【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍

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ホワイトのお見合い

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「ブラックもソルトも、男性を選んだでしょう?ホワイトもブラックと双子だし、やっぱり男の子の方がいいのかなって思ったの。」

「私はどちらでもいいですよ。」


ブラックお兄様は、後継を辞退し、将来は騎士団と病院の近くに手ごろな屋敷を建てて暮らすらしい。

あまり侍女も侍従も多くはいらないと言っているが、将来は騎士団長になる人だ。
手頃と言っても、それなりの広さになる。

その時には、公爵家から侍従を派遣することになった。

変な人間だと、ミリーさんが躊躇するし、いびられたら大変だからだ。



そして、兄が家を出、弟も王子と騎士団長の嫁になって嫁ぐからには、この家を継ぐのは自動的に自分しかいない。


幸い、これという相手にも巡り合わないし、釣書を全てこちらに回してもらって、お母さまに選んでいただいた。




ふうん。

ニンジン色の髪の毛に緑色の目か。

ポアプル=ロゼ。

中立派のロゼ伯爵の3男ね。


可愛いものが大好きで、着飾らせるのが大好きなお母さまが選んだだけのことはある。

小柄で線が細く、くりくりした目のかわいい子だ。

18歳か。

学校の成績も悪くはない。

交友関係も真面目。


これだけ可愛くて、よく今まで相手がいなかったものだ。

嫁を貰いたい方はともかく、嫁に行く方は大概早く嫁ぎ先が内定するのに。




お母様がセッティングしたお見合いの場。

お母様が見立てたレースのスカーフをつけて、貴公子のような装いで、私は応接間へ向かった。


お相手のご両親も応接間におり、先に父が相手をしていたようだ。


ロゼ伯爵は鉱山を持っていたな。

鉱山だけでは不安だからと、地熱を利用した発電や、温泉の活用など、手広くビジネスをされている、やり手の方だ。



「それでは、あとは若いお二人で。趣味の話でもするといい。」



両親たちが別室に消え(おそらく飲み会だ)、二人っきりにされる。


空気が重い。



彼も、お見合いの席に飾り立てられていた。

可愛い顔をしているから、レースやフリルが男の服にしては多すぎても、あまり違和感はない。





「………おい。」


可愛い顔から、どすの聞いた声が飛び出して、私を睨む。




「お前、絶対こんな見合い断れよ。俺は、男の嫁なんかごめんなんだよ!」




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