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「しかし、ラガス坊ちゃまがこういった事に関わろうとするのは本当に意外ですね」
「ふふ、そうだな。基本的に興味がないとは思っていたが、それはそれとして故郷で起こるかもしれないとなると、話は別ということなのだろうな」
リットからすれば次期当主に絡むことはなくとも、政治などに興味を持ってくれるのは嬉しいところだった。
「ただなぁ、ラガスのやつ……」
「? 何か問題でもあったのですか」
「いや、問題ではない。寧ろ問題を解決するための案が書かれている」
リットは解決案が書かれている箇所を老執事に見せた。
「……………………なるほど。そうですね……私としましては、こういった事を行う場合、それ相応のお金が必要になるとラガス坊ちゃまが理解していることに安心したと言いますか」
老執事はラガスのことを見下しているわけではない。
ただ、ラガスは政治に興味がなく、何か政策を行う際にどれほどの金が掛かるのか理解していないと思っていた。
しかし、手紙に書かれていた解決案に加え、その解決案を実行するために自分がどれだけ援助できるのかという内容を見て、老執事は非常に感心させられた。
「そうだな。理想論を語るだけでは実行出来ない。お前の言う通り、それ相応の金が掛かるものだ。ただな……必要な金があればいくらでも出すと言ってるのだぞ」
「それは……そうですね……なんとも難しい問題といいますか」
有難い話である。
領主であるリットからすれば、息子からの提案は本当に有難い話ではあるが、息子にそれほど頼ってしまうのはどうなのかという問題が生まれる。
「因みにですが、ラガス坊ちゃまはそれほどまでに稼がれているのですか」
「間違いなく稼いでいるな。ハンターとして活動を始めて早々にBランクモンスターを討伐。五十階層までダンジョンを攻略。ここまでだけでも相当な金額を稼いでいるだろう。加えて、パイラーデスに到着するまでは未開拓地での探索を楽しんでいたようだ……稼いでいない方がおかしいというものだ」
リットもある程度ラガスが持つ魔弾のアビリティがどれほど強いのか知っており、武器の変えなどが基本的に不必要であることも理解していた。
「とはいえ、税収からラガスが提案してくれた案を実行するとなると……………………やはり、難しいな」
「そうですね」
リットは基本的に金が掛かるような趣味がない。
元々冒険者ということもあって、美術品にも興味がないため、それでも客人が来た時の為にと老執事が年一度か二度、絵画やそのほかの美術品をリットと共に購入するだけ。
その美術品の金額も常識の範囲内であるため、領主としての貯蓄もある。
ただ……ラガスからの案を実行しようとなると、大半が吹き飛んでしまう。
「…………二つ目の案を実行するとなると、あまりちんたらはしていられないな」
「えぇ……カロウス様が領主になる前に進めておかなければならないかと」
見込みのある奴隷などから部隊を造り上げる場合、即座にストーカー対策を実行は出来ず、育てる期間が必要となる。
となると、領主の座をカロウスに変わる前に事を進めておかなければならない。
「……………………カロウスのところにも、似たような手紙を送ってあるらしい」
「……ラガス坊ちゃまがどれだけ故郷のことを大事に思っているのかが解りますね」
「あぁ、そうだな……俺としては、この政策を進めていきたい」
「かしこまりました。そうなりますと、カロウス様と一度話し合っておく必要があるかと」
「そうだな」
代替わりしてからも続く政策の話となると、自分一人だけであれこれと決めるわけにはいかない。
カロウスは直ぐに手紙を取り出し、今回の件について自身の感想と、なるべく早めに日程を調整したいと書き記した。
(確かにラガスの財力を頼らなければいけないかもしれないが……変わった後なれば……)
手紙を書き終えた後、リットが不敵な笑みを浮かべていることに、老執事は気づかなかった。
「ふふ、そうだな。基本的に興味がないとは思っていたが、それはそれとして故郷で起こるかもしれないとなると、話は別ということなのだろうな」
リットからすれば次期当主に絡むことはなくとも、政治などに興味を持ってくれるのは嬉しいところだった。
「ただなぁ、ラガスのやつ……」
「? 何か問題でもあったのですか」
「いや、問題ではない。寧ろ問題を解決するための案が書かれている」
リットは解決案が書かれている箇所を老執事に見せた。
「……………………なるほど。そうですね……私としましては、こういった事を行う場合、それ相応のお金が必要になるとラガス坊ちゃまが理解していることに安心したと言いますか」
老執事はラガスのことを見下しているわけではない。
ただ、ラガスは政治に興味がなく、何か政策を行う際にどれほどの金が掛かるのか理解していないと思っていた。
しかし、手紙に書かれていた解決案に加え、その解決案を実行するために自分がどれだけ援助できるのかという内容を見て、老執事は非常に感心させられた。
「そうだな。理想論を語るだけでは実行出来ない。お前の言う通り、それ相応の金が掛かるものだ。ただな……必要な金があればいくらでも出すと言ってるのだぞ」
「それは……そうですね……なんとも難しい問題といいますか」
有難い話である。
領主であるリットからすれば、息子からの提案は本当に有難い話ではあるが、息子にそれほど頼ってしまうのはどうなのかという問題が生まれる。
「因みにですが、ラガス坊ちゃまはそれほどまでに稼がれているのですか」
「間違いなく稼いでいるな。ハンターとして活動を始めて早々にBランクモンスターを討伐。五十階層までダンジョンを攻略。ここまでだけでも相当な金額を稼いでいるだろう。加えて、パイラーデスに到着するまでは未開拓地での探索を楽しんでいたようだ……稼いでいない方がおかしいというものだ」
リットもある程度ラガスが持つ魔弾のアビリティがどれほど強いのか知っており、武器の変えなどが基本的に不必要であることも理解していた。
「とはいえ、税収からラガスが提案してくれた案を実行するとなると……………………やはり、難しいな」
「そうですね」
リットは基本的に金が掛かるような趣味がない。
元々冒険者ということもあって、美術品にも興味がないため、それでも客人が来た時の為にと老執事が年一度か二度、絵画やそのほかの美術品をリットと共に購入するだけ。
その美術品の金額も常識の範囲内であるため、領主としての貯蓄もある。
ただ……ラガスからの案を実行しようとなると、大半が吹き飛んでしまう。
「…………二つ目の案を実行するとなると、あまりちんたらはしていられないな」
「えぇ……カロウス様が領主になる前に進めておかなければならないかと」
見込みのある奴隷などから部隊を造り上げる場合、即座にストーカー対策を実行は出来ず、育てる期間が必要となる。
となると、領主の座をカロウスに変わる前に事を進めておかなければならない。
「……………………カロウスのところにも、似たような手紙を送ってあるらしい」
「……ラガス坊ちゃまがどれだけ故郷のことを大事に思っているのかが解りますね」
「あぁ、そうだな……俺としては、この政策を進めていきたい」
「かしこまりました。そうなりますと、カロウス様と一度話し合っておく必要があるかと」
「そうだな」
代替わりしてからも続く政策の話となると、自分一人だけであれこれと決めるわけにはいかない。
カロウスは直ぐに手紙を取り出し、今回の件について自身の感想と、なるべく早めに日程を調整したいと書き記した。
(確かにラガスの財力を頼らなければいけないかもしれないが……変わった後なれば……)
手紙を書き終えた後、リットが不敵な笑みを浮かべていることに、老執事は気づかなかった。
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