上 下
53 / 133

受け側のお茶会

しおりを挟む
「やあ、よく来たね!」


お腹のおおきなクミン様がアッサムに付き添われて、王家の庭に現れた。

様々な種類が咲き乱れるそこは美しく、いい匂いがする。


アッサムは、椅子を引いてクミンを座らせると、こめかみにキスをした。

「じゃ、向こうで旦那会をしているからね。」

アッサム様は騎士団をやめて、クミン様の補佐をされているらしい。


彼が向かう先には、アニス様やカモミール団長、ブラックお兄様がいる。


だから、こちらには。


「うう、俺なんかが場違いだっ………。」

二人のソルトとミリーさんがいた。


「大丈夫、ミリーさんも負けないくらい可愛いから!」

「あの、年齢的には俺が最年長なんですが?」



「ところで、ソルトたちは来月だったっけ、式。」

「「そうなんです!」」


「夫婦っていいよぉ~。苦手なことや辛いことは支えてくれるし、嬉しいことは倍になるし。支えてもらってばかりで悪いなあとは思うけど。」

クミン様はできないことが多いのか、しょぼんとしている。

「アッサム様はクミン様にメロメロですからね。」
「夜も激しいんでしょ?」

「もう、積極的な方のソルトったらえっち!聞きたい?安定期に入ったからはらぼてセックスで盛り上がっちゃって。アッサム大っきいし絶倫だから、朝まで……」

「カモミールも大っきいし長いんです!足とか股とか痛くならないですか?」

「えっ。」
アニスの方のソルトが固まる。

そっちはヤッちゃったの?

あ、でもカモミール様よりはアニス様は小さい気がするから、カモミール様がいけたなら、安心かもしれない。

アニスにはわるいけど安心したかも。


「それは痛いっていいなよ。バックからなら痛くないよ。同じ体勢でずっとやるから痛いんだって。」

クミン様はさすが人妻。


「お兄様とミリー様は結ばれた?」


「ふぇっ?!」

ミリーはお茶をあわや吹き出しそうになった。


「いえ、まだ………。」


「ブラック様もしょうがないな!大人の恋愛なんだから別にいいだろうに。」


「はは、そうなんですけどね。」


ブラック様は遠慮しているのだと思う。

気を使っているのだ。



でも、俺は。

ブラックに抱かれたいけど。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

最初に私を蔑ろにしたのは殿下の方でしょう?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:18,894pt お気に入り:1,963

王道学園の副会長には愛しの彼氏がいるようで

BL / 完結 24h.ポイント:617pt お気に入り:52

悪役令嬢の中身が私になった。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:489pt お気に入り:2,628

グラティールの公爵令嬢

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14,194pt お気に入り:3,342

淫乱エリートは今日も男たちに愛される

BL / 完結 24h.ポイント:887pt お気に入り:826

好きになって貰う努力、やめました。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:4,593pt お気に入り:2,186

毒花令嬢の逆襲 ~良い子のふりはもうやめました~

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:101,593pt お気に入り:3,148

弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。

BL / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:716

親切な王子様は僕のおともだち。

BL / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:1,536

処理中です...