万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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どこまで伝えるか

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「はぁ~~~~~~~~」

「どうしますか、ラガス坊ちゃま」

「どうするって…………とりあえず、寝る」

「かしこまりました」

街に戻り、宿に着いたてから本当に気力が失われた。
それなりに腹は減っているが、それよりも疲れの方が勝っていたので、ひとまず寝ることにした。

今の時間に寝れば、夜に起きてしまうのではという心配もあったけど……そんな事を考えてる内に、意識が落ちてしまった。




「……朝、で良いんだよな?」

目が覚め、窓に目を向けると、とりあえず朝日が見えた。

「ん…………んん……ラガス。起きた、の?」

「あぁ、今起きた。セルシアも今起きた感じか?」

「うん。凄く……寝た」

セルシアの言う通り、凄く寝てしまった。
結果、半日以上は間違いなく寝てたからな。

起床後、メリルとシュラと合流。
さっそく一階に降りて朝食……とはならなかった。

「さて、どうしようか」

「どうするって、地下遺跡の件っすか?」

「あぁ、そうだ」

「黙っておくんじゃないっすか?」

「基本的にはな。ただ、一応ハンターとして活動してる以上、ギルドの方には伝えておく必要があるんじゃないかと思ってな」

あれだけなんだかんだ言って、結局自分たちで地下遺跡のボスモンスター? を倒してしまった。

別にそれが悪い事だとは思っていない。
なんだかんだ言っても、俺たちがハンターである以上、挑む権利はある。

ただ、俺たちの私情で情報を零したくないっていうのは……権利ではなく、ただの我儘な気がするんだよな。

「なるほど~~~。確かに、ビルネクトスケルトとか初めて聞く名前のモンスターだったすもんね。それだけでも、ギルドとしては情報が欲しいところっすよね~」

「だろうな」

「ラガス坊ちゃま、今回の件に関して一応ハンターギルドに報告するという考えに関しては賛成です。ですが、あの
奥の部屋のことまで伝えるのですか?」

「…………やっぱり、伝えない方が良いか?」

「火種になる可能性が高いかと」

火種、かぁ……だよな。
そう思うのが、普通だよな。

「あのバカデカい魔石と心臓の光景だよな」

「そう、その光景よ」

「……火種になるっつー考えは解るけどよ、ぶっちゃけあれを揃えるのって、無理じゃねぇか」

「うん、あれは、無理」

シュラとセルシアの言う通り、あれほどの心臓と魔石を用意するのは無理だろうな。
不可能ではないのかもしれないけど、集める為にはどれだけ多くの人が死ぬのかって話になる。

「そうですね。あれだけの素材を集めるのは不可能に近いでしょう。しかし、現存するダンジョンよりも、更に優れたダンジョンを造る……であれば、あれほど高ランクの素材は必要ありません」

「あぁ~~~、そっか。そうか……BランクやAランクモンスターの心臓だけとか、あそこまでのダンジョンコアが必要ないってことか」

「可能性の話ではあるけどね」

メリルの言う通り、その可能性があるから怖い。

とはいえ、BランクやAランクモンスターの心臓だけなまだしも、ダンジョンコアっていう……ダンジョンを造る為にダンジョンコアを集めるって、普通に考えて非効率だ。
その点を考えると、やっぱり何も隠さずギルドに伝えてもいいのではないのかって思えてきたけど…………いや、やっぱり駄目だな。

「はぁ~~~~~」

「どうしたのですか、ラガス坊ちゃま」

「……仮にあれの情報が知れ渡ったら、自分さえよければって考えるバカが他の街が有するダンジョンを潰そうと動くんじゃないかって思えてな」

「……暴走した馬鹿な権力者であれば、やりかねませんね」

「だろ。後は……まぁ…………うん、あれだ。本当にもっと馬鹿な事を実行する奴がいるかもしれないしな」

「もっと馬鹿な事を、ですか?」

「あぁ」

一応錬金術を嗜んでるから思い付いちまったんだろうけど……俺が考え付くってことは、錬金術をメインに活動してる人たちが気付いてもおかしくねぇ。

別に、モンスターの心臓である必要がないってな。
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