万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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生き残るにしろ、死ぬにしろ

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「そうか、寂しくなるな」

一応世話になった? と思うのでエスエールさんに挨拶に行くと、また美味しい料理を提供している店へと連れてってくれた。
財布の中身は大丈夫なのか? と思わなくもないけど、奢ってくれるのであればご馳走にならない方が失礼ってものなので遠慮なく豪華な昼食を食べている。

「……相変わらず本当にダンジョンになった遺跡には興味ないんだな」

「完全に興味がないという訳ではありませんよ。ただ、もう少し長く休暇を楽しみたいんで」

嘘ではない。
百階層越えの可能性があるダンジョンなんだから、勿論探索してみたい。

とはいえ、結構長く滞在してしまってることもあるし、そろそろ別の場所に、地域に移ってみたいという思いもある。
そういう意味では、メリルとセルシアが提案してくれた海っていうのは、凄く嬉しい提案だった。

「そうだったな。ハンターとして生活を始めてから濃い活動を続けて送ってたんだったな……しかし、いずれはあのダンジョンに挑戦するのだろ?」

「そうですね。気になることには気になるので、一年後か二年後か……三年後になるかは解りませんけど、またカルパに来て挑もうとは思ってます」

「はは!!! 本当に随分と先の話だな……ただ、本当にお前が三年後ぐらいに戻ってきても、一番下まで攻略出来てなさそうなんだよな~~~」

それはどうなんだろう。
三年もあれば……いや、でもそうか。攻略されてない、百階層以上もあるかもしれないダンジョン。

エスエールさんたちが攻略に勤しんでも、まだ攻略が終わらない可能性の方が高い、か?

「最下層のボスモンスターなんて、複数体のAランクモンスターか……Sランクのモンスター、なんて可能性もありそうですもんね」

「なっはっは!!!! 全くその通りだぜ。複数体のAランクモンスターってだけでキツイのによ~~。国としては嬉しいんだろうけど、攻略する側としてはな~~~」

困った困った、みたいな顔をしてるけど……あれだな、嬉しくて困ってるって感じの顔をしてる。

……多分、エスエールさん的にはあのダンジョンの攻略が、ハンター生活の中での最後の大きな仕事って思ってるのかな。

「エスエールさん、死なないでくださいよ」

「……ふふ。心配してくれるのは嬉しいけどよ、それは約束できないってもんだぜ。ラガスもハンターなら解るだろ」

…………そうだな。
確かに今のは、俺の不用意というか不躾というか……答えが解り切っている質問をしてしまった。

「はい、そうでした。最下層での戦い……ルーフェイスがいてくれなければ、誰かが亡くなっていたかもしれません」

「狼竜の従魔だよな……いやぁ~~~、そういうのを聞くと、もうおっさんもおっさんなのに夢を持っちまうよな!!」

「……俺は、エスエールさんなら絶対に無理だとは思えませんが」

まず、エスエールさんは強い。
それは間違いない事実であるし、個人的な感覚ではあるけど、エスエールさんは生命力? が、他の人よりも強い気がする。

あと、ランクの高いドラゴンほど知能が高い傾向にあるらしいから、エスエールさんの性格を気に入るって場合も十分あり得るはず。

「ありがとよ。ラガスにそう言われると自信を持っちまうが、そういう方向で命を懸けるのはな。どうせどこかで懸けなきゃならないのは解ってるけどよ」

「そうですね。それに、エスエールさんはまだ現役だとは思いますけど、後輩たちのことを考えないといけませんし」

「そうそう、そうなんだよ。俺も生き残るにしろ死ぬにしろ、そろそろ……後数年以内には、いつ俺が死んだり第一線から退いたとしても、問題無く託せる次のトップを決めておきたいんだよな」

次のトップ…………レグティスたちにその機会が回って来るのは、そのまた次ぐらいか。

その後も現在エスエールさんたちが探索している階層の話などを聞き、色々と話し合っているとあっという間に楽しい昼食は終った。
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