追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト

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第18話「古城の終焉」

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 夕映えが血の色をやめて、冷えた銅の色に落ちるころ、私たちは半壊の古城に着いた。崩れた女神像の腕が芝に斜めに刺さり、苔の匂いと焦げの名残が風の継ぎ目でまざる。城門は片方だけが立ち、もう片方は地面に寝そべって“門の影”の役を続けていた。石段をのぼるたび、昔の歓呼が粉になって靴底で鳴る。

 甲冑の影、黒布の列。復古派の本拠は、襟を正しきれない連中の緊張で固まっていた。彼らは城中庭の中央に市民を集め、縄で手首を継いで一塊にし、背後に弓を並べる。形だけは整っているが、呼吸が揃っていない。息のズレが、恐怖の方位を教える。

「来たな、設計者」先頭の男が口角に乾いた笑みを載せる。「王家復古の勅書に署名を。拒むなら、ここで——」

 言葉を途中で止め、彼は縄の列を顎で示した。子ども、女、老人。顔に灰。額に汗。目の白ばかりが冴えている。城壁の上で旗らしい布がだらりと垂れ、金と白の染料は雨に薄まって黄ばみの帯に変わっていた。

「——市民は、王の盾だ」

 ヨエルの指がぴくりと動く。笛は鳴らさない。影の置き方を頭の中で何通りも試している顔だ。カミラは既に“休む”の印の位置を見当づけ、バスクは耳で城の壁鳴りを拾って配圧の癖を割り出す。アシェルは黙って足場を測り、私の左斜め後ろで指の間に小さな鉄片を挟んだ。ミレイユは、一歩だけ前へ出た。

「話を……させて」

 復古派の列がざわりとした。「光の巫女か」「亡霊だ」「あの女——」侮蔑の語彙は、怯えの裏返しだ。彼女は怯えなかった。怯えを抱いたまま、怯えと別に立った。声は乾いていない。

「私は、褒められたくて光を増幅し、王妃様の儀礼に笑って頷いて、街を燃やしかけた。——いいえ、燃やした。罪は消えない。だけど、今はそれを“規範”に書く側にいる。止め方、やめ方、撤収の仕方。私の失敗は、ここに置く」

 彼女は両の掌を見せ、膝を折り、額が石に触れる手前で止める。「“顔”は、列にならない。私は顔だった。今は、手になる。だから、王家復古の紙に、私の名を重ねないで。紙に載る名前は、役割だけでいい」

 城の空気が一度、息を止めた。人質の列の中、母親が赤子の背を撫でる手を止め、老人が顎を上げ、少年が縄の摩擦に指をそっと調整する。復古派の側にも、揺れる目がある。彼らは“顔”で生きてきた。顔が秩序だと信じた。信じると楽だから。

「うるさい!」先頭の男が怒鳴る。「お前の涙で火が消えるか!」

「消えない。だから、私は“やめ方”を持ってきた」

 ミレイユの背筋は細い。けれど折れていない。彼女は黒板ではなく、喉で字を描く。「——王妃リディア様と、王太子レオン殿下の“やめなかった結果”を、私は見た。光で飾って、拍手で固めて、そのうえに自分を座らせ、最後はその虚栄に喰われた。炎は彼らの中から出て、彼らの衣を舐め、名前を舌に載せた。私は祈ったけれど、祈りは道具じゃなかった」

 誰も声を出さない。名指しの侮辱はひとつもない。描写だけが、静かに置かれる。石床の冷たさが、言葉の熱を薄める。

 先頭の男の喉仏が上下した。彼も見ていたのだろう。王妃が最後に鏡の前で冠を直し、レオンが自分の肩章の光の角度をいじって、背後の炎の気配を“演出”だと誤読した瞬間を。虚栄は、炎に似ている。温かい。明るい。近づく手の感覚を奪う。

「——リディア様と殿下の名誉を貶めるのか」

 男の声は揺れていた。ミレイユは首を横に振る。

「貶めない。墓は静かに通る。私が語るのは、私の過ちと、これからの規範だけ」

 民衆の列に、目が合う。誰かが頷く。誰かが手を下げる。誰かが縄の上で指を開き、息の速度を落とす。——離反の音は、歓声ではなく、呼吸の調律で始まる。私の仕事だ。

「十分」私は小さく言った。輪の四人が肩で合図し、カミラが“休む”の印を、縄の影の足もとに滑らせていく。ヨエルは影で弓の引き手の膝を抜く準備に入り、バスクは壁鳴りの低い共鳴を抑えて矢の勢いを鈍らせ、アシェルは右手の鉄片を左手に渡し替え、私の左肩へ体温だけを寄せた。

 私は青炎の結界を起こす。火ではない。枠だ。青い輪が石畳から立ち上がり、縄の群れだけをやわらかく包む。包んだ輪は、刃では切れず、拳では壊れず、拍手では動かない。輪の内で空気が少しだけ軽くなり、人質の胸が同時に膨らんだ。糸がほどけるように、縄の結び目が自分でほどける。結び目を覚えていたのは、縄ではなく、恐怖だ。恐怖が、輪の内側では働かない。

「何だ——」弓の列がざわつく。「魔法か」「結界——」

「違う、“撤収”だ」ミレイユが答える。声の使い方が、もう規範の講師だ。「危険魔法の安全撤収。やり方は“止め方/抜き方/退き方”。今は“抜き方”。人だけを抜く」

 ヨエルの影が二歩で弓列の膝にじわりと乗り、笛を鳴らさずに兵を座らせる。殴らない。眠らせない。座らせる。カミラは輪から出てきた民の肩を“休む”の印へ導き、バスクは城壁の耳を塞いで反響を止め、アシェルは押し寄せる群れの角を鉄片の冷たさで丸める。

「撃て!」先頭の男が叫んだ。その声は壁に跳ね返って彼自身の耳を打つ。弓は放たれない。膝が座っている。怒号は石に吸われる。怒りは声で増幅し、座ることで減衰する。今日学んだ通りだ。

 私は結界をさらに細く、青い糸で“人の形”に合わせて編み直す。老いた背に、子の肩に、女の肘に。糸の触れ方は、医師の指に似せる。倒れず、走らせず、ただ“方向”を与える。出口は、城門ではない。城壁のひびだ。石の継ぎ目がひとつ、息を吸うように広がって、青い炎が薄膜のようにそこへ沿う。民が糸に導かれて流れ出す。誰も蹴られない。誰も引きずられない。足音が呼吸のリズムに合う。

「待て! 裏切るのか!」黒布の男が叫ぶ。叫びの行先は、もうない。彼が指差した先には“顔”しか残っていない。顔は列にならない。列で動く民衆から、顔だけの者は簡単に外れる。

 弓弦が一本だけ鳴った。硬い音。矢は青い輪に触れ、熱で形を失わずに“方向だけ”を捻じられ、石の上に無害に落ちた。矢の行方を見て、城壁の上にいた三人が弓を置いた。置く音は静かだが、重い。重さは連鎖する。

「撤収完了」カミラが短く言う。民はひとまず広い空へ。“座る石”の印が彼らを受け止め、蜂蜜の湯が震えを止める。

 城中庭には、復古派と、私たちと、薄く震える空気だけが残った。風が焦げの残り香を剥がし、苔の匂いが戻る。私は結界をたたみ、青い糸を骨に戻し、指の震えを“仕事の微振動”に擬態させる。

「——終わりにしよう」

 私は先頭の男に向かって言った。声は低く、手短で、翻訳のいらない単語だけを選ぶ。「王家復古は掲示しない。差別法は戻さない。権益の囲いはほどく。あなたがここで投げる言葉は、壁に吸われる」

「王の名を——」

「墓に置け。街には置かない」

 男の顔が縮み、次に膨らみ、やがて萎んだ。彼の肩で“拍手の幻影”がほどける。拍手は、もう届かない。届く場所は燃えた。燃えた場所に私は布を掛けた。布の色は青。火の色に似ているが、温度が違う。

 彼は膝をつくでも、剣を抜くでもなく、ただ立っていた。立ち尽くす者の背に、夕風が横から差し込む。横風に耐えるには、足がいる。足がなければ、座ればいい。私は指で地面を示す。彼は座らない。座らないで、目だけを落とす。落ちた視線の先に、崩れた王妃の間の扉がある。扉の金箔は炭のように黒く、縁にだけわずかに金の粉が残る。それが、末路の証明のすべてだ。

 私は近づかない。嘲らない。王妃リディアの名も、レオンの名も、口に出さない。出さないで、扉の前に立ち、目を閉じ、一呼吸だけ置き、通り過ぎる。死者に布はかける。言葉はかけない。廊下の奥、鏡は割れ、冠は裏返り、肩章は金糸だけが床に散っている。虚栄は飾りの形で遺る。遺った飾りが語る。火に消えた、と。

 中庭へ戻ると、ヨエルが隊を解き、縄を集めて“結び直しの練習”を子どもに教えている。結び目は、ほどくために覚える。バスクは城の耳を地図に写し取り、カミラは「座る石」の位置を変え、民の足の長さに合わせ直す。ミレイユは黒布の男たちの前で短く会釈し、黒板のない講義を始めた。

「“光の撤収”。——止め方は、呼吸の速度を落とすこと。褒める言葉は、使わない。代わりに、“次の先頭”を渡す。——あなた方が“顔”をやめる練習、今、ここでできます」

 誰も拍手をしない。拍手は不要だ。拍手の代わりに、靴底が石を擦る音がする。何人かが座り、何人かが弓を置き、何人かが帽子を脱ぎ、何人かが去る。去る背中も、赦しの網に含める。網は、誰をも捕まえない。落ちるときに受け止めるだけだ。

 アシェルが隣で肩を落とし、短く言った。「無血だ」

「うん」

「血を欲しがる時の、お前の目じゃない」

「青い炎に、少し水を混ぜたから」

「水は飲める」

「怒りも、飲める」

 風が一段強くなり、古城の旗らしき布が最後の断末魔みたいにひらひらして、ぱたりと落ちた。誰も拾わない。拾う必要がない。旗は、顔だ。顔は列にならない。

 撤収の手順を終え、私は城門の影で立ち止まる。影のひんやりが、骨の熱をちょうどよく冷やす。アシェルが半歩前に出て、手の甲で私の頬の煤を拭った。

「終わりじゃないけど、一つ終わった」

「うん。図面の角が、ひとつ丸くなった」

 その時、背後から小さな足音。「セレス様」縄をほどかれた少年が、震える膝でこちらへ来る。彼は立ち止まり、胸を張り、言った。

「おれ、“最後の先頭”やった」

「見てた。ありがとう」

 少年は照れも誇りも半分ずつの顔をして、走って戻った。走る背中の脊柱が、夜の風で一本ずつ冷やされ、強くなる。強くなる背中に、街の網が乗る。網は軽く、しかし切れない。

 古城を出る道の脇に、かつての「王妃の庭園」がある。竪琴のように剪定された生垣は火の舌で歪み、今は荒い緑が好き勝手に伸びている。私は一輪だけ咲いた白い花に指先を近づけ、触れずに通る。生き残ったものは、選ばれたのではない。偶然だ。偶然を、赦しの枠に入れる。制度は偶然を嫌う。私は設計者だ。嫌いでも、受け入れる。

 門をくぐる前、振り返る。古城は半分だけ夜に沈み、半分だけ夕焼けを抱いていた。そこに、王妃リディアも、王太子レオンも、もういない。名は石に刻まれず、風に刻まれた。風は読めない。読めないままで、充分だ。

「帰ろう」私は言った。誰にともなく。輪の四人が頷き、ミレイユがランタンを低く掲げ、青い火が足もとだけを照らす。

 広場へ戻ると、掲示板の端に誰かが鉛筆で小さく書き足していた。“顔は列にならない”。字は拙い。だが、風で消えるような薄さではない。私はその下に、さらに小さく添える。“——だから、顔をやめる練習をする”。消せる字。消しても、また書ける。

 夜の脈がひとつ、ふたつ。青い灯が呼吸を忘れず、配管の歌は“まあよし”に落ち着き、井戸の水は鏡のまま。私は目を閉じ、古城の扉にかけた布の感触を思い出し、それ以上は思い出さず、静かに通り過ぎた。死者を嘲らないことは、私の復讐の定義から削った最後の一行だった。削った跡は、きれいに残る。残したまま、私は風の方角を測り直し、街の図面に、帰路の線を一本足した。細く、しかし消えない線。青い炎の芯のように、長く長く、燃え続ける線だった。
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