万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
34 / 1,103

ラガスがいないメリルの一日

しおりを挟む
「・・・・・・よし。さて、これからラガス坊ちゃまを・・・・・・いや、今日から数週間は王都に向かっているのでしたね」

何時もの様にラガス坊ちゃまを起こしに行こうとしましたが、先日王都に向かわれた事を思い出しました。
ラガス坊ちゃまの事ですから自分のから問題に突っ込まないとは思いますが、問題が自身の方向に向かって来れば被弾する前に対処しそうですね。

まぁ、ラガス坊ちゃまの魔弾のアビリティがあれば、そうやって対処しても問題にはならない筈です。
取りあえず朝食を取りましょう。

私は台所へ向かい、同じ侍女たちに挨拶をしてから一緒に朝食を作る。

「自分達のご主人様を起こさないだけで随分と違和感を感じるわね」

「そうですね。昨日寝るまでは解っていましたけど、朝起きると自然とラガス坊ちゃまを起こそうとしていました」

私に話しかけて来たのはクレア様の侍女であるミーシャ。歳は十と私より一つ上。
旦那様の現在実家で生活している子息の侍女である私達の中では最年長です。

「やっぱりメリルもそうだったのね。それにしてもパーティーねぇ・・・・・・少し憧れはあるけど、正直なところ爵位の上下関係とか遠回しの嫌味攻撃合戦とかを考えると面倒の一言なのよね」

「それを否定はしませんが、ミーシャさん。ラガス坊ちゃまと似たような思考になっていますよ」

「・・・・・・それは喜んでいいのか解らないわね。でも、メリルとしてはラガス様の事が心配じゃないの?」

そうですね・・・・・・・・・・・・心配かと聞かれれば物凄く心配です。
無いとは思いますが、もしおバカな貴族の子息がラガス坊ちゃまに喧嘩を売れば、瞬殺は必然でしょう。
相手の貴族がどれだけ英才教育を受けていようと、引き出しと実践の数が違い過ぎます。

でも、ラガス坊ちゃまが自ら問題を起こす事は無い・・・・・・と信じたいですね。

「私はラガス坊ちゃまがパーティー問題を起こさないと思います。我を通す方ですが面倒事は避ける方なので」

「・・・・・・なんか他の場面で問題が起きるかもって言い方ね」

相変わらずミーシャさんはこういった事には鋭いですね。

「何といいますか・・・・・・本当に何となくなんですけど、アリク様とまた決闘をするんじゃないかと思いまして」

「あぁ~~~・・・・・・確かに原因は思い付かないけど、そうなるかもしれないって思っちゃうのは解らなくないわ。まぁ、仮にそうなったとしてもラガス様の圧勝で終わりよ。アリク様がラガス様にメリルを賭けて決闘した日から真面目に訓練しているのは知っているけど、奇跡でも起きない限り万に一つないわ」

ミーシャさん、かなりバッサリとアリク様がラガス坊ちゃまに勝つ確率はゼロと言いましたね。
ただ私も同じ意見ですが。

あの日から真面目に剣の訓練を行い、父親である旦那様からも偶に指南を受けているのも知っている。
ラガス坊ちゃまの様に森の中に入って低ランクのモンスターを倒しているのも知っています。

それでも常識という言葉が全く当てはまらないラガス様には到底敵うとは思いません。

「そうですね。いつも一緒にモンスターを倒している身としてはミーシャさんの言う通り万に一つないかと」

「そうよね・・・・・・ふふふ、今のセリフをアリク様の前で言えば顔を真っ赤にして泣きながらどこかに走って行きそうね。いや~~~~、モテる女は辛いって感じ?」

「からかわないでくださいミーシャさん」

アリク様が私に好意を持っているのは解っています。でもあれは好意というよりは単に自分の好みに合っているだけだと思うんですよね。

「アリク様にメリルさんは勿体無いよね」

「私もそう思う。メリルさんとアリク様じゃ釣り合わない」

隣で思いっきり失礼な事を言う二人はレアード様とセリス様の侍女、ニルナとエルシャ。
そう言ってくれるのは嬉しいのだけれど、あまり言葉に出さない方がいいのに。

まぁ、本人にバレたとしてもこの家では二人も怒られるかもしれないけど、もしアリク様が二人に怒鳴り手を出そうとすればアリク様も怒られるのだけどね。

「あまり大きな声で言う事じゃないのよ」

「確かにそうね。でも・・・・・・もう数年もすればアリク様よりクレア様の方が強くなってる気がするのよね。まぁ、自分が仕える主だからって贔屓目もあるかもしれないけど」

「・・・・・・否定出来ないところが辛いですね」

もしもそれが現実になればアリク様は立ち直れなくなるかもしれませんね。

「まぁ、そんな事は起きない事を期待して出来立ての朝食を食べましょう。ちゃんと食べないと掃除の時に力が出ないぞニルナ、エルシャ」

「「はーーーい」」

・・・・・・・・・・・・今サラッと酷い事言いましたねミーシャさん。



第十二回ファンタジー大賞に応募します。
是非投票をお願いします!
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です

Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!! あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。 そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

血染めの世界に花は咲くか

巳水
ファンタジー
 かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。  しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。  新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。  その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。 本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

処理中です...