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★番外編01 運命の番 side 千早
運命の番25‐最終話
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俺の誕生日当日。
七月二十三日土曜日、晴れ。
朝からうだるような暑さで、エアコンが大活躍だ。日中には三十度を余裕で超えるらしい。
今日は琳太郎と会う約束をしている。
十九歳になる、といわれてもとくに何の感情も抱かない。
なにか特別なものもないし、なんでもない平日のひとつ。
琳太郎がいなければそう言う認識だっただろう。
朝目が覚めてスマホを見ると、珍しい相手からメッセージが来ていた。
相手は母親だった。
俺の母はオメガだ。
父はオメガである母に対する執着心が強く、余り外に出したがらなかったため母と共に過ごした記憶は少ない。
家を出ることになった時、哀しげな顔をしていたっけ。ふとそれを思い出すと、不思議な気持ちになる。
俺を邪魔扱いして家を追い出した父。
それを拒絶しなかったけれど、悲しみの表情を見せた母。
母は、もしかしたら俺が家を出るのに反対だったのだろうか?
けれど母は、絶対に父に逆らわない。
そして俺は全然、家には帰っていなかった
『誕生日おめでとう。もうすぐ試験かな。試験が終わったら、少し顔を見せてくれたらうれしい。千早は、僕にとって一番の宝物なんだよ』
十九の息子に言う事だろうか。
苦笑し俺は、どう返そうか考えた。
『ありがとう。来月初めまでは試験があるから帰れないけど、お盆の頃には帰れるかな』
そう返すとすぐに既読が付く。
『楽しみにしてるよ。あの人が、千早に見合いさせるって張り切っていて。まだ大学に入ったばかりだからって止めてるんだけど、それで大丈夫?』
それは正直意外な内容だった。
母が父を止める。そんなことがあるのか?
『俺に見合いをする気はないよ。相手にも迷惑かけるだろうから、止めていて欲しい』
『そっかー。いい人がいるのかな? そのうち、会わせてもらえたら嬉しいな。いつか、千早の家にも行かせてほしいと思っているよ』
そのメッセージを見て、俺はスマホを閉じた。
琳太郎と会わせる日が来るだろうか? それに、このマンションに、母がひとりで来る?
そんなことありえるのか?
まあいい。あとでまた連絡しよう。
そう思い俺は起き上がった。
十三時。
それが琳太郎と待ち合わせた時間だった。
もう二度と、琳太郎を手放さないように、俺は、彼にプレゼントをしようと考えていた。
そうするにはひとつしかないだろう。
この間見かけた、ジルコニウムの指輪。
さすがに薬指ではあからさますぎるから嫌がられそうだ。
それを考えると、小指なら別にファッションリングにも見えるしジルコニウムのあの色がついたものであれば普段していても何も言われないだろう。
いつものコンビニ前に行くと、珍しく琳太郎の方が先に着いていた。
紺色のTシャツに、黒のジーパン、紺色の帽子を被った琳太郎は俺の姿を見つけると小走りに近づいてくる。
「千早!」
抱き着かんばかりの勢いでやってくると、琳太郎は俺を見上げ、
「誕生日おめでとう」
と言い、微笑んだ。
「プレゼントは後で渡すから!」
琳太郎はそう言うと、ショルダーバッグの紐を掴む。
「ありがとう、琳太郎。とりあえず、デパートに行こう」
そう提案すると、琳太郎は、首を傾げた。
「いいけど、なんか買うの?」
「あぁ」
頷きそして、俺は琳太郎の手を掴み、デパートへと足を向けた。
ずっと手離しはしない。その証として買うにのに、指輪はちょうどいいだろう。
店に連れていき、内側が青く発色している指輪を試着し、それを購入した。
「指輪……って、え? 指……」
戸惑いの表情をしながらも、琳太郎は黙って試着し、発色する指輪を見て目を輝かせていた。
「へえー。こんな指輪あるんだ、初めて知った」
「これならあからさまじゃないし、普段していても目立たないだろ」
と俺が言うと、琳太郎は笑顔で、
「確かにそうだな」
と言った。
「あ、でもなんで指輪だんだよ?」
そう問われ、俺はそれっぽい理由を並べる。
「何か、残るものが欲しいと思って。それで買うならそろいの物がいいなと思ったんだ」
事実は違うが。
一生、手離さないという、証。俺の物だと言う、証明。そんな仄暗い感情まで知らせる必要はないだろう。
「指輪って、なんか結婚とかでする物だと思ってたから、びっくりした」
まあ、そう言う意図があるのは間違いないけれど、認める気はなかった。
さすがに今はまだ、その時じゃない。
さすがにそれは、卒業してからの話だろう。
学生では相手に対してそこまでの責任を負うことはできないから。
俺は琳太郎の手を掴み、
「行くぞ、琳。俺は早く、ふたりきりになりたい」
と声をかけ、手を繋ぎマンションへと歩き出した。
早く抱きたい。
早く口づけたい。
けれどその前にやることがある。
マンションに着き、指輪の入った小さな紙袋をリビングのテーブルに置くと、琳太郎が声をかけてきた。
「千早」
「何」
琳太郎はバッグから紺色の袋を取り出しそして、俺に差し出した。
「こ、これ。誕生日の、プレゼント」
恥ずかしげに言いながら、琳太郎は俺から視線を反らす。
その袋は多分アクセサリーが入っていそうな大きさのものだった。
俺はそれを受け取り、礼を言う。
「ありがとう」
「似合うかな。と思って」
「あけて言い?」
言いながら俺はソファーに腰かけた。
「あぁ」
琳太郎も隣に腰かける。
袋を開け、中から出てきたのは透明な袋に入った黒い天然石のブレスレットだった。
まるで、枷のようなそれは鈍い色をしている。
「これ、黒メノウって言ってた。なんか千早っぽくてかっこいいなって思ってさ」
俺のイメージは黒か。確かに黒い服ばかり着ているけれど。
俺は、透明な袋からブレスレットを取り出し、左手首に着ける。
枷、という俺の印象は間違っていないように思う。
本人はもしかしたらそんなつもりはないのかもしれないけれど。
琳太郎は俺の左手を掴むとブレスレットを見つめて言った。
「やっぱ千早っぽい」
と言い、顔を上げて微笑む。
俺はそんな琳太郎の肩に手を回しその身体を引き寄せ、耳元で囁いた。
「ありがとう、琳太郎。嬉しいよ」
俺の為に彼が選んでくれた、という事実はとてもうれしい。
「千早……」
抱きしめただけなのに、琳太郎の声は色めく。
まだそんなことをするつもりはなかったんだけど。
このあと夕食だって食べたいし、指輪をしてやりたいと思っていたのに、俺の中に生まれた欲望は暴走し始めようとする。
「俺、千早と一緒にいて、大丈夫?」
不安げな声で呟きそして、琳太郎はしがみついてくる。
「当たり前だろう。だから今日、俺は、指輪を買ったんだから」
俺と、琳太郎の繋がりを示す証。決して離さないと言う、証明。
「千早……」
切なげに名を呼ぶ琳太郎から手を離し、俺は買ってきた袋から指輪の入った箱を出す。
少しだけ大きさの違う指輪。
俺はそのひとつを手にし、そして、琳太郎の左手をそっと手に取る。
「まだ、薬指は早いから。小指にだけど」
琳太郎は指輪の嵌められた手を目を高さまで上げ、じっと、その指を見つめる。
「あんな綺麗な色なのに、嵌めたら見えねーな」
「別にそれでいいだろう。俺たちしか知らない、俺たちの色なんだから」
つけている間に色が変わることがあると、店員は言っていた。どれくらいで変化するのか個人差があるらしい。俺と琳太郎のこの指輪は色が変わるのだろうか?
「俺も千早につけたい」
声を弾ませそして、琳太郎は指輪の入っている箱に手を伸ばした。
そしてそこから指輪を取り出し、俺の左手を掴んで指輪を嵌めた。そしてその手に、琳太郎の左手を重ねる。
「これでお揃いだな」
と言い、琳太郎は屈託のない笑顔を見せる。
以前のような苦しさや悲しみのない笑顔に、心底ほっとする。
「あぁ、そうだな」
俺はその琳太郎の左手をそっともち、俺の頬にあてる。
「もう絶対に離さないと誓って」
「俺も、離れないって誓う」
琳太郎はそう答え、自分から顔を近づけそして、唇を重ねてきた。
七月二十三日土曜日、晴れ。
朝からうだるような暑さで、エアコンが大活躍だ。日中には三十度を余裕で超えるらしい。
今日は琳太郎と会う約束をしている。
十九歳になる、といわれてもとくに何の感情も抱かない。
なにか特別なものもないし、なんでもない平日のひとつ。
琳太郎がいなければそう言う認識だっただろう。
朝目が覚めてスマホを見ると、珍しい相手からメッセージが来ていた。
相手は母親だった。
俺の母はオメガだ。
父はオメガである母に対する執着心が強く、余り外に出したがらなかったため母と共に過ごした記憶は少ない。
家を出ることになった時、哀しげな顔をしていたっけ。ふとそれを思い出すと、不思議な気持ちになる。
俺を邪魔扱いして家を追い出した父。
それを拒絶しなかったけれど、悲しみの表情を見せた母。
母は、もしかしたら俺が家を出るのに反対だったのだろうか?
けれど母は、絶対に父に逆らわない。
そして俺は全然、家には帰っていなかった
『誕生日おめでとう。もうすぐ試験かな。試験が終わったら、少し顔を見せてくれたらうれしい。千早は、僕にとって一番の宝物なんだよ』
十九の息子に言う事だろうか。
苦笑し俺は、どう返そうか考えた。
『ありがとう。来月初めまでは試験があるから帰れないけど、お盆の頃には帰れるかな』
そう返すとすぐに既読が付く。
『楽しみにしてるよ。あの人が、千早に見合いさせるって張り切っていて。まだ大学に入ったばかりだからって止めてるんだけど、それで大丈夫?』
それは正直意外な内容だった。
母が父を止める。そんなことがあるのか?
『俺に見合いをする気はないよ。相手にも迷惑かけるだろうから、止めていて欲しい』
『そっかー。いい人がいるのかな? そのうち、会わせてもらえたら嬉しいな。いつか、千早の家にも行かせてほしいと思っているよ』
そのメッセージを見て、俺はスマホを閉じた。
琳太郎と会わせる日が来るだろうか? それに、このマンションに、母がひとりで来る?
そんなことありえるのか?
まあいい。あとでまた連絡しよう。
そう思い俺は起き上がった。
十三時。
それが琳太郎と待ち合わせた時間だった。
もう二度と、琳太郎を手放さないように、俺は、彼にプレゼントをしようと考えていた。
そうするにはひとつしかないだろう。
この間見かけた、ジルコニウムの指輪。
さすがに薬指ではあからさますぎるから嫌がられそうだ。
それを考えると、小指なら別にファッションリングにも見えるしジルコニウムのあの色がついたものであれば普段していても何も言われないだろう。
いつものコンビニ前に行くと、珍しく琳太郎の方が先に着いていた。
紺色のTシャツに、黒のジーパン、紺色の帽子を被った琳太郎は俺の姿を見つけると小走りに近づいてくる。
「千早!」
抱き着かんばかりの勢いでやってくると、琳太郎は俺を見上げ、
「誕生日おめでとう」
と言い、微笑んだ。
「プレゼントは後で渡すから!」
琳太郎はそう言うと、ショルダーバッグの紐を掴む。
「ありがとう、琳太郎。とりあえず、デパートに行こう」
そう提案すると、琳太郎は、首を傾げた。
「いいけど、なんか買うの?」
「あぁ」
頷きそして、俺は琳太郎の手を掴み、デパートへと足を向けた。
ずっと手離しはしない。その証として買うにのに、指輪はちょうどいいだろう。
店に連れていき、内側が青く発色している指輪を試着し、それを購入した。
「指輪……って、え? 指……」
戸惑いの表情をしながらも、琳太郎は黙って試着し、発色する指輪を見て目を輝かせていた。
「へえー。こんな指輪あるんだ、初めて知った」
「これならあからさまじゃないし、普段していても目立たないだろ」
と俺が言うと、琳太郎は笑顔で、
「確かにそうだな」
と言った。
「あ、でもなんで指輪だんだよ?」
そう問われ、俺はそれっぽい理由を並べる。
「何か、残るものが欲しいと思って。それで買うならそろいの物がいいなと思ったんだ」
事実は違うが。
一生、手離さないという、証。俺の物だと言う、証明。そんな仄暗い感情まで知らせる必要はないだろう。
「指輪って、なんか結婚とかでする物だと思ってたから、びっくりした」
まあ、そう言う意図があるのは間違いないけれど、認める気はなかった。
さすがに今はまだ、その時じゃない。
さすがにそれは、卒業してからの話だろう。
学生では相手に対してそこまでの責任を負うことはできないから。
俺は琳太郎の手を掴み、
「行くぞ、琳。俺は早く、ふたりきりになりたい」
と声をかけ、手を繋ぎマンションへと歩き出した。
早く抱きたい。
早く口づけたい。
けれどその前にやることがある。
マンションに着き、指輪の入った小さな紙袋をリビングのテーブルに置くと、琳太郎が声をかけてきた。
「千早」
「何」
琳太郎はバッグから紺色の袋を取り出しそして、俺に差し出した。
「こ、これ。誕生日の、プレゼント」
恥ずかしげに言いながら、琳太郎は俺から視線を反らす。
その袋は多分アクセサリーが入っていそうな大きさのものだった。
俺はそれを受け取り、礼を言う。
「ありがとう」
「似合うかな。と思って」
「あけて言い?」
言いながら俺はソファーに腰かけた。
「あぁ」
琳太郎も隣に腰かける。
袋を開け、中から出てきたのは透明な袋に入った黒い天然石のブレスレットだった。
まるで、枷のようなそれは鈍い色をしている。
「これ、黒メノウって言ってた。なんか千早っぽくてかっこいいなって思ってさ」
俺のイメージは黒か。確かに黒い服ばかり着ているけれど。
俺は、透明な袋からブレスレットを取り出し、左手首に着ける。
枷、という俺の印象は間違っていないように思う。
本人はもしかしたらそんなつもりはないのかもしれないけれど。
琳太郎は俺の左手を掴むとブレスレットを見つめて言った。
「やっぱ千早っぽい」
と言い、顔を上げて微笑む。
俺はそんな琳太郎の肩に手を回しその身体を引き寄せ、耳元で囁いた。
「ありがとう、琳太郎。嬉しいよ」
俺の為に彼が選んでくれた、という事実はとてもうれしい。
「千早……」
抱きしめただけなのに、琳太郎の声は色めく。
まだそんなことをするつもりはなかったんだけど。
このあと夕食だって食べたいし、指輪をしてやりたいと思っていたのに、俺の中に生まれた欲望は暴走し始めようとする。
「俺、千早と一緒にいて、大丈夫?」
不安げな声で呟きそして、琳太郎はしがみついてくる。
「当たり前だろう。だから今日、俺は、指輪を買ったんだから」
俺と、琳太郎の繋がりを示す証。決して離さないと言う、証明。
「千早……」
切なげに名を呼ぶ琳太郎から手を離し、俺は買ってきた袋から指輪の入った箱を出す。
少しだけ大きさの違う指輪。
俺はそのひとつを手にし、そして、琳太郎の左手をそっと手に取る。
「まだ、薬指は早いから。小指にだけど」
琳太郎は指輪の嵌められた手を目を高さまで上げ、じっと、その指を見つめる。
「あんな綺麗な色なのに、嵌めたら見えねーな」
「別にそれでいいだろう。俺たちしか知らない、俺たちの色なんだから」
つけている間に色が変わることがあると、店員は言っていた。どれくらいで変化するのか個人差があるらしい。俺と琳太郎のこの指輪は色が変わるのだろうか?
「俺も千早につけたい」
声を弾ませそして、琳太郎は指輪の入っている箱に手を伸ばした。
そしてそこから指輪を取り出し、俺の左手を掴んで指輪を嵌めた。そしてその手に、琳太郎の左手を重ねる。
「これでお揃いだな」
と言い、琳太郎は屈託のない笑顔を見せる。
以前のような苦しさや悲しみのない笑顔に、心底ほっとする。
「あぁ、そうだな」
俺はその琳太郎の左手をそっともち、俺の頬にあてる。
「もう絶対に離さないと誓って」
「俺も、離れないって誓う」
琳太郎はそう答え、自分から顔を近づけそして、唇を重ねてきた。
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