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10. 元婚約者の答え合わせ
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ディアドラ視点です。
__________
今日、私はレオナールと婚約式を挙げる。
ドレスの鮮やかな青はドゥラルディーア帝室の色。皇帝陛下からの贈り物だ。皇弟の息子と婚約するからという名目だけれど、実際は祖父から孫への気持ちだった。
頭に戴くティアラはアトリナム公爵家の家宝。こちらは叔父から借り受けた。
「……愚かよね」
第二王子の有責で婚約が破棄されたのは当然のことだった。私の異母妹と関係を持ったのだから。
とはいえ無二の親友だと公言して憚らない幼馴染に、一服盛られた結果なのは同情の余地があり、不義について非がないとは思っている。「本意ではない」という言葉には嘘がないのだろう。王子からもその母である側妃からも謝罪と共に留意を熱望された。
だけれど婚約してからつい最近まで、私を見下し酷い態度を取り続けた相手に、欠片ほどの情さえなかった。
留学生との間柄を邪推した後に、ようやく危機感を覚えて関係改善を図るような相手と、誰が結婚したいと思うものか。
「誰しもが顔の良い王子に惚れるとは限らないと、わからなかったのでしょうね」
第二王子は王国の薔薇とも呼ばれる側妃によく似た容貌をしている。
学院内でもたまに女子生徒がすれ違いざまに振り返るほど。
だからなのか、誰もが自分に従うと思っている節がある。
そんな訳ないのに。
顔の美醜よりも、側にいて快いか不快かの方が余程重要だと思っている。
顔と頭は良いけれど、性格が最悪な義兄を持つと特に。
異母妹だって性根は悪くないのだろうけれど、他人を慮ることもできない浅慮で自己中心的なところがある。
どうあったって自分の周囲の人間を排除しなくては、幸せになる未来は見えなかった。
「顔も見たくない相手が居るのだから、嫁に来たら良かったのに……」
レオナールが私の横で微笑みながら、何度目かの言葉を口にする。
もう何度も話した。飽きるほどの回数を。
それでもまだ口にするのは、今日を過ぎると後戻りできなくなるから。二人の婚約を大々的に発表した後に、進む道を違えるのはとても難しい。
「思ったよりもこの国が好きだったみたい。これが最良なのよ」
私がドゥラルディーア帝国に嫁ぐという、レオナールからの提案は悪くないものだった。帝国の爵位を持つ祖母の実家とは、密な親戚付き合いをしている。疎遠な家族よりも近く感じるほどに。
だけど……少ないとはいえ友人がいる。
政治的な立場を超えた友情は、結婚した後も続きそうだ。
マクウィラン侯爵家に良い思い出は少ないといっても、家の外では十分に幸せで。
だからこそ国の安寧を脅かす真似はできなかった。
「同じ国に住むとはいえ、会うことはまずないでしょう?」
第二王子は失脚済み。卒業と同時に辺境の領地に封じられる。母である側妃も一緒だ。蟄居は命じられていないけれど、王都に足を向けられるかは微妙なところ。婚約者になった異母妹は学院卒業の翌日に、臣籍降下した夫の元に向かうことが決定している。同じく王都に来るのは難しい。
義兄は学院卒業と同時に家を出る。
当然だけれど家からの支援は考えていない。腐っても首席なのだから王宮官吏になるのは造作もない筈だ。歴代の首席卒業者と違って華々しい活躍とは無縁でも、飼い殺しにはされず能力を問われる部署に配属される筈。
現当主である父と後妻は、既に後妻の実家に放逐済みだ。
「実は皇帝陛下の落とし胤だと知ったら、この国の王族は死ぬほど後悔するだろうな」
「そうかもしれない。だけれど政略結婚はさせないというのが、祖父たちの共通意識だもの。どうにもならないわ」
祖母は皇帝陛下の婚約者だった。相思相愛の幼馴染であり、婚前交渉によって子を生すほど。降って湧いた政略によって引き裂かれてしまったのは、誰にとっても大きな誤算だった。
本来は禁忌である筈の婚前交渉が許されてしまう状況だったのも、不幸に拍車をかけた。
結婚前の出来事は後継者不足によるもの。皇帝陛下は二人兄弟だけれど、それ以前は三代続けて子供が一人しか生まれなかった。できるだけ多くの子を、というのが皇妃に課せられた使命でもあったのだ。
祖母の実家――ロディア公爵家と皇族が手を尽くして祖母の行く先を探した結果、出会ったのがアトリナム公爵家の先代当主。身籠っているのを知りながら祖母を後妻として迎え入れてくれた。既に自分の血を引く嫡男がいたから、腹の子の性別がどうであれ問題ないのも、受け入れるにあたって都合が良かった。母のことも生さぬ仲の子とはいえ、実子と変わらない愛情をもって育てたのだか。母の異父兄に当たる伯父は早逝してしまったからよく知らないけれど、亡くなった祖父や異父弟に当たる叔父は、母や私にとても優しく溺愛された記憶しかない。
書類上の祖父と血の繋がった祖父は祖母を通して交流を持ち、今では親しい友人付き合いをしている。
あのまま第二王子との婚約が続いたとして、婚姻前に破局するのは両家にとって決定事項だった。義兄の取った手段は、実際のところ祖父たちが考えていたものと同じだった。宛てがう相手が違っただけで。
皇帝陛下に睨まれた時点で破滅は規定路線。気付かなかった落ち度は向こうにある。
「もう二度と王家が好き勝手できなくなるのだから、何処に住もうと変わらないわ」
レオナールは爵位と国境を接する領地を帝国から拝領予定。私たちは王国の爵位と帝国の爵位の二つを持つ貴族家となる。
そして皇帝陛下は甥――レオナルトのお父様に譲位を決めている。退位後はレオナールの領地に隠棲予定だ。
その意味をわからない者はいないだろう。
もし――。
私が帝国に嫁ぐと決めた場合、アトリナム公爵家は帝国に帰順を決めていた。従兄弟と結婚した場合も同様。結果、領土問題から戦争が勃発する可能性もあったのだ。
――私の決定が両国間の平和維持に繋がったのだから、感謝してほしいわ。
引き換えに国王陛下と王太子が揃って失脚する未来が待っていても。
兄たちとの継承争いに不参加だった、おっとりした年若い第三王子が傀儡の王になったとしても。
――――――――――――――
相手を見定めるとき、また相手も自分を見定めているのだ。
主人公エインがディアドラとの婚約を嫌がったように、ディアドラもまた婚約を望んでなかった。
エインは見直して手のひら返ししたけど、ディアドラは手のひら返しに応じなかった。だって見直すようなきっかけはなかったし。既に見限った後だし。
といった感じで、最初から相手にされなかった王子が主人公でした。
頭が良い馬鹿とか、頭と顔は良いけど性格の悪いイケメンが、失恋&失意の中、膝をついてむせび泣く系の話を読みたくて、自家発電しました。
良いですよね、失恋して泣くイケメン。
失意に染まった背中を踏みつけたいというか、頭を踏みつけたい衝動に駆られます。
あと足で顎クイして「靴をお舐め」と言ってみたいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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今日、私はレオナールと婚約式を挙げる。
ドレスの鮮やかな青はドゥラルディーア帝室の色。皇帝陛下からの贈り物だ。皇弟の息子と婚約するからという名目だけれど、実際は祖父から孫への気持ちだった。
頭に戴くティアラはアトリナム公爵家の家宝。こちらは叔父から借り受けた。
「……愚かよね」
第二王子の有責で婚約が破棄されたのは当然のことだった。私の異母妹と関係を持ったのだから。
とはいえ無二の親友だと公言して憚らない幼馴染に、一服盛られた結果なのは同情の余地があり、不義について非がないとは思っている。「本意ではない」という言葉には嘘がないのだろう。王子からもその母である側妃からも謝罪と共に留意を熱望された。
だけれど婚約してからつい最近まで、私を見下し酷い態度を取り続けた相手に、欠片ほどの情さえなかった。
留学生との間柄を邪推した後に、ようやく危機感を覚えて関係改善を図るような相手と、誰が結婚したいと思うものか。
「誰しもが顔の良い王子に惚れるとは限らないと、わからなかったのでしょうね」
第二王子は王国の薔薇とも呼ばれる側妃によく似た容貌をしている。
学院内でもたまに女子生徒がすれ違いざまに振り返るほど。
だからなのか、誰もが自分に従うと思っている節がある。
そんな訳ないのに。
顔の美醜よりも、側にいて快いか不快かの方が余程重要だと思っている。
顔と頭は良いけれど、性格が最悪な義兄を持つと特に。
異母妹だって性根は悪くないのだろうけれど、他人を慮ることもできない浅慮で自己中心的なところがある。
どうあったって自分の周囲の人間を排除しなくては、幸せになる未来は見えなかった。
「顔も見たくない相手が居るのだから、嫁に来たら良かったのに……」
レオナールが私の横で微笑みながら、何度目かの言葉を口にする。
もう何度も話した。飽きるほどの回数を。
それでもまだ口にするのは、今日を過ぎると後戻りできなくなるから。二人の婚約を大々的に発表した後に、進む道を違えるのはとても難しい。
「思ったよりもこの国が好きだったみたい。これが最良なのよ」
私がドゥラルディーア帝国に嫁ぐという、レオナールからの提案は悪くないものだった。帝国の爵位を持つ祖母の実家とは、密な親戚付き合いをしている。疎遠な家族よりも近く感じるほどに。
だけど……少ないとはいえ友人がいる。
政治的な立場を超えた友情は、結婚した後も続きそうだ。
マクウィラン侯爵家に良い思い出は少ないといっても、家の外では十分に幸せで。
だからこそ国の安寧を脅かす真似はできなかった。
「同じ国に住むとはいえ、会うことはまずないでしょう?」
第二王子は失脚済み。卒業と同時に辺境の領地に封じられる。母である側妃も一緒だ。蟄居は命じられていないけれど、王都に足を向けられるかは微妙なところ。婚約者になった異母妹は学院卒業の翌日に、臣籍降下した夫の元に向かうことが決定している。同じく王都に来るのは難しい。
義兄は学院卒業と同時に家を出る。
当然だけれど家からの支援は考えていない。腐っても首席なのだから王宮官吏になるのは造作もない筈だ。歴代の首席卒業者と違って華々しい活躍とは無縁でも、飼い殺しにはされず能力を問われる部署に配属される筈。
現当主である父と後妻は、既に後妻の実家に放逐済みだ。
「実は皇帝陛下の落とし胤だと知ったら、この国の王族は死ぬほど後悔するだろうな」
「そうかもしれない。だけれど政略結婚はさせないというのが、祖父たちの共通意識だもの。どうにもならないわ」
祖母は皇帝陛下の婚約者だった。相思相愛の幼馴染であり、婚前交渉によって子を生すほど。降って湧いた政略によって引き裂かれてしまったのは、誰にとっても大きな誤算だった。
本来は禁忌である筈の婚前交渉が許されてしまう状況だったのも、不幸に拍車をかけた。
結婚前の出来事は後継者不足によるもの。皇帝陛下は二人兄弟だけれど、それ以前は三代続けて子供が一人しか生まれなかった。できるだけ多くの子を、というのが皇妃に課せられた使命でもあったのだ。
祖母の実家――ロディア公爵家と皇族が手を尽くして祖母の行く先を探した結果、出会ったのがアトリナム公爵家の先代当主。身籠っているのを知りながら祖母を後妻として迎え入れてくれた。既に自分の血を引く嫡男がいたから、腹の子の性別がどうであれ問題ないのも、受け入れるにあたって都合が良かった。母のことも生さぬ仲の子とはいえ、実子と変わらない愛情をもって育てたのだか。母の異父兄に当たる伯父は早逝してしまったからよく知らないけれど、亡くなった祖父や異父弟に当たる叔父は、母や私にとても優しく溺愛された記憶しかない。
書類上の祖父と血の繋がった祖父は祖母を通して交流を持ち、今では親しい友人付き合いをしている。
あのまま第二王子との婚約が続いたとして、婚姻前に破局するのは両家にとって決定事項だった。義兄の取った手段は、実際のところ祖父たちが考えていたものと同じだった。宛てがう相手が違っただけで。
皇帝陛下に睨まれた時点で破滅は規定路線。気付かなかった落ち度は向こうにある。
「もう二度と王家が好き勝手できなくなるのだから、何処に住もうと変わらないわ」
レオナールは爵位と国境を接する領地を帝国から拝領予定。私たちは王国の爵位と帝国の爵位の二つを持つ貴族家となる。
そして皇帝陛下は甥――レオナルトのお父様に譲位を決めている。退位後はレオナールの領地に隠棲予定だ。
その意味をわからない者はいないだろう。
もし――。
私が帝国に嫁ぐと決めた場合、アトリナム公爵家は帝国に帰順を決めていた。従兄弟と結婚した場合も同様。結果、領土問題から戦争が勃発する可能性もあったのだ。
――私の決定が両国間の平和維持に繋がったのだから、感謝してほしいわ。
引き換えに国王陛下と王太子が揃って失脚する未来が待っていても。
兄たちとの継承争いに不参加だった、おっとりした年若い第三王子が傀儡の王になったとしても。
――――――――――――――
相手を見定めるとき、また相手も自分を見定めているのだ。
主人公エインがディアドラとの婚約を嫌がったように、ディアドラもまた婚約を望んでなかった。
エインは見直して手のひら返ししたけど、ディアドラは手のひら返しに応じなかった。だって見直すようなきっかけはなかったし。既に見限った後だし。
といった感じで、最初から相手にされなかった王子が主人公でした。
頭が良い馬鹿とか、頭と顔は良いけど性格の悪いイケメンが、失恋&失意の中、膝をついてむせび泣く系の話を読みたくて、自家発電しました。
良いですよね、失恋して泣くイケメン。
失意に染まった背中を踏みつけたいというか、頭を踏みつけたい衝動に駆られます。
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最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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