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ケインとロザリア
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「キャアアアア!みてみてッ、お母様、お兄様!!今度の卒業パーティで私が着るドレスとアクセサリーよ!殿下の色のドレス。このアクセサリーは凄いわ。いくらするのかしら。大粒のダイヤモンド…。それが何個もついているのよ!」
「ああ、素晴らしいよ。ローザ。」
「おめでとう、ローザ。頑張った甲斐があったわね。あなたもいよいよ王太子妃。いずれはこの国の王妃よ。私はその生母。なんて誇らしいのかしら。」
「お母さま、私もゆくゆくは護衛騎士として出仕しますよ。殿下が私を側近としておきたいと、陛下に進言されているそうですから。」
「まああ!我が家は安泰ね!」
「そういえば、あいつは家を出る用意をしているのか?」
「ええ。パーティの日、あなたたちの支度が終わって私たちが出る頃には荷物をまとめて出ることになっているわ。その日は忙しいのだもの。手伝ってもらわなきゃ。パーティにはクローバー商会から行くそうだわ。」
「くくっ、そうだな。今まで面倒見てやったんだから、最後まで恩返ししてもらわないと。」
「まったくだわ。」
そして、パーティ当日。
王太子が迎えに現れ、家族はいそいそと出かけて行った。
それが、断罪の始まりだということを微塵も思わずに。
「ああ、素晴らしいよ。ローザ。」
「おめでとう、ローザ。頑張った甲斐があったわね。あなたもいよいよ王太子妃。いずれはこの国の王妃よ。私はその生母。なんて誇らしいのかしら。」
「お母さま、私もゆくゆくは護衛騎士として出仕しますよ。殿下が私を側近としておきたいと、陛下に進言されているそうですから。」
「まああ!我が家は安泰ね!」
「そういえば、あいつは家を出る用意をしているのか?」
「ええ。パーティの日、あなたたちの支度が終わって私たちが出る頃には荷物をまとめて出ることになっているわ。その日は忙しいのだもの。手伝ってもらわなきゃ。パーティにはクローバー商会から行くそうだわ。」
「くくっ、そうだな。今まで面倒見てやったんだから、最後まで恩返ししてもらわないと。」
「まったくだわ。」
そして、パーティ当日。
王太子が迎えに現れ、家族はいそいそと出かけて行った。
それが、断罪の始まりだということを微塵も思わずに。
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