが呼びに来てくれたのかな。そう思い、部屋の中にある時計を見ると……今は午後0時半か。お昼ご飯の可能性が高そうだ。
本を読むのを止め、俺は部屋の扉をそっと開ける。すると、そこには果穂さんが。
「お昼ご飯ができたから呼びに来たわ」
「分かりました」
「千弦の様子はどうかしら」
「たまに様子を見ていますが、ぐっすり寝ています。特に寝苦しそうな様子はないです」
「それは良かったわ。ちょっと私も見てみようかな」
そう言い、果穂さんは部屋の中に入り、ベッドの側まで行く。
今も千弦はぐっすりと眠っている。寝苦しそうにしていたり、寝息が乱れていたりする様子は見られない。
「うん、ぐっすり眠ってるね」
「ええ。薬が効いているのでしょうかね」
「そうだと思うわ。今日行ったお医者さんが処方してくれる薬はよく効くし」
「そうなんですね」
「ええ。……よく眠れていて安心したわ」
果穂さんはほっと胸を撫で下ろした。体調を崩すとなかなか眠れないこともあるし、ぐっすり眠れているのは安心できるのだろう。
「じゃあ、キッチンに行きましょうか」
「はい」
果穂さんと俺は千弦の部屋を後にして、1階のキッチンへ向かう。
「そういえば、白石君はどんなことをして過ごしていたの?」
「本を読んでいました。この間、千弦とデートで観に行った『王子様とのディスタンス』の原作小説です。映画が面白かったので、原作を買ったんです」
「そうなのね。その作品面白いわよね。千弦が中学生の頃だったかしら。凄く面白かったって勧めてくれたから、千弦から借りて読んだわ」
「そうだったんですね」
果穂さんも読んでいたとは。
あと、千弦が小説を果穂さんに勧める光景が頭に思い浮かぶよ。映画を観た後に感想を言う千弦はとても楽しそうにしていたから。
キッチンに行くと、食卓には主役のそうめん、具材の錦糸玉子やカニカマ、わかめ、薬味のネギやごま、あとは麺汁と飲み物の麦茶が用意されていた。
果穂さんの指示で、俺は食卓を挟んで果穂さんと向かい合う形で椅子に座った。
「そうめん美味しそうです。具材も色々とありますね」
「うちでの定番の具材を用意したわ」
「そうなんですね。カニカマやわかめはうちでも定番です。錦糸玉子も用意されていることがあります」
「ふふっ、そうなのね。じゃあ、さっそく食べましょうか。遠慮なく食べてね。いっぱい茹でたから」
「はい。では、いただきます」
「いただきます」
果穂さんとのお昼ご飯の時間が始まった。
まずは……シンプルにそうめんだけを食べるか。そう決めて、大きなガラス皿によそられているそうめんを一口分掴み取り、麺汁に半分ほどつける。そして、ズズッとすすった。
茹でた後に氷水でしめたのかな。とても冷たいし、コシもあってとても美味しい。
「冷たくてとても美味しいです」
「ふふっ、良かったわ」
果穂さんは嬉しそうな笑顔でそう言った。
果穂さんはガラス皿からそうめんを一口分取り、麺汁につけて食べる。美味しいのか、果穂さんは「うんっ」と声を漏らしながらモグモグと食べていて。可愛いな。あと、親子なだけあって、美味しそうに食べる姿は千弦と重なる。千弦が大人になったら果穂さんのような雰囲気になるのかなと思った。
次は具材を入れて食べるか。そう決め、カニカマとわかめ、錦糸玉子を麺汁に入れ、そうめんを一緒に食べる。
「うん、具材と一緒に食べても美味しいです。そうめんと合いますよね」
「合うわよねぇ。白石君がそう言ってくれて嬉しいわ」
そう言い、果穂さんは錦糸玉子を麺汁に入れ、そうめんを食べる。
そういえば、これまで……果穂さんとは三者面談の頃や、千弦の誕生日パーティーやお泊まりのときに一緒に食事をしたことがあるけど、あのときは千弦などが一緒だった。果穂さんと2人きりで食事をするのは初めてだな。まさか、恋人の母親と2人きりで食事をする日が来るとは。
「そういえば、白石君と2人きりで食事をするのはこれが初めてよね」
「そうですね」
「まさか、娘の恋人と2人きりで食べるときが来るとは思わなかったわ」
「俺も同じことを思いました」
「あら、そうなのね。何だかちょっと嬉しいわ」
うふふっ、と果穂さんは楽しそうに笑う。千弦の母親だけあって可愛い方だ。
「千弦とのお見舞いデートもそうですけど、果穂さんと2人きりでご飯を食べるのも、今年の夏休みの思い出になりそうです」
「ふふっ、嬉しいことを言ってくれるわね。私も今年の夏の思い出になりそうよ」
「そうですか」
「ええ。……さあ、どんどん食べてね」
「はい」
それからも果穂さんと一緒にそうめんを食べていく。千弦がこれまで風邪を引いたときのことや、夏休み絡みの千弦との思い出など、千弦のことを果穂さんから聞きながら。
果穂さんとの2人きりで食事をするのは初めてだから新鮮で。こういうときが来るのは想像もしなかったから、ちょっと不思議な感じもした。
千弦のことを話すのは楽しかったし、そうめんが美味しかったのもあって、難なくそうめんを完食することができた。
「ごちそうさまでした。とても美味しかったです。お昼を作ってくれてありがとうございました」
「いえいえ、お粗末様でした。白石君が美味しそうにたくさん食べてくれて嬉しかったわ。いっぱい茹でたけど完食してくれたし。さすがは男の子ね」
「美味しかったので難なく完食できました。麺はコシがありましたし。あと、用意してくれた具材もそうめんに合いましたから」
「そう言ってくれて嬉しいわ。ありがとう」
果穂さんは言葉通りの嬉しそうな笑顔でお礼を言ってくれる。今の笑顔もまた、千弦と重なる。千弦も美味しかったとか、作ってくれてありがとうって伝えると、今の果穂さんのように嬉しそうな笑顔になったな。
「あと、千弦のことを話すのも楽しかったわ」
「俺もです。果穂さんから千弦のことをたくさん聞けて嬉しかったです。楽しい昼食でした」
「私も楽しかったわ。……午後も千弦のことをよろしくね」
「はい」
午後も千弦の側にいて、千弦のためにできることをやっていこう。
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