880 / 1,103
ついで感覚?
しおりを挟む
「おはよう、シュラ」
「おはようございます、ラガスさん」
「……誰も来なかった感じか?」
がっつりと睡眠を取り、テントの外に出ると全く血の匂いがしなかった。
モンスターを討伐したのが数時間前であったとしても、少しでも血が零れれば、その場に匂いは残る。
だが、全く血の匂いがしなかった。
「そうっすね。メリルと変わった時も、それ以降もモンスターが襲ってくることはなかったっすね。超退屈だったっす」
退屈なのは良いと思うんだが……とはいえ、普通に考えればただ警戒し続けるだけなんて、死ぬほど退屈に感じるだろうな。
シュラにとっては、退屈じゃない見張りの方が良いだろうな……メリルが聞いたら怒るだろうけど。
「ご苦労様。んじゃ、ささっと朝食を作るか」
「肉ぐらいなら切るっすよ」
「サンキュー」
肉、卵、野菜などを用意して、適当に焼いて炒めていく。
「っ、ラガス坊ちゃま、もう起きていたのですか」
「おぅ。起きてたけど……どうかしたか?」
メリルが目を覚ますころには、既に朝食の準備は出来上がっていた。
「珍しいと言いますか、不甲斐ないと言いますか」
「メリルのメイドとしてのプライド的に思うところはるんだろうけど、仕方ないって受け入れた方が良いと思うぞ。実際にいつもより短い時間しか寝てないんだからな」
「お気遣い、痛み入ります」
メリルがセルシアを起こし、朝食を食べ終えた後は今日も元気良く地下遺跡を探索する。
そう……探索する。
当たり前だが、ダンジョン探索とは本当に違う。
まだまだ全容が明かされておらず、下の階に進むにも、色々と動き回って階段を探さなければならない。
大金を払ってエスエールさんたちが書き記した地図の複製は持ってるが、全てが解明されてはおらず、まだまだ多くの未到達の階層がある……というのがエスエールさんの予想。
多分、その予想はあってると思う。
「……なぁ、ラガスさん。それはきっちりやらないとダメなのか?」
「マッピングのことか? そうだな。やれるならやっておいた方が良いからな。一応、俺たちハンターとして活動してる訳だし」
今現在、俺たちはまだエスエールさんたちが探索できてない箇所を探索している。
探索前に買い取った地図に、大体の構図を書き記している。
全くもって専門職ってわけじゃないけど、こういうのは割と嫌いじゃない。
「あぁ……そういえばそうだったっすね」
「シュラ、あなた本当に忘れてたの?」
「…………ぶっちぇけ、忘れてたな。だってよ、探索してモンスターをぶっ殺して解体してって事自体はよ、昔からやってただろ。今は色んな街に移動してるけど、ハンター活動はなんつーか、ついでな感じがしててよ」
ん~~~……ぶっちゃけ、ちょっと否定出来ない気がする。
勿論、父さんと母さんのハンター時代のランク、シルバーランクを越えようという目標はあるけど……多分だけど、実力的には上がれるんだよな~。
流れで既にブロンズまで上がってるし。
「その感覚は否定出来ないところもありますが、そういった無自覚な態度は下手に同業者の怒りを買うことがあるわよ」
「んでだよ……騎士みたいに、ハンターとしてのプライドや誇りを持ってるからか?」
「経験と実績を積んでる人ほど、それなりにそういった心を持っている筈よ」
「憶測かよ」
「加えて、私たちはハンターとして十分に成功している部類なのだから、同じルーキーたちからも怒りを買うことになるのよ」
「……解った解ったよ。俺だって、ラガスさんに迷惑をかけてぇわけじゃないからな」
シュラ……いや、当然と言えば当然なのかもしれないけど、そこまで考えてくれてるのは嬉しいな。
って思ってたら、早速モンスターと遭遇か。
「ラガス坊ちゃま、私が戦りましょう」
「良いのか? あんまり相性は良くないぞ」
遭遇したモンスターはCランクのロックゴーレム。
しかも二体であり、その防御力はあまりメリルと相性が良くない。
「なるべく早く終わらせますので」
「……おぅ、分かった」
別に本気で止めるつもりもなかった。
結構気合が入ってたし、何かしら考えがあるんだろうな。
「おはようございます、ラガスさん」
「……誰も来なかった感じか?」
がっつりと睡眠を取り、テントの外に出ると全く血の匂いがしなかった。
モンスターを討伐したのが数時間前であったとしても、少しでも血が零れれば、その場に匂いは残る。
だが、全く血の匂いがしなかった。
「そうっすね。メリルと変わった時も、それ以降もモンスターが襲ってくることはなかったっすね。超退屈だったっす」
退屈なのは良いと思うんだが……とはいえ、普通に考えればただ警戒し続けるだけなんて、死ぬほど退屈に感じるだろうな。
シュラにとっては、退屈じゃない見張りの方が良いだろうな……メリルが聞いたら怒るだろうけど。
「ご苦労様。んじゃ、ささっと朝食を作るか」
「肉ぐらいなら切るっすよ」
「サンキュー」
肉、卵、野菜などを用意して、適当に焼いて炒めていく。
「っ、ラガス坊ちゃま、もう起きていたのですか」
「おぅ。起きてたけど……どうかしたか?」
メリルが目を覚ますころには、既に朝食の準備は出来上がっていた。
「珍しいと言いますか、不甲斐ないと言いますか」
「メリルのメイドとしてのプライド的に思うところはるんだろうけど、仕方ないって受け入れた方が良いと思うぞ。実際にいつもより短い時間しか寝てないんだからな」
「お気遣い、痛み入ります」
メリルがセルシアを起こし、朝食を食べ終えた後は今日も元気良く地下遺跡を探索する。
そう……探索する。
当たり前だが、ダンジョン探索とは本当に違う。
まだまだ全容が明かされておらず、下の階に進むにも、色々と動き回って階段を探さなければならない。
大金を払ってエスエールさんたちが書き記した地図の複製は持ってるが、全てが解明されてはおらず、まだまだ多くの未到達の階層がある……というのがエスエールさんの予想。
多分、その予想はあってると思う。
「……なぁ、ラガスさん。それはきっちりやらないとダメなのか?」
「マッピングのことか? そうだな。やれるならやっておいた方が良いからな。一応、俺たちハンターとして活動してる訳だし」
今現在、俺たちはまだエスエールさんたちが探索できてない箇所を探索している。
探索前に買い取った地図に、大体の構図を書き記している。
全くもって専門職ってわけじゃないけど、こういうのは割と嫌いじゃない。
「あぁ……そういえばそうだったっすね」
「シュラ、あなた本当に忘れてたの?」
「…………ぶっちぇけ、忘れてたな。だってよ、探索してモンスターをぶっ殺して解体してって事自体はよ、昔からやってただろ。今は色んな街に移動してるけど、ハンター活動はなんつーか、ついでな感じがしててよ」
ん~~~……ぶっちゃけ、ちょっと否定出来ない気がする。
勿論、父さんと母さんのハンター時代のランク、シルバーランクを越えようという目標はあるけど……多分だけど、実力的には上がれるんだよな~。
流れで既にブロンズまで上がってるし。
「その感覚は否定出来ないところもありますが、そういった無自覚な態度は下手に同業者の怒りを買うことがあるわよ」
「んでだよ……騎士みたいに、ハンターとしてのプライドや誇りを持ってるからか?」
「経験と実績を積んでる人ほど、それなりにそういった心を持っている筈よ」
「憶測かよ」
「加えて、私たちはハンターとして十分に成功している部類なのだから、同じルーキーたちからも怒りを買うことになるのよ」
「……解った解ったよ。俺だって、ラガスさんに迷惑をかけてぇわけじゃないからな」
シュラ……いや、当然と言えば当然なのかもしれないけど、そこまで考えてくれてるのは嬉しいな。
って思ってたら、早速モンスターと遭遇か。
「ラガス坊ちゃま、私が戦りましょう」
「良いのか? あんまり相性は良くないぞ」
遭遇したモンスターはCランクのロックゴーレム。
しかも二体であり、その防御力はあまりメリルと相性が良くない。
「なるべく早く終わらせますので」
「……おぅ、分かった」
別に本気で止めるつもりもなかった。
結構気合が入ってたし、何かしら考えがあるんだろうな。
211
あなたにおすすめの小説
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です
Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!!
あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。
そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
血染めの世界に花は咲くか
巳水
ファンタジー
かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。
しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。
新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。
その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。
本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる