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2年2学期
36話:冬月祭、サプライズとプレゼント②
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迷子の女の子を連れて交番に到着した後俺はお巡りさんに状況を話し、彼女の手当てを頼んだ。そのまま立ち去るのもなんなので一緒に迎えを待つ事にする。
「すんません……妹探してるんすけど、金髪の5歳で……」
そうしてるうちに、俺の予想通りの顔が交番の扉から覗く。
「にーに!!」
子供用の椅子に座ってた女の子が勢いよく走って、お迎えの金髪男、カイの足に抱きついた。
「お前、勝手にどっか行くなって言っただろ!探したんだからな……本当すんませんでした……っておまっ……え?」
妹さんを軽く叱りながら、お巡りさんと話していたカイが俺に気づいて目を丸くする。俺は予想が当たってた事、そしてカイと妹さんがそっくりだという事がツボに入って思わず笑い出してしまった。
「リリィのこと、抱っこしてくれたの」
妹ちゃん改めリリィちゃんの言葉で察したのかカイが俺を見て
「あー、弟に引き続き、世話んなったな……」
と照れくさそうにお礼を言う。こういう時割とカイは素直だ。俺はというと、困っている女の子を助けられたし、何より予想通りのものが見れたのでだいぶ満足してたんだけど
「すいません……ここに妹……あ!リリィ!良かった~、カイ!見つかったなら早く連絡よこしな」
交番に駆け込んできた、肩まである金髪を靡かせた女性の顔を見て思わず固まる。
「うるせーな、今しようとしてたんだよ!てか元はと言えば姉貴の買い物が長えからこうなったんじゃねえか」
「うっさいわね……あー、リリィごめんね……怖かったね……ねーねが抱っこするからおいで~」
妹ちゃんを抱き上げる女性は、カイより一回り大きい。ワーウルフは女の子の方が大きいこともあるって聞いたけど、こんなに大きい人を見たのは初めてだった。もしかして、ルカよりも大きいんじゃないかな?
「……あら?あなたは?」
彼女の、カイによく似た金色の瞳が俺を見下ろす。
「カイの友達のフレンです。リリィちゃんを見つけて、ここで一緒に待ってました」
彼女の問いかけに、少し首が痛くなりながら俺は答える。
「えーありがとねー!!すっごく助かったわ……お礼させて?てかすっごく可愛いー!!あ~もしかしてカイの彼女だったり?」
ハスキーなよく通る声で畳み掛け、ニヤニヤとしているお姉さんにカイは
「っちげーよ!!こいつ男だし!」
と真っ赤になって否定する。まあこの人、俺を女の子だって勘違いして告白してきた黒歴史あるからあながちお姉さんの見立ても間違ってない。女性の勘って鋭いよね。
「えっ男?嘘?本当に……?」
よくある反応だけど、信じられないって顔で俺は彼女からまじまじと顔を見られる。それに返事を返しつつ、お巡りさんのそろそろ出てってほしいなという視線に背中を押され俺達は交番を後にした。
◇
「3人でお出かけって、仲良いんだね」
俺はカイのお姉さんから奢ってもらった紅茶を片手に、交番近くのベンチに座ってカイに話しかけた。
「はぁ?ちげぇし……今日は無理やり荷物持ちさせられてんだよ」
タイミングがなくて突っ込まなかったけど、交番に来た時カイは大荷物だった。今現在も両手が塞がっている。
「あんた暇してたんだからいいじゃない。連れ出してやった私に感謝しな?」
「それが人に物を頼む態度かよ……」
文句を言いつつ、お姉さんのらしき荷物を全部持ってるカイに俺は
「お姉さんに頭上がらない感じ?」
と揶揄い口調で質問する。こんな面白い機会滅多にないしね。
「くそっ……お前、面白がってんだろ……、ワーウルフの家ん中じゃ女の方が強ぇんだよ」
「へぇ……」
それは知らなかった。でも言われてみれば確かにカイより大きいお姉さんはしっかりした体つきをしてて凄くかっこいいし強そうだ。
「フレン君……だっけ?今日は本当にありがとう!!お礼これだけで足りる?もっといいもの買おうか?」
お姉さんはだいぶさっぱりした性格のようで、ハキハキ話す姿に俺は好感を覚える。
「いえ、そんな大した事はしてないので大丈夫です!」
申し出はありがたいけど、紅茶は美味しいし、これで十分だ。
「あー本当に可愛い……天使……?すっごいタイプだわ……連絡先交換しましょ?ね?」
「はぁ?姉貴何言って……おい、携帯しまえ!馬鹿!」
カイがお姉さんに文句を言うけど、彼女はそれを片手で捌いて俺に携帯端末を向ける……本当この人強い。すごい面白い人だし、もっと話してみたかったから俺は迷わず連絡先を交換した。
「私、レイラ。愚弟がいつもお世話になってます!またよろしくね!」
そう言ってお姉さん……改めレイラさんがウインクする。俺もそれに笑顔で返した。カイはまだ後ろで何か言ってるけどまあしばらくしたら静かになるだろうからほっとこうかな。
買ってもらった紅茶を飲み終わった頃、まだ買い物の途中だということでカイ達とはここで別れて帰る事にした。
嵐のような勢いでいろんなことが起きたけど、新しい出会いもありいい休日を過ごせた気がする。俺はバッグに詰め込んだプレゼントを一撫でし、帰路につく。冬月祭はもうすぐだ。
「すんません……妹探してるんすけど、金髪の5歳で……」
そうしてるうちに、俺の予想通りの顔が交番の扉から覗く。
「にーに!!」
子供用の椅子に座ってた女の子が勢いよく走って、お迎えの金髪男、カイの足に抱きついた。
「お前、勝手にどっか行くなって言っただろ!探したんだからな……本当すんませんでした……っておまっ……え?」
妹さんを軽く叱りながら、お巡りさんと話していたカイが俺に気づいて目を丸くする。俺は予想が当たってた事、そしてカイと妹さんがそっくりだという事がツボに入って思わず笑い出してしまった。
「リリィのこと、抱っこしてくれたの」
妹ちゃん改めリリィちゃんの言葉で察したのかカイが俺を見て
「あー、弟に引き続き、世話んなったな……」
と照れくさそうにお礼を言う。こういう時割とカイは素直だ。俺はというと、困っている女の子を助けられたし、何より予想通りのものが見れたのでだいぶ満足してたんだけど
「すいません……ここに妹……あ!リリィ!良かった~、カイ!見つかったなら早く連絡よこしな」
交番に駆け込んできた、肩まである金髪を靡かせた女性の顔を見て思わず固まる。
「うるせーな、今しようとしてたんだよ!てか元はと言えば姉貴の買い物が長えからこうなったんじゃねえか」
「うっさいわね……あー、リリィごめんね……怖かったね……ねーねが抱っこするからおいで~」
妹ちゃんを抱き上げる女性は、カイより一回り大きい。ワーウルフは女の子の方が大きいこともあるって聞いたけど、こんなに大きい人を見たのは初めてだった。もしかして、ルカよりも大きいんじゃないかな?
「……あら?あなたは?」
彼女の、カイによく似た金色の瞳が俺を見下ろす。
「カイの友達のフレンです。リリィちゃんを見つけて、ここで一緒に待ってました」
彼女の問いかけに、少し首が痛くなりながら俺は答える。
「えーありがとねー!!すっごく助かったわ……お礼させて?てかすっごく可愛いー!!あ~もしかしてカイの彼女だったり?」
ハスキーなよく通る声で畳み掛け、ニヤニヤとしているお姉さんにカイは
「っちげーよ!!こいつ男だし!」
と真っ赤になって否定する。まあこの人、俺を女の子だって勘違いして告白してきた黒歴史あるからあながちお姉さんの見立ても間違ってない。女性の勘って鋭いよね。
「えっ男?嘘?本当に……?」
よくある反応だけど、信じられないって顔で俺は彼女からまじまじと顔を見られる。それに返事を返しつつ、お巡りさんのそろそろ出てってほしいなという視線に背中を押され俺達は交番を後にした。
◇
「3人でお出かけって、仲良いんだね」
俺はカイのお姉さんから奢ってもらった紅茶を片手に、交番近くのベンチに座ってカイに話しかけた。
「はぁ?ちげぇし……今日は無理やり荷物持ちさせられてんだよ」
タイミングがなくて突っ込まなかったけど、交番に来た時カイは大荷物だった。今現在も両手が塞がっている。
「あんた暇してたんだからいいじゃない。連れ出してやった私に感謝しな?」
「それが人に物を頼む態度かよ……」
文句を言いつつ、お姉さんのらしき荷物を全部持ってるカイに俺は
「お姉さんに頭上がらない感じ?」
と揶揄い口調で質問する。こんな面白い機会滅多にないしね。
「くそっ……お前、面白がってんだろ……、ワーウルフの家ん中じゃ女の方が強ぇんだよ」
「へぇ……」
それは知らなかった。でも言われてみれば確かにカイより大きいお姉さんはしっかりした体つきをしてて凄くかっこいいし強そうだ。
「フレン君……だっけ?今日は本当にありがとう!!お礼これだけで足りる?もっといいもの買おうか?」
お姉さんはだいぶさっぱりした性格のようで、ハキハキ話す姿に俺は好感を覚える。
「いえ、そんな大した事はしてないので大丈夫です!」
申し出はありがたいけど、紅茶は美味しいし、これで十分だ。
「あー本当に可愛い……天使……?すっごいタイプだわ……連絡先交換しましょ?ね?」
「はぁ?姉貴何言って……おい、携帯しまえ!馬鹿!」
カイがお姉さんに文句を言うけど、彼女はそれを片手で捌いて俺に携帯端末を向ける……本当この人強い。すごい面白い人だし、もっと話してみたかったから俺は迷わず連絡先を交換した。
「私、レイラ。愚弟がいつもお世話になってます!またよろしくね!」
そう言ってお姉さん……改めレイラさんがウインクする。俺もそれに笑顔で返した。カイはまだ後ろで何か言ってるけどまあしばらくしたら静かになるだろうからほっとこうかな。
買ってもらった紅茶を飲み終わった頃、まだ買い物の途中だということでカイ達とはここで別れて帰る事にした。
嵐のような勢いでいろんなことが起きたけど、新しい出会いもありいい休日を過ごせた気がする。俺はバッグに詰め込んだプレゼントを一撫でし、帰路につく。冬月祭はもうすぐだ。
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