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地味で目立たない小汚い公爵の末っ子
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ペッパー公爵家は、ここスパイス王国の由緒正しき一族だ。
国の中枢を担い、魔法と剣の腕もよく、国防を担う要職にも輩出している。
虹色に輝く銀髪、春の華のように可憐な桃色の瞳。
僕には宰相を務めている立派なお父様がいて、美しいエメラルダお母さまがいる。
そして、自慢の優秀な二人の兄。
長男のブラック兄さまは、髪を短く刈り上げた男らしい風貌の美丈夫で、騎士団の副団長を務めている。
次男のホワイト兄さまは、長くのばした髪を右側に寄せて一つに束ねた王子様のような麗しいハンサムで、魔法師団の副団長。
それで、三男の僕、ソルト=ペッパーは魔法も剣もあまり好きじゃなくって、勉強が好き。
細々としたことや、いろんな書類に囲まれながら、物事を考えたり、作ったりするのが大好きなの。
本を読んだりするのって楽しいよね。
アイディアがポンポン出てきて、まとめなくっちゃ!ってしていると、気が付けばご飯も食べないで何日も経ってたりするんだよね。
それは、物心がついたころからそうで、最初のうちはお母さまや侍従の人たちが心配してたけど、いくら声をかけても僕が集中しすぎて気づいてくれないから、何も言わなくなった。
僕は僕のペースでしか生活できないから、いつもごはんは部屋の前にカートに乗せられておかれているし、家族のだんらんに参加した記憶もない。
もちろん、身支度も自分で。だけど、何日かお風呂に入り忘れたりもするし、自分でいつも適当にしてる。
髪の毛のセットってめんどくさいから、のばしっぱ。
貴族社会でこれじゃ、友達ができるわけもないし。恋人なんてなおのことできるわけがない。
学園時代も、誰かと話した記憶がない。
最近では、男でも子どもが産めるので、両親は僕をどっかに嫁にやろうとしたみたいだけど、貰い手もなかったらしく。
僕は僕で希望した文官として、平民に混じって城で働いている。
正直、家族からは疎まれているとは思う。
でも、それ、僕、自分が悪いからね。
そのくらい分かってるから、なんてことはない。
三男で気楽。好きなことが自由にやれて幸せなんだ!
「行ってきます~。」
「ソルト様、念のため保存食です。お持ちください。」
「ん、セバスさんありがとう。」
時間を忘れて、職場で何日も過ごしてしまうことがあるから、家令が気を利かせてビスケットを持たせてくれる。
ビスケットは口がぱさつくのだけが問題だけど、日持ちするし、食べながら仕事ができるのがいい。
「………あの子ったら、本当にいつまでああなのかしら。」
ソルトを物陰から見守る母親は、金髪碧眼の美女だ。
もう、40を超えているのに、まだまだ若々しい。
そんな母親の側には、二人の兄もいる。
「お母さま、きっとあれは一生治りませんよ。」
長男は諦めている。
まだ、ソルトがすごく幼い頃は、母や侍従が手入れをしていたから、天使のようにかわいかった。
今は自分で美貌を損なわせているが、元は天使なのだから、きっと今でも美しいはずではある。
だが、本人が美に無頓着なのだから、どうしようもない。
「ちゃんとしたら美人なのに…。美人なのに…っ。あの子、あのままじゃお婿さんにもお嫁さんにもいけないわっ。三男なのに…。ずっと独り身で、平民になってもいいと思っているのかしら…。思ってそうで怖いわ…。」
「お母さま、泣かないで。いざとなったら私とブラックで拘束してでも美しく磨いて、見合いの席に放り込みますよ。」
それに……。
確か、昔。まだソルトがあんな見た目じゃなかったときは、ソルトを好きだって言ってくれてた子もいた気がする。
国の中枢を担い、魔法と剣の腕もよく、国防を担う要職にも輩出している。
虹色に輝く銀髪、春の華のように可憐な桃色の瞳。
僕には宰相を務めている立派なお父様がいて、美しいエメラルダお母さまがいる。
そして、自慢の優秀な二人の兄。
長男のブラック兄さまは、髪を短く刈り上げた男らしい風貌の美丈夫で、騎士団の副団長を務めている。
次男のホワイト兄さまは、長くのばした髪を右側に寄せて一つに束ねた王子様のような麗しいハンサムで、魔法師団の副団長。
それで、三男の僕、ソルト=ペッパーは魔法も剣もあまり好きじゃなくって、勉強が好き。
細々としたことや、いろんな書類に囲まれながら、物事を考えたり、作ったりするのが大好きなの。
本を読んだりするのって楽しいよね。
アイディアがポンポン出てきて、まとめなくっちゃ!ってしていると、気が付けばご飯も食べないで何日も経ってたりするんだよね。
それは、物心がついたころからそうで、最初のうちはお母さまや侍従の人たちが心配してたけど、いくら声をかけても僕が集中しすぎて気づいてくれないから、何も言わなくなった。
僕は僕のペースでしか生活できないから、いつもごはんは部屋の前にカートに乗せられておかれているし、家族のだんらんに参加した記憶もない。
もちろん、身支度も自分で。だけど、何日かお風呂に入り忘れたりもするし、自分でいつも適当にしてる。
髪の毛のセットってめんどくさいから、のばしっぱ。
貴族社会でこれじゃ、友達ができるわけもないし。恋人なんてなおのことできるわけがない。
学園時代も、誰かと話した記憶がない。
最近では、男でも子どもが産めるので、両親は僕をどっかに嫁にやろうとしたみたいだけど、貰い手もなかったらしく。
僕は僕で希望した文官として、平民に混じって城で働いている。
正直、家族からは疎まれているとは思う。
でも、それ、僕、自分が悪いからね。
そのくらい分かってるから、なんてことはない。
三男で気楽。好きなことが自由にやれて幸せなんだ!
「行ってきます~。」
「ソルト様、念のため保存食です。お持ちください。」
「ん、セバスさんありがとう。」
時間を忘れて、職場で何日も過ごしてしまうことがあるから、家令が気を利かせてビスケットを持たせてくれる。
ビスケットは口がぱさつくのだけが問題だけど、日持ちするし、食べながら仕事ができるのがいい。
「………あの子ったら、本当にいつまでああなのかしら。」
ソルトを物陰から見守る母親は、金髪碧眼の美女だ。
もう、40を超えているのに、まだまだ若々しい。
そんな母親の側には、二人の兄もいる。
「お母さま、きっとあれは一生治りませんよ。」
長男は諦めている。
まだ、ソルトがすごく幼い頃は、母や侍従が手入れをしていたから、天使のようにかわいかった。
今は自分で美貌を損なわせているが、元は天使なのだから、きっと今でも美しいはずではある。
だが、本人が美に無頓着なのだから、どうしようもない。
「ちゃんとしたら美人なのに…。美人なのに…っ。あの子、あのままじゃお婿さんにもお嫁さんにもいけないわっ。三男なのに…。ずっと独り身で、平民になってもいいと思っているのかしら…。思ってそうで怖いわ…。」
「お母さま、泣かないで。いざとなったら私とブラックで拘束してでも美しく磨いて、見合いの席に放り込みますよ。」
それに……。
確か、昔。まだソルトがあんな見た目じゃなかったときは、ソルトを好きだって言ってくれてた子もいた気がする。
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