52 / 133
ジンジャーへの処罰
しおりを挟む
ジンジャーへの処罰は俺の中で決まったが、放逐した後であの男が万一にもミリーの過去を触れて回ってはたまらないし、逆恨みされても困る。
だから、あの後俺は、テレパシーでホワイトを呼んで、団長に引き渡させた。
俺とホワイトは双子だ。
俺はあまり魔法が得意じゃないが、ホワイトとだけは意識で繋がれた。
ホワイトは、ジンジャーの記憶を改ざんしたらしい。
それは団長の了承の上、行われた。
『騎士の権限を笠に、女性を脅してコトに及ぼうとしたのを現行犯で捕まった。』
内容が内容だけに、未遂とはいえ被害者女性の情報は開示できない。
アニスやクミン殿下に協力してもらい、万が一の口裏合わせは、あの日違う時間に洗濯物を回収に来た侍女に被害女性役をお願いした。
彼女も実際にジンジャーにまとわりつかれて、貞操の危機を感じていたらしい。
副団長の恋人が襲われて、逮捕したが恨みを買ったから、現行犯で捕まったことにして実際の被害者は隠したいのだと言えば、彼女は協力してくれた。
もしかしたら、余罪はたっぷりあるのかもしれない。
因みに、ミリーの過去も綺麗サッパリ、消去した。
要領よく、顔を使い分けていた男は職を失い、廃嫡されて市井で飲んだくれていた。
「クソっ、今までうまくやってたのに。なんで詰め所で侍女を襲ったかな、俺………。」
明日からどうしよう。
当面の生活費はあるが。
「よお、ジンジャーじゃん。クビになって廃嫡されたんだって?」
「ドリス。」
モスグリーンの髪で垂れ目が色っぽい、悪友が声をかけた。
遊び仲間で、彼は自分から家を出て、商会を営んでいる。
そこそこ儲かってると聞いたな。
「そうだ、お前のとこで雇ってくれよ。いいだろ?仕事はできるんだ、俺は。」
「知ってる。いいよ。」
「やったあ!やっぱり持つべきものは友だな~。」
「じゃ、俺たちの未来に。今日はおごるよ。」
「う…………。頭いてえ。」
目が覚めると、知らない天井。
「よ、目がさめた?」
モスグリーンの頭。
「ドリス?……って!」
ジャラリと重く冷たい感触。
四肢が鎖でベッドに拘束されている。
「ふふ、ばかだなあ、ジンジャーは。ずっとこうしたいって思ってたんだ。約束どおり、雇ってあげるよ。俺の性奴隷としてね。」
「……なっ。」
子どもはいらないから、避妊はさせてあげる。
ほくそ笑む男に、ジンジャーは悲鳴をあげた。
お前に遊ばれた女の中には、俺の妹もいたんだよ。
初めから復讐の隙を狙って、近づいたんだから。
因果応報。
ドリスの声はジンジャーには聞こえなかった。
だから、あの後俺は、テレパシーでホワイトを呼んで、団長に引き渡させた。
俺とホワイトは双子だ。
俺はあまり魔法が得意じゃないが、ホワイトとだけは意識で繋がれた。
ホワイトは、ジンジャーの記憶を改ざんしたらしい。
それは団長の了承の上、行われた。
『騎士の権限を笠に、女性を脅してコトに及ぼうとしたのを現行犯で捕まった。』
内容が内容だけに、未遂とはいえ被害者女性の情報は開示できない。
アニスやクミン殿下に協力してもらい、万が一の口裏合わせは、あの日違う時間に洗濯物を回収に来た侍女に被害女性役をお願いした。
彼女も実際にジンジャーにまとわりつかれて、貞操の危機を感じていたらしい。
副団長の恋人が襲われて、逮捕したが恨みを買ったから、現行犯で捕まったことにして実際の被害者は隠したいのだと言えば、彼女は協力してくれた。
もしかしたら、余罪はたっぷりあるのかもしれない。
因みに、ミリーの過去も綺麗サッパリ、消去した。
要領よく、顔を使い分けていた男は職を失い、廃嫡されて市井で飲んだくれていた。
「クソっ、今までうまくやってたのに。なんで詰め所で侍女を襲ったかな、俺………。」
明日からどうしよう。
当面の生活費はあるが。
「よお、ジンジャーじゃん。クビになって廃嫡されたんだって?」
「ドリス。」
モスグリーンの髪で垂れ目が色っぽい、悪友が声をかけた。
遊び仲間で、彼は自分から家を出て、商会を営んでいる。
そこそこ儲かってると聞いたな。
「そうだ、お前のとこで雇ってくれよ。いいだろ?仕事はできるんだ、俺は。」
「知ってる。いいよ。」
「やったあ!やっぱり持つべきものは友だな~。」
「じゃ、俺たちの未来に。今日はおごるよ。」
「う…………。頭いてえ。」
目が覚めると、知らない天井。
「よ、目がさめた?」
モスグリーンの頭。
「ドリス?……って!」
ジャラリと重く冷たい感触。
四肢が鎖でベッドに拘束されている。
「ふふ、ばかだなあ、ジンジャーは。ずっとこうしたいって思ってたんだ。約束どおり、雇ってあげるよ。俺の性奴隷としてね。」
「……なっ。」
子どもはいらないから、避妊はさせてあげる。
ほくそ笑む男に、ジンジャーは悲鳴をあげた。
お前に遊ばれた女の中には、俺の妹もいたんだよ。
初めから復讐の隙を狙って、近づいたんだから。
因果応報。
ドリスの声はジンジャーには聞こえなかった。
54
あなたにおすすめの小説
悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。
魔王に転生したら、イケメンたちから溺愛されてます
トモモト ヨシユキ
BL
気がつくと、なぜか、魔王になっていた俺。
魔王の手下たちと、俺の本体に入っている魔王を取り戻すべく旅立つが・・
なんで、俺の体に入った魔王様が、俺の幼馴染みの勇者とできちゃってるの⁉️
エブリスタにも、掲載しています。
転生したら本でした~スパダリ御主人様の溺愛っぷりがすごいんです~
トモモト ヨシユキ
BL
10000回の善行を知らないうちに積んでいた俺は、SSSクラスの魂として転生することになってしまったのだが、気がつくと本だった‼️
なんだ、それ!
せめて、人にしてくれよ‼️
しかも、御主人様に愛されまくりってどうよ⁉️
エブリスタ、ノベリズムにも掲載しています。
タチですが異世界ではじめて奪われました
雪
BL
「異世界ではじめて奪われました」の続編となります!
読まなくてもわかるようにはなっていますが気になった方は前作も読んで頂けると嬉しいです!
俺は桐生樹。21歳。平凡な大学3年生。
2年前に兄が死んでから少し荒れた生活を送っている。
丁度2年前の同じ場所で黙祷を捧げていたとき、俺の世界は一変した。
「異世界ではじめて奪われました」の主人公の弟が主役です!
もちろんハルトのその後なんかも出てきます!
ちょっと捻くれた性格の弟が溺愛される王道ストーリー。
不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です
新川はじめ
BL
国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。
フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。
生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!
【BLーR18】箱入り王子(プリンス)は俺サマ情報屋(実は上級貴族)に心奪われる
奏音 美都
BL
<あらすじ>
エレンザードの正統な王位継承者である王子、ジュリアンは、城の情報屋であるリアムと秘密の恋人関係にあった。城内でしか逢瀬できないジュリアンは、最近顔を見せないリアムを寂しく思っていた。
そんなある日、幼馴染であり、執事のエリックからリアムが治安の悪いザード地区の居酒屋で働いているらしいと聞き、いても立ってもいられず、夜中城を抜け出してリアムに会いに行くが……
俺様意地悪ちょいS情報屋攻め×可愛い健気流され王子受け
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる