万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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なんでそうなる?

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「……私たちが遊泳の訓練を行っていたのに、良い御身分ですね、ラガス坊ちゃま」

「いや、別にそういうわけじゃ…………ないだろ、うん」

戻ってきたメリルに、いきなり随分な事を言われた。

「あれ、イーリス様じゃないっすか。お久しぶりです」

「イーリス……久しぶり、だね」

「お久しぶりですわ、セルシアにシュラ、メリル」

「お久しぶり、イーリス様。して、どうしてラガス坊ちゃまを……同僚の方々とお囲いに?」

「偶々発見して、私の同僚の方々がラガスに興味を持っていたので、話しかけただけですわ。ですので、安心なさい」

イーリスが俺の味方をしてくれてる……無茶苦茶珍しい光景だ。

「そうでしたか……イーリス様方も、休暇中でしょうか」

「そんなところですわ」

「この同僚の人たちとBランクモンスターを討伐したら、団長さんが褒美にパイラーデスでの休暇をくれたらしいぞ」

「そういうことでしたか。随分と太っ腹な団長様ですね」

だよな~~~。
他の騎士団がどうかは知らないけど、普通に考えてそこまでするかって思う。

「…………」

「ん? どうした、シュラ」

「いや、イーリス様たちが所属してる騎士団がどういった騎士団なのかは解らないっすけど、どこで休暇をすかって選ばせてくれたんじゃなく、最初からパイラーデスって決まってたなら、暗によく頑張った。ゆっくり休んでくれ。それはそれとして、遊泳のアビリティを体得するか磨いておくんだぞってことなんじゃないかって思って」

シュラが偶に口にする当たってそうな勘を口にすると、一瞬にしてイーリスたちの表情が固まった。

「………………」

「イーリス、もしかしてシュラの言う通り、休暇の場所は最初からパイラーデスって決まってたのか?」

「え、えぇ。そうですわ……そういえば、先輩たちの多くが遊泳のアビリティを有していると言っていたような」

「おぅ、マジか…………因みに、イーリスたちはパイラーデスに来てからどういう過ごし方をしてたんだ」

「海には入っていましたけれど、遊泳の訓練となるほどの時間は過ごしていませんわ」

あらら。それはご愁傷様。
まぁ、言われてなければ普通はそういう過ごし方になるよな。

「っっっっ、ラガス!! あなた、どうすれば短時間で遊泳のアビリティを会得出来るか知りませんの!!!」

「なんでそんな事俺に訊くんだよ」

「あなたなら、そういう事を知っていそうでしょう!!!」

お前ら……マジで俺のことを何だと思ってんだよ。

「イーリス様。残念ながら、ラガス坊ちゃまはただ生まれながらに泳ぎの才がずば抜けているだけで、人に教えられるほどの力はありません」

「棘ありまくりだなおい」

「なっ!? も、もしかして既に遊泳のアビリティを」

「体得してねぇよ。泳げるって言っても、本当に多少泳げるってだけの話だ。てか、お前ら後何日ぐらいパイラーデスに居るんだ? 日数次第じゃ、俺とこうして話してる時間すら勿体ないんじゃないか」

「うっ!!! そ、それはそうですわね……でしたら、私たちに付き合いなさい、ラガス!!!!」

いやいやいや、なんでそうなるんだよ。

「共に訓練を行う者がいる方が、高め合えると言いますわ!!」

それはそうかもしれないけど、イーリスも含めて計六人いるんだから、それで十分だろ。

「……それは、良さそう」

「えっ」

「っ! やはりそうですわよね!! セルシアもそう思いますわよね!!!」

あぁ~~~~~、セルシアとしては早く遊泳のアビリティを体得して、海のモンスターとも戦えるようになりてぇってことか。

「ラガス坊ちゃま、どういたしますか」

「どうするつっても……はぁ~~~。イーリス、こっちはガチの休暇で来てるんだ。一緒に訓練するのは構わねぇけど、朝から夕方までとかはなしだからな」

「えぇ、勿論それで構いませんわ」

こうして、結局バカンス初日なのに、休暇が崩れ去るのだった。
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