万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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殺す覚悟があるなら、殺される覚悟はあるのか?

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俺の挑発に対して完全にブチ切れたであろうヤークチュ・ドークは構えもクソも無く、ただただ全力で殴り掛かって来た。

確かに強化魔法を付与されたのと薬物を使用したお陰だろうが、予想していたスピードよりも速い。

それに加えて身体強化のアビリティも使用・・・・・・相手が並の生徒であれば瞬殺もあっただろうな。
でも、それぐらいの速さなら目が慣れ過ぎている。

こちらも身体強化のアビリティを使い、闘気を体に纏う。

「テレフォンパンチだな。そんな力任せのパンチじゃ俺には効かないぞ」

「なっ!!!??? ふ、ふざけるなッーーーーーー!!!!!」

ヤークチュ・ドークが放った右ストレート擬き? を俺は左手で受け止めた。
その事実が気に入らなかったのか、そのまま力で押し込もうとするが正直意味が無い。

元々素の力が違うからな。
強化魔法と薬物の使用と、身体強化のアビリティを重ねて使用したヤークチュ・ドークと、身体強化のアビリティと闘気で強化した俺を比べれば俺の方がそのステータスも上だ。

というか、俺が基本属性の魔法アビリティを持っておらず貴族らしくないって言うなら、魔法を使って俺を倒そうとしろよ。

まぁ、それこそ魔弾や体術で瞬殺だけどさ。

「残念無念ってやつだな」

「ごふッ!!!」

右腕だけで俺を押し込もうとしてきたので、完全にがら空きだった腹に目がけて拳をぶち込む。
するとヤークチュ・ドークの体はくの字に曲がり、右腕の力が抜ける。

「もういっちょ」

「がはッ!!??」

体が少し浮いたところを狙って左足で殴った個所と同じところを蹴りつけた。
先程以上に体がくの字に曲がりながら後方吹っ飛ぶ。

場外に飛ばず、ワンバウンドで済んだ。
しかしそこそこ効いたらしく、起き上がるまでに多少に時間が掛かった。

「ふ、ふざけるなよ。この、俺が……お前みたいな、低能に負ける筈が、無いんだよ!!」

「この俺がってさ……別にお前、素の状態でも大して強く無いだろ」

遠慮無い言葉だと解っている。
ただ、言わずにはいられなかった。

だってさ……確かに反則を行ったお陰で他の生徒と比べれば頭一つ抜けたなってスピードとパワーだったよ。
でも、全く……もしくは殆ど体術の訓練を行ってこなかったのがさっきの動きだけで解る。

俺に基本属性の魔法アビリティを使えないから云々と言っていたが、武器も持ってないし魔法で戦うのが基本スタイルだと思う。

子供の喧嘩じゃ……いや、年齢を考えればまだまだ子供か。
でもお互いにそこまで戦いに関してド素人って訳でも無いんだか、技術無しのゴリ押しが通じない事ぐらい解かると思うんだけどなぁ~~~。

「・・・・・・殺す、完全に息の根を止めてやる」

「……ふ~~~~~ん、そういう事言うんだ。というか言っちゃったね」

死ねとか殺すとか、そういう事を口に出す人間は多いだろう。
でも俺らの世代でその言葉に足して言葉と同様の感情をもって口に出す人はそうそういない。

だけど、ヤークチュ・ドークはそれを完全な殺意を込めて俺に言った。

あれ……なんだっけ、なんかのアニメの目の能力が凄そうな主人公が似たような言葉を言ってた気がする。
殺すのは、殺される覚悟が出来てる奴だけだって。

まぁ……殆ど殺し合いなんてしたことが無いような奴にそんな事を求めるのは無茶だろうけど、殺そうとするなら逆に自分が殺されるかもしれないって事ぐらい解かるよな?

別にヤークチュ・ドークが俺より遥か上の実力を持っている訳じゃ無い、だからあいつが狩人って立場でも無い。

「なら、俺もお前を殺してやるよ」

感情的にならないとその目に殺意を宿せないヤークチュ・ドークと違い、俺は自分の意志で自在に殺意を放てる。

「ッ! な、あぁ……」

「どうやら、殺したい衝動があっても、殺される覚悟は無かったみたいだな」

獣魔法、ラビットフットを使って俺はヤークチュ・ドークとの距離を一瞬で詰める。
その速さに、ヤークチュ・ドークは完全に反応出来ていなかった。

「終わりだ、ゴミカス」

拳だと流石に腹を貫きかねないので、掌で思いっきりヤークチュ・ドークの腹を突き押した。
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