万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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珍しく、面白い光景

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「ほい、どうぞ」

夕食を食べる頃、その日は酒場に行かず、あまり人気のない場所で……バーベキュー? みたいな感じで夕食を食べることにした。

「………………美味しい」

「っっっ…………そう、ですわね………………お、美味しい、ですわね」

セルシアも含めて、みんな恐る恐る刺身に手を伸ばし、全員食べてはくれた。

んで、皆メリルと似た様な表情になり、良い感想を零してくれて……全員、食べるスピードが上がり始めた。

「やっぱりこうなるっすよね」

「だな」

今回、俺がパパっと五匹分ぐらいの魚を捌き、シュラがモンスターの肉を焼いている。

「……ラガスさん、これぐらいで良いっすかね」

「うん、良い感じだと思うよ」

魚は全部刺身にはせず、何匹かは焼き魚にした。
刺身は当然美味いんだけど、やっぱり何だかんだで焼き魚も美味い。

そろそろ俺も一旦捌くのを止めて、ゆっくり食べよう…………って思ったけど、まだ捌いた方が良さそうだな。

「生の、魚……刺身が、こんなに、美味だとは」

「あぁ。このような、食材を、今まで……食べて、こなかったとは」

「えぇ。確かに、勿体ないと、言わざるを、えませんね」

「だねだね!! でも、ラガス君が危ない……虫? に、気付かなかったら、危ないん、だもん、ね!」

「です、ね。しかし、これで、他の方々でも、見分けられるように、なると」

「あれね! えっと……革命、ってやつね!!!」

……刺身を美味いと言ってくれるのは嬉しいし、一応俺を褒めてくれるのも嬉しい……ただ、本当に凄い勢いで料理が消えてく。

「ラガスさん、こっちに魚を追加してもらっても良いっすか」

「お、おぅ。そうだな」

『ラガス、刺身って本当に美味しいね!!!!』

ルーフェイスも物凄く気に入ってくれた。
嬉しいは嬉しいんだが…………えぇい!! 捌いて捌いて捌きまくってやるよ!!!!!!

もうやけくそ気味で気合を入れて魚を捌いていく。
当然、寄生虫らしき存在がいないかは毎回確認する。

ただ……自分でも、捌くスピードがどんどん上がっていくのが解る。

「…………これ以上は、限界ですね」

「うん……一杯、食べた」

「しょ、少々食べ過ぎたわね」

数十分以上捌き続け、ようやくお嬢様方はストップした。

体が大きいルーフェイスが大量に食べるのは当然として、メリルたち……八人のお嬢様方が食べた量も、中々洒落にならない。

「ようやく食えるっすね」

「そ、そうだな」

「っ…………ラガス坊ちゃま。捌くのは、私がやります」

「……大丈夫か?」

「えぇ、問題ありません。本当に満腹にはなりましたが、捌くことぐらいは出来ます。ですので、ラガス坊ちゃまもシュラもゆっくりしてください。あっ、虫の確認だけはお願いします」

「はは、解ったよ」

まだ魚は残っていたので、その分を渡してメリルに……メリルたちにお願いした。

なんていうか、珍しい光景を見れた。
特に何とも思ってなかったけど、確かに俺もシュラもあんまり作った物を摘まむ余裕がないぐらい、捌いて焼いて捌いて焼いてを繰り返してた。

その間、女性陣たちは延々と食べてた。
あぁいう光景はお菓子、デザートを食べてる時ぐらいしか見られないかと思ってたけど、本当に……ちょっと驚かされた。

ただ、彼女たちが満腹になって、俺とシュラがずっと調理し続けた時の表情が驚かされたというか……面白かった。

物凄く「しまった!!!!」って表情をメリルだけじゃなくて、全員が浮かべたからな。
セルシアは偶に感情を顔に出すけど、一緒に行動するようになってから、一番感情が表情に出たんじゃないかなってぐらい面白い顔してた。

「…………イーリス。魚、捌けるんだな」

「? 当然でしょう。野営でモンスターの肉で調理することもありますし。それに、解体のアビリティも持ってますのよ」

「……それもそうか」

お嬢様だからってので、勝手に出来ない判定してたけど、確かに捌くことぐらいはアビリティのお陰で出来るか。

なにはともれ、特に問題が起こることなく、俺とシュラものんびり夕食を食べることが出来た。
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