万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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権利は、ない

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「なぁ、ラガス。最近お前たちが探索してる地下の方は、俺たちが今日戦ったあんなモンスターがわんさかいるのか?」

宣言した通り、酒場で肉料理や酒をたんまり注文し終えた後、アリクが真剣な表情で尋ねてきた。

「…………メリル、どう思う」

「私に振るのですか? 私としましては、それなりに珍しい例だと思いますが」

「……あんまりない、という事か」

「個人的な感覚ではありますが」

まぁ、メリルの言う通り、上層……上層? の階層だけなら、あんなどいつもこいつもヤバい個体が揃って行動してることはないかな。

「俺も似た様な感覚ですね。それに、別種族のモンスターが三体も組んで行動してるのとか、遭遇したことも見たこともないですよ」

「そうか。そいつは良い情報っつーか、それが普通っちゃ普通か」

「それが普通じゃなかったら、本当に恐ろしい場所っていうか、そこら辺のダンジョンよりも恐ろしい魔境ね」

そこら辺のダンジョンを探索したことはないけど……とりあえず、あの三体は群れ? としても優秀だったから、あんの群れが何体もいれば、恐ろし過ぎる魔境ではあるか。

「しかしラガス君。地下には、一体一体であれば、あれほどの実力を持つモンスターがごろごろといるのだろう」

「そうですね。前にも説明したかもしれませんけど、オーガですら普通のオーガじゃなく、筋肉の密度が普通じゃないですからね」

「身体能力が普通のオーガのそれじゃないってことだな」

……一応祝勝会みたいな感じなのに、アリクたちの雰囲気がちょっと暗いな。

「……今日、アサルカコボルトとサキュバス、ジェノサイドスケルトンと戦うアリクたちを見て思ったけど、そういうモンスターが一体ぐらいであれば、十分対処出来ると思うよ」

「そう言ってくれるのはまぁ、嬉しいっちゃ嬉しいが、前と言ってる事がちょっと違くないか?」

「そりゃ今日、久しぶりにアリクたちが本気で戦うところを見たからね。最後に会った時よりも強くなってたとは思ったけど、予想以上に強くなってたよ」

「従者の俺がこんな事を言うのもあれですけど、俺もラガスさんと同じ意見です。正直、あの三体のうち一体でもいなければ、アリク様たちだけで倒せたと思います」

激闘であることに変わりはないだろうけど、本当にその通りだと思う。

「……そこまで褒められっと、なんかちょっと気持ち悪いな」

「なに照れてんのよ、アリク。素直に喜んどきなさい」

「そうそう! 変に照れなくて良いっての!!」

「…………うっせーなぁ」

アリクが照れてる? 間に料理や酒が続々と到着。
ひとまず全員で杯を合わせ、ガツガツと食べ始めた。

「ねぇねぇラガス!」

「? なんですか、サルネさん」

「私たちの成長が予想以上だったんなら、地下に潜っても大丈夫そう?」

やっぱりというか、当然気になるか。

「…………まぁ、一応色々と否定する要素はないんですよね」

「そうなの?」

「えぇ、そうですよ。なぁ、メリル」

「ラガス坊ちゃまの仰る通りですよ、サルネ様。私はこの眼で見ることが出来ませんでしたが、ラガス坊ちゃまとシュラが予想以上と口にする成長。加えて、ハンター歴であれば私たちよりもサルネ様たちの方が上です」

「皆、の方が、先輩……ですね」

モンスターとの戦闘歴とか、戦ってきた回数とかなら俺やメリル、シュラの方が上かもしれないけど、二人の言う通りハンター歴はアリクたちの方が上。

五人のことだから、きっと温い冒険はしてきてない……うん、絶対温くない冒険をしてきただろうからこそ、予想以上の正常具合だった。
そうなると、ハンターとしての探索力に関しては、あんまりあれこれどうこう言えない。

「……しかし、前回は止めておいた方が良いと止めたであろう。それに関しては、やはりそれなりの理由があるのだろう、ラガス君」

「いや、ぶっちゃけその理由に関しては、BランクモンスターでもAランクモンスター並みの力を持ってたり、普通にAランクのモンスターもいるから、そこを危険視してたんだ」

イレックスコボルトと遭遇した階層がそんなに深くないからこそ、そこをかなり心配してたところがある。

「でも……リースさんたちがまともな判断を下せないってことはないだろうから……もう、止はしないかな」

元々止める権利なんてないけど、今日の戦いっぷりを見て、改めてそう思えた。
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