万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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義務は果たした

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地下遺跡の最下層で四体のビルネクトスケルトというAランクモンスターを討伐し終えてから数日後、俺たちは未開拓地を適当に探索していた。

以前より一回り強くなり、更に安定感が増したとはいえ、未開拓地は未開拓地で冒険のし甲斐がある。
そんな訳で朝から晩まで狩り続け、いつも通りギルドの倉庫で職員たちに査定をお願いする。

「すいません、上の人に会わせてもらうことって出来ますか」

「っ、かしこまりました。少々お待ちください」

数分後、直ぐにアポが取れて倉庫から……ギルドマスターの部屋に移動。
一応セルシアには付いて来てもらい、メリルとシュラは倉庫で換金とかの対応をしてもらうことにした。

「やぁ、初めまして。私がカルパのハンターギルドのマスター、ブランジェ」

白い毛の、虎人族…………間違いなく、ゴールドランク……もしくは、それ以上の実力を持ってそうだ。

「初めまして、ラガスです」

「セルシア、です」

「あぁ、勿論君たちの事は知っているよ。さぁ、座ってくれ」

ソファーに座ると、秘書と思わしき受付嬢が紅茶を淹れてくれた。

「職員に、上の人に会わせてもらうことは出来ないかと尋ねたらしいな」

「はい」

「ハンターとして活動を始めてから功績を積み重ね続けてきたスーパールーキーの頼みということもあって、俺が対応することにしたんだが……ギルドに伝えたい事とは、例の地下遺跡に関することかな」

「はい、その通りです」

流石大都市のギルドマスター。
話が早くて助かるな。

「多くのハンターたちが中から外に追い出された時、俺たちは一番下の階層で例のモンスターたちと戦っていました」

「Aランクの特殊なゴーレムだったか」

「……えっとですね、まずそこに認識の違いがあったそうです」

「なに?」

特殊なゴーレムではなく、特殊なスケルトンだった。
まずはそこから説明しなければならない。

ビルネクトスケルトに関しては細かく説明しても構わないので、俺たちが感じた限りのことを全て説明した。

「なるほど。ゴーレムからスケルトンに変わっただけではあるが、間違いなく最後の門番だったという訳か」

「そうですね。本当に、恐ろしいほど強かったです」

「……そんなモンスターを討伐してくれて、感謝する」

「ハンターとして未知に挑んだだけですよ」

「それでも、君たちのお陰でこれ以上の被害を出さずに済んだ。それは紛れもない事実だ」

そう言うと、ブランジェさんは秘書に指示を出す、ジャラっと中から音が聞こえる袋を取り出した。

「討伐報酬だ。受け取ってほしい」

「……ありがとうございます」

あれこれ言ったとしても、向こうは向こうで受け取ってほしいって返されるだろうから、変に謙虚な姿勢を取らずに受け取るのが一番。

「それで、四体のビルネクトスケルトを倒した後に、何があった。まさか、四体のAランクモンスターを討伐して終わりという訳ではないだろう」

「えぇ、終わりではありませんでした。全てのビルネクトスケルトを討伐した後、固く閉ざされていた奥の扉が開かれ、中に入りました」

「……何が、あった」

さて……察してくださいよ、ギルドマスター。

「魔法陣の上に、巨大な石が浮いていました」

「巨大な石…………ダンジョンコア、ではなかったのか?」

「えぇ、そうですね。視てみましたが、詳細な情報を得られませんでした」

「ふむ……魔石、でもなかったのか」

「はい。何か解らない巨大な石が保管されていたという点に関して、ダンジョン擬きを支えていたことに一応納得は出来ました」

「………………………………過去の錬金術師たちによって造られた、特別な石というわけか…………当然、それの欠片もないよな」

「はい。ダンジョン擬きにどういった影響が起こるか解らないので」

適当な嘘話ではあるが、一応……察してくれた? 上で、ギルドマスターは納得してくれた。
そして最後に台座に自分たちの魔力を流したことで、地上に転移させられたと伝え……ハンターとして義務を果たし、倉庫へと戻った。
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