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第二章
第46話 幼馴染との再会
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「サクタローさん……いっちゃうの?」
「ああ、エマ。行ってくるよ」
俺は目深にキャップをかぶりつつ、明かりの灯る玄関で我が家から出る準備を整えていた。
するとエマが、その柔らかくも優しげな輝きを秘めたヘーゼルの瞳を潤ませ、引き留めようと手を伸ばしてくる。
この子の頭には、亜麻色の髪と同色の犬っぽい獣耳が生えているのだが、今はペタンと完全に伏せられている。腰の後ろから伸びる尻尾も、力なくしょぼんと垂れ下がっていた。
「サクタロー……リリもいきたい」
「ごめんね、リリ。それは出来ないんだ」
エマと手をつなぎ、健気にも同行を希望するリリ。理知的な輝きを放つエメラルドグリーンの瞳も、悲しげにうっすらと濡れている。
この子の頭にも、黄金色の髪と同色の狐っぽい獣耳が生えているのだが、やはりペタンと伏せられていた。モフモフの尻尾も同様に力なく垂れている。
と、ここで。
ズボンをグイグイと引っ張られる感触を覚え、俺は視線を足元へ向ける。
「ちょっと、ルル……服が伸びちゃうから、あまり強く引っ張らないでね」
ルルが服を掴み、俺の体をよじ登ろうとしていた。無垢な輝きを宿すブルーの瞳をこちらに向け、抱っこしろと強く訴えかけてくる。
やはり頭に生えている猫っぽい獣耳は黒髪と同色の被毛に覆われており、しなやかな尻尾が腰の後ろで揺れている。
三者三様、それぞれとても個性的。しかし共通して、心根が純真で優しく思いやりがあって素直で愛嬌たっぷりで、俺にとってはもうすっかり天使の三姉妹である。
年齢は、長女のエマが六歳、次女のリリが五歳、末妹のルルが四歳、と聞いている。
ただし、体型は揃って小柄。これは、孤児という境遇ゆえに栄養不足だったせいだろう。
それでも、俺たちが出会ったあの日――我が家と異世界が繋がり、廃聖堂で初めてその姿を見たときと比べれば、少しふっくらとした印象だ。
服装だって大違い。当時のボロ布を脱ぎ去り、今は温かそうなパジャマを着ている。もうすぐ寝る時間だしね。
「サクタロー殿、任せてくれ。この私がしっかり見守っているからな」
エマたちの背後から、今度はサリアさんが声をかけてきた。
その手には、ビールの缶がしっかりと握られている……彼女はまだ十八歳だが、異世界では成人済みらしいので飲酒を許可していた。
そして俺と『奴隷契約』を結んでいるものの、御覧の通りのびのびと日々を過ごしている。晩酌はマストだ。
そんなサリアさんも獣人で、グレーアッシュの長い髪と同色の狼っぽい獣耳が頭に生えていた。もちろん、腰の後ろではモフモフの尻尾が揺れている。
服装は、もはやスウェットがトレードマーク。そうとう気に入ったようなので、インナーなども含めてネットでたくさん取り寄せてある。
「サクタローさん……いつかえってくる?」
「大丈夫、すぐだよ。だから、そんなに不安そうな顔しないで」
俺が靴を履くと、いよいよもってエマが悲しげな声を発する。続けて、リリと一緒にこちらへ飛び込んできたので、すかさず足にしがみついていたルルごと懐に抱き寄せた。そのまま「寝て待っていてね」と順番に頭を撫で回していく。
ちなみに、しばらくお別れみたいな空気が漂っているけど……俺はちょっと出かけてくるだけだ。
現在は夜の八時を過ぎたところなので、おそらく日付が変わる頃には帰ってこられる。けれど、うちの獣耳幼女たちは『一緒に眠れないのが寂しい』と可愛いことを言ってくれるのだ。
本当なら、俺も出かけたくない。が、今の生活を維持するためにもやるべきことは多い。なので、思いっきり後ろ髪を引かれながらも玄関の扉を開くのだった。
***
ウインカーを出し、ハンドルをきって本線へ合流する。
ナビの表示に一瞬だけ目をやり、アクセルを踏む右足に少し力を込める――俺は今、都内に所在する大学病院へ向かっていた。
愛車の国産SUVで高速道路を駆ければ、等間隔に並ぶ照明灯が後ろへ流れていく。
平日の夜ともあって、都心方面への道は空いている。この分なら、目的地までは一時間もかからず到着するだろう。概ねナビの予想通り。
ところで、何用で大学病院へ向かっているのかと言えば……実は、有名ITベンチャー企業の若手経営者にして幼馴染と連絡が取れたのだ。前にワイドショーで『再入院』などと報道されていた例の人物である。
実名表示のSNS経由でメッセージを送ってみたところ、すぐに返信がきた。それで、一度会おうという話になったのである。大学卒業後、なんとなく疎遠になってからは互いに電話番号が変わっていたので助かった。
ただし、相手は入院中で外出は困難。けれど、ヒマで仕方がないからと病院へ来るようお誘いを受けた。こんな時間の密会となったのは、一応マスコミへの対策を考慮して。
そんなわけで、目的地の付近に辿りついた俺は、目についたコインパーキングに車を止めた。外に出てドアを閉めたら、頭に手をやりキャップのかぶり心地を軽く整える。
別に悪いことをしているわけじゃないが、相手はワイドショーで取り上げられるレベルの有名人。なるべく目立たないに越したことはない。服装を含め、荷物を入れたトートバッグもダークカラーで統一してきた。
パーキングから数分ほど歩くと、目的の病院が間近に見えてくる。
時間も時間なので、建物の明かりは乏しい。正面の入口も薄暗く、とっくに締め切られている。そこで俺は、夜間救急受付の脇にある通用口から院内へ足を踏み入れた。
お目当ての人物は特別室(VIPルーム)に入院中で、こちらからであれば時間外でも面会が可能だそうだ。
カードキーがなければエレベーターの階層ボタンを押せないらしく、着いたら連絡する手筈になっている――のだが、どこからともなくタバコのニオイが漂ってきた。
なんとなく気になって、俺はその出元を辿る。
どうやら、コートヤードからのようだ……と再び自動ドアをくぐって芝生が敷かれた庭へ足を踏み出した途端、思わず笑みを浮かべてしまった。
頼りない街灯のスポットを浴びるベンチに、一人の男性が腰掛けていた。
キリッとした顔立ちのアラサーだ。服装は厚手のコートにサンダルと、なんともミスマッチ。
ぷかぷかと、退屈そうに口から白い煙を吐き出している。普通の紙巻きタバコを吸っている人を久々にみたな。
それと数年ぶりに直接会ってより実感したけど、お互い老けたなあ……特に相手は、頭髪がかなり寂しくなっている。
とにかく、お目当ての人物で間違いない。彼こそが、有名ITベンチャー企業の若手経営者にして幼馴染――その名を『山本誠司(やまもと・せいじ)』という。
「ああ、エマ。行ってくるよ」
俺は目深にキャップをかぶりつつ、明かりの灯る玄関で我が家から出る準備を整えていた。
するとエマが、その柔らかくも優しげな輝きを秘めたヘーゼルの瞳を潤ませ、引き留めようと手を伸ばしてくる。
この子の頭には、亜麻色の髪と同色の犬っぽい獣耳が生えているのだが、今はペタンと完全に伏せられている。腰の後ろから伸びる尻尾も、力なくしょぼんと垂れ下がっていた。
「サクタロー……リリもいきたい」
「ごめんね、リリ。それは出来ないんだ」
エマと手をつなぎ、健気にも同行を希望するリリ。理知的な輝きを放つエメラルドグリーンの瞳も、悲しげにうっすらと濡れている。
この子の頭にも、黄金色の髪と同色の狐っぽい獣耳が生えているのだが、やはりペタンと伏せられていた。モフモフの尻尾も同様に力なく垂れている。
と、ここで。
ズボンをグイグイと引っ張られる感触を覚え、俺は視線を足元へ向ける。
「ちょっと、ルル……服が伸びちゃうから、あまり強く引っ張らないでね」
ルルが服を掴み、俺の体をよじ登ろうとしていた。無垢な輝きを宿すブルーの瞳をこちらに向け、抱っこしろと強く訴えかけてくる。
やはり頭に生えている猫っぽい獣耳は黒髪と同色の被毛に覆われており、しなやかな尻尾が腰の後ろで揺れている。
三者三様、それぞれとても個性的。しかし共通して、心根が純真で優しく思いやりがあって素直で愛嬌たっぷりで、俺にとってはもうすっかり天使の三姉妹である。
年齢は、長女のエマが六歳、次女のリリが五歳、末妹のルルが四歳、と聞いている。
ただし、体型は揃って小柄。これは、孤児という境遇ゆえに栄養不足だったせいだろう。
それでも、俺たちが出会ったあの日――我が家と異世界が繋がり、廃聖堂で初めてその姿を見たときと比べれば、少しふっくらとした印象だ。
服装だって大違い。当時のボロ布を脱ぎ去り、今は温かそうなパジャマを着ている。もうすぐ寝る時間だしね。
「サクタロー殿、任せてくれ。この私がしっかり見守っているからな」
エマたちの背後から、今度はサリアさんが声をかけてきた。
その手には、ビールの缶がしっかりと握られている……彼女はまだ十八歳だが、異世界では成人済みらしいので飲酒を許可していた。
そして俺と『奴隷契約』を結んでいるものの、御覧の通りのびのびと日々を過ごしている。晩酌はマストだ。
そんなサリアさんも獣人で、グレーアッシュの長い髪と同色の狼っぽい獣耳が頭に生えていた。もちろん、腰の後ろではモフモフの尻尾が揺れている。
服装は、もはやスウェットがトレードマーク。そうとう気に入ったようなので、インナーなども含めてネットでたくさん取り寄せてある。
「サクタローさん……いつかえってくる?」
「大丈夫、すぐだよ。だから、そんなに不安そうな顔しないで」
俺が靴を履くと、いよいよもってエマが悲しげな声を発する。続けて、リリと一緒にこちらへ飛び込んできたので、すかさず足にしがみついていたルルごと懐に抱き寄せた。そのまま「寝て待っていてね」と順番に頭を撫で回していく。
ちなみに、しばらくお別れみたいな空気が漂っているけど……俺はちょっと出かけてくるだけだ。
現在は夜の八時を過ぎたところなので、おそらく日付が変わる頃には帰ってこられる。けれど、うちの獣耳幼女たちは『一緒に眠れないのが寂しい』と可愛いことを言ってくれるのだ。
本当なら、俺も出かけたくない。が、今の生活を維持するためにもやるべきことは多い。なので、思いっきり後ろ髪を引かれながらも玄関の扉を開くのだった。
***
ウインカーを出し、ハンドルをきって本線へ合流する。
ナビの表示に一瞬だけ目をやり、アクセルを踏む右足に少し力を込める――俺は今、都内に所在する大学病院へ向かっていた。
愛車の国産SUVで高速道路を駆ければ、等間隔に並ぶ照明灯が後ろへ流れていく。
平日の夜ともあって、都心方面への道は空いている。この分なら、目的地までは一時間もかからず到着するだろう。概ねナビの予想通り。
ところで、何用で大学病院へ向かっているのかと言えば……実は、有名ITベンチャー企業の若手経営者にして幼馴染と連絡が取れたのだ。前にワイドショーで『再入院』などと報道されていた例の人物である。
実名表示のSNS経由でメッセージを送ってみたところ、すぐに返信がきた。それで、一度会おうという話になったのである。大学卒業後、なんとなく疎遠になってからは互いに電話番号が変わっていたので助かった。
ただし、相手は入院中で外出は困難。けれど、ヒマで仕方がないからと病院へ来るようお誘いを受けた。こんな時間の密会となったのは、一応マスコミへの対策を考慮して。
そんなわけで、目的地の付近に辿りついた俺は、目についたコインパーキングに車を止めた。外に出てドアを閉めたら、頭に手をやりキャップのかぶり心地を軽く整える。
別に悪いことをしているわけじゃないが、相手はワイドショーで取り上げられるレベルの有名人。なるべく目立たないに越したことはない。服装を含め、荷物を入れたトートバッグもダークカラーで統一してきた。
パーキングから数分ほど歩くと、目的の病院が間近に見えてくる。
時間も時間なので、建物の明かりは乏しい。正面の入口も薄暗く、とっくに締め切られている。そこで俺は、夜間救急受付の脇にある通用口から院内へ足を踏み入れた。
お目当ての人物は特別室(VIPルーム)に入院中で、こちらからであれば時間外でも面会が可能だそうだ。
カードキーがなければエレベーターの階層ボタンを押せないらしく、着いたら連絡する手筈になっている――のだが、どこからともなくタバコのニオイが漂ってきた。
なんとなく気になって、俺はその出元を辿る。
どうやら、コートヤードからのようだ……と再び自動ドアをくぐって芝生が敷かれた庭へ足を踏み出した途端、思わず笑みを浮かべてしまった。
頼りない街灯のスポットを浴びるベンチに、一人の男性が腰掛けていた。
キリッとした顔立ちのアラサーだ。服装は厚手のコートにサンダルと、なんともミスマッチ。
ぷかぷかと、退屈そうに口から白い煙を吐き出している。普通の紙巻きタバコを吸っている人を久々にみたな。
それと数年ぶりに直接会ってより実感したけど、お互い老けたなあ……特に相手は、頭髪がかなり寂しくなっている。
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