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気づかぬは本人ばかりなり
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「おっはよーございますー!」
執務室に入り、元気いっぱい挨拶をする。
「おはようございます。ソルト様はいつも元気いっぱいですね。」
清潔に整えられた金髪でぐるぐる眼鏡の青年は、僕の同期のアニーさん。
僕より背が高くて、ひょろっとしているように見えるけど、僕の代わりにいっぱいの書類を持ってくれるから、意外と脱いだら凄いんだと思う。ちょっとうらやましい。
眼鏡でお顔がよく分からないけど、たぶん、割とカッコいいんじゃないかしら。
「ねえねえ、それはそうとさぁ。僕、また閃いちゃったんだよ!」
「この間申請があった、南の領地の干ばつの問題ですか。」
「そう、あそこの土地は水を含んでおけない地質で、すぐ地面が枯れちゃうんだ。だけど、その地質の下の層は、粘土質なんだよ!」
「ふむふむ。」
「だから、地面の中にダムを作ろうと思うんだよ!」
アニーさんは僕が何を閃いても、否定しないでまず聞いてくれるから好きだな。
粘土質の上の層は水をはじくから、その間の層に地下水をため込んで、必要な時に利用できるように工事をするアイディアを言ったら、上に進言しておきましょう、と言ってくれた。
アニーさんは同期だけど、上に顔が利くらしい。
津波から守るために土魔法で海岸沿いを盛り上げることや、山間部にダムを作り、土砂崩れを置きにくくすることも、アニーさん経由で国に採用してもらえたのだ。
いやあ、僕は思いつくことはできるけどプレゼンは苦手だから助かるんだ。
アニーさんが僕を褒めてくれて、僕のアイディアが次々と採用されたから、今度、僕、王様から表彰されることになってるし。
あっ。それって家族に言うべき奴だったっけ。
まあ、いいか。
「そういえば、今日の午後、表彰がありますけれど。一緒にお城まで行きましょうか?服は制服で構わないとして、さすがに王の前に立つんですから、俺が髪を整えても構いませんよね。」
「いいよお。ありがとう。ほんと、助かる!髪の毛ってめんどくさくって~。もう、坊主にでもしようかなぁ。」
「俺はそのままのソルト様が好きだから、どっちでもいいですけど……。」
アニーは、ソルトの髪型を考えるために前髪をくいっと持ち上げて、固まった。
「………うん、ソルト様。坊主は、ちょっともったいないかもしれないですね。あの。これだけは覚えておいてくださいね。俺は、目をキラキラ輝かせてみんなのために一生懸命働いている貴方が好きなのであって、けして、貴方の顔に惚れたわけではないということを。」
「え??なに?惚れ???」
変なアニーさんだなぁ。
執務室に入り、元気いっぱい挨拶をする。
「おはようございます。ソルト様はいつも元気いっぱいですね。」
清潔に整えられた金髪でぐるぐる眼鏡の青年は、僕の同期のアニーさん。
僕より背が高くて、ひょろっとしているように見えるけど、僕の代わりにいっぱいの書類を持ってくれるから、意外と脱いだら凄いんだと思う。ちょっとうらやましい。
眼鏡でお顔がよく分からないけど、たぶん、割とカッコいいんじゃないかしら。
「ねえねえ、それはそうとさぁ。僕、また閃いちゃったんだよ!」
「この間申請があった、南の領地の干ばつの問題ですか。」
「そう、あそこの土地は水を含んでおけない地質で、すぐ地面が枯れちゃうんだ。だけど、その地質の下の層は、粘土質なんだよ!」
「ふむふむ。」
「だから、地面の中にダムを作ろうと思うんだよ!」
アニーさんは僕が何を閃いても、否定しないでまず聞いてくれるから好きだな。
粘土質の上の層は水をはじくから、その間の層に地下水をため込んで、必要な時に利用できるように工事をするアイディアを言ったら、上に進言しておきましょう、と言ってくれた。
アニーさんは同期だけど、上に顔が利くらしい。
津波から守るために土魔法で海岸沿いを盛り上げることや、山間部にダムを作り、土砂崩れを置きにくくすることも、アニーさん経由で国に採用してもらえたのだ。
いやあ、僕は思いつくことはできるけどプレゼンは苦手だから助かるんだ。
アニーさんが僕を褒めてくれて、僕のアイディアが次々と採用されたから、今度、僕、王様から表彰されることになってるし。
あっ。それって家族に言うべき奴だったっけ。
まあ、いいか。
「そういえば、今日の午後、表彰がありますけれど。一緒にお城まで行きましょうか?服は制服で構わないとして、さすがに王の前に立つんですから、俺が髪を整えても構いませんよね。」
「いいよお。ありがとう。ほんと、助かる!髪の毛ってめんどくさくって~。もう、坊主にでもしようかなぁ。」
「俺はそのままのソルト様が好きだから、どっちでもいいですけど……。」
アニーは、ソルトの髪型を考えるために前髪をくいっと持ち上げて、固まった。
「………うん、ソルト様。坊主は、ちょっともったいないかもしれないですね。あの。これだけは覚えておいてくださいね。俺は、目をキラキラ輝かせてみんなのために一生懸命働いている貴方が好きなのであって、けして、貴方の顔に惚れたわけではないということを。」
「え??なに?惚れ???」
変なアニーさんだなぁ。
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