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第6話 記憶
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「なんだぁ、お姉ちゃん知ってたんだー。それなら隠してる必要もなかったね、アースお兄ちゃん?」
無邪気にクラが笑いかけてくる。俺は表情を変えずにそれを受けた。
「……クラも知ってたの?」
「うん、お婆ちゃんも知ってるよ。でもなんで、お兄ちゃんに仕事を辞めて欲しいなんて言うの? 立派な仕事なのに」
「私はお婆ちゃんから訊いたの。そうね、立派な……仕事だよね」
シーラは震える声で、クラを抱きしめた。
俺には二人の気持ちが分かりすぎて、胸が痛かった。
婆ちゃんの話は、きっと天使であるシーラには辛い話だっただろう。俺の仕事が天使狩りということを知った時点で、シーラは自分を襲ったのが俺であると想像したに違いない。それなら、この頃シーラの様子がおかしかった理由も頷けた。
誰にも彼女が天使であることなど判るはずもない。だから、いくら俺の仕事が表だったものじゃないといっても、婆ちゃんは無理に隠すことでもないと思ったのだろう。
シーラに教えてと頼まれ、俺に悪いとしながらも誇らしげに言ったに違いなかった。
天使狩りは、人を救う立派な仕事だと。
「……ごめんなさい、お姉ちゃん」
「どうして謝るの?」
「だって、お姉ちゃん悲しそうだから。わたし、お姉ちゃんを傷つけるようなこと言っちゃった?」
首を横に振ってシーラは否定した。優しいクラの言葉が痛かった。
人が食べるために、生きるために家畜を飼ったり、薬になる『生き物』を狩ったりするのは当たり前のことだ。確かに俺もそう思っている。けれど、天使についてはだけは別だった。シーラと出会ったことで、俺の考えは変わりつつある。
「……ねえ、クラ。薬になるってことだけで人間に襲われちゃう天使が可愛そうだと思ったことある?」
恐る恐るシーラが訊いた。
「あるよ、お姉ちゃん。でもね、たとえばお兄ちゃんが病気になっちゃって、天使のお薬じゃないと死んじゃうって言われたら、お姉ちゃんは天使が可哀相だって言って、お兄ちゃんを諦めちゃう?」
「……私、私は、」
「わたしもお婆ちゃんにこうやって言われたんだよ。天使は可哀相だと思うけど、大好きな人が死んじゃうのはもっと嫌だから」
人間は自分のために、掛け替えのないものを守るために、手を尽くそうとする。その中で生まれたのが『ソーマ』という奇跡なのだ。
あの時の俺が手にすることができなかった奇跡。天使の命といってもいい翼から生まれる夢の雫。だがそれはあくまで人間の側から見た場合のみのことだった。シーラは天使だ。同族が狩られ、薬にされるなんてことは許せないことのはずだ。人と天使、両方の世界で暮らした彼女は今、どうしようもない葛藤に襲われているのだろう。
クラを抱きしめ俯いていたシーラが顔を上げた。
「……アース」
潤んだ目が、自分はどうすればいいのかと訴えていた。天使狩りをしていることが知れた今、どんな言葉を俺に求めているのだろうか。自分を襲った俺に、裏切った俺に、何を求めているのだろうか。
シーラは、ただ、悲しい瞳を俺に向けていた。そして気を失った。
目が閉じられるとき、涙が一粒だけ地面を濡らした。
食事の後かたづけをして、クラを街に送りとどけて戻ってくると、ベッドに寝ていたはずのシーラが目を覚ましていた。
「……すまない」
「その前に、ただいまは?」
「え?」
「外から帰ってきたら『ただいま』でしょ。そう教えてくれたのは、アースよ」
予想外のシーラの言葉に一瞬戸惑ったが、彼女の指先を見ると震えていた。
「そうだな。……ただいま、シーラ」
「お帰りなさい、アース」
鈍い俺でも作り笑いだと判った。必死で感情を押し殺しているのが明らかだった。俺が自分から話を切り出そうと口を開きかけると、
「言わないで!」
俺の言葉をかき消すように、シーラが叫んだ。
「何も言わないで、お願い」
「……」
「私、アースのことが大好き……。あなたが居てくれたから、人間の世界で生きていこうと思った。アースが喜んでくれると思ったから、頑張って言葉も覚えたの」
「シーラ……」
「もし、アースが私に言おうとしてる言葉が望むものじゃなかったら、私はどうすればいいの? 私、アースに裏切られたくないよ……」
シーラは俺の前ではいつも笑顔を絶やさなかった。だが、もしかしたら、俺の前だからこそ微笑んでいたのかもしれない。そう思うと、切なかった。
「だから、だからね……なにも言わないで。そうすれば、私はずっとあなたを信じていられるから」
「……本当に、それでいいのか?」
「……うん」
たとえ俺が話さなかったとしても、このことがシーラの心から消える訳ではない。俺への疑いの気持ちが晴れるわけではないのだ。それでも、俺との生活を選んでくれたことは嬉しかった。
常にシーラと重なっていた姉の存在が霞みはじめていた。姉ではない、シーラという存在を大事にしたいという気持ちが胸を満たした。
◇ ◇ ◆ ◇ ◇ ◆ ◇ ◇
目が覚めた。
部屋は薄暗く、床に射し込む月明かりだけが光源だった。
「眠れないのか?」
俺の横でシーラが天井を見つめていた。
「……私は一体、何なのかな」
「どうしたんだ?」
「アースやみんなは、天使が人間と同じまでとはいかなくても、住む場所があったり、仲間がいたり、家族がいると思ってるんでしょう?」
「それはそうだろ。なら天使は何から生まれるんだ? 家がなければ、天使たちはどこに帰るんだ?」
「……わからないの。お父さんとお母さんのことも、私がどこから来て、どこへ向かおうとしていたのかも覚えていないの」
シーラが悲痛な表情を俺に向けた。こんなことを聞くのは初めてだった。
「全く、か?」
「うん。私、自分以外の天使にも会ったことがないんだ。ここに来て、人間の言葉が話せるようになってから知ったの。私の他にも天使がいるんだなって」
手のひらに力を感じた。気づかないうちに、俺の手にはシーラの小さな手が重ねられていた。
「そうなのか? 確かに、俺も天使が一人以外なのは見たことがないけど」
一匹とは言えなかった。
俺にはもう天使狩りは出来ないかもしれない。
「私が覚えているのは、光の壁に包まれた暖かい場所……」
「……他には?」
翼を奪われたときのショックで記憶を失ったのだろうか。
「小さかったときのこととかは?」
「……」
「じゃあ、思い出せるいちばん古い記憶は?」
「……言葉」
弱々しく呟く。
「言葉? 誰の言葉だ?」
「わからないけど優しい声。私に、頑張ってきなさいって」
「頑張る?」
「……うん」
「なにを頑張るんだ?」
「……」
結局、シーラはその言葉以外のことは何も思い出せなかった。そして、シーラがこのことについて俺に語ることは二度となかった。
◇ ◇ ◆ ◇ ◇ ◆ ◇ ◇
アースという少年がいた。
大好きな姉を失ったアースは、すべてを憎んでいた。
雨の日だった。
少年は姉の墓の前で、その日も泣いていた。
そのとき会った少女のことを、少年は覚えていない。
◇ ◇ ◆ ◇ ◇ ◆ ◇ ◇
例えば、叶えたい願いがあるとする。
現実味のない願い。
起こるはずのない奇跡。
それでも祈り続けることができるだろうか。
もう一度、大好きな少年の笑顔が見たくて、
何かをしてあげたくて、
でも待つことしか出来なくて、
少年の願いは、少女には叶えられない願いで、
何もできない自分の無力さを恨んで、
冷たい雨に打たれながら、
祈りさえすれば、願いは必ず叶う。
そう、信じて……。
命が尽きるまで祈り続けた少女がいた……。
この物語は、祈り。
純粋な祈りが生んだ、神への手紙。
それが、凡ての始まり。
無邪気にクラが笑いかけてくる。俺は表情を変えずにそれを受けた。
「……クラも知ってたの?」
「うん、お婆ちゃんも知ってるよ。でもなんで、お兄ちゃんに仕事を辞めて欲しいなんて言うの? 立派な仕事なのに」
「私はお婆ちゃんから訊いたの。そうね、立派な……仕事だよね」
シーラは震える声で、クラを抱きしめた。
俺には二人の気持ちが分かりすぎて、胸が痛かった。
婆ちゃんの話は、きっと天使であるシーラには辛い話だっただろう。俺の仕事が天使狩りということを知った時点で、シーラは自分を襲ったのが俺であると想像したに違いない。それなら、この頃シーラの様子がおかしかった理由も頷けた。
誰にも彼女が天使であることなど判るはずもない。だから、いくら俺の仕事が表だったものじゃないといっても、婆ちゃんは無理に隠すことでもないと思ったのだろう。
シーラに教えてと頼まれ、俺に悪いとしながらも誇らしげに言ったに違いなかった。
天使狩りは、人を救う立派な仕事だと。
「……ごめんなさい、お姉ちゃん」
「どうして謝るの?」
「だって、お姉ちゃん悲しそうだから。わたし、お姉ちゃんを傷つけるようなこと言っちゃった?」
首を横に振ってシーラは否定した。優しいクラの言葉が痛かった。
人が食べるために、生きるために家畜を飼ったり、薬になる『生き物』を狩ったりするのは当たり前のことだ。確かに俺もそう思っている。けれど、天使についてはだけは別だった。シーラと出会ったことで、俺の考えは変わりつつある。
「……ねえ、クラ。薬になるってことだけで人間に襲われちゃう天使が可愛そうだと思ったことある?」
恐る恐るシーラが訊いた。
「あるよ、お姉ちゃん。でもね、たとえばお兄ちゃんが病気になっちゃって、天使のお薬じゃないと死んじゃうって言われたら、お姉ちゃんは天使が可哀相だって言って、お兄ちゃんを諦めちゃう?」
「……私、私は、」
「わたしもお婆ちゃんにこうやって言われたんだよ。天使は可哀相だと思うけど、大好きな人が死んじゃうのはもっと嫌だから」
人間は自分のために、掛け替えのないものを守るために、手を尽くそうとする。その中で生まれたのが『ソーマ』という奇跡なのだ。
あの時の俺が手にすることができなかった奇跡。天使の命といってもいい翼から生まれる夢の雫。だがそれはあくまで人間の側から見た場合のみのことだった。シーラは天使だ。同族が狩られ、薬にされるなんてことは許せないことのはずだ。人と天使、両方の世界で暮らした彼女は今、どうしようもない葛藤に襲われているのだろう。
クラを抱きしめ俯いていたシーラが顔を上げた。
「……アース」
潤んだ目が、自分はどうすればいいのかと訴えていた。天使狩りをしていることが知れた今、どんな言葉を俺に求めているのだろうか。自分を襲った俺に、裏切った俺に、何を求めているのだろうか。
シーラは、ただ、悲しい瞳を俺に向けていた。そして気を失った。
目が閉じられるとき、涙が一粒だけ地面を濡らした。
食事の後かたづけをして、クラを街に送りとどけて戻ってくると、ベッドに寝ていたはずのシーラが目を覚ましていた。
「……すまない」
「その前に、ただいまは?」
「え?」
「外から帰ってきたら『ただいま』でしょ。そう教えてくれたのは、アースよ」
予想外のシーラの言葉に一瞬戸惑ったが、彼女の指先を見ると震えていた。
「そうだな。……ただいま、シーラ」
「お帰りなさい、アース」
鈍い俺でも作り笑いだと判った。必死で感情を押し殺しているのが明らかだった。俺が自分から話を切り出そうと口を開きかけると、
「言わないで!」
俺の言葉をかき消すように、シーラが叫んだ。
「何も言わないで、お願い」
「……」
「私、アースのことが大好き……。あなたが居てくれたから、人間の世界で生きていこうと思った。アースが喜んでくれると思ったから、頑張って言葉も覚えたの」
「シーラ……」
「もし、アースが私に言おうとしてる言葉が望むものじゃなかったら、私はどうすればいいの? 私、アースに裏切られたくないよ……」
シーラは俺の前ではいつも笑顔を絶やさなかった。だが、もしかしたら、俺の前だからこそ微笑んでいたのかもしれない。そう思うと、切なかった。
「だから、だからね……なにも言わないで。そうすれば、私はずっとあなたを信じていられるから」
「……本当に、それでいいのか?」
「……うん」
たとえ俺が話さなかったとしても、このことがシーラの心から消える訳ではない。俺への疑いの気持ちが晴れるわけではないのだ。それでも、俺との生活を選んでくれたことは嬉しかった。
常にシーラと重なっていた姉の存在が霞みはじめていた。姉ではない、シーラという存在を大事にしたいという気持ちが胸を満たした。
◇ ◇ ◆ ◇ ◇ ◆ ◇ ◇
目が覚めた。
部屋は薄暗く、床に射し込む月明かりだけが光源だった。
「眠れないのか?」
俺の横でシーラが天井を見つめていた。
「……私は一体、何なのかな」
「どうしたんだ?」
「アースやみんなは、天使が人間と同じまでとはいかなくても、住む場所があったり、仲間がいたり、家族がいると思ってるんでしょう?」
「それはそうだろ。なら天使は何から生まれるんだ? 家がなければ、天使たちはどこに帰るんだ?」
「……わからないの。お父さんとお母さんのことも、私がどこから来て、どこへ向かおうとしていたのかも覚えていないの」
シーラが悲痛な表情を俺に向けた。こんなことを聞くのは初めてだった。
「全く、か?」
「うん。私、自分以外の天使にも会ったことがないんだ。ここに来て、人間の言葉が話せるようになってから知ったの。私の他にも天使がいるんだなって」
手のひらに力を感じた。気づかないうちに、俺の手にはシーラの小さな手が重ねられていた。
「そうなのか? 確かに、俺も天使が一人以外なのは見たことがないけど」
一匹とは言えなかった。
俺にはもう天使狩りは出来ないかもしれない。
「私が覚えているのは、光の壁に包まれた暖かい場所……」
「……他には?」
翼を奪われたときのショックで記憶を失ったのだろうか。
「小さかったときのこととかは?」
「……」
「じゃあ、思い出せるいちばん古い記憶は?」
「……言葉」
弱々しく呟く。
「言葉? 誰の言葉だ?」
「わからないけど優しい声。私に、頑張ってきなさいって」
「頑張る?」
「……うん」
「なにを頑張るんだ?」
「……」
結局、シーラはその言葉以外のことは何も思い出せなかった。そして、シーラがこのことについて俺に語ることは二度となかった。
◇ ◇ ◆ ◇ ◇ ◆ ◇ ◇
アースという少年がいた。
大好きな姉を失ったアースは、すべてを憎んでいた。
雨の日だった。
少年は姉の墓の前で、その日も泣いていた。
そのとき会った少女のことを、少年は覚えていない。
◇ ◇ ◆ ◇ ◇ ◆ ◇ ◇
例えば、叶えたい願いがあるとする。
現実味のない願い。
起こるはずのない奇跡。
それでも祈り続けることができるだろうか。
もう一度、大好きな少年の笑顔が見たくて、
何かをしてあげたくて、
でも待つことしか出来なくて、
少年の願いは、少女には叶えられない願いで、
何もできない自分の無力さを恨んで、
冷たい雨に打たれながら、
祈りさえすれば、願いは必ず叶う。
そう、信じて……。
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