万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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懲りない奴

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父さんと母さんに叱られたアリクは夕食時にテーブルへ戻ってくると、目元を真っ赤にして目にはまだうっすらと涙が浮かんでいた。

まあ・・・・・・父さんから鬼のような形相で怒られたんだろうな。
怒鳴り声が家族で食事をする部屋まで聞こえてきたし。

これに懲りたら俺に絡んでこないで欲しいんだが・・・・・・それはちょっと無理か。
今も俺と目が合うと全然怖くない目で睨んできてるからな。

おそらくなんで余計な事言いやがったんだって、心の中で思ってそうだ。
俺が言わなくても、いずれボロが出てバレるんだから遅かれ早かれって話なのにな。

夕食を食べ終え、席を離れようとすると父さんに声を掛けられる。


「ラガス、俺の部屋で少し待っていてくれないか。直ぐに向かう」

「分かりました。俺の事は気にせずにゆっくり夕食を食べてください」

俺の返事を聞いた父さんは少し表情が和らぎながら頷き、その後どうしてアリクはあそこまで不真面目に・・・・・・と周囲に聞こえない声で小さく呟いていた。

まぁ、全てアリクが悪いって訳じゃないと思うけど、殆どのあいつ自身のせいではあるな。
クレア姉さんやクローナ姉さん、ロウド兄さんはしっかり勉強してるっていうのに・・・・・・何故自分はやらなくていいと思ってるんだ?

もしこのまま性格が直らなかったら・・・・・・あいつ潰れるかもしれないな。



父さんの部屋・・・・・・執務室で待つ事十五分。ようやく父さんが入って来た。

「待たせて悪いな」

「十分や二十分くらい大丈夫ですよ」

座っていたソファーの対面に腰を下ろした父さんは真剣な表情・・・・・・と言訳では無く、少し興味津々といった表情で俺に質問する。

「それで、一体どんな魔法の適性があったんだ」

「えっと・・・・・・まず音魔法という魔法の適性がありました」

最初からあの三つの魔法を言わずに、一番最後に適性があると分かった魔法を話す。

「音魔法、か・・・・・・聞いたことが無い魔法だな」

「そうですか。本でも見た事が無かったので少し思っていましたけど、もしかしたらこの魔法の適性があるのは僕だけかもしれませんね」

音魔法の確認が終わった後、自室に戻って両親から買ってもらった本を読んだが、音魔法と言う単語は一つも見つからなかった。

「その可能性は十分にあるな。お前の事だ、既に習得してどんな魔法か少しは理解したんだろ」

いや、確かに少しどころか大半は理解したけど、適性があると分かっても習得にはそこそこ時間が掛かるのが常識なんだけどな・・・・・・まぁ、俺に才能があると思ってくれてるのは素直に嬉しいけど。

「はい。まずは普通の声を出しても魔法を使えば大声に変わります。おそらく声量は込める魔力に変わると思います」

「声を大きくする、か・・・・・・それは範囲を限定する事は出来るのか?」

「まだ覚えたばかりだから分からないけど、たぶん出来る筈です。ただ、余波で周囲に声が響く可能性はあるかと」

覚えたてだからそこまでコントロールは出来ないがそれでも試してみた結果、後ろにいたメリアは俺の声が大きく聞こえたと言っていた。

「そうか。戦いの中で主に集中力を乱すのに使えるかもしれないな」

「確かにそうかもしれません」

その使い方は確かにあるだろう。ただ、どちらかといえば攻撃の方が使える筈だ。
音とは振動、内へ伝える攻撃は躱しようがない。そして体の中へと伝われば、傷つくのは外部では無く内部。
上手く使いこなせれば、良い切り札になりそうだ。それに攻撃以外にも活用方法はありそうだし。

そして音魔法についての説明を終え、俺は本題の三つの魔法の話に入る。

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