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第77話★容姿端整モデル
容姿端整モデル
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芸術系モデル募集の張り紙を見た。
“18歳以上容姿端麗の若い男性”
「容姿端麗って、自分で申し込むナルシストいるのかよ」
俺は笑って一緒にいた篤史に言った。
「でもこれ、謝礼がめちゃ高いじゃん。お前、やれよ」
俺は驚いた顔をして、
「篤史、何言ってんだよ、条件見たのかよ」
と笑った。
「いや、見たよ。ダメかもしれないが勇也なら可能性がある。いや、高い。申し込むぞ」
そう言いながら電話をかけた。
「ったく、面接とか面倒が多ければやらないからな」
「あ、あ、夢企画さんですか?はい、そうです。ポスターを見て」
「今どき電話で申し込みなんてありえねーっ」
電話をしている篤史の横で独りつぶやいているが、まんざらでもない。
もしうまくいけば
“友達が勝手に応募してさぁ”
と、言い訳ができる。
「はい、わかりました。今から連れていきます」
篤史が電話を切って
「これから来いってさ」
「応募条件の割に写真も送らせないで面接なのか?」
「本人からの申し込みだと送らせるらしいけど、友達の推薦で一緒に来てくれるなら、直接会うって。アトリエの場所もここからすぐなんだ」
大学の講義の空き時間で
「することなくて暇だなあ」
と篤史とボヤきあっていたので、お互い予定がないことはわかりきっていた。
「まあ、暇つぶしに行ってみるか」
俺はあまり乗り気ではない“ふう”に言った。
「ところで“芸術系モデル”って、なんだ?」
芸術のジャンルもたくさんある。
「あれ、それ聞かなかった。うっかりした」
篤史も“暇つぶし”感が強いのだろう。
「まさか脱げとか言われないよな」
「まさかぁ、でも少しくらいなら良いだろ!?」
そう言って笑った。
“容姿端麗”の条件に俺が当てはまるのか興味津々であり、こちらから断る想定はしていなかった。
言われた住所に到着すると、そこは“アトリエ美男”と看板があった。
「えっ、そのままの名前だな」
と篤史が中を覗きながら言った。
外から覗くと中はガランとしているが、入り口付近に少しだけ絵画用の筆やデッサンの本などが売り物として陳列してある。
ドアを開けて入って行くと
「いらっしゃい。君が電話くれた村上君の友達で、こちらが村上君かな?」
ヒゲを生やした30歳過ぎの、いかにも芸術家といった男が出迎えた。
「そうです。彼が今回応募した村上勇也で、僕が推薦者の美園です」
篤史が紹介をした。
「まあ、入って。お茶入れるから」
椅子を勧められ、座るとお盆に奇妙な形の湯飲みに入ったお茶を出された。
「さすがに湯飲みも芸術的ですね」
と俺が言うと、
「ははは、そうだろ。友達の作品で気に入ったから譲ってもらったんだ。ふっかけられたが、なかなかいいだろ」
と、湯飲みを褒められたことに満足気だ。
(芸術的だが機能的にはどうかと思うが、、)
「私が夢企画からこのアトリエ美男を任されている春田です」
と名刺をくれた。そして
「いやぁ美園君、良い人推薦してくれたね。私のイメージにピッタリだ」
と俺の顔を見ながら微笑んでいる。
俺は篤史と顔を見合わせた。
(容姿端麗、合格だ!)
俺は
「それで芸術系モデルって、、、」
と、質問しかけた時、篤史がお茶を飲もうと手を伸ばし、つかみかけた湯飲みを落としてしまった。
「あっ」
“パリーン”
「す、すみません。弁償、、し、ます」
咄嗟に篤史が言ったが芸術家が“ふっかけられた”湯呑みはいくらするんだろうか。
途中で篤史も気づいたようだ。
春田さんは少し真顔になったが、すぐに表情が緩み
「あっ、いいよ、いいよ。形ある芸術は壊れることもある。美園君のおかけでこんなに容姿端整なモデルが見つかったのだから」
篤史はあからさまにホッとしていた。
春田さんはバインダークリップに挟まったA4の書類とボールペンを俺に渡し、
「じゃあそこの濡れてない場所で申込書に記入してくれるかな。これ片付けたら新しいお茶持ってくるよ。美園くん、濡れなかったかい?」
そう言いながら破片を拾って、モップで床を拭いていた。
春田さんが良い人で良かった!
まだどんなモデルかも聞いてないが、断れない状況だ。俺は規約を読んでサインをした。
“モデルとなるにあたり、製作された作品の著作権はアトリエ美男(夢企画)に属します”
と言うことで当たり前に思える。
「それじゃあ規則なので免許証かマイナンバーを控えさせてくれるかい」
書いた書類を確認しながら言った。
まぁ、バイトなどでも必ず控えられるので、抵抗はない。免許証を出すとパシャリとスマホで撮影して、篤史に普通の湯飲みでお茶を入れ直してくれた。
「次にこれが募集要項に記載されていた謝礼だ」
奥の引き出しから封筒を出して、
「確認してくれ」
と俺に言った。
やる前から謝礼を渡されるなんて随分と気前がいい。
その後、少し大学の話など世間話をして、
「じゃあ、勇也君と呼んでもいいかな?」
「ええ、皆からそう呼ばれてます」
「じゃあ勇也君、脱いでくれるかな」
俺は篤史と改めて顔を見合わせた。
「脱ぐって、どこまでですか?」
俺は恐る恐る聞いた。
「ははは、緊張してるんだな。じゃあ、まずは上半身から」
(“まずは”ってなんだよっ。最後どこまでだよー)
と考えながらモソモソと着ていたポロシャツを脱いだ。
「ああ、良い体だね。何かスポーツやってるのかな」
と言いながらササッとスケッチブックにデッサンを始めた。
「あ、いや、サークルでテニスを」
と言うと篤史が
「こいつ、高校時代は県大会で準優勝だったんですよ」
と言った。
篤史とは3カ月前、大学3年になってから知り合った。高校から俺と一緒だった共通の友達がそのことを話したのを覚えている。
「どおりでガッチリしてるな、下半身も楽しみだ。じゃあ早速脱いでくれるかい」
「えっと、下着もですか?」
「もちろんだよ。なんだ、恥ずかしいのかい?」
「ええ、ちょっと」
「女性のモデルさんにそう言われると、僕も全裸になることもあるが、脱いだほうがいいかな?」
と言いながら窓のブラインドを下げた。
天窓からも光が入るので、アトリエの明るさは十分だ。
「い、いや。大丈夫です」
(男しかいないこの場所で、ちょっとデッサンされるだけだ。何でもない)
俺はジーンズと下着を脱いだ。
「ああ、やっぱり太ももとかお尻とか、ガッチリしてるな。男らしくてまさに容姿端麗だ。ちょっと動かないでくれるかい」
と言ってデッサンを続けた。
すると店のドアが開いて若い女性客が2人、入ってきた。
「春田さん、また筆先の……あら、デッサン中でしたか?」
「ああ、こんにちは。そうなんだ、ちょっと取り込み中で」
「じゃあ、出直しましょうか」
「ちょっと見学させてもらってもよくて?」
一緒に来た友達のほうが春田さんにそう声を掛けると、驚いた事に
「モデルの気が散るから静かにしてくれよ」
と言って、俺のフルヌードモデル見学をOKした。
「うん、こんなもんだな。さてと」
そう言い、引き出しから一眼レフを取り出してフルヌード写真を撮りだした。
「美園くん、レフ板頼んでもいいかなぁ」
篤史は器用にレフ板で光を集めて俺の体を、恥部を明るく引き立てている。
「え、デッサンだけじゃないんですか?」
俺は少し弱々しい声で聞いた。
「さすがにデッサンだけであの謝礼は払えないよ」
たしかにそうだ。
(でも見物はせめて別料金だろ!)
俺は諦めて春田さんがリクエストするポーズを取っていた。
(え、ヤバい。ちょっと、ちょっと)
なぜか腹の下がムズムズして、チンコが勃ってきた。
「あ、あの。トイレ行ってもいいですか?」
「あっ、ゴメン。今壊れてて使えないんだ。我慢してくれるかなぁ」
(クソッ、抜けない)
どんどんとペニスは膨張してきた。
「あ、あの、少し休憩を」
今では動画で撮影しながらパシャ、パシャと静止画でも記録している。
「もうちょっとがんばって」
見物女性客を見るといつの間にか3人になっている。1人呼んだようだ。
その3人は明らかに俺の股間を見てヒソヒソと内緒話をしている。
(や、ヤバい)
半勃起状態だ。
「こんなもんか、美園くん。それを1分レンチンしてくれるか?」
何か容器に入った物だ。
「じゃあ勇也君、膝ついて、あっ、もう少し膝の間隔を広く、そうそう。じゃあそのまま前にゆっくりと、ああ、うまいうまい」
ただの四つん這いだ。
篤史が耳元で
「ボーボーのアナルが見物女性から丸見えだぞ」
と忠告してくれた。
(お前が湯呑み壊したから引くに引けなくなったんじゃねーか)
俺は篤史を睨んだが、さっさと温め終わったレンジの方へ行ってしまった。
春田さんはこんな卑猥な姿勢の俺も動画+静止画で撮影しながら、レンチンした中の物体を木べらでかき混ぜながら温度を確かめ、頷くとこともあろうか俺の半勃起したペニスをガシッと握ってシコシコと擦りだした。
「あっ、へっ?、なに、何するんですか」
すると後ろから
「あ、もしかして男根の型取りですか!私初めて見ます」
と少し興奮気味な女性の声が聞こえた。
「そうだ、ほら、予想通りダブつく皮もなく大きさ形もちょうどいい、良い型取りができるぞ。そう思わんか?」
そう言ってフル勃起した俺のペニスを女性見物客に見せた。
「あ、えーと、あまり見慣れてなくて」
女性客も少し恥じらい、シドロモドロに返事をした。
「じゃあ勇也君、5分ほど萎えるの我慢してな。エロいことでも考えて。若いから大丈夫だろ」
と言いながら勃起したチンコをウェットティッシュで拭いた。
そして透明なプラスチック容器の中の、やはり透明なジェル状の液体に俺の勃起ペニスを突っ込んだ。
中はネットリとした温かいスライムみたいで、勃起チンコにチリチリと刺激があり気持ちがいい。
きっと勃起を継続させるための薬剤が入っているのだろう。
容器も中のジェル状の液体も透明なので、中で勃ち続けている勃起の様子もよく見えるようだ。
(今の姿勢だと、俺はチラッとしか見えない)
そんな型取り中の姿も撮影をすると
「さて、われわれは5分休憩だ」
と春田さんは言い、
「悪いが公園に用を足してくる」
と出ていった。俺には我慢させているということを忘れている。
本当に小便がしたかった訳では無いが!
「え、大学の芸術学部なの?俺と勇也、あ、あいつ上村勇也は経済学の3期生。ああ、自分が名乗るの忘れた。俺は美園篤史。今度みんなで飲みに行かない?」
春田さんがいなくなったのをいい事に、声をかけたようだ。
こんな姿を見られた俺を紹介して欲しくなかった。
また会うなんてもってのほかだ。顔がよく見えないが可愛ければ尚更、会いたくない。
そのくらい察してくれると思っていた俺がバカだった。篤史とはまだ付き合い浅いのだ!
「ああ、大丈夫だと思うよ。後で勇也に聞いとくよ。だって授業の一環なんだろ?男のフルヌードデッサン。そのくらい快く協力するさ、彼は!」
何か俺がいないところで話が進んでいる。
「さて、と。そろそろ5分経つだろう」
春田さんがそう言いながら玄関を入ってきたとき、キッチンタイマーがピピピピと鳴った。
「じゃあ立ち上がってくれ」
股間に容器がへばり付いた状態だ。一応大事な部分は隠れている。
「これを外すのも一苦労なんだよ」
そう愚痴りながら、男根型を外しにかかった。
まずはプラスチック容器だ。これは使い捨てのようなので、ハサミで切ってもよさそうだが、そのままパコッと外れた。すると中から硬化ゴム状と化した男根型が現れた。
容器が外されたことにより透明度が増し、余計中でビンビンに膨張しているペニスがハッキリと見える。
そしてゆっくりとその男根型も外しにかかった。
「ほら、なかなか、勇也君は毛深いから、陰毛がなるべく抜けないように、ちょっとづつ」
誰に説明するわけではなく、独り言として言いながら陰毛を丁寧に外していた。
「あっ、痛てーっ」
最後面倒くさくなったようだ。
「ああ悪い、20本くらい抜けてしまった」
どう見ても20本じゃ済まない。
そんな様子も三脚で撮影されている。
(絶対にあの衝撃は30本は抜けたはず!)
春田さんは男根型にへばりついているチン毛を乱暴に取り除きながら、
「篤史、そこの石膏と書いてある瓶の中身を、こちらに入れて、その隣の瓶の透明な液体を入ってるスプーン1杯混ぜてくれ。そうだ。そしたらその木べらでよく混ぜてここに流し込んでくれ」
春田さんは篤史に細かい指示をして、俺の男根型に石膏を流し入れた。
「この石膏はさっきの薬物と混ぜると3分で固まるんだ。だから勇也君の男根型はすぐに出来上がる」
「あ、あの、春田さん」
「はい」
「えっと、いや、何でもないです」
このフル勃起でジンジンとしているペニスを女性の前に曝し続けている。
芸術の世界では当たり前なのか?
俺がおかしいのか?
わからなくなっていた。
そして、何か春田さんに対して“あれ?”と思ったのだが、何だったか?
そんな事を考えていると3分経ち、真っ白い俺の勃起ペニスが飛び出している陰部が出来上がった。
少し広範囲に、玉や陰毛までカバーしている。
「さて、と、仕上げだ。勇也君椅子に座って」
そう言うと、俺の股間をじっと見ながら、その石膏陰部に着色を始めた。
物凄いスピードだ。
「さすが春田さん、すごいです」
俺は春田さんを賞賛している女性見物客をやっとじっくりと見られた。
篤史が声を掛けるのも納得する。3人とも可愛いのだ。俺はさらに落ち込んだ。
しかし、チンコはじんじんして全く萎える様子がない。
鎮めるには出すしかないが、トイレが使えないここではできない。
(勃起したままジーンズ履いたら、擦れて刺激され、絶対漏らす)
色々と悩んでいると、
「出来た、完成だ」
「すごーい、亀頭の先の穴までリアル」
「本物と見分けがつかない」
「キレイなライトピンク」
「おおー、勇也のチンコそのものだっ」
各人が絶賛した。
俺も驚きを隠せない。形は当たり前だが、色の再現が完璧なのだ。
そしてペニスの裏側にうっすら浮き出た血管も、見事に再現されている。
「これは何に使うのですか?」
篤史が質問をすると
「男性でもフルヌードは抵抗あるモデルがいる。その時はこれで股間を隠してもらうのだ。たくさん作れば、きっと全国で使われるぞ」
(俺は抵抗が無いモデルなのか?いや、抵抗は凄くあった。なのに俺のフル勃起が全国で見られる。よくわからない。チンコがジンジンして思考が追いつかない!)
春田さんはカメラのアングルを確認して下から俺の勃起チンコと顔が映るように再セットした。
そして先ほど外して床に落とされていた男根型容器を拾い、おもむろに勃起したチンコの前にかざし、それを篤史に持たせた。
「さて、そろそろ終わろう」
使ってないフサフサの筆を手に取り、亀頭をコチョコチョと刺激した瞬間、
「あっ、ダメ、イくっ」
と亀頭の先からザーメンが男根型容器に“バババッ バババッ”と音をたてて吹き出した。
「卑猥すぎる」
篤史がポロッと言った。
「い、今のは芸術なのですか…」
女性の一人が春田さんに聞くと
「いや、型取りの後は出させないといけないのだがあいにくトイレが使えないのでな、ササッとここで済ませた」
と、こともなく言った。
しばらく放心状態が続いたが、やっとペニスが萎えて下着をつけると、女性客はさっさと帰っていった。
射精した事により、通常の精神状態に戻ると、あまりの恥ずかしさに気が狂いそうだ。
下着だけの格好で座り込んでいる。
「そろそろ大学に戻らないと、次の講義に遅刻するぞ」
思い出したくないのに勝手に思考回路が働く。デッサンから始まってビデオや写真の撮影、女性の見物、勃起の露呈、屈辱的な男根型取り、それに石膏を入れての男根、、ん?石膏?
(篤史、そこの石膏と書いてある瓶の中身を、こちらに入れて、その隣の瓶の透明な液体を• •)
(えっ、えっ、ええっ?)
「美園君も今度はモデルやってみるかい?」
「いやー、勇也みたいな見事なイチモツを持ってな • • 」
「おいっ」
「お、おう、勇也。そろそろ行くぞ」
「春田さん、彼の下の名前、なんでしたっけ?」
「え?美園さん。としか聞いてないけど」
「石膏を混ぜさせる時、下の名前で呼びましたよね」
「ええ?まさか。私はちゃんと苗字で」
「 • • • 」
「その言い方、春ちゃん。バレちゃったみたい」
「そ、そうみたいだね、篤史」
「勇也、ゴメン、ちょっとからかうつもりで募集ポスター貼ってみたらあまりに上手くいくんで楽しくなっちゃって」
「本当にこんな素直な大学生がいるのかと驚いたよ。あ、良い意味で。ゴメンなー」
「そうそう、勇也は素直で良いやつなんだよ」
「最初に壊した湯呑み、篤史が高校生の時授業で作らされたやつなんだよ」
「あっ、美術学部の女性見学は本当のハプニング。そこまでは可哀想で計画できねーよな」
「ははは、でも結果的に全部見せちゃったけどね」
「お茶のバイアグラもよく効いたな」
俺はプルプルと震えが止まらなかった。
「まあ、とりあえず講義に遅れちゃうから行こうぜ。撮った動画の扱いについても説明するから。春ちゃんは夢企画の社員だから申込書有効だし」
と楽しそうに言い、
「まずはうちの大学の美術学部に勇也の陰部、贈るかな。あっ、本物があるから当面不要か!」
と、楽しそうに俺に言った。
俺は講義に向かう篤史の背中を睨みながら大学に向かっていった。
目からは涙が溢れてきた。
END
“18歳以上容姿端麗の若い男性”
「容姿端麗って、自分で申し込むナルシストいるのかよ」
俺は笑って一緒にいた篤史に言った。
「でもこれ、謝礼がめちゃ高いじゃん。お前、やれよ」
俺は驚いた顔をして、
「篤史、何言ってんだよ、条件見たのかよ」
と笑った。
「いや、見たよ。ダメかもしれないが勇也なら可能性がある。いや、高い。申し込むぞ」
そう言いながら電話をかけた。
「ったく、面接とか面倒が多ければやらないからな」
「あ、あ、夢企画さんですか?はい、そうです。ポスターを見て」
「今どき電話で申し込みなんてありえねーっ」
電話をしている篤史の横で独りつぶやいているが、まんざらでもない。
もしうまくいけば
“友達が勝手に応募してさぁ”
と、言い訳ができる。
「はい、わかりました。今から連れていきます」
篤史が電話を切って
「これから来いってさ」
「応募条件の割に写真も送らせないで面接なのか?」
「本人からの申し込みだと送らせるらしいけど、友達の推薦で一緒に来てくれるなら、直接会うって。アトリエの場所もここからすぐなんだ」
大学の講義の空き時間で
「することなくて暇だなあ」
と篤史とボヤきあっていたので、お互い予定がないことはわかりきっていた。
「まあ、暇つぶしに行ってみるか」
俺はあまり乗り気ではない“ふう”に言った。
「ところで“芸術系モデル”って、なんだ?」
芸術のジャンルもたくさんある。
「あれ、それ聞かなかった。うっかりした」
篤史も“暇つぶし”感が強いのだろう。
「まさか脱げとか言われないよな」
「まさかぁ、でも少しくらいなら良いだろ!?」
そう言って笑った。
“容姿端麗”の条件に俺が当てはまるのか興味津々であり、こちらから断る想定はしていなかった。
言われた住所に到着すると、そこは“アトリエ美男”と看板があった。
「えっ、そのままの名前だな」
と篤史が中を覗きながら言った。
外から覗くと中はガランとしているが、入り口付近に少しだけ絵画用の筆やデッサンの本などが売り物として陳列してある。
ドアを開けて入って行くと
「いらっしゃい。君が電話くれた村上君の友達で、こちらが村上君かな?」
ヒゲを生やした30歳過ぎの、いかにも芸術家といった男が出迎えた。
「そうです。彼が今回応募した村上勇也で、僕が推薦者の美園です」
篤史が紹介をした。
「まあ、入って。お茶入れるから」
椅子を勧められ、座るとお盆に奇妙な形の湯飲みに入ったお茶を出された。
「さすがに湯飲みも芸術的ですね」
と俺が言うと、
「ははは、そうだろ。友達の作品で気に入ったから譲ってもらったんだ。ふっかけられたが、なかなかいいだろ」
と、湯飲みを褒められたことに満足気だ。
(芸術的だが機能的にはどうかと思うが、、)
「私が夢企画からこのアトリエ美男を任されている春田です」
と名刺をくれた。そして
「いやぁ美園君、良い人推薦してくれたね。私のイメージにピッタリだ」
と俺の顔を見ながら微笑んでいる。
俺は篤史と顔を見合わせた。
(容姿端麗、合格だ!)
俺は
「それで芸術系モデルって、、、」
と、質問しかけた時、篤史がお茶を飲もうと手を伸ばし、つかみかけた湯飲みを落としてしまった。
「あっ」
“パリーン”
「す、すみません。弁償、、し、ます」
咄嗟に篤史が言ったが芸術家が“ふっかけられた”湯呑みはいくらするんだろうか。
途中で篤史も気づいたようだ。
春田さんは少し真顔になったが、すぐに表情が緩み
「あっ、いいよ、いいよ。形ある芸術は壊れることもある。美園君のおかけでこんなに容姿端整なモデルが見つかったのだから」
篤史はあからさまにホッとしていた。
春田さんはバインダークリップに挟まったA4の書類とボールペンを俺に渡し、
「じゃあそこの濡れてない場所で申込書に記入してくれるかな。これ片付けたら新しいお茶持ってくるよ。美園くん、濡れなかったかい?」
そう言いながら破片を拾って、モップで床を拭いていた。
春田さんが良い人で良かった!
まだどんなモデルかも聞いてないが、断れない状況だ。俺は規約を読んでサインをした。
“モデルとなるにあたり、製作された作品の著作権はアトリエ美男(夢企画)に属します”
と言うことで当たり前に思える。
「それじゃあ規則なので免許証かマイナンバーを控えさせてくれるかい」
書いた書類を確認しながら言った。
まぁ、バイトなどでも必ず控えられるので、抵抗はない。免許証を出すとパシャリとスマホで撮影して、篤史に普通の湯飲みでお茶を入れ直してくれた。
「次にこれが募集要項に記載されていた謝礼だ」
奥の引き出しから封筒を出して、
「確認してくれ」
と俺に言った。
やる前から謝礼を渡されるなんて随分と気前がいい。
その後、少し大学の話など世間話をして、
「じゃあ、勇也君と呼んでもいいかな?」
「ええ、皆からそう呼ばれてます」
「じゃあ勇也君、脱いでくれるかな」
俺は篤史と改めて顔を見合わせた。
「脱ぐって、どこまでですか?」
俺は恐る恐る聞いた。
「ははは、緊張してるんだな。じゃあ、まずは上半身から」
(“まずは”ってなんだよっ。最後どこまでだよー)
と考えながらモソモソと着ていたポロシャツを脱いだ。
「ああ、良い体だね。何かスポーツやってるのかな」
と言いながらササッとスケッチブックにデッサンを始めた。
「あ、いや、サークルでテニスを」
と言うと篤史が
「こいつ、高校時代は県大会で準優勝だったんですよ」
と言った。
篤史とは3カ月前、大学3年になってから知り合った。高校から俺と一緒だった共通の友達がそのことを話したのを覚えている。
「どおりでガッチリしてるな、下半身も楽しみだ。じゃあ早速脱いでくれるかい」
「えっと、下着もですか?」
「もちろんだよ。なんだ、恥ずかしいのかい?」
「ええ、ちょっと」
「女性のモデルさんにそう言われると、僕も全裸になることもあるが、脱いだほうがいいかな?」
と言いながら窓のブラインドを下げた。
天窓からも光が入るので、アトリエの明るさは十分だ。
「い、いや。大丈夫です」
(男しかいないこの場所で、ちょっとデッサンされるだけだ。何でもない)
俺はジーンズと下着を脱いだ。
「ああ、やっぱり太ももとかお尻とか、ガッチリしてるな。男らしくてまさに容姿端麗だ。ちょっと動かないでくれるかい」
と言ってデッサンを続けた。
すると店のドアが開いて若い女性客が2人、入ってきた。
「春田さん、また筆先の……あら、デッサン中でしたか?」
「ああ、こんにちは。そうなんだ、ちょっと取り込み中で」
「じゃあ、出直しましょうか」
「ちょっと見学させてもらってもよくて?」
一緒に来た友達のほうが春田さんにそう声を掛けると、驚いた事に
「モデルの気が散るから静かにしてくれよ」
と言って、俺のフルヌードモデル見学をOKした。
「うん、こんなもんだな。さてと」
そう言い、引き出しから一眼レフを取り出してフルヌード写真を撮りだした。
「美園くん、レフ板頼んでもいいかなぁ」
篤史は器用にレフ板で光を集めて俺の体を、恥部を明るく引き立てている。
「え、デッサンだけじゃないんですか?」
俺は少し弱々しい声で聞いた。
「さすがにデッサンだけであの謝礼は払えないよ」
たしかにそうだ。
(でも見物はせめて別料金だろ!)
俺は諦めて春田さんがリクエストするポーズを取っていた。
(え、ヤバい。ちょっと、ちょっと)
なぜか腹の下がムズムズして、チンコが勃ってきた。
「あ、あの。トイレ行ってもいいですか?」
「あっ、ゴメン。今壊れてて使えないんだ。我慢してくれるかなぁ」
(クソッ、抜けない)
どんどんとペニスは膨張してきた。
「あ、あの、少し休憩を」
今では動画で撮影しながらパシャ、パシャと静止画でも記録している。
「もうちょっとがんばって」
見物女性客を見るといつの間にか3人になっている。1人呼んだようだ。
その3人は明らかに俺の股間を見てヒソヒソと内緒話をしている。
(や、ヤバい)
半勃起状態だ。
「こんなもんか、美園くん。それを1分レンチンしてくれるか?」
何か容器に入った物だ。
「じゃあ勇也君、膝ついて、あっ、もう少し膝の間隔を広く、そうそう。じゃあそのまま前にゆっくりと、ああ、うまいうまい」
ただの四つん這いだ。
篤史が耳元で
「ボーボーのアナルが見物女性から丸見えだぞ」
と忠告してくれた。
(お前が湯呑み壊したから引くに引けなくなったんじゃねーか)
俺は篤史を睨んだが、さっさと温め終わったレンジの方へ行ってしまった。
春田さんはこんな卑猥な姿勢の俺も動画+静止画で撮影しながら、レンチンした中の物体を木べらでかき混ぜながら温度を確かめ、頷くとこともあろうか俺の半勃起したペニスをガシッと握ってシコシコと擦りだした。
「あっ、へっ?、なに、何するんですか」
すると後ろから
「あ、もしかして男根の型取りですか!私初めて見ます」
と少し興奮気味な女性の声が聞こえた。
「そうだ、ほら、予想通りダブつく皮もなく大きさ形もちょうどいい、良い型取りができるぞ。そう思わんか?」
そう言ってフル勃起した俺のペニスを女性見物客に見せた。
「あ、えーと、あまり見慣れてなくて」
女性客も少し恥じらい、シドロモドロに返事をした。
「じゃあ勇也君、5分ほど萎えるの我慢してな。エロいことでも考えて。若いから大丈夫だろ」
と言いながら勃起したチンコをウェットティッシュで拭いた。
そして透明なプラスチック容器の中の、やはり透明なジェル状の液体に俺の勃起ペニスを突っ込んだ。
中はネットリとした温かいスライムみたいで、勃起チンコにチリチリと刺激があり気持ちがいい。
きっと勃起を継続させるための薬剤が入っているのだろう。
容器も中のジェル状の液体も透明なので、中で勃ち続けている勃起の様子もよく見えるようだ。
(今の姿勢だと、俺はチラッとしか見えない)
そんな型取り中の姿も撮影をすると
「さて、われわれは5分休憩だ」
と春田さんは言い、
「悪いが公園に用を足してくる」
と出ていった。俺には我慢させているということを忘れている。
本当に小便がしたかった訳では無いが!
「え、大学の芸術学部なの?俺と勇也、あ、あいつ上村勇也は経済学の3期生。ああ、自分が名乗るの忘れた。俺は美園篤史。今度みんなで飲みに行かない?」
春田さんがいなくなったのをいい事に、声をかけたようだ。
こんな姿を見られた俺を紹介して欲しくなかった。
また会うなんてもってのほかだ。顔がよく見えないが可愛ければ尚更、会いたくない。
そのくらい察してくれると思っていた俺がバカだった。篤史とはまだ付き合い浅いのだ!
「ああ、大丈夫だと思うよ。後で勇也に聞いとくよ。だって授業の一環なんだろ?男のフルヌードデッサン。そのくらい快く協力するさ、彼は!」
何か俺がいないところで話が進んでいる。
「さて、と。そろそろ5分経つだろう」
春田さんがそう言いながら玄関を入ってきたとき、キッチンタイマーがピピピピと鳴った。
「じゃあ立ち上がってくれ」
股間に容器がへばり付いた状態だ。一応大事な部分は隠れている。
「これを外すのも一苦労なんだよ」
そう愚痴りながら、男根型を外しにかかった。
まずはプラスチック容器だ。これは使い捨てのようなので、ハサミで切ってもよさそうだが、そのままパコッと外れた。すると中から硬化ゴム状と化した男根型が現れた。
容器が外されたことにより透明度が増し、余計中でビンビンに膨張しているペニスがハッキリと見える。
そしてゆっくりとその男根型も外しにかかった。
「ほら、なかなか、勇也君は毛深いから、陰毛がなるべく抜けないように、ちょっとづつ」
誰に説明するわけではなく、独り言として言いながら陰毛を丁寧に外していた。
「あっ、痛てーっ」
最後面倒くさくなったようだ。
「ああ悪い、20本くらい抜けてしまった」
どう見ても20本じゃ済まない。
そんな様子も三脚で撮影されている。
(絶対にあの衝撃は30本は抜けたはず!)
春田さんは男根型にへばりついているチン毛を乱暴に取り除きながら、
「篤史、そこの石膏と書いてある瓶の中身を、こちらに入れて、その隣の瓶の透明な液体を入ってるスプーン1杯混ぜてくれ。そうだ。そしたらその木べらでよく混ぜてここに流し込んでくれ」
春田さんは篤史に細かい指示をして、俺の男根型に石膏を流し入れた。
「この石膏はさっきの薬物と混ぜると3分で固まるんだ。だから勇也君の男根型はすぐに出来上がる」
「あ、あの、春田さん」
「はい」
「えっと、いや、何でもないです」
このフル勃起でジンジンとしているペニスを女性の前に曝し続けている。
芸術の世界では当たり前なのか?
俺がおかしいのか?
わからなくなっていた。
そして、何か春田さんに対して“あれ?”と思ったのだが、何だったか?
そんな事を考えていると3分経ち、真っ白い俺の勃起ペニスが飛び出している陰部が出来上がった。
少し広範囲に、玉や陰毛までカバーしている。
「さて、と、仕上げだ。勇也君椅子に座って」
そう言うと、俺の股間をじっと見ながら、その石膏陰部に着色を始めた。
物凄いスピードだ。
「さすが春田さん、すごいです」
俺は春田さんを賞賛している女性見物客をやっとじっくりと見られた。
篤史が声を掛けるのも納得する。3人とも可愛いのだ。俺はさらに落ち込んだ。
しかし、チンコはじんじんして全く萎える様子がない。
鎮めるには出すしかないが、トイレが使えないここではできない。
(勃起したままジーンズ履いたら、擦れて刺激され、絶対漏らす)
色々と悩んでいると、
「出来た、完成だ」
「すごーい、亀頭の先の穴までリアル」
「本物と見分けがつかない」
「キレイなライトピンク」
「おおー、勇也のチンコそのものだっ」
各人が絶賛した。
俺も驚きを隠せない。形は当たり前だが、色の再現が完璧なのだ。
そしてペニスの裏側にうっすら浮き出た血管も、見事に再現されている。
「これは何に使うのですか?」
篤史が質問をすると
「男性でもフルヌードは抵抗あるモデルがいる。その時はこれで股間を隠してもらうのだ。たくさん作れば、きっと全国で使われるぞ」
(俺は抵抗が無いモデルなのか?いや、抵抗は凄くあった。なのに俺のフル勃起が全国で見られる。よくわからない。チンコがジンジンして思考が追いつかない!)
春田さんはカメラのアングルを確認して下から俺の勃起チンコと顔が映るように再セットした。
そして先ほど外して床に落とされていた男根型容器を拾い、おもむろに勃起したチンコの前にかざし、それを篤史に持たせた。
「さて、そろそろ終わろう」
使ってないフサフサの筆を手に取り、亀頭をコチョコチョと刺激した瞬間、
「あっ、ダメ、イくっ」
と亀頭の先からザーメンが男根型容器に“バババッ バババッ”と音をたてて吹き出した。
「卑猥すぎる」
篤史がポロッと言った。
「い、今のは芸術なのですか…」
女性の一人が春田さんに聞くと
「いや、型取りの後は出させないといけないのだがあいにくトイレが使えないのでな、ササッとここで済ませた」
と、こともなく言った。
しばらく放心状態が続いたが、やっとペニスが萎えて下着をつけると、女性客はさっさと帰っていった。
射精した事により、通常の精神状態に戻ると、あまりの恥ずかしさに気が狂いそうだ。
下着だけの格好で座り込んでいる。
「そろそろ大学に戻らないと、次の講義に遅刻するぞ」
思い出したくないのに勝手に思考回路が働く。デッサンから始まってビデオや写真の撮影、女性の見物、勃起の露呈、屈辱的な男根型取り、それに石膏を入れての男根、、ん?石膏?
(篤史、そこの石膏と書いてある瓶の中身を、こちらに入れて、その隣の瓶の透明な液体を• •)
(えっ、えっ、ええっ?)
「美園君も今度はモデルやってみるかい?」
「いやー、勇也みたいな見事なイチモツを持ってな • • 」
「おいっ」
「お、おう、勇也。そろそろ行くぞ」
「春田さん、彼の下の名前、なんでしたっけ?」
「え?美園さん。としか聞いてないけど」
「石膏を混ぜさせる時、下の名前で呼びましたよね」
「ええ?まさか。私はちゃんと苗字で」
「 • • • 」
「その言い方、春ちゃん。バレちゃったみたい」
「そ、そうみたいだね、篤史」
「勇也、ゴメン、ちょっとからかうつもりで募集ポスター貼ってみたらあまりに上手くいくんで楽しくなっちゃって」
「本当にこんな素直な大学生がいるのかと驚いたよ。あ、良い意味で。ゴメンなー」
「そうそう、勇也は素直で良いやつなんだよ」
「最初に壊した湯呑み、篤史が高校生の時授業で作らされたやつなんだよ」
「あっ、美術学部の女性見学は本当のハプニング。そこまでは可哀想で計画できねーよな」
「ははは、でも結果的に全部見せちゃったけどね」
「お茶のバイアグラもよく効いたな」
俺はプルプルと震えが止まらなかった。
「まあ、とりあえず講義に遅れちゃうから行こうぜ。撮った動画の扱いについても説明するから。春ちゃんは夢企画の社員だから申込書有効だし」
と楽しそうに言い、
「まずはうちの大学の美術学部に勇也の陰部、贈るかな。あっ、本物があるから当面不要か!」
と、楽しそうに俺に言った。
俺は講義に向かう篤史の背中を睨みながら大学に向かっていった。
目からは涙が溢れてきた。
END
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