14 / 30
不思議と事故は少ない
しおりを挟む
僕の地元長野県に住む農協の職員Mさんの体験談である。
Mさんは大のカードゲーム好きで休日などはゲームショップに入り浸り、夜遅くまで対戦をしているそうだ。
その日も友人とゲームに熱がこもり、もう夜も遅い時刻になった。深夜も十二時を回りそうになった。
切りの良いところでゲームを止め、車に友人を乗せ、夜の道を帰路についていた時だった。
田舎の夜の道は街灯も少なく闇が深い、ライトを頻繁にハイビームに切り替えながら、真っ暗な闇の中を切るように進んでいった。
ふと信号のない交差点に交通整理の人が立っていた。白いヘルメットに青っぽい服装、手に赤い旗を持ってこちらに掲げている。Mさんはすっとブレーキをかけ止まった。
しばらくすると、白い旗を掲げたのでMさんは車を走らせた。
「何してたん?」と隣の友人が唐突に言った。「えっ? 何って?」Mさんが聞き返す。
「だからなんで急に止まったん?」と言うので「交通整理の人いたじゃん」と言うと「誰もいなかったで」と友人は言う。
「えっ!?」となった。言われてみればおかしい、普通に考えればこんな時間に交通整理など人がやるはずがなく、そもそもそこは工事なんてしていなかった。もちろん事故でもない。片側通行などもなく、車線は両方開けていた。
あれって何だったんでしょうね。とMさんは言う。
信憑性の薄い噂話では、昔工事中に事故で死んだ交通整理のおじさんがおり、その人が出るという話を、同じ職場で聞けたのだが、いつのどんな事故だったのかは、はっきりとしなかった。
不思議とその交差点、事故は少ないそうである。
Mさんは大のカードゲーム好きで休日などはゲームショップに入り浸り、夜遅くまで対戦をしているそうだ。
その日も友人とゲームに熱がこもり、もう夜も遅い時刻になった。深夜も十二時を回りそうになった。
切りの良いところでゲームを止め、車に友人を乗せ、夜の道を帰路についていた時だった。
田舎の夜の道は街灯も少なく闇が深い、ライトを頻繁にハイビームに切り替えながら、真っ暗な闇の中を切るように進んでいった。
ふと信号のない交差点に交通整理の人が立っていた。白いヘルメットに青っぽい服装、手に赤い旗を持ってこちらに掲げている。Mさんはすっとブレーキをかけ止まった。
しばらくすると、白い旗を掲げたのでMさんは車を走らせた。
「何してたん?」と隣の友人が唐突に言った。「えっ? 何って?」Mさんが聞き返す。
「だからなんで急に止まったん?」と言うので「交通整理の人いたじゃん」と言うと「誰もいなかったで」と友人は言う。
「えっ!?」となった。言われてみればおかしい、普通に考えればこんな時間に交通整理など人がやるはずがなく、そもそもそこは工事なんてしていなかった。もちろん事故でもない。片側通行などもなく、車線は両方開けていた。
あれって何だったんでしょうね。とMさんは言う。
信憑性の薄い噂話では、昔工事中に事故で死んだ交通整理のおじさんがおり、その人が出るという話を、同じ職場で聞けたのだが、いつのどんな事故だったのかは、はっきりとしなかった。
不思議とその交差点、事故は少ないそうである。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
霊和怪異譚 野花と野薔薇[改稿前]
野花マリオ
ホラー
その“語り”が始まったとき、世界に異変が芽吹く。
静かな町、ふとした日常、どこにでもあるはずの風景に咲きはじめる、奇妙な花々――。
『霊和怪異譚 野花と野薔薇』は、不思議な力を持つ語り部・八木楓と鐘技友紀以下彼女達が語る怪異を描く、短編連作形式の怪異譚シリーズ。
一話ごとに異なる舞台、異なる登場人物、異なる恐怖。それでも、語りが始まるたび、必ず“何か”が咲く――。
語られる怪談はただの物語ではない。
それを「聞いた者」に忍び寄る異変、染みわたる不安。
やがて読者自身の身にも、“あの花”が咲くかもしれない。
日常にひっそりと紛れ込む、静かで妖しいホラー。
あなたも一席、語りを聞いてみませんか?
完結いたしました。
タイトル変更しました。
旧 彼女の怪異談は不思議な野花を咲かせる
※この物語はフィクションです。実在する人物、企業、団体、名称などは一切関係ありません。
本作は改稿前/改稿後の複数バージョンが存在します
掲載媒体ごとに内容が異なる場合があります。
改稿後小説作品はカイタとネオページで見られます
洒落にならない怖い話【短編集】
鍵谷端哉
ホラー
その「ゾワッ」は、あなたのすぐ隣にある。
意味が分かると凍りつく話から、理不尽に追い詰められる怪異まで。
隙間時間に読める短編ながら、読後の静寂が怖くなる。 洒落にならない実話風・創作ホラー短編集。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる