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卒業パーティー
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卒業式は滞りなく終わり、卒業パーティーが始まった。
ワイナリーとロザリアは、最後に王太子にエスコートされて現れるローザと、その後ろから付き添うケインの雄姿を見て満足していた。
「今日は一段と美しい。私が贈ったドレスがよく似合っている。」
「ふふっ、今日の婚約発表楽しみですわ。早く陛下たちにもご挨拶したい………。」
「父達はサプライズだ。後から現れるのさ。」
ファーストダンスを。
それにしても変だな。楽団が演奏を始めない。
合図をしようと手を上げたとき、会場の重厚な扉が開き、ファンファーレが響く。
馬鹿な。
地位が上の者が後から入るのだ。
王太子の自分より後なんて――――
衛兵がその者達の名前を読み上げる。
「ロイ=フォン=バティスタ王太子殿下、並びにシン=ヴェール伯爵 またの名をシン=オレリアン公爵!」
会場がざわつき、入ってきた者たちを見て驚愕する。
オレンジ色の髪。
人好きのする笑顔を封印し、気品高く威風堂々としたロイは、隣国バティスタの伝統的装飾の真っ赤な正装にマントを身に着け、ピンクゴールドにアメジストのアクセサリーを胸章とともに下げている。
そしてその隣りにいるのは、ピンクゴールドの髪に菫色の瞳が華やかで、そばかすひとつない美しい顔の男。
ロイに合わせた対のデザインの正装は、ロイより細身のデザインで、ドレスのようだ。
色はオレンジ色を基調とし、二人がカップルだということを示している。
「レイヤード殿下、ごきげんよう。本当に最後まで私の正体に気づきませんでしたね。」
「へっ、平民の ロイ……!?」
ということは。隣りにいるのは……
「紹介しましょう。私の婚約者、シン=オレリアン公爵です。我が国は医学も魔法の研究も進んでますからね。男でも子を為せる術はあるので妃になれるのですよ。」
「シン=オレリアンです。隣国ではこの名前で。母の爵位を相続しておりますので。」
「あなた!なによ、その姿!あなたがシンなんて嘘でしょう!?」
呆然としているレイヤードに代わり、場所も考えずにローザが叫ぶ。
「あの姿は魔法とメイクですので。メガネもただの透明な板ですし。」
「嘘よ!初めて会った時からあの気味の悪い色の髪でそばかすメガネだったじゃないの!」
「ローザ嬢。私が勧めたのだ。私達は3歳からの付き合いでね。一人残された彼がこんなに美しかったら、私が申し込む前に誰かのものになるかもしれない、そう思ったものだから。」
本当はレイヤードの妃候補にされるとか、金持ちに売られるとか、美貌ゆえにあうかもしれない被害を予防するためだけど。
流石ロイは、スマートに説明した。
「そうだとしても!オレリアン公爵は分かるが、ヴェール伯爵というのはどういうことだ!伯爵は父だ!」
今度はケインが叫ぶ。
ファンファーレ。
「それは、私から説明しよう!」
陛下と王妃さま、ケンブリッジ様がビロードのカーテンから現れた。
ワイナリーとロザリアは、最後に王太子にエスコートされて現れるローザと、その後ろから付き添うケインの雄姿を見て満足していた。
「今日は一段と美しい。私が贈ったドレスがよく似合っている。」
「ふふっ、今日の婚約発表楽しみですわ。早く陛下たちにもご挨拶したい………。」
「父達はサプライズだ。後から現れるのさ。」
ファーストダンスを。
それにしても変だな。楽団が演奏を始めない。
合図をしようと手を上げたとき、会場の重厚な扉が開き、ファンファーレが響く。
馬鹿な。
地位が上の者が後から入るのだ。
王太子の自分より後なんて――――
衛兵がその者達の名前を読み上げる。
「ロイ=フォン=バティスタ王太子殿下、並びにシン=ヴェール伯爵 またの名をシン=オレリアン公爵!」
会場がざわつき、入ってきた者たちを見て驚愕する。
オレンジ色の髪。
人好きのする笑顔を封印し、気品高く威風堂々としたロイは、隣国バティスタの伝統的装飾の真っ赤な正装にマントを身に着け、ピンクゴールドにアメジストのアクセサリーを胸章とともに下げている。
そしてその隣りにいるのは、ピンクゴールドの髪に菫色の瞳が華やかで、そばかすひとつない美しい顔の男。
ロイに合わせた対のデザインの正装は、ロイより細身のデザインで、ドレスのようだ。
色はオレンジ色を基調とし、二人がカップルだということを示している。
「レイヤード殿下、ごきげんよう。本当に最後まで私の正体に気づきませんでしたね。」
「へっ、平民の ロイ……!?」
ということは。隣りにいるのは……
「紹介しましょう。私の婚約者、シン=オレリアン公爵です。我が国は医学も魔法の研究も進んでますからね。男でも子を為せる術はあるので妃になれるのですよ。」
「シン=オレリアンです。隣国ではこの名前で。母の爵位を相続しておりますので。」
「あなた!なによ、その姿!あなたがシンなんて嘘でしょう!?」
呆然としているレイヤードに代わり、場所も考えずにローザが叫ぶ。
「あの姿は魔法とメイクですので。メガネもただの透明な板ですし。」
「嘘よ!初めて会った時からあの気味の悪い色の髪でそばかすメガネだったじゃないの!」
「ローザ嬢。私が勧めたのだ。私達は3歳からの付き合いでね。一人残された彼がこんなに美しかったら、私が申し込む前に誰かのものになるかもしれない、そう思ったものだから。」
本当はレイヤードの妃候補にされるとか、金持ちに売られるとか、美貌ゆえにあうかもしれない被害を予防するためだけど。
流石ロイは、スマートに説明した。
「そうだとしても!オレリアン公爵は分かるが、ヴェール伯爵というのはどういうことだ!伯爵は父だ!」
今度はケインが叫ぶ。
ファンファーレ。
「それは、私から説明しよう!」
陛下と王妃さま、ケンブリッジ様がビロードのカーテンから現れた。
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