【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍

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ジンジャーへの処罰

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ジンジャーへの処罰は俺の中で決まったが、放逐した後であの男が万一にもミリーの過去を触れて回ってはたまらないし、逆恨みされても困る。

だから、あの後俺は、テレパシーでホワイトを呼んで、団長に引き渡させた。


俺とホワイトは双子だ。
俺はあまり魔法が得意じゃないが、ホワイトとだけは意識で繋がれた。


ホワイトは、ジンジャーの記憶を改ざんしたらしい。
それは団長の了承の上、行われた。

『騎士の権限を笠に、女性を脅してコトに及ぼうとしたのを現行犯で捕まった。』

内容が内容だけに、未遂とはいえ被害者女性の情報は開示できない。

アニスやクミン殿下に協力してもらい、万が一の口裏合わせは、あの日違う時間に洗濯物を回収に来た侍女に被害女性役をお願いした。

彼女も実際にジンジャーにまとわりつかれて、貞操の危機を感じていたらしい。

副団長の恋人が襲われて、逮捕したが恨みを買ったから、現行犯で捕まったことにして実際の被害者は隠したいのだと言えば、彼女は協力してくれた。


もしかしたら、余罪はたっぷりあるのかもしれない。

因みに、ミリーの過去も綺麗サッパリ、消去した。







要領よく、顔を使い分けていた男は職を失い、廃嫡されて市井で飲んだくれていた。


「クソっ、今までうまくやってたのに。なんで詰め所で侍女を襲ったかな、俺………。」


明日からどうしよう。

当面の生活費はあるが。


「よお、ジンジャーじゃん。クビになって廃嫡されたんだって?」

「ドリス。」

モスグリーンの髪で垂れ目が色っぽい、悪友が声をかけた。

遊び仲間で、彼は自分から家を出て、商会を営んでいる。

そこそこ儲かってると聞いたな。

「そうだ、お前のとこで雇ってくれよ。いいだろ?仕事はできるんだ、俺は。」

「知ってる。いいよ。」

「やったあ!やっぱり持つべきものは友だな~。」

「じゃ、俺たちの未来に。今日はおごるよ。」






「う…………。頭いてえ。」

目が覚めると、知らない天井。


「よ、目がさめた?」

モスグリーンの頭。

「ドリス?……って!」

ジャラリと重く冷たい感触。

四肢が鎖でベッドに拘束されている。


「ふふ、ばかだなあ、ジンジャーは。ずっとこうしたいって思ってたんだ。約束どおり、雇ってあげるよ。俺の性奴隷としてね。」

「……なっ。」

子どもはいらないから、避妊はさせてあげる。


ほくそ笑む男に、ジンジャーは悲鳴をあげた。




お前に遊ばれた女の中には、俺の妹もいたんだよ。

初めから復讐の隙を狙って、近づいたんだから。



因果応報。

ドリスの声はジンジャーには聞こえなかった。
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