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★番外編01 運命の番 side 千早
運命の番21
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出会いの順番が違ったら、もっと違う道をたどることができたのだろうか?
そんなことを考えたところで無意味だと思う。
何を思おうと、今と言う状況は何も変わらない。
過去から学ぶものはあるけれど、それは同じ失敗を繰り返さないようにするためのものだ。
ただ後悔をして、悲嘆にくれる為のものじゃない。
七月十日土曜日。
朝から課題をこなしつつらくがきをして過ごしていた。
絵を描いている間は何も考えなくて済む。
タブレットにだったり、自由帳にだったり、スケッチブック、色紙。
アルコールマーカー、色鉛筆、パステル。
デジタルでもアナログでも。とりあえず何か描いている時間が増えたように思う。
いつも描く猫のキャラクターの他、描いているのは思い出のイラスト。
球技大会でのバスケットの試合。その後、教室で眠る琳太郎の姿。教室で、話しているとき。
記憶に残る日常の風景を、気が付くと描いてしまっていた。
増えていくイラストたち。そして過ぎていく時間。
琳太郎がどうしているのか。気にはなるけれど俺は連絡できずにいる。
ふと、スマホを見て俺はそれを手にする。
真っ黒な画面には何も映らない。
『会わないで解決するのかよ?』
そう言った、各務の言葉が耳の奥で響く。
俺はいつも望んでばかりだった。
俺が琳太郎にできることは何だろうか。
謝っても謝りきれないだろうと俺は思っている。
俺は――琳太郎に赦されるのを待っている?
このまま連絡が来なくなったとしても仕方ないだろう。それだけのことをしたのだから。
――本当にそれでいいのだろうか。
揺れる言葉に答えは出ず、俺は無心でまた絵を描き続けた。
日が暮れて夜になり、夕食を配達で済ませてまた絵を描いて過ごす。
土曜日は、いつも琳太郎がいた。
けれど今はいない。
この空虚な時間を埋めるすべなど思いつくわけもなく、どこに出すわけでもない絵が増えていく。
風呂に入った後、スマホがメッセージを着信していることに気が付いた。
見ると、各務からだった。
『結局、会ってねえの? 例の相手と』
『会ってないよ。会えるわけない』
そう返すと、すぐに既読が付き返信が来る。
『何で。話したいんじゃねえの? なんかひどいことしたみたいだけど、それなら余計に会って話したほうがよくね?』
言いたいことは理解できる。でも。
『あいつは、俺に会うとパニック起こすから。俺から会いたいなんて言えないよ』
すると、既読はついたけれど返信は来なかった。
きっと悩んでいるのだろう。
スマホを置き、激しい音楽をかけながらスケッチブックにらくがきをしていると、スマホが鳴る。
『パニックって、お前何すればそんなことになるんだよ?』
時間の開き方に、悩んだ様子がうかがえる。
さすがにそんなこと言えるわけがなく、俺はスマホの画面を見つめたまま悩みそして、
『それだけのことをしたんだよ』
とだけ答える。
『重すぎて笑えねえな。お前、色々と抱え込むよな。もっとなんか話せたらいいのにな』
抱え込む。か。
確かにそうだな。
最初、宮田に拒絶された時に誰かに話せていたら違う結果になっただろうか?
いいや、結局俺は、運命というものに囚われてきっと何も見えないままだっただろう。
運命の番の存在はあまりにも大きかったから。
『こうやって、各務が構って来るじゃないか。ありがとう、ちょっと楽になったよ』
そう返すと、しばらく間を置いてから、恥ずかしがるスタンプが返ってくる。
……こういうスタンプなら、簡単に作れるよな。
そう思い俺はまた、タブレットを手に絵を描きはじめた。
どれくらい時間が経ったか。
またスマホがメッセージの受信を伝えてくる。
各務かと思いスマホを見て、俺は思わず手を止める。
「琳……太郎?』
呟きそして、スマホの画面をもう一度確認する。
そこに表示されている名前は、確かに琳太郎だった。
心音が大きく、部屋中に響いているようだ。
琳太郎が、なぜ?
大きく息を吸いそして、俺はメッセージアプリを開く。
『千早』
とだけ書かれたメッセージ。
何を返せばいいのかわからず考えていると、しばらくしてまたメッセージが届く。
『千早のことばかり考えてた』
『俺、千早に会いたい』
会いたい。
そんなことを言われるとは思わなかった。
会いたい? 俺に?
琳太郎が、会いたいと言ってきた。
その事実を確認し、俺は考える。
会って、いいのだろうか? 会って、話をして、大丈夫なのだろうか?
『誕生日に俺、千早のことちゃんと祝いたい』
そうメッセージが来て、自分の誕生日が近いことを思い出す。
あぁ、そうだった。七月二十三日はもうすぐか。
去年やその前もなんか一緒にご飯に行ったりしたっけ。
誕生日なんて忘れていた。
『誕生日……』
と返すと、すぐに既読が付く。
『二十三日、お前の誕生日だろ? 毎年何かやってたじゃん。俺プレゼント買ってきた』
プレゼント、と言う言葉に俺は目を見開く。
琳太郎を苦しめたのは俺自身なのに。
俺は、テーブルの上にあるスケッチブックへと目をやる。
そこには、頬杖をついて笑う、琳太郎の姿が描かれている。
結局俺には、琳太郎のいない世界なんて考えられないんだと、自覚する。
『琳太郎』
『俺は、お前のいない世界なんて考えられない』
そうメッセージを送り俺はスマホの画面を見つめる。
……話をしたい。できれば、声を聞きたい。
スマホはそれを簡単に叶えてくれる道具じゃないか。
俺は、アプリの通話ボタンを見つめそして、そのボタンをゆっくりとタッチした。
『千早』
震える声で俺の名を呼ぶ声がする。
その声を聞き、俺の心は揺さぶられた。聞きたかった声、呼ばれたかった名前。
俺はゆっくりと息を吸いそして、相手の名前を呼ぶ。
「琳太郎」
呼びたかった名前を呼び、そして、反芻する。
琳太郎と、今、繋がっている。
「落ち着いた?」
一番聞きたかったのは、今の琳太郎の状況だった。
あの混乱した様子から今、どうなっているのか知りたい。
『千早……俺、は……』
スピーカーの向こうの声はかなり震えている。
これは、まだ落ち着いた、とは言えないだろう。
早かっただろうか、まだ……そう思うと胸がずきずきと痛みだす。
あいつとは……瀬名とはどうしたのだろうか。
「お前は、あいつを選んだんじゃないのか?」
『お前、何言って……』
「お前は、あの瀬名悠人を選ぶのかと思ってた」
そして、そうなってもおかしくないことを俺はした。
――あの男は大嫌いだが。
『違う、俺は瀬名さんとは……』
焦った声はそこで途切れてしまう。
何かあったのか。それともなかったのか。聞いたらまずかった?
ごちゃごちゃと考えてそして、俺は琳太郎の名前を呼ぶ。
「琳太郎?」
『何でも……ないから……』
という、苦しげな声が聞こえてくる。
……全然だめじゃないか、あいつ。
『千早、俺……』
「無理に喋ろうとしなくてもいいよ」
まだ、話をするのは早かったらしい。
そして俺は、自分の罪の重さを思い知る。
琳太郎は荒い息を繰り返しながら、切れ切れに言ってくる。
『じゅう、はち、にち……会いたい』
「十八日……月曜日か。でも、バイトじゃあ……」
『その日、じゃなきゃ……嫌だ』
苦しげな声で言われ、俺は戸惑う。
そこまでして会おうとしなくてもよくないだろうか。それともそこまでして会いたい理由がある?
悩み考えそして、俺は心を決める。
「……わかった」
その選択が正しいのかわからないけれどでも、俺は、このチャンスを逃してはいけないと思った。
琳太郎から連絡が来なかったら俺は、このままひとりで悩み続けていただろう。
「琳太郎、話せて、よかった」
『ち、はや……』
苦しそうに俺の名を呼ばれ、俺の心はナイフで切り裂かれたような痛みを覚える。
俺は胸に手を当て、
「おやすみ、琳太郎」
と言い、電話を切った。
聞きたかった声。
言いたかったこと。
すこしだけ言えただろうか。
琳太郎、まだだめらしい。そう思うと苦しくなってくる。
十八日、大丈夫だろうか。
そして俺は、スケッチブックに描かれた琳太郎の顔を見る。
このらくがきのように、琳太郎がまた笑顔になれるなら俺は、何でもするのに。
そんなことを考えたところで無意味だと思う。
何を思おうと、今と言う状況は何も変わらない。
過去から学ぶものはあるけれど、それは同じ失敗を繰り返さないようにするためのものだ。
ただ後悔をして、悲嘆にくれる為のものじゃない。
七月十日土曜日。
朝から課題をこなしつつらくがきをして過ごしていた。
絵を描いている間は何も考えなくて済む。
タブレットにだったり、自由帳にだったり、スケッチブック、色紙。
アルコールマーカー、色鉛筆、パステル。
デジタルでもアナログでも。とりあえず何か描いている時間が増えたように思う。
いつも描く猫のキャラクターの他、描いているのは思い出のイラスト。
球技大会でのバスケットの試合。その後、教室で眠る琳太郎の姿。教室で、話しているとき。
記憶に残る日常の風景を、気が付くと描いてしまっていた。
増えていくイラストたち。そして過ぎていく時間。
琳太郎がどうしているのか。気にはなるけれど俺は連絡できずにいる。
ふと、スマホを見て俺はそれを手にする。
真っ黒な画面には何も映らない。
『会わないで解決するのかよ?』
そう言った、各務の言葉が耳の奥で響く。
俺はいつも望んでばかりだった。
俺が琳太郎にできることは何だろうか。
謝っても謝りきれないだろうと俺は思っている。
俺は――琳太郎に赦されるのを待っている?
このまま連絡が来なくなったとしても仕方ないだろう。それだけのことをしたのだから。
――本当にそれでいいのだろうか。
揺れる言葉に答えは出ず、俺は無心でまた絵を描き続けた。
日が暮れて夜になり、夕食を配達で済ませてまた絵を描いて過ごす。
土曜日は、いつも琳太郎がいた。
けれど今はいない。
この空虚な時間を埋めるすべなど思いつくわけもなく、どこに出すわけでもない絵が増えていく。
風呂に入った後、スマホがメッセージを着信していることに気が付いた。
見ると、各務からだった。
『結局、会ってねえの? 例の相手と』
『会ってないよ。会えるわけない』
そう返すと、すぐに既読が付き返信が来る。
『何で。話したいんじゃねえの? なんかひどいことしたみたいだけど、それなら余計に会って話したほうがよくね?』
言いたいことは理解できる。でも。
『あいつは、俺に会うとパニック起こすから。俺から会いたいなんて言えないよ』
すると、既読はついたけれど返信は来なかった。
きっと悩んでいるのだろう。
スマホを置き、激しい音楽をかけながらスケッチブックにらくがきをしていると、スマホが鳴る。
『パニックって、お前何すればそんなことになるんだよ?』
時間の開き方に、悩んだ様子がうかがえる。
さすがにそんなこと言えるわけがなく、俺はスマホの画面を見つめたまま悩みそして、
『それだけのことをしたんだよ』
とだけ答える。
『重すぎて笑えねえな。お前、色々と抱え込むよな。もっとなんか話せたらいいのにな』
抱え込む。か。
確かにそうだな。
最初、宮田に拒絶された時に誰かに話せていたら違う結果になっただろうか?
いいや、結局俺は、運命というものに囚われてきっと何も見えないままだっただろう。
運命の番の存在はあまりにも大きかったから。
『こうやって、各務が構って来るじゃないか。ありがとう、ちょっと楽になったよ』
そう返すと、しばらく間を置いてから、恥ずかしがるスタンプが返ってくる。
……こういうスタンプなら、簡単に作れるよな。
そう思い俺はまた、タブレットを手に絵を描きはじめた。
どれくらい時間が経ったか。
またスマホがメッセージの受信を伝えてくる。
各務かと思いスマホを見て、俺は思わず手を止める。
「琳……太郎?』
呟きそして、スマホの画面をもう一度確認する。
そこに表示されている名前は、確かに琳太郎だった。
心音が大きく、部屋中に響いているようだ。
琳太郎が、なぜ?
大きく息を吸いそして、俺はメッセージアプリを開く。
『千早』
とだけ書かれたメッセージ。
何を返せばいいのかわからず考えていると、しばらくしてまたメッセージが届く。
『千早のことばかり考えてた』
『俺、千早に会いたい』
会いたい。
そんなことを言われるとは思わなかった。
会いたい? 俺に?
琳太郎が、会いたいと言ってきた。
その事実を確認し、俺は考える。
会って、いいのだろうか? 会って、話をして、大丈夫なのだろうか?
『誕生日に俺、千早のことちゃんと祝いたい』
そうメッセージが来て、自分の誕生日が近いことを思い出す。
あぁ、そうだった。七月二十三日はもうすぐか。
去年やその前もなんか一緒にご飯に行ったりしたっけ。
誕生日なんて忘れていた。
『誕生日……』
と返すと、すぐに既読が付く。
『二十三日、お前の誕生日だろ? 毎年何かやってたじゃん。俺プレゼント買ってきた』
プレゼント、と言う言葉に俺は目を見開く。
琳太郎を苦しめたのは俺自身なのに。
俺は、テーブルの上にあるスケッチブックへと目をやる。
そこには、頬杖をついて笑う、琳太郎の姿が描かれている。
結局俺には、琳太郎のいない世界なんて考えられないんだと、自覚する。
『琳太郎』
『俺は、お前のいない世界なんて考えられない』
そうメッセージを送り俺はスマホの画面を見つめる。
……話をしたい。できれば、声を聞きたい。
スマホはそれを簡単に叶えてくれる道具じゃないか。
俺は、アプリの通話ボタンを見つめそして、そのボタンをゆっくりとタッチした。
『千早』
震える声で俺の名を呼ぶ声がする。
その声を聞き、俺の心は揺さぶられた。聞きたかった声、呼ばれたかった名前。
俺はゆっくりと息を吸いそして、相手の名前を呼ぶ。
「琳太郎」
呼びたかった名前を呼び、そして、反芻する。
琳太郎と、今、繋がっている。
「落ち着いた?」
一番聞きたかったのは、今の琳太郎の状況だった。
あの混乱した様子から今、どうなっているのか知りたい。
『千早……俺、は……』
スピーカーの向こうの声はかなり震えている。
これは、まだ落ち着いた、とは言えないだろう。
早かっただろうか、まだ……そう思うと胸がずきずきと痛みだす。
あいつとは……瀬名とはどうしたのだろうか。
「お前は、あいつを選んだんじゃないのか?」
『お前、何言って……』
「お前は、あの瀬名悠人を選ぶのかと思ってた」
そして、そうなってもおかしくないことを俺はした。
――あの男は大嫌いだが。
『違う、俺は瀬名さんとは……』
焦った声はそこで途切れてしまう。
何かあったのか。それともなかったのか。聞いたらまずかった?
ごちゃごちゃと考えてそして、俺は琳太郎の名前を呼ぶ。
「琳太郎?」
『何でも……ないから……』
という、苦しげな声が聞こえてくる。
……全然だめじゃないか、あいつ。
『千早、俺……』
「無理に喋ろうとしなくてもいいよ」
まだ、話をするのは早かったらしい。
そして俺は、自分の罪の重さを思い知る。
琳太郎は荒い息を繰り返しながら、切れ切れに言ってくる。
『じゅう、はち、にち……会いたい』
「十八日……月曜日か。でも、バイトじゃあ……」
『その日、じゃなきゃ……嫌だ』
苦しげな声で言われ、俺は戸惑う。
そこまでして会おうとしなくてもよくないだろうか。それともそこまでして会いたい理由がある?
悩み考えそして、俺は心を決める。
「……わかった」
その選択が正しいのかわからないけれどでも、俺は、このチャンスを逃してはいけないと思った。
琳太郎から連絡が来なかったら俺は、このままひとりで悩み続けていただろう。
「琳太郎、話せて、よかった」
『ち、はや……』
苦しそうに俺の名を呼ばれ、俺の心はナイフで切り裂かれたような痛みを覚える。
俺は胸に手を当て、
「おやすみ、琳太郎」
と言い、電話を切った。
聞きたかった声。
言いたかったこと。
すこしだけ言えただろうか。
琳太郎、まだだめらしい。そう思うと苦しくなってくる。
十八日、大丈夫だろうか。
そして俺は、スケッチブックに描かれた琳太郎の顔を見る。
このらくがきのように、琳太郎がまた笑顔になれるなら俺は、何でもするのに。
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