万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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それぞれの殺り方

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「ほ~~~ん? なんか、メリルにしちゃ珍しいっすね」

「そうだな……」

二体のロックゴーレムと一人で戦い始めたメリル。
その間、俺たちは周囲の警戒を行っている。

「つっても、結構時間が掛かりそうっすね」

「だな。どうやら、毒も使うつもりはないみたいだ」

メリルはロックゴーレムとの戦いが始まってから、短剣やその他の武器を使わず、素手だけで戦っている。
強化系のアビリティは使ってるし、魔力や闘気も使用してる。

だが、一番の武器である毒は使ってない。

「実戦で鍛え直そうとしてるのかもしれないな」

「やっぱりっすか? メリルにしちゃあ、珍し考えっすよね。いや、俺はメリルももっとそういう戦い方をした方が良いんじゃないかって思ってたっすけど」

「パーティー全員がそういう考え方じゃあ、ブレーキ役が一人もいなくなってしまうだろ。パーティーに一人は、メリルみたいなちゃんとリスクを考えられる人は必要だよ」

「…………全く反論出来ないっすね」

メリルまでガチンコバトルが大好きになってしまったら、本当にパーティーとしてよろしくない。

けど、いきなりあぁいった戦い方を始めたってことは、考えが少し変わったってことか?

「後、どれぐらい、掛かる、かな」

「ん~~、そうだなぁ…………ロックゴーレムは確かに堅いけど、それでも五分ぐらいじゃないか?」

現在メリルが戦闘中のロックゴーレムも、例に漏れず他の地域に生息しているロックゴーレムよりも堅い。

ただ、身体能力が予想以上に上がってるということはなく、メリルの冷静さとスピードがあれば……後二体増えても対処出来る。

とはいえ堅さ、防御力はしっかり上がってる。

メリルが蹴りや掌底を叩き込んではいるが、どれも決定打には至ってない。
というか、あれぐらい堅かったら、生半可な斬撃を放っても弾かれそうだな。

「因みに、シュラならあのロックゴーレムとどう戦う?」

「地下遺跡で探索してるって状況を踏まえて、っすか?」

「そうだな。その想定で」

「それなら……魔闘気を纏って真正面からぶん殴るって戦い方も悪くはないと思うっすけど……魔力や闘気の消費量を抑えるなら、関節? の部分を狙うっすかね」

ゴーレムという生物も、人間と同じ? 五体を持つ以上、それらしい箇所はある。

メリルと戦闘中のロックゴーレムは……少し再生能力を持ってそうだが、戦闘中の短い時間であれば、些細な問題か。
であれば、シュラの関節を狙って攻撃するという手段は、確かに有効的だ。

「四肢を奪い取り、動けなくなった状態で止めを刺すってことだな」

「ちょっと面倒かもっすけど、自分でも悪くはないと思うっす」

「俺も同じく、悪くない攻め方だと思うぞ。セルシアは、どう攻める」

「…………ただ、遠距離から、斬撃を、振るう。全力で、振るう。それが、一番、かも」

なるほど……セルシアの全力の雷斬波なら、無理ではないか。
ロックゴーレムはそれほど速くないし、距離が取れてれば……うん、いけそうだな。

「良いね、上手く殺れそうだな。あっ、そろそろ終わりそうだな」

「? マジっすか?」

「多分だけどな」

そう言うと同時に、ロックゴーレムの懐に潜り込み、掌底を強く叩き込んだ。

「ッ、…………」

すると、見た目に異変はないが、そのまま完全にストップした。

「破っ!!!」

「ッ、…………」

残りも同じく岩石の拳を躱して懐に潜り込み、魔闘気を纏った掌底が叩き込まれ、ブラックアウト。

多少時間は掛かったが、それでも無傷の圧勝と言える結果だった。

「ふぅーーー、お待たせしました」

「お疲れ様、メリル。なんだか、メリルにしては珍しい戦い方だったな」

「最近はあまり体を動かしていなかったので、それなりに強い相手と緊張感のある戦いをしようかと思いまして」

「……やっぱり、メリルにしては珍しい戦い方だったな。最後まで素手で戦うつもりだったんだな」

「はい。私にはシュラの様にバカ力で粉砕できる力はないので、魔核を砕いて討伐しました」

時々戦闘中に魔闘気を纏わずに胴体部に掌底を放っていたのは、魔核の位置を把握する為だったんだ。

「良い戦いするじゃん、メリル。Bランクモンスターと遭遇したら、その時は一回だけ譲るぜ」

「遠慮します」

「ぅおい! なんでだよ!!」

はっはっは! シュラにしては珍しい優しさ、メリルからすれば有難迷惑な優しさだったみたいだな。
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