ほのぼの学園百合小説 キタコミ!

水原渉

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Chit-Chat! 12

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<作者より>
2021年7月のツイートをまとめた、短いトーク集です。
時事ネタや場所などの固有名詞、小説本編とは矛盾する内容もあります。
実際にあるようなないような、曖昧な設定でお楽しみください。
また、画像がないと意味がわからないものもあります。

  1

奈都「眠い……」
千紗都「早く寝た方がいいよ。肌にも悪いよ?」
奈都「それはわかってる。でも、起きていちゃうよね」
千紗都「寝るけど」
奈都「チサはやりたいことが少なすぎる」
千紗都「早く寝て、元気に学校に行って、帰宅部を楽しみたい」
奈都「清々しいなぁ」

  2

千紗都「心頭滅却すれば火もまた涼夏」
絢音「新しい言葉の爆誕」
涼夏「どうしたって暑いものは暑い」
千紗都「滅却して」
涼夏「滅却って何?」
絢音「頭を、狩る」
涼夏「死ぬから!」

  3

千紗都「これからのことを話そう」
涼夏「千紗都と、結婚する」
千紗都「そんな先の話じゃなくて」
涼夏「子供が二人」
千紗都「その二人はどこから湧いて出たの? 涼夏の胎内?」
涼夏「オニオオハシが運んでくる」
千紗都「なんでオニオオハシ……」

  4

涼夏「こんなにも千紗都に惹かれるのは何故?」
千紗都「前世が関係してるんじゃない?」
涼夏「関係してないから!」
千紗都「『野阪』の『野』の右側の『予』が好きとか」
涼夏「千紗都、私、あなたの苗字の『野』の右側の『予』が好きなの」
千紗都「びっくりするくらい嬉しくない」

  5

奈都「暑いから、冷蔵庫で冷やしたチサを抱きしめたい」
千紗都「……」
奈都「チサは、冷蔵庫で冷やした私を抱きしめたいとか、思ったことある?」
千紗都「ない」
奈都「私の片想い感、半端ないね」
千紗都「愛情表現が違うだけだと思う」
奈都「だといいけど」
千紗都「そうだから」

  6

奈都「眠い……」
千紗都「いつも眠い人だ」
奈都「学校までチサの膝枕で行く」
千紗都「そういうの、平気で言うようになったね」
奈都「あっ、嫌だったら言わない!」
千紗都「別にいいけど」
奈都「照れるね。奇異の目で見られそう」
千紗都「待って。言うのはいいけど、するとは言ってないよ?」

  7

千紗都「おはよー」
奈都「おはよ……」
千紗都「元気ない?」
奈都「夢で、私が変な語尾で喋ってたら、チサに真顔で『キモい』って言われて……」
千紗都「夢だから!」
奈都「チサは本質的に、私を好きじゃないかもしれない」
千紗都「夢だって! でも、変な語尾はやめてね」
奈都「しないから!」

  8

千紗都「奈都、可愛いなぁ」
奈都「急にどうしたの? 可愛くないよ?」
千紗都「美的センスがおかしいんじゃない?」
奈都「チサは可愛い」
千紗都「奈都を可愛いと思えない人に可愛いって言われても嬉しくない」
奈都「おかしいから!」
千紗都「ほら、ちゃんと自分を可愛いって言って!」

  9

涼夏「暑いの無理」
千紗都「可愛い! ギュッ!」
涼夏「暑い! 離れて!」
千紗都「拒絶された……」
涼夏「何か冷たいもの食べに行こう」
千紗都「涼夏に拒絶された。もうおしまいだ……」
涼夏「わかったから」

  10

千紗都「今日はグリルチキンのジェノベーゼにしようかな」
涼夏「美味しそうな響きだね。夜?」
千紗都「そう。コンビニ弁当だけどね」
涼夏「……」
千紗都「鶏塩焼きとわさびの和パスタと迷ってる」
涼夏「千紗都にご飯作ってあげたい」
千紗都「そんな悲しそうな目で言わなくても……」

  11

千紗都「おはよー。夏だねー」
奈都「おはよ。それは、暑いってこと?」
千紗都「そうだね」
奈都「チサは美人なのに発言に裏がなくていいね」
千紗都「美人は発言に裏があるの?」
奈都「私の調べによるとそうだね」
千紗都「じゃあ、私が美人じゃないんじゃない?」
奈都「そんなわけないよね?」

  12

涼夏「暑い夏を乗り越える最善の方法は、外に出ないことだ」
千紗都「風邪薬のCMを見て、風邪引いたら会社休めって言ってる人みたいだよ?」
涼夏「引きこもってボードゲームしよう」
千紗都「まあ、私も暑いのは得意じゃないけど、プールは行きたい」
涼夏「それは別枠。行く」
千紗都「安心した」

  13

絢音「おっぱい格差」
千紗都「少し要る?」
絢音「自分的には小さい方が便利だし、千紗都の胸が小さくなるのは嫌かな」
千紗都「そう言わずに」
絢音「えー! 要らないの?」
千紗都「私が絢音に少しあげると、4人の胸の大きさが大体同じになる」
絢音「私はそこに平等を求めてないから」

  14

千紗都「オートバックスにフラペチーノ食べに行こっ」
涼夏「ぶっ! げほげほっ!」
千紗都「漫画みたいに噴いたね」
涼夏「オートバックスでフラペチーノ食べないでしょ!」
千紗都「間違えた。オートバックスにタイヤ食べに行こっ」
涼夏「行かんし!」

  15

涼夏「あー、千紗都可愛い!」
千紗都「何? 何? 暑さにやられたの?」
涼夏「冷静でいられない可愛さ!」
千紗都「マスクしようか? ヴェネツィアの」
涼夏「変だから!」
千紗都「ヴェネツィアのカーニバルで検索したら、なかなかすごいよ?」
涼夏「今、マスクの話はいいから!」

  16

千紗都「おはよー」
奈都「おはよ。眠そうだね」
千紗都「蝉に起こされた」
奈都「飼ってるもんね」
千紗都「飼ってない。今日は二人で100匹捕まえよう」
奈都「まったく蝉を取る予定はないけど」

  17

千紗都「おはよー。今日はちょっと涼しかったね」
涼夏「涼しい夏。つまり私」
絢音「日中は35度まで上がるって」
涼夏「無理。体温より高いじゃん」
千紗都「体温、低くない?」
涼夏「一部、誇張な表現がありました」
絢音「日焼け止めをしっかり塗ろう」
涼夏「そもそも外に出るのをやめよう」

  18

涼夏「シールズのアイスクリーム」
奈都「ブルーシードじゃなかった?」
涼夏「それだ! シールズってなんだっけ?」
絢音「それより私はブルーシードが気になる」
千紗都「ブルーシールだね」
奈都「……」
千紗都「奈都?」
奈都「アイスクリーム食べたいね」
千紗都「それは、そうだね」

  19

千紗都「お待たせー」
奈都「うわっ、可愛い! 美人!」
千紗都「ロングスカートにしてみた」
奈都「写真撮っていい?」
千紗都「いいけど」
奈都「パシャパシャ。満足した。じゃあ、私は帰るね」
千紗都「いやいや、おかしいから! 今日はこれからだから!」
奈都「チサ可愛すぎて満足した」

  20

千紗都「量子コンピュータの記事に、0でも1でもある何かが出てきた」
絢音「シュレディンガーのビット」
涼夏「難しい話をしてる?」
絢音「どっちかなんだけど、どっちでもないみたいな? 私にもよくわからない」
涼夏「好きだけど嫌い、みたいな?」
千紗都「嫌いなんだ」
涼夏「嫌いだけど好き」

  21

千紗都「伊良部島と下地島は、くっついてるように見えて、実は離れてる」
奈都「へー」
千紗都「まるで私と奈都の心のよう」
奈都「くっついてるから!」
千紗都「確かに一見そう見える」
奈都「ほんとに! ぴったりくっついてる!」
千紗都「私と奈都は、6本の橋で繋がれてる」

  22

千紗都「涼夏は順調に大人になってるのに、私は子供のままだ」
涼夏「中学時代が空白だったからじゃない?」
千紗都「関係ある?」
涼夏「大人になっても中高生が好きな人って、中高時代に恋愛をして来なかったせいなんだって。真偽は不明」
千紗都「今、ロリコンと一緒にした?」
涼夏「喩えだよ」

  23

千紗都「私も何か遊びを考えないと」
奈都「企画を考えるYouTuberみたいだね」
千紗都「帰宅部でチャンネルを作るか」
奈都「面白そうだけど、チサが世界に知られるのは嫌かな」
千紗都「独占欲?」
奈都「そう思ってくれていいよ。でも、チサのVlogとか、ちょっと見てみたいけどね」

  24

千紗都「私たちには、夏の青春が足りない!」
涼夏「いっぱい遊んでるじゃん」
千紗都「違う。もっと熱血的な!」
涼夏「スポ根? 私から最も縁遠い言葉だ」
千紗都「奈都はバトン頑張ってるし、絢音もバンド頑張ってる!」
涼夏「すごいねー。偉いねー」
千紗都「それに比べて、この私の怠惰!」

  25

絢音「千紗都はバドミントン部だったんだよね」
千紗都「そうだね。一応ね」
絢音「私、部活をしたことがない」
千紗都「そういえばそっか!」
絢音「うん」
千紗都「考えたことがなかった! 意外!」
絢音「そう?」
千紗都「帰宅部ってどんな感じだった?」
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