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お城で噂
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「まさか、ポアプルが近衛騎士になるなんて思っても見なかったわ。こうしてみると、あなたも男の子だったのねぇ。」
ロゼ伯爵家では、お母さまが俺の白い騎士服を見て、感激している。
「でも、いずれは公爵家に嫁ぐんだろう?」
お父様の後を継いで領地経営している上の兄は、かわいいと思っていた下の弟が騎士になって、しかも近衛騎士だなんて、ちょっと複雑な心境らしい。
すねて、たまにお母さまに甘えているのを知っている。
因みに下の兄は学者で、既に独立していて、俺がどうなろうが我関せず、あまり変わらなかった。
あの兄は聡いから、うすうす気づいていたのかもしれない。
「俺が仕事に慣れた頃に式を挙げようかって言ってくれてる。子どもはまだ先でいいからって。」
「赤ちゃんができたらどうなるのかしら…。」
「俺、クミン様付きらしいんだ。いっぱいいる護衛の一人なんだけど、赤ちゃんができたら仕事はお休み。だけど、クミン様も小さい子がいるから、気が早いけど、クミン様の御子様とご学友になるかもって言われた。」
「へぇえ。そうよねぇ。旦那様はゆくゆく魔法師団長になられるだろうし、公爵家の次期当主ですものね。ご学友の条件は満たしているわ。私の孫が王太子の御子様のご学友になるなんて…。お母さま緊張しちゃう。」
「だから、気が早いって。」
城に出仕すると、見知った顔に出会う。
会釈をして、奥に進む。
「………からさ。元は同じ人間を妻にしているのに、同じ時期に結婚した団長には子ができて、アニスさまにはまだだろう?『不能』なんじゃないかって噂だぞ。」
「いやあ、俺は『種無し』なんだって聞いた。あれだけ何もかも優れて恵まれている人でも、やっぱり何か一つは足りないところがあるんだなぁ。そう考えると、クミン様で正解だったのかもな!」
下世話な噂話。
きっと、本人たちの耳にも入ってはいるんだろう。
柱の影で咳ばらいをすれば、噂話の好きな若い侍従たちは慌てて持ち場へ戻った。
クミン様の部屋は、渡り廊下を通って奥の方だ。
廊下を歩いていると、反対側の廊下からホワイトが歩いてくるのが見えた。
なんだかちょっと元気がないみたい。
どうしたんだろ。
ロゼ伯爵家では、お母さまが俺の白い騎士服を見て、感激している。
「でも、いずれは公爵家に嫁ぐんだろう?」
お父様の後を継いで領地経営している上の兄は、かわいいと思っていた下の弟が騎士になって、しかも近衛騎士だなんて、ちょっと複雑な心境らしい。
すねて、たまにお母さまに甘えているのを知っている。
因みに下の兄は学者で、既に独立していて、俺がどうなろうが我関せず、あまり変わらなかった。
あの兄は聡いから、うすうす気づいていたのかもしれない。
「俺が仕事に慣れた頃に式を挙げようかって言ってくれてる。子どもはまだ先でいいからって。」
「赤ちゃんができたらどうなるのかしら…。」
「俺、クミン様付きらしいんだ。いっぱいいる護衛の一人なんだけど、赤ちゃんができたら仕事はお休み。だけど、クミン様も小さい子がいるから、気が早いけど、クミン様の御子様とご学友になるかもって言われた。」
「へぇえ。そうよねぇ。旦那様はゆくゆく魔法師団長になられるだろうし、公爵家の次期当主ですものね。ご学友の条件は満たしているわ。私の孫が王太子の御子様のご学友になるなんて…。お母さま緊張しちゃう。」
「だから、気が早いって。」
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会釈をして、奥に進む。
「………からさ。元は同じ人間を妻にしているのに、同じ時期に結婚した団長には子ができて、アニスさまにはまだだろう?『不能』なんじゃないかって噂だぞ。」
「いやあ、俺は『種無し』なんだって聞いた。あれだけ何もかも優れて恵まれている人でも、やっぱり何か一つは足りないところがあるんだなぁ。そう考えると、クミン様で正解だったのかもな!」
下世話な噂話。
きっと、本人たちの耳にも入ってはいるんだろう。
柱の影で咳ばらいをすれば、噂話の好きな若い侍従たちは慌てて持ち場へ戻った。
クミン様の部屋は、渡り廊下を通って奥の方だ。
廊下を歩いていると、反対側の廊下からホワイトが歩いてくるのが見えた。
なんだかちょっと元気がないみたい。
どうしたんだろ。
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