最強で美人なお飾り嫁（♂）は無自覚に無双する

閑話 子の寝てる間に R18

「………寝た？」

「寝たっ！」



フェニックス王国までの帰り道。

モンスターを狩ったり、旅の勇者夫婦として悪党を成敗したり、悪党の罠にかかって娼館に売られそうになっている娘さんを助けたり、親の仇を討とうと犯罪に手を染めようとしている人を諭して悪い奴らを一掃してやったりしながら、僕らの旅は進む。


ほんとどっかのご隠居さんみたいだな。


まあ、世界をダッシュで回りながら、来るべき日に向けて騎士団をレベルアップさせとくようにお願いもした。

フェニックス王国に向かって来てはいるけど、打ち漏らしてよそに流れる可能性がゼロじゃないからね。

大事な情報は共有して対策をとっててもらわないと。




今日は前世でいうところの温泉のある高級旅館♪

露天風呂付き客室だよ、ひゃっはー。

僕の玉の肌でカナリアを悩殺してお風呂えっち…………したいところだったけど。
レオーネがいるからね。



でも、でもっ、レオーネは寝た！
熟睡だ！


そーっとそーっと、レオーネから離れてカナリアのベッドに潜り込む。




「カナリアの匂い、嬉しい。」

「旅から帰ったら、レオーネの部屋とナニーをつけよう。王女教育も必要だしね。」


子どもは可愛い。
旅の間に可愛い子供服を見つけては、二人でついつい買い込んでしまって。

だけど新婚さんなんだもん。
夫婦の時間も欲しい。


しゅっと帯をとったら、あっという間にはだけちゃった。

パンツははいてない。



「………っ、あん。」

胸にカナリアの舌と唇が触れる。

じゅくじゅくと、オメガの僕はそれだけで受け入れる場所が濡れていく。


「いっぱいいっぱいして。僕の中、いっぱいにして。」

僕はその場所を開いて誘う。

カナリアが入ってくる圧迫感に幸せを感じる。


「あ、あぁっ。あ………っ！」

繋がって、感じて。離したくなくて。


それであっという間に夜が終わる。


カナリアの腕の中で肌をくっつけて寝てたいけど、レオーネがいるから。

さみしいけど別々のベッドで眠る。







「お父様お母様、おめでとうございます！」


朝起きたレオーネは目をぱちくりさせて、僕の下腹部をじーっと見た。


「レオーネの弟です！」

だからね、風情！