120 / 143
特別編
第10話『海水浴に行こう』
しおりを挟む
7月28日、日曜日。
みんなで海水浴に行く日がやってきた。
夏休みが始まってから、千弦とお家デートしたり、バイトしたり、千弦と星野さんのバイトの様子を見に行ったりするなどしたから、今日になるまであっという間だったな。
俺達が行く海水浴場がある神奈川県の湘南地域の天気は一日中快晴で、最高気温は34度まで上がる予報になっている。絶好の海水浴日和だ。熱中症には気をつけながらみんなと一緒に海水浴を楽しみたい。
「晴れて良かったね、お兄ちゃん!」
「ああ、良かった。絶好の海水浴日和だ」
午前8時15分。
俺は今、結菜と一緒に待ち合わせ場所である山本先生の自宅があるマンションの前に向かって歩いている。午前8時半に待ち合わせをして、先生が運転するレンタカーで海水浴場に向かう予定だ。
「みんなと一緒に海水浴に行くの楽しみ! お兄ちゃん以外とは初めてだし」
結菜はワクワクとした笑顔でそう言う。可愛いなぁ。スカートに半袖のパーカー姿がよく似合っているのもあって本当に可愛い。
「そうか。俺も楽しみだよ。結菜と琢磨以外とは初めてだし。それに、千弦とのプールデートが楽しかったからなのもある」
「そっか」
ふふっ、と結菜は声に出して笑った。
それからも結菜と談笑しながら、山本先生の自宅があるマンションに向かって歩いていく。
そして、家を出発してから5、6分ほどで、待ち合わせ場所のマンションが見えてきた。そのとき、
「あっ、千弦さんと彩葉さんと飛鳥さんがいた!」
元気良くそう言い、結菜は正面に向かって指さした。
結菜の指さす方に視線を向けると……マンションの入口近くでスラックスにノースリーブの縦ニット姿の千弦と、ロングスカートに半袖のブラウス姿の星野さん、スラックスにノースリーブの襟付きブラウス姿の山本先生の姿が。あと、千弦の首元には朝日でキラリと光るペアネックレスが。
また、3人の側には1台の白いミニバンが停車している。あれが山本先生がレンタルした車かな。
「おっ、いたな」
「いたね! 千弦さーん! 彩葉さーん! 飛鳥さーん!」
結菜が大きめの声で千弦達の名前を呼んだ。
結菜の呼びかけに気付いたようで、千弦達はすぐにこちらに振り向き、大きく手を振ってくれた。
「みなさん、おはようございます!」
「おはようございます」
「洋平君、結菜ちゃん、おはよう!」
「おはよう、白石君、結菜ちゃん」
「2人ともおはよう。荷物を車のトランクに入れようか」
そう言い、山本先生は白いミニバンのトランクの扉を開ける。やはり、このミニバンは先生がレンタルした車だったか。
俺と結菜は水着やタオルなどが入ったバッグやお昼ご飯を入れたバッグ、ビーチパラソルやレジャーシートをトランクに入れた。荷物が結構あるので、こうして車のトランクに置けるのは楽だ。まだ出発していないけど、車で行くことの恩恵をさっそく実感した。
「洋平君、ワイシャツ姿かっこいいね。よく似合ってる。ペアネックレスも」
「千弦も縦ニットがよく似合ってるよ。ペアネックレスも似合ってる」
「ありがとう! ……待ち合わせして会えたから、おはようのキスしていい?」
「もちろん」
「ありがとう」
千弦は嬉しそうにお礼を言うと、俺におはようのキスをしてきた。その瞬間に星野さん達3人が「ふふっ」という笑い声が聞こえてきて。
こうして、朝に千弦とおはようのキスができるのはいいな。幸せな気持ちになれる。夏の日差しが熱いけど、千弦の唇から柔らかさと共に伝わってくる温もりはとても心地良い。
数秒ほどして、千弦の方から唇を離した。すると、目の前にはニッコリとした笑顔で俺を見つめる千弦がいて。
「おはようのキスいいね」
「ああ。夏休みに入って、最近はこの時間帯にキスすることがなかったから……改めておはようのキスの良さを実感するよ」
「ふふっ、そうだね。……今日は海水浴を楽しもうね」
「ああ、楽しもうな」
そう言い、千弦の頭を優しく撫でる。すると、千弦の笑顔は柔らかいものに変わった。
「千弦ちゃんと白石君は朝からラブラブだね」
「そうね、星野さん。今日もラブラブで何よりだわ」
「ですねっ」
俺達のキスを見ていた星野さん達からはそんなコメントをされる。ただ、3人とも明るい笑顔なのもあって嫌な感じは全くしなかった。千弦も同じなのか、笑顔を絶やすことはなかった。
5人で雑談したり、結菜がミニバンの写真を撮ったりしていると、
「千弦達いたわ!」
「いたねっ!」
スラックスにノースリーブのパーカー姿の神崎さんと、ジーンズパンツに半袖Vネックシャツ姿の吉岡さんがやってきた。俺達と会えたからか、2人は笑顔だ。
神崎さんと吉岡さんが来て、7人で「おはよう」と挨拶を交わした。
神崎さんと吉岡さんは2人とも家の最寄り駅が洲中駅よりも上り方面にある駅だ。なので、2人で電車内で待ち合わせをして一緒にここまで来たとのこと。
山本先生が車のトランクの扉を開け、神崎さんと吉岡さんは荷物をトランクに入れた。
「さてと、あとは坂井君だけね」
「たぶん、もうすぐ来ると思います。待ち合わせに遅れることはそうそうないですし」
「それに、遅れそうなときはちゃんと連絡するもんな、琢磨は。今のところそういった旨の連絡はないのでもうすぐ来るかと」
「そっか。さすがは坂井君の恋人と親友ね。よく分かっているのね」
山本先生が感心した様子でそう言う。今の先生の言葉に同意しているのか、千弦と星野さんと神崎さんはうんうんと頷いている。その反応に吉岡さんは結構嬉しそうにしていた。すると、
「おっ、みんないたぜ!」
話題の人物である琢磨がやってきた。Tシャツにハーフパンツ姿という暑い時期のお決まりの服装で。ちなみに、今の時刻は8時27分。吉岡さんと俺の言う通り、琢磨は遅れることなく来たな。
琢磨がやってきて、俺達8人は「おはよう」と朝の挨拶を交わした。また、琢磨と吉岡さんもおはようのキスをしていた。
山本先生が車のトランクを開けて、琢磨は荷物を入れた。
「無事に全員揃ったわね。じゃあ、海水浴場に行きましょうか」
山本先生が落ち着いた笑顔でそう言った。
「8人で行くから、8人まで乗れるこのミニバンを借りてきたわ。運転できるのは私しかいないから、運転席にはもちろん私が座るわ。あとは助手席と、後部座席2列ね。後部座席は1列に3人ずつ座れるわ。どこに座るかは7人で自由に決めて」
山本先生がそう言い、学生7人は「はい」と返事した。
車のどの座席に座るか。洲中市から海水浴場までは1時間以上はかかるから、座席選びも重要かもしれない。
「あたし、琢磨君と隣同士に座りたいな」
「そうだな、早希」
「私も洋平君と隣同士に座りたいな」
「俺も千弦と隣同士がいいな」
「カップル2組はそう言うと思っていたわ。あたしは賛成だけど、彩葉と結菜ちゃんはどう?」
「私は賛成だよ」
「あたしもです!」
神崎さんと星野さんと結菜が賛成したので、吉岡さん&琢磨、千弦&俺はそれぞれ隣同士の席に座ることが決まった。
「どこの席に座っても楽しめそうなので、あたしはどこでもOKです。彩葉さんと玲央さんは希望はありますか?」
「いいの? じゃあ……千弦の隣に座れたら嬉しいな」
神崎さんは千弦を見ながらそう言ってきた。まあ、神崎さんは千弦のことが好きだから、千弦の隣に座りたいって言うんじゃないかと思っていたよ。
「私は玲央ちゃんが隣に来るのはかまわないよ。あとは彩葉さえよければ」
「私もいいよ」
「ありがとう! 千弦、お隣よろしく!」
神崎さん、とっても嬉しそうだ。
「私は助手席がいいな。遊園地とか七夕祭りとかで列に並んだときは飛鳥先生の隣にいることが多かったから、助手席が楽しそうで」
「嬉しいことを言ってくれるね、星野さん」
ふふっ、と山本先生は結構嬉しそうに笑う。
思い返すと、確かに、星野さんと山本先生は遊園地や七夕祭りで2列で並ぶときは隣同士で並んでいたな。遊園地のアトラクションでも一緒にいたり、七夕祭りでも一緒に行動したりしていた。だから、星野さんが助手席がいいと言うのも納得だ。
みんながどういった席がいいか決まり、実際に座る場所は、
運転席:山本先生
助手席:星野さん
後部座席1列目:結菜、吉岡さん、琢磨
後部座席2列目:神崎さん、千弦、俺
という形になった。
座る場所が決まったので、俺は後部座席2列目のシートの右側に座る。
俺の左隣には千弦が座り、そのさらに左隣に神崎さんが座る。3人で座っているので、千弦の体がしっかりと触れている。ただ、特にキツさは感じない。これなら快適に過ごせそうだ。
「千弦、神崎さん、キツくはないか? キツかったら窓側に動くけど」
「大丈夫だよ、洋平君」
「あたしも大丈夫よっ」
千弦は明るい笑顔で、神崎さんはちょっと幸せそうな笑顔でそう言った。神崎さん、千弦と体が触れているから幸せとか思っていそうな気がする。
「そうか。キツくないなら良かった」
俺がそう言うと、千弦と神崎さんは「うんっ」と頷いた。
「みんな座ったね。じゃあ、湘南の海水浴場に行きましょうか」
「運転お願いします、飛鳥先生。……せっかくですし、みんなで出発進行って言いませんか?」
吉岡さんがそんな提案をする。
「おお、いいじゃねえか! 『これから海へ行くぞ!』って感じがして」
と、琢磨はすぐに賛成する。そのことに吉岡さんはとても嬉しそうだ。
確かに、『出発進行』って言うと、海水浴場へ遊びに行くスイッチが入っていいかもしれない。
「俺もいいと思うぞ」
と賛成した。
その後、千弦や結菜達もみんな賛成したので、みんなで「出発進行」と言うことに。
「じゃあ、海水浴場に向かって!」
『出発進行!』
吉岡さんの合図でみんなで元気良くそう言った。そのことで、これから海水浴場に行くんだって気持ちになれる。
山本先生の運転により、俺達8人が乗る車は神奈川県の湘南にある海水浴場に向けてゆっくりと走り始めた。
みんなで海水浴に行く日がやってきた。
夏休みが始まってから、千弦とお家デートしたり、バイトしたり、千弦と星野さんのバイトの様子を見に行ったりするなどしたから、今日になるまであっという間だったな。
俺達が行く海水浴場がある神奈川県の湘南地域の天気は一日中快晴で、最高気温は34度まで上がる予報になっている。絶好の海水浴日和だ。熱中症には気をつけながらみんなと一緒に海水浴を楽しみたい。
「晴れて良かったね、お兄ちゃん!」
「ああ、良かった。絶好の海水浴日和だ」
午前8時15分。
俺は今、結菜と一緒に待ち合わせ場所である山本先生の自宅があるマンションの前に向かって歩いている。午前8時半に待ち合わせをして、先生が運転するレンタカーで海水浴場に向かう予定だ。
「みんなと一緒に海水浴に行くの楽しみ! お兄ちゃん以外とは初めてだし」
結菜はワクワクとした笑顔でそう言う。可愛いなぁ。スカートに半袖のパーカー姿がよく似合っているのもあって本当に可愛い。
「そうか。俺も楽しみだよ。結菜と琢磨以外とは初めてだし。それに、千弦とのプールデートが楽しかったからなのもある」
「そっか」
ふふっ、と結菜は声に出して笑った。
それからも結菜と談笑しながら、山本先生の自宅があるマンションに向かって歩いていく。
そして、家を出発してから5、6分ほどで、待ち合わせ場所のマンションが見えてきた。そのとき、
「あっ、千弦さんと彩葉さんと飛鳥さんがいた!」
元気良くそう言い、結菜は正面に向かって指さした。
結菜の指さす方に視線を向けると……マンションの入口近くでスラックスにノースリーブの縦ニット姿の千弦と、ロングスカートに半袖のブラウス姿の星野さん、スラックスにノースリーブの襟付きブラウス姿の山本先生の姿が。あと、千弦の首元には朝日でキラリと光るペアネックレスが。
また、3人の側には1台の白いミニバンが停車している。あれが山本先生がレンタルした車かな。
「おっ、いたな」
「いたね! 千弦さーん! 彩葉さーん! 飛鳥さーん!」
結菜が大きめの声で千弦達の名前を呼んだ。
結菜の呼びかけに気付いたようで、千弦達はすぐにこちらに振り向き、大きく手を振ってくれた。
「みなさん、おはようございます!」
「おはようございます」
「洋平君、結菜ちゃん、おはよう!」
「おはよう、白石君、結菜ちゃん」
「2人ともおはよう。荷物を車のトランクに入れようか」
そう言い、山本先生は白いミニバンのトランクの扉を開ける。やはり、このミニバンは先生がレンタルした車だったか。
俺と結菜は水着やタオルなどが入ったバッグやお昼ご飯を入れたバッグ、ビーチパラソルやレジャーシートをトランクに入れた。荷物が結構あるので、こうして車のトランクに置けるのは楽だ。まだ出発していないけど、車で行くことの恩恵をさっそく実感した。
「洋平君、ワイシャツ姿かっこいいね。よく似合ってる。ペアネックレスも」
「千弦も縦ニットがよく似合ってるよ。ペアネックレスも似合ってる」
「ありがとう! ……待ち合わせして会えたから、おはようのキスしていい?」
「もちろん」
「ありがとう」
千弦は嬉しそうにお礼を言うと、俺におはようのキスをしてきた。その瞬間に星野さん達3人が「ふふっ」という笑い声が聞こえてきて。
こうして、朝に千弦とおはようのキスができるのはいいな。幸せな気持ちになれる。夏の日差しが熱いけど、千弦の唇から柔らかさと共に伝わってくる温もりはとても心地良い。
数秒ほどして、千弦の方から唇を離した。すると、目の前にはニッコリとした笑顔で俺を見つめる千弦がいて。
「おはようのキスいいね」
「ああ。夏休みに入って、最近はこの時間帯にキスすることがなかったから……改めておはようのキスの良さを実感するよ」
「ふふっ、そうだね。……今日は海水浴を楽しもうね」
「ああ、楽しもうな」
そう言い、千弦の頭を優しく撫でる。すると、千弦の笑顔は柔らかいものに変わった。
「千弦ちゃんと白石君は朝からラブラブだね」
「そうね、星野さん。今日もラブラブで何よりだわ」
「ですねっ」
俺達のキスを見ていた星野さん達からはそんなコメントをされる。ただ、3人とも明るい笑顔なのもあって嫌な感じは全くしなかった。千弦も同じなのか、笑顔を絶やすことはなかった。
5人で雑談したり、結菜がミニバンの写真を撮ったりしていると、
「千弦達いたわ!」
「いたねっ!」
スラックスにノースリーブのパーカー姿の神崎さんと、ジーンズパンツに半袖Vネックシャツ姿の吉岡さんがやってきた。俺達と会えたからか、2人は笑顔だ。
神崎さんと吉岡さんが来て、7人で「おはよう」と挨拶を交わした。
神崎さんと吉岡さんは2人とも家の最寄り駅が洲中駅よりも上り方面にある駅だ。なので、2人で電車内で待ち合わせをして一緒にここまで来たとのこと。
山本先生が車のトランクの扉を開け、神崎さんと吉岡さんは荷物をトランクに入れた。
「さてと、あとは坂井君だけね」
「たぶん、もうすぐ来ると思います。待ち合わせに遅れることはそうそうないですし」
「それに、遅れそうなときはちゃんと連絡するもんな、琢磨は。今のところそういった旨の連絡はないのでもうすぐ来るかと」
「そっか。さすがは坂井君の恋人と親友ね。よく分かっているのね」
山本先生が感心した様子でそう言う。今の先生の言葉に同意しているのか、千弦と星野さんと神崎さんはうんうんと頷いている。その反応に吉岡さんは結構嬉しそうにしていた。すると、
「おっ、みんないたぜ!」
話題の人物である琢磨がやってきた。Tシャツにハーフパンツ姿という暑い時期のお決まりの服装で。ちなみに、今の時刻は8時27分。吉岡さんと俺の言う通り、琢磨は遅れることなく来たな。
琢磨がやってきて、俺達8人は「おはよう」と朝の挨拶を交わした。また、琢磨と吉岡さんもおはようのキスをしていた。
山本先生が車のトランクを開けて、琢磨は荷物を入れた。
「無事に全員揃ったわね。じゃあ、海水浴場に行きましょうか」
山本先生が落ち着いた笑顔でそう言った。
「8人で行くから、8人まで乗れるこのミニバンを借りてきたわ。運転できるのは私しかいないから、運転席にはもちろん私が座るわ。あとは助手席と、後部座席2列ね。後部座席は1列に3人ずつ座れるわ。どこに座るかは7人で自由に決めて」
山本先生がそう言い、学生7人は「はい」と返事した。
車のどの座席に座るか。洲中市から海水浴場までは1時間以上はかかるから、座席選びも重要かもしれない。
「あたし、琢磨君と隣同士に座りたいな」
「そうだな、早希」
「私も洋平君と隣同士に座りたいな」
「俺も千弦と隣同士がいいな」
「カップル2組はそう言うと思っていたわ。あたしは賛成だけど、彩葉と結菜ちゃんはどう?」
「私は賛成だよ」
「あたしもです!」
神崎さんと星野さんと結菜が賛成したので、吉岡さん&琢磨、千弦&俺はそれぞれ隣同士の席に座ることが決まった。
「どこの席に座っても楽しめそうなので、あたしはどこでもOKです。彩葉さんと玲央さんは希望はありますか?」
「いいの? じゃあ……千弦の隣に座れたら嬉しいな」
神崎さんは千弦を見ながらそう言ってきた。まあ、神崎さんは千弦のことが好きだから、千弦の隣に座りたいって言うんじゃないかと思っていたよ。
「私は玲央ちゃんが隣に来るのはかまわないよ。あとは彩葉さえよければ」
「私もいいよ」
「ありがとう! 千弦、お隣よろしく!」
神崎さん、とっても嬉しそうだ。
「私は助手席がいいな。遊園地とか七夕祭りとかで列に並んだときは飛鳥先生の隣にいることが多かったから、助手席が楽しそうで」
「嬉しいことを言ってくれるね、星野さん」
ふふっ、と山本先生は結構嬉しそうに笑う。
思い返すと、確かに、星野さんと山本先生は遊園地や七夕祭りで2列で並ぶときは隣同士で並んでいたな。遊園地のアトラクションでも一緒にいたり、七夕祭りでも一緒に行動したりしていた。だから、星野さんが助手席がいいと言うのも納得だ。
みんながどういった席がいいか決まり、実際に座る場所は、
運転席:山本先生
助手席:星野さん
後部座席1列目:結菜、吉岡さん、琢磨
後部座席2列目:神崎さん、千弦、俺
という形になった。
座る場所が決まったので、俺は後部座席2列目のシートの右側に座る。
俺の左隣には千弦が座り、そのさらに左隣に神崎さんが座る。3人で座っているので、千弦の体がしっかりと触れている。ただ、特にキツさは感じない。これなら快適に過ごせそうだ。
「千弦、神崎さん、キツくはないか? キツかったら窓側に動くけど」
「大丈夫だよ、洋平君」
「あたしも大丈夫よっ」
千弦は明るい笑顔で、神崎さんはちょっと幸せそうな笑顔でそう言った。神崎さん、千弦と体が触れているから幸せとか思っていそうな気がする。
「そうか。キツくないなら良かった」
俺がそう言うと、千弦と神崎さんは「うんっ」と頷いた。
「みんな座ったね。じゃあ、湘南の海水浴場に行きましょうか」
「運転お願いします、飛鳥先生。……せっかくですし、みんなで出発進行って言いませんか?」
吉岡さんがそんな提案をする。
「おお、いいじゃねえか! 『これから海へ行くぞ!』って感じがして」
と、琢磨はすぐに賛成する。そのことに吉岡さんはとても嬉しそうだ。
確かに、『出発進行』って言うと、海水浴場へ遊びに行くスイッチが入っていいかもしれない。
「俺もいいと思うぞ」
と賛成した。
その後、千弦や結菜達もみんな賛成したので、みんなで「出発進行」と言うことに。
「じゃあ、海水浴場に向かって!」
『出発進行!』
吉岡さんの合図でみんなで元気良くそう言った。そのことで、これから海水浴場に行くんだって気持ちになれる。
山本先生の運転により、俺達8人が乗る車は神奈川県の湘南にある海水浴場に向けてゆっくりと走り始めた。
0
あなたにおすすめの小説
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。
エース皇命
青春
高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。
そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。
最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。
陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。
以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。
※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
※表紙にはAI生成画像を使用しています。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件
沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」
高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。
そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。
見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。
意外な共通点から意気投合する二人。
だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは――
> 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」
一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。
……翌日、学校で再会するまでは。
実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!?
オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる