万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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線引き

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「それで、どうせアリクたちも地下遺跡に潜ったんでしょ」

「へへ、やっぱり解るか」

「なんとなくね」

俺が別に問題は無いって言ってしまったからか、それとも元々探索しようとしていたのかは解らないけど、なんとなく今のアリクたちからは達成感を感じる。

「どうだった、地下遺跡は」

「まぁ、あれだな…………中々きつかったな」

「アリクの言う通り、きつかったわね」

「そう? 私は超楽しかったけど」

「ふむ……私は厳しさと楽しさ、半々といったところか」

意見がバラけてるな~。
とはいえ、サルネさん以外は厳しかったって感じてるみたいだな。

「サーシャさんはどうでしたか」

「私は概ねクレア様とアリク様と同じです。ただ、ダンジョンと違ってどこまで降りても、上に一瞬で戻る手段がないのが、どうしても探索する上で……不安の一つにはなりました」

ダンジョン探索の経験がある人からすると、そういうところが不安になるか。

「そういえば、この前ティールたちが言ってた、筋肉の……質量? が半端じゃないオーガと戦ったぞ」

「おっ、どうだった」

「事前にお前から話を聞いてなかったら、間違いなく手痛いダメージを食らってた」

「戦っててちょー楽しかったけど、それに関してはアリクと同じ意見ね~」

「私も……正直なところ、ラガス様のお話を聞いていなければ、中途半端な攻撃をして手痛いカウンターを食らっていたかと」

文字通り普通のオーガとは侮れない存在。
今後、あの地下遺跡に挑戦するハンターたちにとっては、まずはあのオーガをそれなりに余裕を持って討伐出来るかが、本格的に探索できるか否かの線引きになりそうだ。

「それよりラガス、折角なら久しぶりに戦らないか」

「良いね、戦ろうか。アリク」

適当に話した後、アリクたちのお誘いに乗って昼過ぎまで汗を流した後、少し遅めの昼食を食べる。

その後はアリクたちと別れて、ある場所へと向かう。

「ラガス坊ちゃま、まだ訪れるには早くないでしょうか」

「そうか? 依頼は最後に探索する前に頼んでおいたんだし、もう出来上がっててもおかしくないと思うけど」

「…………わくわく」

「いや~~、俺もセルシア様と同じで超ワクワクしてるっすよ」

向かう場所は……鍛冶場。

少し前に、ある鍛冶師にシュラの新しい武器の制作を頼んだ。
現在シュラが使ってる大剣も悪くはない。ただ、少し役不足になりかけてる。
シュラ自身の力が以前までと比べて増してることもあって、Cランク以下のモンスターならともかく、Bランク以上のモンスターとの戦闘には……特に、地下遺跡に生息しているモンスター相手の戦闘になると、怖い。

というわけで、地下遺跡で討伐したモンスターの素材を使ってもらい、新しい大剣を造ってもらうことにした。

「……わくわくする気持ちは、正直解ります。セルシア様の紫電崩牙……とまではいかずとも、その次に優れた武器が生み出されそうですね」

セルシアの切り札である雷の細剣、紫電崩牙のランクは九。
まさしく国宝級の武器。

それに次ぐ武器が出来上がってれば……間違いなく、シュラの攻撃は確実にAランクモンスターにも届くようになる。

「あそこだったな」

鍛冶場に到着し、ドアをノックすると数十秒後には一人の若鍛冶師が現れ、仲に案内してくれた。

そして待つこと約二十分、先日会って依頼を申し込んだ鍛冶師が現れた。

「いやぁ~~、すまないね。お待たせしてしまって」

「いえいえ、急に来たのは俺たちの方だから」

俺たちがオーダーメイドを頼んだ鍛冶師、カルゴーラさん。

なんて言うか、これまで会ったことがある鍛冶師のイメージと少々異なる人。
人族であるのは間違いなく、肉体も首から下はがっつりしてて、鍛冶師らしい。

ただ……顔が結構なイケメン優フェイス。
口には出せないが、何処かアンバランスさを感じてしまう。

「急に来たってことはそういう事だね。それじゃあ、もうちょっとだけ待っててもらっても良いかな」

「分かりました」

カルゴーラさんが戻ってくるまでの間、俺たちの胸はずっとバクバクしながら待つことになった。
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